2025年12月10日水曜日

『まんがタイムきらら』2026年1月号

 『まんがタイムきらら』2026年1月号、昨日の続きです。

『ほうかごバスケット』

トレーニングの成果というのはなかなかすぐには感じられないものですが、長く続けているときっとはっきり見えてくる日がくるものなのです。というお話。以前なら簡単に押し負けていたろうけいが、つばさに押されても持ち堪えたんです。こうして日々のがんばりがかたちになると、よりやる気にもなろうというもの。

対し簡単に押し負けてしまう顧問の若草先生。プランクも余裕? いや、これズルしてないか? チェックしてみたつばさが宇宙を見たり、さらにはあかりがはなに宇宙を見たりと、ほんと、なにをなさっているのか。

体形体質、その他もろもろの理由によって、トレーニングにも向き不向きがある。その人にあったトレーニング方法を見つけていく必要もあるんですよといったお話。腹筋にはいろんなやりかたあるけれど、腕立て伏せだとどうなんでしょう。でもきっとつばさがいいのを見つけてきてくれるはず。

と、そんなトレーニングの様子見る他の部の視線よ。先生をシゴいてるとか、ちょっと普通じゃないみたいに見られてしまっていますよ?

『しあわせ鳥見んぐ』

ついにイヌワシをその目で捉えた岬。その姿を写真に写そうと、ずっと追っていた。努力が報われたのか。そう思ったら、ああ、岬はここであえてイヌワシを撮らなかったんだ。

祖父の後を追うのではなく、自分のありのままでいこうと思えた。あるがままにありのままで向きあえる、そんな自分を見つけようとしている岬は、確かに不器用ではあるのかもしれないけれど、それだけ自分自身に素直であろうとしている。真摯に写真に、自然に対峙しようとしているのだと思えたのですね。

自分の心が動いた。そのときをこそ写真にして残したい。そうした岬の活動。進んだ先に見える景色やいかなるものか。自然体の岬が見つめるもの。その表情にこそ、心のわきたつ様が表されて、それだけにこの先を楽しみにさせてくれるんですね。

『なーんもうまくいかん!』

菜子がうまくいかんのは、うまくいかんだけの理由がある! とはいえ、それを指摘するのは酷というもの。誰しもうまくいかんことがある。うまくいかんでも、なんでもない表情の下にやりきれなさを隠している。菜子はそういうのがうまくないだけ。どうにもいろいろにじみ出てしまう、そんな素直さがある子だと思うんですね。

寝坊しましたか? 朝食抜きでの登校。一度はポジティブになれそうだったのに、髪ボサボサといわれてくじけてしまう。で、普通に髪を整えるだけでいいのにびしょびしょに濡らしたの!? いろいろ気にしすぎて、やりすぎて、それでまたしくじるのがあなたなのよ!

菜子のこういうところ、大人になるとともにちょっとずつうまいことやりすごせるようになりますかね。難しいですかね。でも、この子はこのまんまで大人になって、くじけたり打ちのめされたりもしながら、なんやかんやそれなりに暮らしていけそうな気もするんです。きっとたいていの大人がそんな感じで暮らしてますよ。だから菜子もあんまり落ち込むことないですよ。

ところで、今回、気になるセリフがありました。

単行本はどうせモノクロ!

なんですって!? 時代は大電子時代! 冊子の単行本では難しくとも、電子ならコストを抑えつつカラーページをそのまま収録できたりするんじゃありませんか!? もうはじめている出版社もありますよ? ええ、単行本でもカラー収録して、きっとモノクロになると思ってる菜子を怖がらせましょう!

2025年12月9日火曜日

『まんがタイムきらら』2026年1月号

 『まんがタイムきらら』2026年1月号、発売されました。表紙は『星屑テレパス』。今月はクリスマス! ということで、ハンドベルを持った愛をセンターに、海果とユウが揃いのサンタクロース衣装で登場です。赤が印象的な表紙ですが、それだけに背景の星空が際立って、そしてユウに海果が愛の頭上に掲げる星! 星の輝き、ベルもキラキラとして、落ち着きのなかにぱっと目を引く鮮やかさのある表紙でありますよ。

今月は新規ゲストが3本です。

『魔法少女と元魔王』

魔法少女がグループから脱退、というか事実上の追放とかあるんだ。仲良し幼なじみグループのなか、自分ひとりだけ後からの参加。どうにもうまく溶け込めず、空回りを続けた結果がこの仕打ち。そしてこの悲運の魔法少女に共感するのが、元魔王。ついこないだまで対立していた相手なのに、魔法少女に勝てないせいで引責自認、というか解雇。悲嘆に暮れる魔法少女が、やさぐれる元魔王と出会ってからの物語です。

しかし魔法少女が他のメンバーの顔色うかがっていたかと思ったら、魔王は魔王で部下のこといろいろ配慮し気づかっていたというのに、まさかその部下からの要望により解雇。ふたりともに人間関係がうまくいかず、組織からパージされちゃったんですね。

ここにはじまる、魔法少女と元魔王の本音と本音のぶつかりあい。ああ、彼女たちにはこうして思ったことをいいあえる相手が必要だったんですね。誰かのために、組織のためにと心を殺してとりつくろってもいいことがない。正面からいいたいこといいあって、殴りあって、そして和解。からの同居!?

ほんとに意外な展開。ここにふたり一緒に暮らして、コンビを組んで、それからどうするの!? まさか元グループ、元組織への復讐ではあるまいな!? この異色なカップル。なにを生み出してくれるか楽しみです。

『となりの雪娘はよく溶ける』

今日から高校生。気がめいる登校中、なんか変なの見つけてしまった寧々倉鳴子。雪玉に埋まる謎のちびっ子。この世界にわずかながらいるという噂憑き。テレビに影響されて冷徹なことをいいまくってたら、雪女に例えられ、行き着いた先が噂憑き。雪女としての特性が身に現れてしまったというのですね。

汗をかいたら溶けてちびっ子になる。ちびっ子になると、冷徹放言少女に戻る。それが雪又みっこ。水分補給してもとの姿に戻ったら、普通に話せる素直ないい子になるんだけど、うっかり不注意で小さくなりがちなみっこは、その姿とともにかつての性格を取り戻すというのは先もいったとおり。なかなかに憎らしい小娘だけど、今のみっこはもうそんな子じゃないんだよっていう、どちらをメインに捉えたらよいのか、複雑な感情抱かせてくれる存在なのがおもしろい。

人づきあいが得意でなさそうな鳴子も、みっこ相手には容赦なくツッコミいれられるの、なかなかにいい高校生活はじまりそうでよいのでは? 少なくとも、苦手だの憂鬱だの、いってる暇はもうなさそうです。

『お日さまの国』

気持ちの沈んでいるタリアン族の子、ペペロンが、人の気も知らず明るく輝く太陽に八つ当たりしてみたら、なんと空から言い返してきた! さらには人の姿をとって目の前にまで降りてきて、世界はすっかり夜の闇。それは太陽がペペロンの目の前にいるから!

