ふと今朝、手にした『ろりーた絶対王政』。以前、『まんがタイムきららフォワード』に連載されていた漫画であります。主人公鷹彦の家に住むこととなった双子の姉妹、るるとりり。しかし、あまりにも似ていないふたり。妹があまりにも幼なすぎて、これはなにか秘密があるのではないかと、周囲の人たちならずとも思ってしまうのは作者からしたらしてやったりというところでしょう。そして実際、るるとりりは秘密を抱えていたのでした。その秘密を知り、関わっていく中で鷹彦は妹のりりにひかれていくのですが、このふたりの関係がとにもかくにもよくて、それは真摯でストイックなラブストーリー。ほのぼのとして、時に胸を打つ、そんな展開も見せて、そしてあのラストにいきつくところなど、実によかったのでした。
妹りりの秘密、それは端的にいえば、小学生だっていうことでした。高校生の姉、るると双子であると嘘をついて高校に通うりりは、高校の授業についていくばかりか、トップクラスの成績を記録して、しかしそれはなにもただ天才だからというような話ではなくて、影には相当の努力があってという健気な話なのです。そこまでして、無理をして、るると一緒にいようとするりりの心情。そのためにはらわれる労力。それらを身近に見て、接して、感じて、鷹彦はりりに心を寄せるようになるのですが、実際、無茶無理無謀と思えることを必死でなそうとしている女の子を見て心を揺らさないなんてことがあるでしょうか。いや、あるはずがない。しかもそれがあんなに可愛い女の子であるのですから、なおさらでしょうよ!
鷹彦が、りりの秘密を知りながらもひかれていく。鷹彦の気持ちが確かめられるような機会は何度かあったのだけれど、鷹彦は常に真摯であって、そして一線をわきまえるべく心を砕いている、その態度に好感を持ってしまったというのも、この漫画を好きになった理由のひとつであるかも知れません。小学生らしいというべきか、あるいは小学生にしてもそれはあんまりというべきか、無防備なりりに心を乱されっぱなしの鷹彦。女の子が苦手で、ずっと警戒意識いっぱいであったがために、女の子の気持ちがわからない。それで付け焼刃的に学習して、なんとかしてりりを喜ばそうと頑張るんだけど、そうしたら今度はりりが誤解して、鷹彦に嫌われた? なんて思っちゃう。このジレンマ。はたから見てる分には、危機的というよりもむしろ微笑ましさばかりが目立ってしまうのですが、この微笑ましく見守っていられる年の差カップルもの。高校生男子と小学生女子という、一種ぎりぎりの関係が、いじらしくてしかたがなかったのでした。
これはひとつの美しい夢なんだ。そんな気がします。男からの夢というよりも、少女からの夢といったほうがよりらしいかな。同年代の子供っぽい男子じゃなくて、年上の男の人に憧れる。けれどその男の人も恋愛には慣れてなくて、だからちょっと主導的に振舞えちゃう。そしてここが重要なんですけど、恋愛の対象として見てくれるけれど、性的対象として欲望をぶつけられるという心配がないというところ。アンファン・テリブルな女の子の、安全の確保されている恋愛的冒険ですよ。このアンバランスともいえる状況が成立するには、鷹彦という朴念仁が必要だった。恋愛そして女の子に不慣れであるために、子供っぽさ残すりりとも対等な位置にまで降りてきてくれる。りりに翻弄され、戸惑いを見せながらも、りりという恋人のいることを素朴に喜んでくれる。そしてなにより、りりを大切にしてくれている。そうした鷹彦とりりの初々しい恋愛の状況が、読んでいて罪のないものと思われて、すごくよかった。恋愛の、一番甘い部分をすくいとったような漫画でありました。
そういえば、りりの父親ですけど、りりに好きな人がいるって聞いて、最初はものすごく反対していたのに、なんだか最後には認めてくれている? そんな変化があったように感じられたのですけど、これって鷹彦を実際に見て、知って、ああこいつならいいや、ってなったのかな。真面目な少年。鷹彦の信頼性の高さは、この漫画においては実に大きな要素であったのかも知れません。
『ぽすから』を読んでいると、なんだか昔が思い出されます。『ぽすから』は、美術系大学を受験しようという人たちが予備校で学んでいる、その様子が描かれた漫画。なんだかね、懐かしい感じがしてくるのですよ。まだ海のものとも山のものともつかない、自分の可能性を夢見ながら、不安とともに明日に向かおうという時期の少年少女たち。ああ、こうした節目は人生には何度もあって、思い返せば私にもあったんだろうなって。大学の実施するスクーリングに参加して、そこで知り合った人たちと、大学で一緒に学べるといいねなんていいあって、再会できた人もあれば、それっきりの人もあって、そうした思い出、なんだかありありとまぶたに浮かびます。
