2016年3月3日木曜日

『まんがホーム』2016年4月号

『まんがホーム』2016年4月号、昨日の続きです。

『うちの秘書さま』、素敵な扉! なるほど、お彼岸でありますね。牡丹餅作って、それでお婆さまのお墓参りにいきますよ。っていうんですが、女性陣皆、礼服つけましてね、さすがこのへんは仕事だ御付きだと、そういういろいろを配慮しているのでしょうね。坊ちゃんだけは普段着で、いやしかし、礼服の女性、素敵です。メイド連も素敵ですよ。お墓でのいろいろ、あんまりに放っておかれたもんだから大奥様スネちゃった疑惑とか、心霊写真? そうした、オカルトっぽい話が、確実にそうですよー、とはならない程度で語られる、その塩梅とてもいい。でもって、メイドさんのいろんな注意。墓地では騒がない。お墓には願いごとしない。そうしたのもよかったなあ。ほんと、お墓参り、それで見える、知ることのできるいろいろ。うん、お婆さま、愛されてたんだなあって思いましたよ。

『歌詠みもみじ』は、大学で先生やってる父のもとへ、忘れものを届けにいきますよ。これ、おかしかったなあ。父、普段と全然違う! もみじがすっかり驚いてしまって、しかもその不信の目! まあ、普段の行いってやつだな。謙遜ってので機嫌そこねちゃってるもみじが、なんかやたら可愛かった。でもって、父似といわれて、母似です! 生まれた日から母似です! 渾身の川柳。いやもう、もみじ、すごくいいです。ラストには、娘からのプレゼント、ずっと大切にしている父のこと知って、それでちょっと甘えちゃってりして、おー、いい話じゃん、と思ったら、まさかの通報! ああ、この父上、なかなかいい目は見させてもらえない感じですね。

『マチ姉さんの妄想アワー』、えらい人出てきましたな……。一番上のサト姉さん。それはいいんだけど、なんで仮面なんだ。人見知りはいいんだけど、家族にさえこれなのか。すごいな。さて本編。『白鳥の湖』の王子が他の物語の王子に文句をいうっていうの、これ面白くて、そうかあ、確かに棚ボタですよね。王子側からの状況、考えたことなかったから、ほんと、意外というか、当たり前に思ってしまってましたよ。そうか、ジークフリートは大変だったよな。今回は、萌えるパンドラ、怒るジュリエット、やさぐれるグレーテルって、そうか、グレーテルだからグレてるネタなのか! おかしくって、そして白雪姫の母上も、あの冷静になる三コマ目とかね、よかった。『美女と野獣』のベル、あの興味津々なのはいいとして方向性がちょっとアレだったりね、ほんと、この生き生きとしたキャラクター群。心ひかれずにはおられませんよ。

  • 『まんがホーム』第30巻第4号(2016年4月号)

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