こんなにも太陽が自由にいられる世界なのかここは。

太陽がペペロンの身の上を知って、私がお母さんになりましょう! かなり強引に、父母を亡くしひとりになってしまったペペロンに迫るというんですね。

いわば母親の押し売り。なんとか拒否しようとがんばるも、太陽はタリアン族族長にも話をつけて、かくしてともに暮らすことになったお日さまとペペロン。ペペロンはこのまま娘にされてしまうのか? というか、お日さまのいう太陽も孤独という話、これは孤独と孤独が引かれあう、そういう話なのでしょうか。となれば、いつかペペロンもお日さまとわかりあえる? つまりは母と娘になれる!? のでしょうかね。

2025年12月8日月曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2025年12月7日日曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2025年12月6日土曜日

『まんがタイム』2026年1月号

 『まんがタイム』2026年1月号、昨日の続きです。

『腹割るウチらの秘密ごと!』

ヒメコとおと、ふたり一緒にナイトプール! ということは、ヒメコのダイエット、成功したのか! と思ったら、なんとまあ限定的! 屈むとお腹まわりの肉づきがバレるのか。でもパレオで隠せる。おとも腹筋をパレオで隠して、これで堂々ナイトプールに参加できるというものです。

しかし、このふたり、とてもいい。緊張するおとの手を引くヒメコ。おお、おとさん、まるでお姫様じゃん! 周りが気になんなら、ウチだけ見てればいいし? おお、すばらしい。ふたり見つめあい続けるといいのです! とか思ったら、速攻で写真係にされてるじゃん、おとさん! でもそのあと、ふたりで一緒に写真撮って、生きててよかったってそこまでですか!

この日のこと、本当にいい思い出になりそうですね。

そしてラストに、ガチで泳ぐおとさん。割れた腹筋が注目を集めて、アスリート!? かっこいい! あまりの注目に、次こそ絶対割ってやる! まさかのヒメコの発言に嬉しさ溢れかえるおとさん。これは、またふたりで特訓ですね。ええ、さらにきずなが深まりますね。

『良倉先生の承認欲求』

今回はほんと盛り沢山だなあ。OLさんのキャラ弁を見て、自分もやってみたいとかいいだした落安。なんちゃって愛妻弁当とかいう、ちょいキモ発言ではあるのですが、ここでまさかの氷高さん。ぶんちょー紳士ガチ勢の彼女は、キャラ弁をすべて把握しているだけでなく、使われた食材、用具の特定まですませていて、おおお、良倉、ガクブル。久しぶりの氷高の破壊力。もう惚れ惚れしますよね。最高でしたよ。

落安と良倉の突貫お弁当づくり。調理経験のない落安にも作りやすいお弁当を考案して手伝うあたり、やっぱりなんのかんのいって良倉は親切なんですよね。

かくしてできあがった、ふたり揃いのお弁当。そいつを一緒に食べようとするところを明戸に見られてしまう。男ふたりがおそろい弁当。からの、落安の愛妻弁当発言が拍車をかけて、息巻く明戸!

おお、今回はほんと盛り沢山。氷高、明戸のこの反応。もう最高に最高を重ねましたよね。

『オフィスにラブコメはいりません!』

悪役令嬢、紅麗城アクヤ。名前ひっくり返したら、まんま悪役令嬢や。ともあれ、アクヤが自分たちと同じ現実からやってきた人間と知ったわかばと千堂。ふたりして、この世界の悪意についてアクヤと認識を共有。しかしラブコメに押し込められる自分たちよりも、過酷な状況に生きているアクヤを見て気の毒に思う。

だって、アクヤは悪役として振る舞えば破滅。実家が傾いても破滅。破滅と隣りあわせに生きてるっていうんだものなあ。

そんなギリギリのアクヤからふたりに提案がありました。ラブコメイベントが発生するなら、千堂、わかばがカップルのふりをすることで、すべて回避可能になるのではないか。そうなれば、ふたりともに求める仕事に精を出すことができる。業績上がればアクヤにとってもありがたい。かくして全員がしあわせになれる!

というのですが、迷い思い悩むわかばと違い、千堂はきっぱり拒否。人の気持ちを無視するこの世界に抗う自分たちにとって、やはり自分たちの本当の気持ちに目をつむるこの作戦は受け入れられない! おお、本音だ。まっすぐだ。理屈としては正しいと思う。

でも、これが恋になりそうな気持ちを抱えるわかばにとっては微妙な発言となって、ああ、やっぱり千堂はあらゆる恋のフラグを折りまくるのだなあ。

でもさ、思うんですけどさ、千堂が断るのなら、わかばの恋愛相手としてアクヤ嬢が立候補なさればいいのですよ! わかば×アクヤ、あるいはアクわかでもいい。ふたりがつきあえば、わかばに絡むイベントの発生は阻止できる。それだけでも負担は減る。そしてアクヤの身辺も落ち着く。なんせ、メインヒロインとの仲の悪化を防げるんですよ? そして私も嬉しい!

どうですか、アクヤ嬢! きっと皆がしあわせになる作戦だと思うんです!

『まほろば小町ハルヒノさん』

神鹿であるハルヒノと人の子であるちあき。ふたりが結ばれることはあるのか?

まさか、あったというのですか!

前回語られた、ハルヒノが失ったかつての思い人、暁とのエピソード。悲しみに暮れたハルヒノだったけれど、その思い人がちあきに重なった。それどころか、かの暁その人の魂が、そのままにめぐり帰ってきたのがちあき。

こうしてついに、千年の時を超えめぐりあえたハルヒノと千暁。思い出された暁のころの記憶。そして、1300年ものあいだ、死者の世界で飢え続けることを受けいれ、その魂を守り続けた暁の思いの深さ。ここに奇跡の成されたのは、ただただ焦がれる思い、その強さがあってこそだったというのです。

そしてまさかの武甕槌命降臨。なんと、真下間先生がタケミカヅチ大神であったとな! そしてハルヒノにいいわたされる、神鹿試験への不合格。その心は、ただただハルヒノのことを思ってのお計らい。

神としての任を解き、ちあきとともにあれという、まさしく古の約束を果たさんとする心遣いだったのです。

ここにちあきとハルヒノ、カップル誕生です! しかし、神鹿試験に不合格となったハルヒノさんはどうなるの? 人になるのどうなるの? わからぬ! ということで、次回最終話に期待をつなぎたく思いますよ。

2025年12月5日金曜日

『まんがタイム』2026年1月号

 『まんがタイム』2026年1月号、発売されました。表紙は『ローカル女子の遠吠え』。歳末の商店街くじ引きですか!? 見事に大当たり、富士山賞を引いたりん子がメインで登場です。富士山賞。富士山モチーフの土鍋! こういうの、ほんとにあるのかな!? と思って調べたら、イラストそのままではないけど富士山土鍋、実際にあるんだなあ! この鍋で、家族あるいは会社の同僚たちと一緒に食べる鍋。きっとりん子さんはバリバリいわせて食べるんでしょうね。『オフィスにラブコメはいりません!』わかばは3等賞のコーヒーメーカー。『腹割るウチらの秘密ごと!』ヒメコは10等賞のティッシュペーパー、いい笑顔でゲットです。

今月は新規ゲスト(?)が1本です。

『帰りませんか長田さん~世話焼き後輩は社内泊先輩が気になる~ 』

デザイナーとして就職した吉野薫の先輩は、どうもワーカホリックぎみの長田さん。暗い? 朴訥? 言葉少なで、コミュニケーションとるのが苦手そう。必要なことだけ端的に伝えようとしているみたいだけど、言葉が足らなすぎて突っ放してるみたいにしか聞こえない!

