まだそいつがRevolutionと呼ばれていた頃から、私はひそかに興味津々でした。そいつとは任天堂の新ゲームハードNintendo Wii。先行するX-BOX 360やゲーム機の枠を越えようとしている(らしい)PLAYSTATION 3を差し置いて、私はWiiを高く評価しています。それはいったいなぜなのか。それは、ゲーム、アミューズメントという経験を、簡素に、わかりやすく、より身体に近しく表現できるハードはWiiなんじゃないだろうかという予感がするからなのです、けどもうひとつ理由があります。それは、ファミコンやPCエンジン、メガドライブといったハードにおいて発売されたオールドゲームを遊べるようになりますよというアナウンスです。そう、私は、新しいゲームももちろん嫌いではないのですが、古いゲームもやっぱり嫌いではないのです。たまに遊びたくなったりしますよね。それを、正当な方法で、おそらくは簡単なやり方で提供してくれるに違いない。そうした期待が、私の目をWiiに向けさせたのです。
さて、今日は11月の2日。Nintendo Wiiの発売まで後ひと月ですね。このタイミングで、任天堂はWiiで遊べるオールドゲームの初期ラインナップをアナウンスしてきて、いやあ、実にいいタイミングだと思います。というわけで、まずは以下の記事を読んでいただきましょうかね:
【Wii】バーチャルコンソールのタイトルラインナップを発表 - CNET Japan
で、第一期ラインナップにこれというようなのはあったの? と聞かれると、ちょい微妙かなというのが私の答えです。ひとつ選べといわれたら、間違いなく『ゼルダの伝説』ですよ。他は? と聞かれたら『アイスホッケー』ですかね。もっとないの? うーん、『邪聖剣ネクロマンサー』か『ダンジョンエクスプローラー』? でも、アクションならともかく、この頃のRPGをあえて遊びたいかといわれると微妙かも知れません。
大一揆に、もとい第一期に有名どころを出してくるのはある意味正しいと思うんですが、ひねくれものの私にはちょっと訴えない。例えばですよ、あの頃、興味はあったんだけど裕福じゃなかったから買えなかったのよ、というような二線級があると嬉しいんですよ。ほら、『ゼルダの伝説』の影に隠れて不遇に泣いた『謎の村雨城』とか、ええとね、『夢工場ドキドキパニック』も欲しいな(でもこれは多分無理。出るなら『スーパーマリオUSA』でしょうね)。リンク(ゼルダ)ものなら、『リンクの冒険』の方が好き。サードパーティなら『悪魔城ドラキュラ II 呪いの封印』とか、欲しかったけど手に入らなかった『東海道五十三次』、しっかり遊び込んでみたい『つっぱり大相撲』、そこにトンキンハウスの『ソフトボール天国』あたりが加わったらうはうはかなあ。『ブリーダー』は友達と集まれない今やるには多分ちょっと厳しいですが、やってみたいかも。『19(ヌーイーゼン)』は評判よかったからいっぺん遊んでみたいし、いっぺん動かしてみたいといえば『アップルタウン物語』もそうですね。あと、動くパズル『キネコ』もやりたい。あの人もだまされたという『水晶の龍』もやってみたいかなあ。あとは、なんだろう、なんだろう、『カリーンの剣』とかどうでしょう。最終面までいきながら音符を見つけきれなかった『オトッキー』にもリベンジしたく思うし、地下に街が広がっていて驚きの『ディープダンジョン』もシリーズ通して遊んでみたい — 、とこんな風に夢が広がるディスクシステム、なのですよ。
『迷宮寺院ダババ』とか『エスパードリーム』は出るかなあ。この頃のコナミはよかったよー。好きだった。『エスパードリーム』は、途中、列車の話が好きでした。なんか、全体に哀愁が漂っていたような気がして、あれはゲームをディスクで残してたかなあ。2までは名作だった『SDガンダム ガシャポン戦記』も出るなら出て欲しいし(ディスク版と書き換え版、マップコレクションに2、3まで持っています)、掘り起こしていけばまだまだ出てきそうな勢いですが、とにかくあのオールドゲームの群れは本当に大きな遺産であると思うのです。
ファミコンが出てもうじき二十年ってとこでしょうか? だから後三十年ほどすれば、だんだんとゲームがパブリックドメインの領域に入ってくるはずで、けど私は正直それまでは待てない(だって六十のじじいだぜ)。できる限りのオールドゲームを楽しみたい、それも正当な手段で、となれば、当時随一のプラットフォームホルダーである任天堂に期待したいというのは当たり前ではありませんか。
なかには権利者である会社が消滅してしまっているゲームもあるだろうから、どうにも出せないケースもあると思いますが、それでもできるだけ多くのゲームをすくい上げて欲しいと思います。
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