Littlewitchの新作、『シュガーコートフリークス』が発売されましたよ。これだけを見ればめでたいこと、喜ばしいことであるのですが、このリリースをもってLittlewitchはブランドを休止するとのこと。だから、ちょっと心中複雑なのですね。Littlewitch、好きなブランドでした。思い返せば、
『月刊アフタヌーン』2010年3月号、発売しています。で、発売はいいのですが、今回は『




以前から買おうかどうか迷っていた『Lの季節ダブルポケット』。ついに購入しました。迷っていたというのはほかでもない、遊べる環境がないから、なのですが、もうひとつ理由はあって、それはあんまりに頻繁に出されても嫌だなあ、というもの。『Lの季節』はかなり息の長いタイトルで、オリジナルの『
『まんがタイムきららフォワード』2010年3月号、発売です。今月は『空色スクエア』が表紙であります。ヒロイン深雪が缶コーヒーをこちらに差し出している。そんなイラストにはちょいとドキドキさせられます。というか、私は『空色スクエア』のヒロインは、そりゃもう深雪だろうと思い込んでいたのですが、本編読み進めてみれば、やっぱり文香なのか。もろもろ混乱しながら冬景色の表紙めくれば、舞台は夏。堂々の水着回であります。
買っちゃった、『日本の信号ラッパ』。いやね、こないだまで3点在庫ありになってたのが、1週間から3週間以内にお届けに変わりまして、おおっと、やっぱり買うやついるんだ。おそらくは『
アニメ『
今日仕事帰りに、五線紙ノートを買おうと紀伊國屋書店にいったついでに、ペンの売り場も見てきました。いっても書店の文具売り場なので、そんなに品揃えがいいってわけでもないのですが、主要なメーカーの代表的なペンなら置いてある。というわけで、ParkerのI.M.はないかいなと、探してみたのでした。ああ、これ、昨日の話の続きです。赤ペンを使いたいのだけど、肝心のペンはどうしようかいな、
私は
『
漫画の買い出しに書店にいきましたら、きづきあきら、サトウナンキの『セックスなんか興味ない』が出ていました。きづきあきら、サトウナンキといえば、『
先日姉が、なんの目的なんかは知らないけど、母からペンを借りて使ったんだそうです。で、気にいったらしい。あのペンはどこで買ったのだと聞いてきて、百貨店だけどこないだいったら売り場が縮小してたから、紀伊國屋書店の文具売り場とかの方がいいかもよと答えておきました。そのペンっていうのは、Pelikanの
『Aチャンネル』、冒頭らへんを久しぶりに読んでみて、今よりもなおアグレッシブなトオルにちょっと驚きました。確かに最初のころは、こんなだったなあ。金属バットひっさげて、るんちゃんにまとわりつく悪い虫を、男といわず女といわず排除していく。けど、これ、るんちゃんにとっては迷惑なんじゃないか? といわれたら、そうでもないっていうのが味噌でして、るんちゃん、なんかいろいろ危うい娘さん。トオルがいないと、もしかしたら大変なことになるんじゃないかっていう、そんな娘さんだから、トオルが危機を排除している状況にむしろ安心してしまう。不思議と微笑ましい共生関係が成立しているのであります。
実は、少し迷っています。いやね、本当にどうでもいいような些細なことなんですけど、The Last Guyがですね、お正月価格で半額になってるんです。1月3日までだっけ? 4日だっけ? 期間限定で1000円に値下げされてるんですけど、ええと、ダウンロード版の話ですね。それで、買うべきだろうかどうだろうかって迷っているわけです。正直、1000円なら安い。体験版で遊んで、これなら充分1000円のもとはとれるなって実感できるくらいに面白い。だったらさっさと買っちゃえばいいんですけど、いやね今月はちょっとお金を使いすぎまして、緊縮せないかんなと反省したところなので、たった1000円の買い物に躊躇するようなありさまなのです。
今朝目覚めた時は、確かにまだ午前であったのですが、一瞬の油断が命取り。ふと気付けば午後になってしまっていました。まいった。と、ここでまた油断すると夕方になってしまうかも知れないと思い、なんとか起きる努力をすべく、枕元に積まれていた山から一冊、気になるものを取り上げて読み始めたのでした。『恋愛ラボ』4巻。昨年末に発売された最新巻ですね。リコ師匠ピンチの巻。本編はしっかり連載で追っているので、加筆描き下ろしに期待して読んだのでした。