そんな先輩のもとで仕事にはげむ吉野です。仕事の説明ちょっとだけから、唐突に命じられた花柄の選別。その意図、目的がわからぬまま黙々と取り組む吉野だけど、これがまさか雑誌のページに使われる素材だったとは! 思わぬことに尻込みした吉野がやりなおしたいといったところ、長田はピシャッとシャットアウト。すっかり落ち込む吉野だけど、長田、まったくネガティブな意図はなく、ただ言葉どおりのことを伝えたかっただけなんですね。

とりあえずよかったよかった。でも、こうした要注意人物長田について、周囲ももっとフォローすべきだよ! 彼の態度が原因で何人も辞めてるんでしょう? なら、なおさら気をつけなくちゃ。というのは、同僚の仕事ではないかあ。もっと上の人間が配慮すべきことだなあ。

でも、反省させられた長田。状況がわかった吉野も、これからはうまく長田と交流できそう? というとこまではよかったのだけど、この長田氏、職場に住んでるという! どういうことなのか!? いやもう、予想外、というか、それ社則的に大丈夫なんですか!?

『跳べないウサギと神の島』

メトリに捕われたリンコ。謎のシステムでもって、リンコの呪いを祓おうとするのですが、その呪いとはなんぞや? なんと、不跳兎神の呪いなの!? なんとまあ、不跳兎神って祟り神なの!? 禁足地に出入りしてたせいで、浄化されていない不跳兎神がリンコに取り憑いた。そしてリサコもリンコの中にいるというのですね。

あのとき、形代から抜けたリサコがリンコに入ったの? でもいよいよリサコも年貢の納め時? メトリの謎のシステムが、電撃でもってリンコの肉体を責める! リンコを取り巻く形代がリンコの中に潜む不跳兎神を引き出してくれるのかい!? というわけで、リサコ、無事に形代に回収されたのでありました。

でもリサコ、まだまだやる気なんですね。禁書を出せとレオに迫って、でもレオはリサコにそそのかされたりはしなさそう。そしてリンコもすっきり目覚めて、ああ、これですべては丸くおさまったのかな。

って、いやいやそんなこたああるまい。きっとこれからもなんかあるよ。ただ、それがなにかは今んとこ、わからんですね。きっと誰かがなんかやらかすんですよね?

『星月夜工業高校ルナ同好会~38万キロの奇跡~ 』

合宿からの帰り道、素直に声をかけた謎の女性。なんと、素直のお姉さん! ひかりたちのこと、素直に絡むあやしいヤカラ? と警戒するお姉さん、一途だけど、友達と聞かされて態度が一変。ぜひ話をしたいからと、黒月家へ皆をお招きするというのでした。

めちゃくちゃ流れがスムーズだな。これも一途の人柄あってのことか? 相手の興味に沿った話題を次々と展開できる人。コミュニケーションに長ける一途は、弟素直とはずいぶん違っていて、そのことがまた素直を苦しめる。自分がいても盛り下がるだけだろうと中座した素直。弟がいなくなったことで、一途は心配していたこと、素直の交友関係についてルナ同好会の皆に問うのでした。

しかし、皆、いい子たちですよ。素直のこと認めてくれている。姉、感涙! 文字どおり号泣する一途を輝夜と大知がなだめて、切れてたティッシュの買い出しにひかりがスーパーに走る! そこで出会うひかりと素直。ネガティブに沈みがちな素直の言葉に、素直と話すのが好きといってくれたひかり。ああ、素直はすっかりひかりに心引かれていますね。でも、素直にはなれない素直。それは輝夜との約束のためか、あるいは自信がないせいなのか。

きっとそのどちらもなんだろうなあ。もっと素直になって踏み出しなよ! というのは無責任にすぎる発言で、当事者となればそうもいかない。そんな素直の不安や心配に寄り添ってくれる誰かがいてくれればなあ、と思うんだけど、きっとそれがひかりよね? ええ、ひかりさん、どうか気づいてあげてください。うまく素直を引っ張り上げてあげてください。

2025年12月4日木曜日

『押しかけギャルの中村さん』

『押しかけギャルの中村さん』、第78話を読みました。

『押しかけギャルの中村さん』

秋山さん、内定得られました! 電話でやりとりしてる秋山を見るカリンの心配そうな表情に、この子の秋山に向ける感情見てとれてそれもまたすばらしいのですが、ああ、見事内定ゲット! 嬉しさのあまり抱きつかんとふたりの距離が近づいたというのに、秋山ったら理性的! すんでで押し止めちゃうっていうんですね。

不満そうなカリンさん! いやもう、こうなったらカリンからがーっといっちゃいましょうよ!

秋山もカリンも、無事就職が決まりました。しかもふたりともに第一志望! これはめでたい! と、ふたりでお祝いに回転寿司にいくんです。これでよかったのかと秋山がいうんだけど、カリン、就活中はバイトあまりできなかったから節約と、こういう家計に対する配慮、ほんといいお嬢さんですよ。

でもってその帰り道。秋山、ずっと懸念していた自分に自信が持てなかった問題が就職にて解決、いよいよそのときと、カリンに告白しようというんです。意を決した秋山の様子に、ちょっと待ってと慌てるカリンだけど、秋山の勢いはとまらず、ああ、ここにふたりの恋は成就するのか!

と思ったら、ウテナさーん! まさかのタイミングでまさかの介入。告白を潰してしまってさあ大変。でも、カリンにとってはよかったのかな? あまりのことにどうしたらいいかわらない。そんなカリンの様子がウテナに見事に刺さる!

からの皆でアミューズメント施設にいくという急展開。一緒にゲームして、ラブ度を上げようという作戦なんですが、カリンに秋山がついていけてない! からの、うまくゲームが進まなくてどんどん険悪になってしまうという逆効果。

今回はウテナさん、あらゆることが裏目ですねえ。

でも、最後の最後に、対戦するカリンと秋山、ふたりともに本音をぶつけあって、いやあ、これ、よかったじゃないですか。自分のうちにわだかまってる不満とか、そういうのきっちり話せるのと話せないのとでは、今後が絶対違ってきます。今、この段階で、自分の気持ちをしっかり相手に聞いてもらえる機会ができたのはよかった。その上で、秋山がカリンのこと大切に思ってくれていることも確認できたというプラスアルファがまたいい。

ええ、雨降って地固まる、というまでのケンカではなかったけれど、ちょっとのボタンの掛け違いからさらに気持ちが通じあうようになるという流れ、ここにきてウテナさん、好サポートでしたよ! と喝采する思いがしたのですね。

でもって駄目押しのペアカップ!

いいじゃないですか。ものすごくいいじゃないですか! ええ、ものすごくいいんですよ!

2025年12月3日水曜日

『まんがホーム』2026年1月号

 『まんがホーム』2026年1月号、昨日の続きです。

『へなちょこお嬢さんと世話焼きオネェさん』

あの日出会った素敵な紳士が、うずの担任、大待先生と知ってからこのかた気もそぞろなスミレさん。うっかりミスが増えるとかはわかるけど、髪を染めたり派手な服を買ったりとか、ここまでいくとうっかりとかいうレベルではない気がする! と思ったら、なるほど、すすめられるままに受け入れてしまった結果でありますか!

