2009年9月8日火曜日

『まんがタイム』2009年10月号

『まんがタイム』10月号、出ています。表紙はバンドづくし。おとぼけ課長こそは、世界のOTOBOKEっぽく、ボーカルとしてご活躍ですが、他はギターを持って、ちょっとバンド風であったりします。青いギター持った黒ぽっぽが、むやみやたらと可愛いなあ。作家先生は、アコースティック・ギターの方が似合いそう。平成、二十一世紀の今に四畳半フォーク的雰囲気を求めるというのなら、このふたりに優るものはないと思うのですね。

『小悪魔ティーチャー』はちょっとふっくらした話。女性はちょっとくらい肉付きのいい方がいいんですよ、っていうんだけど、実際私もそう思っているんだけど、実際に好きなのはやせぎすな女の子です。すみません。栄養足りてなさそうな、やせぎすの、スタイル的にいうとちょっと残念な感じ、これはがつんときます。で、この漫画の次女、葉子がこれなんじゃないかと思ったら、人並み……、だとのこと。しかし、あの空を仰いだ様、チャーリー・ブラウンみたい。この表現、ちょっと気に入ってしまいました。

すいーとるーむ?』は、永井君がどんどん変態的になっていって……、いや、最初からわりとあんなもんか。しかし、会社のあちこちに巣を作ろうとする人たちの話。まあ私もギター置いてるものなあ。だからよくある話なんだと思うのですが、それにしても塩田さんはすごい。会社を作って独立しようって人は、ああしたパワーがないといけないのかも知れませんね。見習おう、きっと無理だけど。

みそララ』は、飲み会やるといつも馬鹿な話になるのだけれど、その馬鹿さ加減が素晴しい。笑いごとかと思っていたら、笑いごとではすませてもらえないという、なんという絡み酒。しかし、社長は若い頃は結構かっこいいなあ。そして、最後の最後に悲しい未来予想図が描かれて、それは、それは、やめて!

『めもり*ON AIR!』、ゲストです。『ラブじゃらし』の人。新作は、地方テレビ局のアナウンサーをヒロインにして、どたばたとどんくさく、けれど明るさが持ち味。しっかりもの、というか、短気で神経質な後輩がいて、このふたりで盛り上げていこうってことなのでしょう。逆境にめげないヒロイン。そうしたところはよさそうだなって思ってます。逆境にめげる後輩も可愛らしいのですけど。

『ふたりぽっぽ』、黒ぽっぽことこばとがむやみやたらと可愛いんですけど、しかしその扱いはひどい。頭が悪いって、しかも駄目押しで二度も。でも、可愛いからいいや。私はこういう人に教育を与えたい。というか、白ぽっぽ、くるの策略に囲い込まれて、こうなったんじゃないのんか? だからきっと、この先もこうして囲い込まれるんじゃないかななんて思って、だから結構怖い漫画なのかも知れさせん。まあ、そうしたところも面白くてとてもいいのですけれども。

『草野くんの羊育日記』、みたにひつじの次に羊育日記がくるというね。普通の牧場ものかと思いきや、人の言葉がわかる羊の仔が出てきて、ちょっと昔の児童向けアニメとか彷彿とさせる雰囲気があります。絵は、羊の仔は可愛いし、動物はちゃんとしてるし、人物はしっかりした感じがあるし、結構好感を与えます。

『先生のすずめ』、最終回。前回はしんみりとさせる話、そして最終回はそうした悲しい雰囲気から抜け出そうというようなところがあって、そして最後のページの八コマ。これはちょっとよかった。言葉にはならない、思いのゆきかうところ。それをどう受け取るかは読み手次第なのかも知れないけれど、含み、広がり、そうしたものがあって、いいラストだったと思います。

  • 『まんがタイム』第29巻第10号(2009年10月号)

0 件のコメント: