すっかり昼夜逆転生活になってしまった私。今日は目覚めれば4時という最悪さで、日も傾きかけた時間に『まんがタウン』を買いにでかけたのでした。すっかり涼しくなりましたね、って正直なところこれは嘘だなあ。まだまだ暑いです。夕方だから涼しいだろうと思ったら、全然。日はぎらぎらとして、重苦しい暑さを背にうけての買い物となりました。空をはじめとするあちこちに秋の雰囲気は見られるのですが、まだまだ夏、晩夏であります。
『パンクかあさんとロリータむすめ。』、これはずいぶん久しぶり。阿部川キネコがむかしちょこっと描いたやつの続きです。ひとつ連載が終わったというけど、それで復活したのかな? この漫画には女の子に見えるマコちゃんという男の子がいるけれど、その子にビキニを着せないというのは、阿部川キネコのパンクなのかな? 昨今の女装美人ばやりの中、それはないだろうと、あえて予想される逆を打ったってところかも知れません。
『三食だんご』、これはむごい。パソコンといえばネット検索でバーに打ちこむと 下に検索候補出るじゃない?
それを彼女が妹と一緒に調べちゃうという話。むごい。物件と打つとブルマ、間取りでマゾ。むごい。けれど、市川さんも負けず劣らずひどい。
というわけで、自分の検索履歴も調べてみました。Googleには覚えさせてないので、Safariに残っていたものですが、こんな感じ。
- はてなナイクモジュール
- ITちゃん
- アルバ
- SH-8インヴェーダー
- 冊子体
- ひつじ雲
- 高積雲
- うるさくて杏あんまり眠…
- haiku
- ラブプラス
極めて普通の結果で安心しました。というか、ナイクモジュールが地味に恥ずかしい。
『ちはるさんの娘』、今回はちょっとだけ『ちはるさんの息子』でした。しかし、ちなつさんの体験見てみれば、兄貴っていうものもいやなものだなあ。現実の妹たちは、こうした兄貴に幻滅して、ゲームや漫画、小説、アニメという非現実に理想の兄を求めたりするのでしょうね、きっと。でも、残念ながら、そんな理想的兄、理想的男性などこの地上にはいないのだ! 自分でいってがっかりした。私はもう、『ラブプラス』に理想を探すことにします……。
ちなつさんが、お祭りの嫌な思い出の中に見付け出したもの。それまで、とことん嫌な話、がっかりな体験、散々な状況が提示されていたものだから、まるで喧騒が去って、ちょっと時間の流れもゆっくりになったような、そんな感覚がはっとさせて、とてもいいなと思いました。そう思わせるものがあったのですね。しかし、ちはるさん、変わってないな。変わりゆく中に変わらず残るものがあれば、それがエッセンス、本質ってやつを語るのかも知れませんね。なんだか、じんとしちゃったよ。いい話でした。
『ほほかベーカリー』。ふわさん、それは勝ち負けじゃない。美徳だ。俳優の市川さんも貧乳が好きだっていってるぞ。
しかし、この漫画は、いかに店長を理解するか、その言動の裏にひそむなにかに気付けるか、その差を楽しむものみたいになっているような気がします。そう、ふわさんとほほかたちの気付いてるものが全然違うっていう、それがちょっと面白かったのでね。
『我が名はウェルシュ』、ゲストです。犬の話。プライドの高い犬、でも飼い主大好き。ちょっと空回り気味なところ、それが魅力なんだと思います。あの起こしてくれるところはちょっと羨ましいかも、と思ったのは、昼夜逆転生活を本当、なんとかしたいと思ってるからで。二度寝の誘惑に打ち勝てない自分が悪いんですけどね。
『光の大社員』、友情パワーの木彫り、あれはちょっと欲しいかも。北海道に頼めば作ってくれるのかなあ。
『子供失格』は、夢の国、Dではじまるランドの話でしたけれど、松山花子のシニカルさは、けど実は自分自身も好きだったりするという、そんな屈折を孕んでいるように思われて、その微妙な感覚がすごくよかったりします。悪口をいうほどに好き、というのかな。そんな感じがたまりません。
『よせ☆あげ』は、あのツタンカーメン風の人、ええと瑠璃華様の素直でないところが妙によいと思っています。相手にして欲しいんだけど、素直にはいわない。相手にされないから、すごくあわててしまって — 。そのまんまなところはとてもいい。しかも、えっへん、ときたもんだ。ところで、水でストレートにもどった瑠璃華、そいつをしっかりと引きで見たいものだと思いました。ネタキャラじゃなく、普通に育ちのいいお嬢様に見えたりしそうな気がします。
『みねちゃんぷるー』は、わかばが強烈に人の悪さを発揮させて、嘘はついてない、いや、確かにそのとおりなんだけどさ……。すごく魅力的だと思います。私は雅好きではあるのですが、こういう小悪魔的というか、策略を弄するタイプのキャラクターも好きなものだから、『みねちゃんぷるー』は面白いです。この嗜好のために、ちょっとヒロイン峰の影が薄くなりがちなんですけれど、それはそれでいいとも思っています。
- 『まんがタウン』第10巻第10号(2009年10月号)
引用
- 山田まりお「三食だんご」,『まんがタウン』第10巻第10号(2009年10月号),48頁。
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