『まんがタイムジャンボ』は今日発売です。というわけで、実はもうここに書くことがないんです。ええと、表紙は秋の夜長っていう感じみたいですよ。ええと、サフォークのぬいぐるみがいる。そうか、夢といえば貘、じゃないや、寝入るのに羊を数えるのが定番どころであります。ということは、秋というのはまさにサフォークの季節なのかも知れません。見上げれば、空にはひつじ雲。秋というのは、やっぱりサフォークの季節かも知れません。
『あおいちゃんとヤマトくん』は電子本を扱って、携帯電話などで読む本が流行れば、いずれ冊子としての本は衰退していくかも知れない。なんだか、ちょっとしんみりとして、内容はギャグ、コメディっぽくあるけれど、でもなんだかシリアスっぽくもあったのですね。私は冊子体の本が好きだけど、これがずっと続くとは思ってなくて、というか、冊子体という用語が一般的か調べようとしたら、冊子体の『日本全国書誌』が終刊してるってわかって、ショック。こうした流れは止められないかも知れません。けど、冊子の本があるうちは、こちらを読んでいきたいなと思うのですね。それはやっぱり、慣れたこの体裁、スタイルへの愛着があるからかと思います。ヤマト、ういやつめ。
『パドラーズハイ』、ゲストです。急流を下る、ラフティングの漫画。というか、珍しい題材だよね。それだけで、ちょっと楽しみにしてしまう私ですが、絵は綺麗だし(ちょっとまとまりすぎと思うくらい整理されてる)、楽しかったラフティングのガイドが先生として赴任してきて、そしてラフティング部を発足させてという流れもきれいだし、ガイドの頃の案内が教師になっても抜けないというようなところとか面白かったです。
『Boy’sたいむ』は置島とひろむ女子形態が接近して、そしてひろむの秘密に気が付いた!? と思わせて、どうもそうではないみたい。微妙に距離が縮まっているようで、けれどそうでもないというところ。置島に関してはとてもいい感じに思います。置島の場合、女子形態ひろむにさほど興味がないようだってところがいいんだろうと思うのですね。反面、男子形態には興味をとめることができずにいるみたいですけど。アンバランスな関係、それが面白いです。
『ボクの社長サマ』。水没社屋はまだ続く! これ、本当に素晴しいな。ただ水没しただけでない。どんどんダイナミックに無茶を効かせてくる。しかも、ただ鯨を持ち出しただけでなく、それをちゃんと次のネタ、鯨を食べる食べないという微妙な問題にからめた笑いにしたてて、うまい。『ボクの社長サマ』はこのところ、のりにのって面白いです。
『みちるダイナマイト!』、ゲストです。ゴスパンクロックバンドをやってるお嬢さんが主人公。ギターはSG、ってのはどうでもいいとして、見た目にはクールだけれども、実はそうでもないというキャラクター。そして本職は大学講師というギャップ。ベタといえばベタなんだろう。けど、結構面白かったです。いや、眼鏡だからじゃないよ?
『太陽くんの受難』、これもゲストです。就職を機に一人暮らしをはじめたところ、妹が転がりこんできた。明るく可愛くわがままきかせる妹に、手を焼きながらもかわいがっている。そんな兄の様子を楽しもうという漫画のように思いました。ほのぼの家族ものってところです。
『トラウムメディカル8.5 — 幸せ夢セラピー』。これもゲスト、コマ割り漫画です。夢羊なる女子ふたり組が、夢に入り込んで、その人の問題を解決してくれようという話。描いているのは、『ゾンビロマンチシズム』の睦月のぞみ。そんなにおどろおどろしくなく、そんなに深刻でもなく、むしろ明るく楽しいのりでばたばたやってますっていうのはよかったかと思います。私はもともと睦月のぞみの雰囲気は嫌いじゃないから、なおさらよいと思うのかも。というわけで、夢羊のひとり、アルバちゃんが可愛いです。眼鏡でショートカットだからです。
『ごちゃまぜMy Sister』、今回はちょっと異色というか、先生がやる気だ。36番を排除すべく、あの手この手で妨害を仕組む。精神的に揺さぶろうという、そこに妹純がからむのはもはや定番であるけれど、今回は先生の策士ぶりが堂に入っていて、テンポよく、ちょっとスリリング? 面白かった。で、松坂は36番に接近なのか? いや、いつもどおりかも。でも、ふたりはいい関係だと思います。
『あいにゆこう』、最終回。って、はやいよ! 消化しきれてないような気がする。でも、終えるにあたり必要なことはきちんとやりましたという感じ。本当は、ここからが楽しかったのかも知れないなと思うから、ちょっと残念です。
『ハッピーカムカム』、最終回。もうなにもいわない。ただひとこと、好きでした。
『ますたぁDOG』、最終回。五年後の風景。子供が生まれて三歳になってたり、勇ちゃんは婦人警官になってたり、その描かれなかった間に起こったこと。それを思うと、ちょっとしんみりとしますね。ちょっとふくみのあるラスト、それは寂しくも、またなにかあたたかなものであった、と思います。
『ふかふか』、次号最終回。なんか、ゲストと最終回がやたら多いな。甥の通う保育園の先生に恋していたちはや。実はその恋、一方通行でなかったりなんかした!? という展開に驚いて、私も驚いたんだから、ちはやが驚くのも当然って感じでした。次回では、恋の決着、おそらくは数年後? 楽しみに待つといたしましょう。
- 『まんがタイムジャンボ』第15巻第10号(2009年10月号)
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