ずいぶん前に、一体なにがきっかけで知ったんだったか、Littlewitchがファンディスクを出しますよということを聞きまして、あ、ちょっと欲しいかもと思ったのでした。Littlewitchというのはこないだ、そして昨日もお話した『Quartett!』の開発元でありまして、つまりそのファンディスクには『Quartett!』関連のおまけシナリオも含まれています。だから、欲しいと思ったんですね。でもさ、発売日がいつかというのをついチェックし忘れてて、その後大阪日本橋にいったとき、また偶然にも店頭にリトルウィッチファンディスク発売というポスターを見て、あ、買わなくちゃと思いながらまた忘れて、買ったのいつかといいますとPS2版『Quartett!』を買ったその同日ですよ。このファンディスク、もう生産完了していましてね、だから店頭在庫がなくなる前に買わないと入手が困難になるというわけで、だからちょっと奮起してみたとそういうわけです。ええ、私の消費はいつもこんな感じでなされます。
インストール後、最初に開いたのはもちろん『Quartett!』の後日談でありました。シニーナさんを主役としたエピソードです。正直私は、この話だけでもとはとれたと思ったほどです。内容はといえば、進路に悩む学生がよく突き当たるような話でありまして、だからよくある話ともいえるし、また私自身にも同じく起こったことでもありました。自分の望む道が困難であるため、より平易な方向へと流れたことはありませんか? 自分は駄目だと決めつけて、本当の気持ちを押さえつけてしまったことはありませんか? 私はあるんです。私は学生時分、実技系の学科に学んでいたのですが、その先、卒業後の進路を決めるにあたり、より平易な道を選んだのでした。もう夢なんて見ない。普通に就職して、ただただ日々を送ろう、なにも望まず、ただ平穏に暮らそうと決めたのでした。けどこれが悔いになったんですね。自暴自棄とまではいわないけど、無為に暮らして、空しさに気付かないようにしていたのですが、それでもどうしてもあきらめきれなかったのか、最初の道に戻ってきてしまいました。長い寄り道。十年弱ですか? 失われた時間は大きかったと思います。ですが、私にはこの時間が必要だったのかも知れないなと思います。無為だったかも知れないけど、無駄ではなかったと思います。
『Quartett!』の後日談は、まさしく私が突き当たったことをなぞるようで、だから感情移入も並大抵ではありませんでした。昔のことを思い出して、自分は現実的な選択をしたんだと思い込ませながら打ちひしがれたことを思い出して、けど本心は納得なんてしてなかったからその思いは悔いに変わった。ヒロインシニーナのコンプレックスや心の揺れ動きを追想することで、私は再び思いを新たにすることができたと思います。もっともっとがんばろう、まだまだがんばれるという気持ちにもなって、だから私にはこのゲームは本当によい買い物であったと思います。
このエピソード、もしかしたら開発元のどなたかのエピソードなのかも知れませんね。それくらいよくある話で、けどそれゆえに共感できる話であると思います。
湿っぽい話終わり。
ファンディスクに収録されているのはこうしたサブエピソードだけではなくて、他にミニゲームもあるのですが、ミニゲームというには結構しっかりしている「魔女っ娘クライシス2006」、これが結構面白かったです。さいころを振って、出た目の分だけすごろく上のフィールドを移動し、対戦相手を見つけてカードバトルをするというゲームなのですが、相手を打ち負かしますとボーナスグラフィックGetだぜ! というそういうわけなので、自然むきになってカードバトルに精を出します。……ごめん、ちょっと嘘。実はこのゲームにはバグがあって、キャラクターを捕まえてもカードバトルに突入せず、主人公が勝ったことになってしまうという、そういうバグなのですが、まさに私の環境ではこれが発現して、一度も戦うことなく全員蹴散らして、もちろんボスもですよ、楽勝で蹴散らして、あっという間にクリアしてしまったのでした。ひどいユーザーもいたもんだよ。
最初、なんでカードバトルが始まらないんだろうと焦って、あ、そういえばパッチが出てたなあと思い出しながらも、そんなのダウンロードしてません。どうしようかと迷った揚げ句、とりあえず全要素をオープンしてからパッチあてようと決定。なので、クリア後、改めてやり直している次第です。
真面目にやってみた感想、カードバトルって結構面白いですね。火水植物の三属性が三すくみになっていて、攻撃点を防御点で相殺、相殺しきれなかったポイントがプレイヤーのダメージになるというそういう仕組みなのですが、相手のスタックを破壊したり、相手を眠らせて一回休みにしたりなどの特殊カードもあって、結構奥が深いです。多分、こういうのが普通のトレーディングカードなんでしょうね。私、カードバトルといえば『カルドセプト』しかやったことがありませんでしたから、このシステムが新鮮で、流行ったのもわかるような気がします。面白かった。自分でも類似システム作れないかなあなんて思ったりなんかするくらいに面白くて、これはちょっとしばらく遊んでみたいと思うようなものでした。
さて、そんな私の目下の問題は、ファンディスク買ったおかげで『白詰草話』、『リトルウィッチロマネスク』に興味が出てきてしまっているというところだろうと思います。『魔女っ娘クライシス』でのやり取りいろいろ見てるとなんだか面白そうに思えてきて、いかん、すっかり相手の策にはまってるじゃないか、とそんな具合なのです。なお『白詰草話』は先日ロットアップしましたので、店頭在庫がはけると入手困難になりかねません。 — まずいですね。私の決断の条件が揃っているような気がしてなりません。
参考
- 白詰草話 - EPISODE OF THE CLOVERS - 初回限定版 - Dreamcast
- 白詰草話 - EPISODE OF THE CLOVERS - 通常版 - Dreamcast
- 白詰草話 ~Episode of The Clovers~ - PC
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