『まんがタイムきらら』2016年4月号、発売されました。表紙は『こはる日和』。いい姉妹、素敵姉妹でありますね。こはるとさおり、ふたりがこうね寄り添ったりなんかしましてね、そこに散りかかる桜の花びら、木漏れ日もまたとても美しい、そんなイラストであります。ふたりともに、服の色を桜色にあわせましてね、ちょっとアンニュイなお姉様、眼鏡の向こうの眼差しも素敵です。しかし、ほんと、仲良い姉妹ですよね。
『ヒトより私はそれが好き!』、新連載です。生徒の悩みは生徒同士で解決する、そんなルールのある学校での出来事です。悩み解決のための係、生徒相談係をやっている橘いより。彼女に同じクラスの高城綴月から持ち込まれた悩みというのが、人を好きになれない、ではないな、この人、文字が、筆跡が好きなのか。他でもないいよりの書く文字が好きで、というんですが、なるほどメモをとろうとするいよりを見た時の不審な言動、なるほど、そういうことだったんですね。しかし、この漫画、なるほど、フェティッシュに対する偏愛抱えた女の子たちの話みたいですね。まずは筆跡に愛をそそぐ綴月、そして日本に愛を向けるミュエル・チコ・サンランド。この子らの業、いやミュエルのはただの日本ファンな気もするけど、綴月は間違いなく業だよな……。この漫画、はたしてこの業を深めて描くのか、それとも広げていくのか、そのどちらに向かうかですけど、綴月、この人は今回限りでは勿体ない、そんな風に思わせられますよ。
『RINAちゃんが好き過ぎて神に見える件』、ゲストです。なるほど、アイドルもの。アイドルを目指したり、そういうのではなくって、完全にファン側の情景描きましてね、舞松綾奈、この人が2ヶ月前からRINAなるアイドルにもう夢中で、ちょっとでも情報集めて、いろいろ知ろうとつとめている。けど、2ヶ月かあ。これ、いわゆるニワカ扱いされて腹立てる、みたいな展開あったりするんだろうか。ともあれ、綾奈さん、やたらめったらハイテンション。クラスの友達をぶっちぎってしまっていて、もうね、誰もついてこれてないよね、これ。けれどそんな綾奈に引っ張られるかたちで、アイドルに興味を持つ子が出てきたり、そして封印していたコスプレ趣味を再燃させそうになったりと、これ、いろいろと広がる、そんな種をあちこちに用意して、それらの芽が出て伸びればどうなるか。絵の奇麗さ、綾奈のテンション、それら、ばっちり読者に働きかけて、引っ張っていく、そんな感じがあってよいですよ。
『あまやっこ』、ゲストです。田舎ぐらしに憧れる女子、望月やわらが主人公。いや、こういうパターン、めずらしいな。田舎のなにがこの子をかくも引き付けようというのでしょう。さて、幼なじみでいいのかな? たつみと一緒に暮らします。そのたつみって子が、今ではすっかりさばさばしたお姉さんになっていて、昔の女の子女の子していた時とは大違いなんですね。そんなたつみと、田んぼ見たりしながら、周辺を散策する。バスが余裕で一時間待ちとか、はやい時間に終わってしまうとか、そういうところが田舎です。バスが終わってしまって、どうしようかというところを、軽トラで通りがかった知り合いに助けてもらったりね、こういうところも田舎なのかも知れませんね。不便なところもあれば、その不便を補える、そんなところもあろうという話でありました。
『放課後ぱにばす部』、ゲストです。ぱにばす部ってなんだろう。なるほど、パニックバスター部。それぞれいろいろ弱点、弱み、苦手を持った生徒たちが、それを克服しようと活動している、っていうんですね。では主人公秋月あさ子、この子にはどんな弱点があるのか。ある秘密なんていわれてたんですけどね、だから最初は弱点とは思ってなくて、危機に陥るとなにかが目覚めちゃったりするとかなんとか!? だって、熊とか出してたじゃない? いや、これ、違いました。なるほど、女性が苦手なんだ。って、めずらしいな。女子校もので女子苦手なヒロイン。学校唯一の男性という雨宮先生だけがこの子の助けで、だがこの先生にも弱点があった! 南雲琴、永薗ひなの、ふみか姉妹。元気? 明るい? そんな部員の皆さんも、どんな弱点を抱えているのやら。今のところ、そういう風には見えないんですけど、さてどうなりますか。とんでもないもの出てくるんじゃないかって、楽しみですよ。
- 『まんがタイムきらら』第14巻第4号(2016年4月号)
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