『まんがタイム』12月号が発売です。表紙中央には温泉卓球するおとぼけ課長が大きくあって、やっぱり冬は温泉というのが定番であるのでしょう。今日は立冬です。いよいよ冬となって、ああ寒くつらく寂しい季節であります。ですが私は冬生まれ。冬は嫌いではない。冬枯れの木立、吹き抜ける冷たい風。そうした景色は、寒々として凛々しく、空を見上げれば美しいと思う。空虚な胸を慰撫してくれる、そんな昔の思い出が今は少し懐かしいです。
『タマさん』はスケートの話。このふるるの父、先生の氷の上に立てなくなっててショック受けるというの、以前私も同じようなこと経験して、いや、本当にショックなもんなんです。スケートというのは、日常使わない筋肉を使うもので、だから普段運動してない人は立てなくなるんですね。いや、あれはショックでした。もうちょっとましに滑れるもんだと思ったから、あれは本当にショックでした。
『天子様が来る!』、意外に交渉術に長けた天子様。ってのはいいとして、まりもを丸めるバイトなんて本当にあるんですか。北海道土産の定番、あのまりもっぽいのが入った小瓶。あれはまりもじゃないって聞くけれど……、ということはつまり……。知りません。そんな話は知りません。
『おかんでGO!!』が最終回を迎えました。私はちょっと大阪のおかん的ステレオタイプは苦手なので、この漫画には微妙に踏み込めないところもあったのですが、けれど今号でいえば「勢い」のような話は嫌いじゃない、つまり好きだったりしたものでした。次号には新作もあるそうです。どういうのがくるのか、それはちょっと楽しみに思います。
『おはよ♪』、最終回です。こちらは子供たちがメインなんですね。森君が沖縄へ引っ越していって、そして言葉少ななハガキを貰って、そうした光景は確かにあった。けど、大抵は自然消滅してしまうんですけどね。そして美咲が八嶋をちょっと意識して、けれどこれでおしまい。これから先はなくて、このあたりは小学生の微恋愛ものとしてのらしさなのかも知れません。
『わさんぼん』。なかなかに面白いじゃないですか。和菓子だといっても、伝統に胡座かいているわけじゃない。新しいものがあれば取り入れるよ。それは昔からやってきたことだという話から、草太のチャレンジにフォーカスがシフトする。草太、なんのかんのいっても真面目に製菓の学校で勉強してきただけはあるんだな。旦那、大旦那にしても、新しいアイデアに興味を示し、それを受け入れる余地は持っている。みなのこの菓子に向き合っているという感じ。ちょっといいなと思いました。
ところで思うんだけど、牡丹ちゃん、あんまりいてる意味ないなあって。なんか、しっくりこない感じがあります。
『みそララ』、えらいこと驚いた。梨絵さん。ショートもいいなあ。けど、こういう時にこういう変化は妙に誤解されて、私も昔あった。たまたまやねん。まさかそんなことになってるなんて思ってなかったっていうのに、またまたー、素直になりなよー、とかいわれて、誤解がとけない。そうしたポジション、この梨絵という人のキャラクターにはばっちりと思います。でもって、ただの遊び、交流に見せて、それだけではなかったりするところ。決して番外編ではないというところ。さすがだなって思いました。
『放課後のアインシュタイン』。いいじゃないですか。連載ですよ。なので、登場人物のおさらいといった雰囲気で、これは概ねちゃんと把握できていたと思う私にもちょっとよかったなと思います。先生のことが好きでたまらない秋山こずえ、おしゃれに興味津々の若苗ミキ、そしてつっこみ役、駒井なつみ。で、先生は松戸梨花。マッドな理科なのか。校長先生の名前ははじめてじゃないかな、城戸譲。はじめて聞いたように思います。エキセントリックな先生と、暴走する生徒たち。今後、どんな風にその活躍が描かれるのか、本当に楽しみです。
『すいーとるーむ?』。ゆかりさん、パンフレットに載る。けれどそれだけではなく、永井君のがんばり、そして結果に繋がって、こういう風に広がりを見せるところ、とてもいい感じ、面白く、そしてよかったです。しかし、パンフレットを床に敷き詰めます、から、タイルの写真を!? と流れる、ああしたテンポのよさは素晴しい。今回は特によかった。そんな風に思える回でした。
『PEACH!!』はいつもどおりの味、かと思ったら、なんと武田のお嬢、あの人が仕入れしてたんだ。なんだかいつもがんばりがむくわれない、なんだかぱっとしない、なのにお嬢。そんな立ち位置が持ち味と思ってたら、なんと仕入れに才能を発揮してるのか。まさに意外性の人だなあと思わせてくれる、そんな武田が面白かったです。
- 『まんがタイム』第29巻第12号(2009年12月号)
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