2009年11月28日土曜日

『まんがタイムきららキャラット』2010年1月号

『まんがタイムきららキャラット』2010年1月号、発売されました。表紙は『ひだまりスケッチ』、ゆのを中心に下級生ふたり、これは歩いてるところ? なんだか楽しげな雰囲気がいいですね。で、ちょっと思ったんだけど、表紙すみにいつも書かれてる一言、クリスマスが好きな人もキライな人もってあって、ああ、だから背景緑で制服赤なんだ! って、いや、それはないだろう。多分ないと思います。でも、背景がクリスマスイメージなのは間違いないと思います。

ひだまりスケッチ』は小論文がテーマになっていて、ああ、私もやったなあ。受験、推薦とかだと小論文があるからって、その対策でした。語尾をいいきるというのは、小論文、作文だけでなく、論文の作成においても注意されることの多いポイントですが、私はここでは意識的に思ったり考えたりするようにしています。字が人柄を表すというの、大学生の時分、私の字がらしくないと人からずいぶんいわれたものですが、つまり私はひどく猫かぶってたんだろうなあ。ひだまり荘の彼女らが、らしい字といわれるのは、それだけ互いに人間性が開かれているってことなのかもなって、そんなことを思ったりしたのでした。実体験を絡めて書いてみました。

『ラッキー・ブレイク』、実にいい感じです。どういう会社なのかわかってきて、そして入社早々大活躍と思われたヒロインでしたが、今回はそんなに社会は甘くないっていうことを実感させられる、実にいい揺り戻しであったと思います。頑張れる職場、頑張りたいと思える仕事、そういう素地がきちんと描かれて、ヒロインのモチベーションもきっちり伝わってくる。キャラクターも面白いけれど、仕事ものとしての面白さがよいなと思っています。

『チェルシー』。やっぱりこの人の絵は素晴しい。制服だとかっちりと描かれてるけど、先生のセーターとかやわらかそうで、生地風合いの違いもちゃんと伝わってくる。そして、色の鮮かさ。黄葉する銀杏並木。すごくきれい。で、俳句なんだけれど、テングザルの落ち、鼻がじゃま、ですね、あれはちょっと笑ってしまいました。いやね、以前どこだかの高校生がゴリラでこういうの書いて評価されてたよななんて思ったところに鼻がじゃまとくるんです。まったくの不意打ち。やられました。

『ねこみみぴんぐす』、まさか卓球場のあの人が帰ってくるとは思いませんでした。ろくでもない人。非常勤講師でも顧問とかやったりするの? この人の役にたつんだかたたないんだかわからないところが面白そうです。

『ほわほわクエスト』、ゲストです。謎の地図を手に入れた。で、冒険するのかと思ったら、なかなかそんな風にはならない。想像とか途中で出会った猫とか、興味のおもむくままに動いてしまうお嬢さんが、遅刻するまでの話だったわけだけど、このふわふわというかふにゃふにゃな彼女らを愛でる、そうした読み方が期待されるような、そんな漫画だったと思います。

『のんびりマスタリー』ってまだゲストなのか。犬に友人を紹介する、そのために、犬の名前が勘違いされる。このパターン、ちょっと面白かったです。いや、だって私も自然に勘違いしたので。で、まもるくんはその勘違いで、飼い犬に自分の名前がつけられたと思って、どんな感想もったんだろう。ちょっとショック。それとも嬉しかった? 実は犬になりたい? おもしろかったです。

うらバン!』、トロンボーンの娘さん登場。ちょっとセンスが独特の、強気けどどこかとぼけたお嬢さん、大変すばらしいです。しかし、この人が登場して、できることの幅が広がったっていうのは大変にいい感じ。活動予定がしっかりと組まれて、アンコン — 、アンサンブルコンテストも視野に入りました。でもさ、先生のいうボーンが入ったからアンコンいけるかな? って、それ、以前に吹奏楽コンクール出たくらいなんですから楽勝でしょう。そして、先生のひとりに対するコメント、あれ見ると描かれていない昨年の状況、いろいろ思ったりして、すごくいい感じ。顧問ひとり、部員ひとりで頑張ってたのかな。なんて思うんですね。『うらバン!』はこれまでも面白かったけれど、今回は今後への弾みをつける、そんな感じもあって、すごくよかったです。どうなるのだろう。その描かれるだろうこと、楽しみです。

と、ここでいったん中断します。続きはまた明日。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第6巻第1号(2010年1月号)

引用

  • まんがタイムきららキャラット』第6巻第1号(2010年1月号),1頁。
  • 都桜和「うらバン! — 浦和泉高等学校吹奏楽部」、同前,115頁。

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