『まんがタイム』2016年4月号、昨日の続きです。
『鉄仮面のイブキさん』、おお、事態が進んでしまいました。喜多くん、伊吹さんをペットショップに誘うんですよ。喜多くんはデートのつもり、けれど伊吹さんは喜多くん家の仔犬、ちょこ助のためとしか思ってなくて、周囲はやきもきしますよね。相楽さんは伊吹さんとられるって思っちゃうし、鬼怒川さんは見物する気満々だし、そして喜多くん、告白とか思っちゃう。男子連中がね、そんな話してて、喜多くん、そのノリに背を押され、ついつい大きな声で伊吹さん好きだー! とやっちゃったところに伊吹さんですよ。ああ、これはさすがにこの子でも気付いたろう。さあ、どうなる。どうする? さの表情がね、さっぱりわからんのよ!
『おひとり食堂』はアスリートのお客さんですよ。普段は団体行動だから、ひとりの今が嬉しい。水泳してる人なんですね。なるほど、シンクロナイズドスイミング。ほがらか、明るく、元気さが魅力的。その所作も美しく、そんなお客さんについつい心引かれちゃう誠一郎でありますよ。まあ、いつもどおりですよね! お客さん、ポジションは下で支える役割で、縁の下の力持ちが好きなんです。バンドでもベースやドラムの方が好きなんですよ、なんていわれて、ショック受けてるギタリスト誠一郎の顔! 今回は雑誌? の撮影で化粧してた誠一郎が、そのまま店でそのお客さんと出会って、そしたらふたりともメイクばっちりで、お互い誰かわからない! おかしかった。ほんと、面白いです。
『ボンジュール!仲居さん』、明日は予約はいってないから、皆でお花見にいきましょう。それで喜ぶサラが可愛くて、お弁当もねいろいろリクエストして、けど予約はいっちゃいました。うまくいかないものですよ。その時のサラのがっかり顔。これがね、お客さんのお嬢さん、その子も同じような顔見せて、反抗期、いろいろツンケンしちゃうんだけど、気持ちの奥に素直さちゃんと残してて、お花見は楽しみだし、お父さんともほんとはちゃんと仲良くしたい。それがわかる。サラのアドバイスも役立って、ああ、結局は雨で流れたお花見だったけれど、素敵な展開、素敵な御宿だって、ほんと思わされましたよ。
『はこいり良品』、しおりさんがなんかボーッとしてる、と思ったら、なんてと、新刊書店にいったのか! それで、時の流れが違うと実感しちゃって、この情報化社会をもっと知ろうと思って読む本が5年前の新刊。ああ、新刊書店で買ってきたわけじゃないんですね。いろいろな生活スタイルがある。急がしく慌ただしく、多くの情報を取り入れ、処理し、一心不乱に前へ進もうというような人生があれば、最低限のモノだけ持って暮らそうという人がある。自分の暮らし、スタイルとは違うなあ、そう思いながら、けれど他人の芝は青いというがごとく、自分のありように迷って、他の人の世界が羨ましく思えたりするという、そうした気持ちの揺れ動き描かれて、ああわかる! そうかしおりさんでもそうなんだ、なんて思ったんですね。
『見晴らし良子さま』、これ、面白いですよ。絵はよく整理されてて見やすく、きれい。キャラクターも可愛くて、そんな良子さまが実は貧乏で、いろいろやりくり大変なのだけれど、まわりの人はそんな良子さまを見た目の優雅さから、勝手にお金持ちと思ってしまってて、その誤解は膨らむばかり。シンプルな設定、シンプルな話。けど、そのシンプルさがいいなって思いますよ。お金持ちの金成さん。この子、ちょっとお金持ちを鼻にかけたりしちゃうんだけれど、そうした小物感、可愛くて、そして良子さまの感想、それが誤解されて、けっきょく金成さん、負けちゃう。良子さまの弟翔吾の食料調達力とか、そういうのもなんだか気にいってます。でも、一番いいなって思うのは、良子さまのクールというか、達観している、そういう雰囲気でありますよ。
- 『まんがタイム』第36巻第4号(2016年4月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