いつもとはずいぶん様子が違ってしまって恥ずかしい。そう思いながら寄ったスーパーでうずと遭遇。そうしたら、うずちゃんの様子もえらいこと違ってしまっていた! って、どうしたの前髪! 切りすぎたとかいうレベルを超えて、もうほぼ存在しなくなってるレベルよ?

いつものようにうかうかしながら前髪切ったら、こうなったんですって。うん、実にうずちゃんらしいです。

いつもはしっかりしてるスミレの、思わぬ粗忽な一面を見せられて、そこまで人を変えてしまう大待先生に感心するうずです。それを先生にいったらば、先生からうずもスミレから影響うけてるようだといわれて、こうして影響し、されるということ、それが人と人の関係するということかもしれません。そのことに気づかされて、うず、なにを思うのでしょう。なにかしらの動き、あったりするのかもしれません。

『うちの秘書さま』

はじめの父が突然やってきて、ちょっとはやめのクリスマスパーティーです。妻が旅行に出かけて寂しいのかな、パパさん。それで息子の家に押し掛けて、いきなりのパーティー、大ごちそう。うきうきしながらのプレゼント抽選会で、商品券やらPC、美顔器、ってちょっと待ってくれ。おじさん、それ最初から息子向けのプレゼントじゃないよね?

嬉しい贈り物に、いつになく浮きたつはじめの周辺。このにぎやかさ、それがとてもいい。ちょっと人騒がせなパパさんだけど、人が喜ぶところ見るのが好きなんでしょうね。そのせいで、サプライズくわだてて自滅したりするんですけど、それも含めて楽しいおじさんです。

『カワイイだけでは飼えません ~さくらば動物病院カルテ~』

さくらば動物病院に、クマちゃんのマブダチ、ヤギさんがやってきました。パピークラスをはじめるというので、動物看護学校で教えている八木ちか子先生が抜擢されたんですね。クマちゃんとは学生時代からの親友にしてライバル。実際、相当に競いあっていたみたいですね。勝った負けたで今もなお譲りあわない。そんなふたりが、パピークラスでの接し方について、実演してみせてくれました!

ここには犬はいないので、めておに子犬役を頼みます。

それで素直にしたがってくれるめておもまたすごいのですが、体を触らせてもらって、お口も触らせてもらって、それはそれはほめてくれるのですが、めてお、状況に飲まれてますやんか! で、このときのハイテンション、クマちゃんもヤギさんも、あえてそういう声を出してるんだ!

動物は人間の声をよく聞いている。ほめるときは高めのキーで、しかるときは低めのキーで、意識的に使いわける。こうして体を触られることに慣れさせておくことで、将来来院したときにスムーズに診察できる。こういう様々な経験に順応しやすい時期を社会化期という、などなど、読んでいて学びの多い、充実したエピソードでありました。

パピークラスに、自分ちの犬を参加させると気持ち高めてるあおい。そしてヤギさんがトレーニングするのは、パピーだけでなくあおいにキョウスケ! なかなかにがんばらねばならない、そんな状況に、ふたり追い込まれてしまったようですよ?

『歌詠みもみじ』

恋愛というのはままならないもので、気になるあの子、瀬戸まりなはもみじと千恵とクリスマスを過ごします。それが面白くない阿久津なのですが、まさかのフリーの阿久津に声がかかる。その相手が宇賀神。でも、阿久津、ちょっと警戒ぎみ? ふたりきりを避けたいからと、二瓶、坂和も誘います。

まりなに、宇賀神との仲を勘違いされたくなかったんですね。いじらしいですね。でも、二瓶の病欠で坂和は愛するパパのもとへ速攻帰宅! 結局ふたりきりになってしまいました。

でもこのクリスマスデート。宇賀神の魅力に気づかされたり、プレゼント交換したりと、なかなか悪くなかったのではないでしょうか。宇賀神から贈られた香水も、阿久津、気にいってるみたいだし、宇賀神が急遽贈ったマスコットも、宇賀神、気にいってくれてるじゃありませんか。

ふたりともに、本命の相手じゃなかったかもしれない。けれど同じ時間を過ごして、気持ちもちょっと近づいて、これが恋に発展するかは別としても、ともに楽しく嬉しい思い出をまたひとつ重ねた。これもまた青春の日の輝きなのですね。

2025年12月2日火曜日

『まんがホーム』2026年1月号

 『まんがホーム』2026年1月号、発売されました。表紙は『孔明のヨメ。』。クリスマスの情景。ふたり冬空の下、マントに手袋と寒さをしのぎながら、プレゼントを受け渡ししている情景。ともに見上げるその視線が、空から舞い降りるもの、ホワイトクリスマスを感じさせてくれる素敵な表紙にしあがっています。他に『スター・それから・モンスター!』からサンタ衣装の旭が、『へなちょこお嬢さんと世話焼きオネェさん』からはクリスマスの食卓を囲むスミレさんとうずちゃんが登場してくれて、表紙に華やかさを添えています。

『孔明のヨメ。』

劉備と孫尚香の結婚を祝う孫権以下、呉の面々。しかしその歓待の裏には周瑜の目論む劉備軟禁計画があるというのですが、今の状況だと劉備と孫尚香ももてなされてごきげんだから、まあ問題はあるまいと、そう思っていたのですがどうもいよいよキナ臭い動きも見えてきて不穏です。

月英が気づいたんですよ。劉備、孫尚香の夕餉の膳に、出してはならないといってあったはずの貝料理の一皿があることに。しかもただの貝ではない。かつて曹操の船団を行動不能にするために用いられた、慣れぬものが食べると病にかかるというあの貝。下手を打つと外交問題になりかねないと、詳細は伏せたまま魯粛のもとへ急ぐ月英です。

劉備を狙うものがいるかもしれないとの月英の推測に、周瑜への疑惑を拭えない魯粛です。ですが、まずは月英がすんでのところで危機を回避してくれた。不安を胸に、状況を調べるべく劉備宿舎に向かったところ、時すでに遅し!? 苦痛に顔をゆがめ座り込む劉備の姿が。

回避したと思われた危機ふたたび!? 貝の他にも策があった!? このなりゆき、どうなるものか。その背景含め、気になることが多すぎです。

『はなまるゲーセン飯!!』

宮城に冬が到来。東北だけあってとてつもなく寒い。手がかじかんでゲームどころではないと、ストーブに集まるあがいんのお客たちなのであります。

昼でも気温がマイナスになるという宮城。ああ、それは大変だ。もともと宮城で育った子たちでも音をあげそうになってるのに、都会育ちの田貫くんは大丈夫なのかな? と、ここにお客を気づかうあがいん店長からの贈り物。こたつを出してくれたのですが、そこに謎のパイプが!

こたつホース!? はじめて聞いた! こたつってのは、テーブルの下にある赤外線ヒーターでもって温めるものじゃないのかい!?

調べてみたらこたつの余熱に使うとか、省エネになるとかいろいろ出てきたのだけど、これで温風を引き込みつつ赤外線ヒーターも使う? いずれにせよ、東北の知恵。でも、このこたつ、一度入ったら二度と出られないのではあるまいか?

そして宮城の名物、もうひとつ。年末からお正月に食べられるナメタガレイが話題になって、年末になるほどに高くなるというのは、やはり需要が上がるからなんでしょうか。そのナメタガレイをはやめに買っておいて、冷凍保存。煮付けにしてお客様にふるまうというのですね。

ゲーセン話と飯話。ふたつ揃ってゲーセン飯。きれいに整って暮れゆく田貫と園香の一年。ふたりで寄った神社で祈るは、ふたりともに相手との仲を深めたいという願い。ああ、もう両思いではありませんか。どちらかが動けばもう状況は決する! とはいえ、今のところそうそう動きはなさそうなふたりですね。

『彼女たちのツモる話』

あわただしい年の瀬、年末年始の準備に余念のない紗希に嬉しいおしらせが。なんと、なんの気なしに応募していた温泉宿のクーポンが当たりました! けれど1名様分。息子、小鉄と一緒にいくのは無理そうと、売ってしまうつもりでいる紗希に、しずが一緒にいきませんかと勇気を出して申し出るのです。

そうなればつきあいのいいにゃん荘常連の皆。彩子紅愛もその気になって、かくして紗希の温泉旅行が実現。小鉄はおばあちゃんにお世話を頼んで一泊の旅。母からも、息子からもこころよく送り出してもらえて、ああ、お母さん、よかったですね。たまには羽を伸ばしてくつろぐ時間があってもいいですよね。

そして温泉旅館での夜。温泉を楽しんだあとはやっぱり麻雀なんですよ。昔ながらの手積みの雀卓。さっそく紗希はイカサマを試してみたりして、って、ツバメ返しとか、そんなんそうそうできませんって! 憧れたっていいますけど、どれだけ練習したんでしょうね。というか、あれって実際にできるものですのん? 動画見てみたら、誰かの目が向いていれば成立しない技。技術もさることながら、場の状況を見極めつつ、当たり前の顔して自然な動きで流れるようにしれっとやる度胸も必要なイカサマなんですね。

それを試してみて、あははで許してもらえる彼女たちの麻雀。楽しみとして打つ。コミュニケーションの一手段としての麻雀だからこそのおもしろさ。深まる宿の一夜に、いつもとはまた違った心境で、リラックスしながらの麻雀は、気持ちもほぐれて穏やかな気持ちになれる、そんな素敵な時間であったようです。

2025年12月1日月曜日

『まんがタイムきららキャラット』2026年1月号

 『まんがタイムきららキャラット』2026年1月号、昨日の続きです。

『このままモブじゃ終われない!』

パパとの復縁を望むピコママ。しかしピコパパ、見た目に反してやたら業が深い! なぜママと別れることになったのか。ママのことは愛している。しかし自分は最低の男というパパの、その言葉の意味とは!?

それが語られる今回。というか、メインはキリコママにメロメロのピコママじゃないか! もう最高だと思う。パパに嫉妬させて、ママを盗られたくない、再婚だ! 作戦を実施するも、その相手というのがキリコママ。ピコママが今最高に弱い相手! 肩を抱かれて、トキメキノンストップ!

最高だ。最高の絵面が続く。なんてかわいいんだ、ピコママ!

とか思っとったらですよ、ちょっと待ってほしい、自分はピコパパと同類だというのでしょうか!? いや違う。ピコパパとは立場が違うから! 自分と結ばれているよりも、他の誰かに感情を向けているときの妻が好き! 特殊な嗜癖がために、ママから離れる決意をした。その事実を聞かされたコモナ。こんな話、誰にもできないといった感じのコモナだけど、ママさんには教えてあげてもいいのでは!?

その後も、さらに密接な関係築いてしまいそうなキリコママとピコママが描かれて、最高だ! とか思ってたら、遠く、双眼鏡越しに見守るピコパパの姿が!

いやもうほんと、人の業というのは時に海よりも深いものなのですね。

『ずんだもんTV!』

ずんだもちの食べすぎですか? ついにスカートのホックがはち切れてしまったずん子さんです。太ってしまった! この事実を前に、ダイエットを決意するずん子。きりたんがいうにはいつだって三日坊主なんだそうですが、今回はどうも様子が違う?

スクワットからはじまったダイエットが、効果が見られないとなればバーベルスクワットに変化して、ともない変わっていくずん子の体形。ああ、モチモチフトモモがムキムキガチガチフトモモに!? でも、筋肉増やすと体重増えちゃうのでは? という疑問に、スカートが入れば万事オーケー! 見事な回答得られて、いやでも今後はずんだもち食べないの!?

見事に手段が目的化してしまったずん子なのですが、ずんだもんの膝枕事故にはじまり、ふたりの夢はどうなったのだ? 渾身の問を受けて揺らいだ心に、ずんだもんお手製のずんだもちが訴えかける!

かくしてずん子は自分を取り戻し、ってこの一連の大騒ぎ、全部ネットに流れとったのか。でもおかげで効果的なウエスト痩せメニューの提供うけられて、よかっためでたしめでたしじゃないですか。と思いきや、ずん子さん、リバウンドしそう? ああ、我慢しすぎはよろしくないですね! ストレスためないよう、食べる、動くでうまくきれいに体形キープなさるのがよろしいですよ。

『魔法少女は羞恥心で強くなる』

真侑とゆずの関係が落ち着いて、これまでみたいな戦闘もそうそう起こらなそうな気配がしている昨今。ようやく平和になったかな? ノクタンもちんまりかわいい姿を維持しているし、この状態が続くなら、ちょっとした小競りあいはあるかもだけど、大掛かりな戦いはなくなりそう。ああ、真侑も穏やかな日々を取り戻せそうでよかったですね。

とか思っていたら、新たな火種が登場!? チラ太郎の同僚にして後輩のチラミンが、妖精界から人間界にやってきた。本来なら、国からの任命を受けたチラ太郎しかこられないはずなのに、なぜ、どうやってチラミンが!?

その答が明かされる終盤! なんとまあ! チラ太郎の成功以来、すっかり保守的になった研究所が嫌になって、自分の研究を続けるために研究所を爆破、逃亡というかたちで人間界に逃げてきたというのですか、チラミン!

人間界で行き倒れ同然になっていたチラミンを助けたのが、まさかのノクタン。感情エネルギーの研究をするチラミンにとっては、黒龍族のノクタンと一緒にいるのは都合がいい。というので、魔法少女サイドに新たな味方が加わると思った予想を見事に裏切って、敵方に新幹部級、いやむしろマッドサイエンティスト系新勢力が誕生したというのですよ。

チラミンの研究に向ける情熱は、ノクタンをしてヤバいといわしめるほど。とりあえずゆず、ノクタン、チラミンの3人、仲よくはなれたみたいですけど、今後の状況予測するに、チラミンの暴走やらなんやらでゆずが振り回されたりするんじゃないか? というか、ゆずも暴走系だからなあ。暴走3人組。いったんことが起これば、ノンストップになりそうな予感です。

2025年11月30日日曜日

『まんがタイムきららキャラット』2026年1月号

 『まんがタイムきららキャラット』2026年1月号、一昨日の続きです。

『mono』

春乃の自作欲がまたうずいている模様です。次の物件は分割型自作キーボード。以前、左手デバイスとか自作してましたけど、そうそうほいほい作ってみようかみたいな発想にはなかなかならんとこ考えるとですね、この人、相当な凝り性にして行動派ですよね。ちょっと真似できない境地です。

左右分割キーボードが最近はやってるといっていますが、これ、手がホームポジションにしっかり対応してないと使いづらそう。というのは、自分の使っているモバイルキーボードが若干左右に分割されているやつで、手がホームポジションにないと溝を越えないといけなくなるので、すこぶる使いにくい。とはいえ、春乃の手を出そうとしているジャンルは、それこそ配列から独自とかありそうだから、より以上のカスタマイズができる。自分のような悩みはそもそも不要なのかもしれませんね。

このキーボードづくり云々は、原稿途中の現実逃避という面がありそう。年末年始を目前にして、忙しいはずなのに「気分転換」している。でも、そこに届いたファンレターが春乃にやる気を起こさせて、ああ、誰かが見てくれている、楽しみにしてくれているというのは、こんなにも心を強くさせてくれるものなのですね。

『ばっどがーる』

すばらしい展開だな! るーに持ち込まれた無理難題。合わせをするコスプレ要員に大穴があいてしまった。よければ友人を誘ってください。といわれても、るーには友達がいない!

わかる。わかるわ。自分もバンドをやりたくても、メンバーが他にひとりもいない状況です。るーの気持ちはよくわかる。

必要なのは、3人。つては6人。でも、まりあ、水花、清はゆえあって除外。となると、亜鳥、優、そして涼をなんとあっても確保しなければならない。最難関は涼。というわけで、誰から順で依頼するか。策を弄して、なかば無理矢理、いや、完全に無理矢理にコスプレさせるというんですね。

しかしまあ涼風さんのかわいらしいこと! めちゃくちゃ世界を救いまくっているわけですが、最初はキツかった目も優、るーのアドバイスのおかげで、なんとか及第点? からのすっかり慣れて笑顔振り撒く、ちょっと無理してるけど涼の魅力よ。

その魅力は、たまたまイベントにきていたクラスメイトにも届いて、よかった! 誤解されやすい涼風さんの誤解は解けました! 解けたのか? 怖いという誤解は解けても、コスプレ好きという新たな誤解が発生した気もしないではないのですが、この写真、まさしくレアもの。今後も大切になさってください。

『ごきげんよう、一局いかが?』

冴の欲しいものがなにか、聞き取りしている千星。ホワイトデーのお返しを考えているというのですが、うかつなことをいうと、どんなことでも実現しかねない状況に、せめてがんばらないでとしかいえない冴さんです。

しかし、千星はなにを返そうというのでしょう。帰宅の車内でいろいろ考えを巡らせるのですが、危ない! 執行さんのおかげで穏当なところに落ち着きました! かくして準備に余念のない千星なのですが、その日々忙しそうにしている様が、冴を不安にさせる。千星はなにを用意しているのか。ものすごいものが出てくるのではないか。まさかのフラッシュモブ!? おおげさなことはしないでくださいましよ? と思うも、あの乃々花さまも大丈夫とはいえないのが千星さまです。

そして迎える当日。まずはお返し配りまくる冴さん。ああ、お喜びになっているお嬢様がた! ああ、なんて冴さんは罪つくりな方なのでありましょう! これはもう一生の宝になることうけあいですね。

その後、本日のメインイベント、千星のお返しが披露されることとなるのですが、ああ、これは嬉しい一品です! 千星から冴への手作りお弁当! かわいいキャラ弁。冴が好きといった唐揚げがおかずに入っていて、食べればおいしい! ああ、さすがの千星さまですよ。

まさしく心尽くしといえるお弁当に、喜びあふれる冴がまぶしい。冴のお礼にまた嬉しさ隠せない千星の愛らしさも加わって、ああ、なんて素敵なホワイトデーなのでしょうね。これは乃々花さまならずとも、必見というほかないイベントでありました。

2025年11月29日土曜日

『まんがタイムオリジナル』2026年1月号

 『まんがタイムオリジナル』2026年1月号、一昨日の続きです。

『もどかしコンプレックス』

もちとえのんがオフで会っていたことを知ったしーさん。それからどうにも元気が出なくて、仕事中も街中でも溜息ばかり。日課のように触れていたPCからも距離を置いてしまって、それくらいもちとえのんの関係が気になってしまっているというんです。

えのんはきっと美人さんだ。小柄で女性らしい人なんだろう。自分とは正反対の人物像思い描いて、ただひたすら落ち込んでしまっているしーさん。自信がないんですね。ネガティブなんですね。それできっともちもえのんのこと好きになるに決まってる。自分にはもうチャンスなんてないんだ。

決めつけちゃって落ち込んでるんです。

そんなしーさんにもちから連絡が入りました。一度みんなで会ってみないかという話が出ているんだそうです。すなわちオフ会! しーさんはまだちょっと勇気が出ないっていうんですけどね、でももちが会いたいっていってくれるんだったら! 思いきって快諾してみて、後から冷静になるというんですね。

はたして、しーさん、どうなるんでしょ。たくさんの人にいっぱい会うって、許容量オーバーしちゃうんじゃとちょっと心配。でも、一番心配してるのはしーさん自身でしょうね。

『どうにも不器用な夫婦でして。』

マコトとの距離感、掴みあぐねていますなあ! 温泉旅館の朝、ゆっくり寝ているマコトを起こすヨシアキなんですが、着替えはじめるマコトにしどろもどろ。この温度差よ! ええ、こういうところもまたヨシアキらしいですよね。

ヨシアキから嬉しいお知らせがありました。仕事が終わりました! なのでチェックアウト後、一緒に観光できますよ。どこにいくかとうきうきで観光マップを見るマコトに、ヨシアキからリクエストが。昨日マコトがいった錦鱗湖にいきたい。

これ、きっとマコトの見た景色をともに見たい、ともに感じたいという思いですよね。ふたりの気持ちの寄り添おうとする瞬間、そんな風にも思われて、ああいい夫婦ではありませんか。

そして、冬にはまた違った景色を見せるというこの湖を、また見にきませんか? マコトからの申し出。ヨシアキはすぐにはその気持ちを理解できなかったかもしれませんけれど、これ、ふたたび同じ場所、違う季節で違う表情を見せる様を眺めたい。そうした思いが先立っているのかもは知れませんが、同時に、これからも、何年も先も、ふたりともにありたいという気持ちもまたあるのかもしれないなんて思わされて、ええ、いずれこの約束の果たされること、私もまた願ってしまうのでした。

お世話になった皆へのお土産を買ったり、一緒に足湯につかったり、そして帰宅の途。隣の席で眠るマコトに感じるしあわせ。ああ、なんとうらやましいふたりでありましょうか。ヨシアキさんは果報者です。

『かつては最強無敵の勇者様~姫には内緒のレベルダウン生活~』

予想外の危機に直面したジュローたち。よかった、なんとか逃げおおせたんだ、と思ったら、捜索対象を発見してるんじゃん、ジュローさん! ああ、あの時、こっちに逃げろといってくれたのがこの人か。眼鏡にタンクトップのナイスガイ。イーシュ=ダなのですが、本来は重武装して戦うはずの重剣士が、なぜこんなに軽装に?

ここに敵の能力が関係してくるのですね。

攻撃しようにも、攻撃が通らない。それどころか、武器、防具といった装備品が次々と粉微塵に破壊されてしまって、あわれイーシュは身ぐるみはがされてしまったというのでありました。って、まだ装備品あるじゃん! タンクトップとかズボンとか、それも装備品じゃないのん? 敵さん、攻撃手ぬるいよ!?

さて、この攻撃、ジュローの見立てでは大変に厄介。装備品が尽きないかぎりは無事でいられるが、装備品がなくなれば、いったいどんなダメージをこうむることになるのか? 装備品がそうであったように、全身一気に粉微塵? レベルを問わず粉微塵? 大変ヤバい状況なのでは?

といったところで、イーシュの口から聞いた名が。なんと、ヤーガ婆ちゃんのお身内? すっかりうちひしがれるイーシュをはげますジュローです。こんなこともあるってだけの話だ。無事皆で帰還しようぜ。

そのための方策を皆に授けて、いよいよ後は敵に対峙するのみ。失敗を怖れるピリカにも、結果は気にせずできることを思い切りやれと、もししくじっても全部自分がケツ持ちするからと。

ここにリーダージュローの開眼ですよ!

敵の全容わからぬながらも、ここを切り抜けられねば明日がない。さあ、ジュローの作戦とはいかなるものか。皆、この危機を乗り切ることができるのか。ああ、ぜひとも無事な姿をヤーガ婆ちゃんに見せてあげてくださいよ、イーシュ=ダさん!

2025年11月28日金曜日

『まんがタイムきららキャラット』2026年1月号

 『まんがタイムきららキャラット』2026年1月号、発売されました。表紙は『おちこぼれフルーツタルト』。クリスマスケーキを前に舌舐めずりするメイドスタイルのはゆとへも。狙うはケーキか、いやケーキの上のサンタクロース衣装を着たいの目当てでありましょうか!? いのだな……。少なくともへもはいの狙いだな……。ケーキの上のいの、このサイズはフィギュアかなんかを彷彿とさせますが、実際この格好でのフィギュアがあったらよさそうと、私も、きっとへもも思うのではないでしょうか。と考えてしまうくらいにちんまり愛らしいいのです。

今月は新規ゲストが4本です。

『ネコとかと和解せよ』

娯楽が存在しない全寮制最底辺校でのできごと。連日のバイトの疲れから、風呂で溺死してしまったヨシノの体を依代に、神を自称する落書きみたいな猫が降臨した。一般人には見えないはずの神だけど、淀川クレムフカには簡単にバレてしまって、これを娯楽として広めようとしはじめる。いわく、暇を持て余した人間の行動は宗教に帰結するからなんだとか。

この神、ヨシノのカロリーを消費することでチョコレートを生成するなど、それなりの奇跡を起こせるのですが、こうして身を削ってでも奇跡を起こし、信仰心を集めなければならない理由がヨシノにはあると知らされるのです。

信仰心を集めることで神の力が強くなる。それだけでなく、ヨシノの寿命も伸びるという。このままではヨシノに残された時間は二週間、まさに風前の灯! なので、なんとしてもヨシノは信仰を集めなければならない。なのにクレムフカともども矯正室に送り込まれたりと、前途多難。

結局は逃亡したふたりなんですけど、脱走を咎められたりはしないのか? いずれにしても、ヨシノ、なにかしらの策を講じないことには未来がありません!

『溺れるドラゴン!』

ドラゴンと人間とのハーフであるつぼみは、それを理由に小中といじめられてきて、だからこそ高校では自分の出自を隠したい。ツノや羽、しっぽをうまく隠して、でも過去のトラウマがためか人間づきあいはまるでダメ。話しかけてくれたクラスメイトにも、なにかと疑心暗鬼になってしまって、遠ざけて、このままじゃいじめられないまでもひとりぼっちのままですよ?

そう思ったら、クラスの子たちから距離を置かれている野薔薇と接近する機会がおとずれました。逃げ出した屋上で吐いた炎。気持ちが昂るとどうしても火が出てしまう。出さないと気持ち悪い、でも火を出すのは苦しくつらい。なんだろうなあ、せめてすっきりするのならよかったのになあ。

で、この火を吹いているところを野薔薇に見られてしまったのですね。

なんとかごまかそうとするつぼみです。大道芸? といわれて、そうだと答えるのはいいとして、その場でジャグリングできるのは実際才能あるのでは!? 悪いことにツノまで見られて、でも野薔薇はあまり気にしていない。むしろかわいいといってくれて、つぼみが吐く炎も肯定的にとらえてくれて、つぼみ、こんなことはじめてなんじゃないのかい!?

野薔薇に受け入れられてつぼみも一安心かと思ったら、野薔薇から交換条件を出されて、なんとつきあってほしいって! 友達から一足飛びに恋愛関係に!? もうこれは、つぼみ、気持ちが昂りっぱなしになりそうですね。これからどうなるのか。せめて火を吐くのが上手になるといいですね。

『もー!もー!!もー!!!』

食べてすぐ寝ると牛になるなんていいますが、実際そのとおり牛になってしまったゆい。家族のいたずらかと思えどさにあらず、実際に頭から生えた角、尻からは尻尾、これらがゆいに現実を突きつけてくるというのですから大変です。

しかたないから牛の姿のまま登校。友人からも不審に思われて、でも牛になってしまったんだからしょうがない。開き直ったら、友人たちもおもしろがって、牛パーカー着せられたり、さらには牛柄ビキニ。って、なんでそんなもんすぐに出てくるのか!? 謎ながら、このコスプレが先生にも好評。すっかりクラスの人気者になってしまったというのでした。

でも、この牛への変身、いつまでも持続するのでしょうか。このまま慣れるか、それとも元に戻る方法を探すか。ゆいの未来はどちらなのでしょうね。

『私の頭がドリルになっても』

交通事故で意識を失ったまま眠り続ける友人を救うべく、医師への道を志した藪井優莉。って、名前が不穏だな。実際藪であるらしく、友人にして主人公のモナを眠らせて手術を開始。開頭手術に踏み切ったものの、うっかりなくした頭蓋骨の蓋のかわりに、手近にあったドリルを嵌め込まれてしまったモナ!

目覚めてすぐに放り込まれるシュールな状況に、モナの精神は大丈夫なのか? ユーリが自分のためにやってくれたことはわかってる。そう思って受け入れるも、ユーリからはドリルの使い方を指南させられることとなって、しかもこれが頭の回転に直結する!? ドリルを回さないことには、モナの知能は低いまま。しかし練習もなしにドリルを回せば、乗り物酔い必至!

モナはどうしても頭上のドリルに向きあわねばならないというのです。

でも脱走。逃げて逃げて、でもユーリの抱擁に落ち着きを取り戻して、そしてドリルの特訓を乗り越えたモナ。ユーリとの関係はあれからも続いて、まさに蜜月? より深まっている模様で、めでたしめでたしであります。

2025年11月27日木曜日

『まんがタイムオリジナル』2026年1月号

 『まんがタイムオリジナル』2026年1月号、発売されました。表紙は『ムクカノ:無垢で無口な職人彼女と、静かでにぎやかなふたり暮らし』。暖かな飲み物のカップを真ん中に、向きあう椎奈と賢太です。カップと、それから椎奈の手で暖をとってるのでしょうか。ほっとした笑顔を浮かべる賢太と、そんな賢太に視線を向けて頬を染める椎奈。このふたりのやわらかであたたかな関係の見える、そんな素敵な表紙であります。今月のテーマは暖かさ? 熱燗手にした『年下の酒先輩が可愛い』。そして夫婦がマフラーでつながってとことこ歩く姿がかわいい『どうにも不器用な夫婦でして。』のカットもございます。

『ムクカノ:無垢で無口な職人彼女と、静かでにぎやかなふたり暮らし』

温泉旅館で一夜が明けて、睡眠不足の院長と、片やぐっすりの椎奈? この好対照。ふたり一緒に温泉につかって、気持ちもやわらぐ。ふたりの関係、その距離も近づいていきますね。

さて、家に帰るまでが旅行です。車を運転して帰らねばならない。けれど院長夫婦は眠そうで、ということで運転手を買って出る椎奈。なんと椎奈は運転できたのですか! そうか、搬入とかで運転しないわけにはいかんかったのか。

あの普段は静かで無口な椎奈さんが、ハンドル握るとすごく頼もしく感じられて、うわあ新しい魅力に開眼! からの、鼻歌とかね、もうどんだけ素敵なの!

運転しながら旅行を反芻する椎奈。その思いはあちらこちらへ飛んで、そして落ち着く先は賢太との約束。ああ、ちょっと意識する椎奈よ。その思いのゆくえやいかに。ええ、なんだか気持ちの動き出さんとしている。そんなふうに見えたのですね。

『うちこもり妻はコスプレ配信者』

いぶきは腰痛持ちなんですね。運動して筋肉つけろと駿からいわれても、聞きたくない! 正論ってのはときに通じないものなんですよね。でも、いくら筋力がないといっても、そのままじゃあこの先大変よ? ゲーム機でできるエクササイズとかでいいから、なにかしら運動することをお勧めします。ゲーム機なら、耐久配信枠で運動できますやん?

運動がイヤなら環境を改善しよう。机や椅子を機能的なものに更新しよう。ということで家電量販店でいろいろ物色。あっちにこっちに目移りしながら椅子を探すのですが、まさか座椅子を試してぎっくり腰!? 突然ピンチ、この状況に、配信見てくれてる視聴者さんが現れて、挨拶して、握手して、でもいぶきも大変! 痛みを隠してよくがんばった!

で、この視聴者さん。自身もコスプレイヤーだという。なんかすごくかわいい女の子じゃん! この出会い、いかなる発展を見せるのか。いやもう楽しみでありますね。

『となりのフィギュア原型師』

うわあ、倉田さんがかわいい! 秋葉原はフィギュア売り場で半藤を見つけた、その瞬間からかわいい。挨拶してもかわいい。いたずらっぽくデートもちかける表情なんか、激烈にかわいい。すだちブックスでのキメシーンもめちゃかわいければ、したり顔でオタク陽キャ論ぶつ時もかわいい。お姉さんぶるのもかわいいし、酒飲んで曝露話してもかわいい。

いやもう、すべてのコマでかわいい倉田が、半藤相手に意味深なこというのもかわいいし、思わぬ半藤の言葉に驚くところなんか、もう転げまわるほどかわいくて、さらには原型磨かせてもかわいいっていうんですから、どうしたらいいかわからなくなってしまうってなものでした。

こんなかわいい倉田が、今はフリーなんですよ!? 半藤の趣味嗜好にも理解があるんだよ? この状況で、おこめ代表、いかに倉田に勝とうというのか! いやもう、今回は倉田の愛らしさ、その魅力にやられまくる回でした。もうたまらん。どうしたらいいかわかりません。

『クールな氷上さんは迫りたい』

課長栗園の家ではじまるたこ焼きパーティー。焼くのは栗園。氷上は観察。妹くるみは食べるだけ? ええ、とてもいい関係。こうして兄貴に甘える妹、すごくいいのではないでしょうか。

さて、この席で氷上のことがいろいろわかります。家族や友人などで囲って料理を作った経験は? と聞かれて、家政婦さんが作ってくれてたと驚きの発言。まさかのお嬢様疑惑がくるみの好奇心に火をつけて、ちょっとした質問タイムになってしまうんですね。

帰国子女と判明。話せる言葉は日英西。言葉で苦労、文化でも苦労。

こうしたことを聞き出すのはいいけど、あまりにぐいぐいいくものだから、兄貴がくるみを制止する。気遣われること、優しいと喜んでみせる氷上。いや、違うな。むしろもっと知ってほしかった? 課長からも興味を示してほしいっぽい? なかなかに難しい氷上さんなのであります。

氷上と兄貴の関係に気遣いを見せるのは妹くるみも同様で、もどかしい? なんかいろいろ思っていますよね。そして別れの際に見せた氷上の悩みの表情。そのコンプレックスに、課長はいかな回答を!? と思ったら、なんかまあよくわからん境地に達している!

氷上さんも謎多き人ですが、栗園課長もまあたいがい謎の感性お持ちです。

2025年11月26日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2026年1月号

 『まんがタイムきららMAX』2026年1月号、一昨日の続きです。

『SAN値直葬!闇バイト』

突然常識に目覚めたあかり。いやそんなわけあるまい。こよもあかりの変節に当惑するのですが、ああ、やっぱりあかりはあかりでした。闇バイトから手を引くだなんていったの、怪しいメールに書かれた遺産の相続がため。しかし、これ、詐欺ですよね? こよもそういってたしなめるんですけど、あかりの野郎、話を聞きやしない。

かくしてふたり、代理人に会うために東北に向かうことになったのでした。

しかし嫌な予感しかしないですよね。実際こよは悪夢を見て、って、この流れ、どう見ても詐欺のほうが余程マシなやつだ! ええ、ここにもまた古き者たちの存在が感じられて、このふたり、アメンパインの庇護から離れて無事でいられるのか? あかりはまたなにか、危機に見舞われそうですよね。

『プロジェクト・ユリフォーミング』

イオリちゃんが浮気です。本屋で出会ったマドンナとカフェデートでありますよ。実際は、ちょっとエッチな百合漫画、『とろ恋』を買おうとしたところ見られたのをなかったことにしてほしかった。でもいきなり土下座はどうかと思うよ? マドンナにとってこれは渡りに船、リリーのことを聞き出すチャンスと、喫茶店にてふたり話そうというのです。

いや、話してないよね? どころか、この浮気現場をイオリ母に目撃されて、母、店員に化けて介入! いや、めっちゃかわいいよね! お母様、素敵ですよ! ほんと、今回は暴走お母様だけでもう当たりといえる。すばらしい回でありました。

でもね、見どころはここから。母と母に同調するマドンナに言い聞かされて、幼なじみ百合こそ至高と思いはじめるイオリですよ。喫茶店からの帰り道、ルナと出会って、今ここに進展を見るのか!? と思うもそうはならないところ。ええ、実にイオリらしい顛末と思いました。

ところで、リリーを調べる任務についているマドンナ。百合趣味、ある意味かたよった情報を掴まされて大丈夫なんですかね? どうも大丈夫じゃなさそうですよね。これじゃ任務不達成ですよね。

『わたしにプールは狭すぎた!』

しおばあから課せられたハードルをクリアすべく、水怖を克服しようとがんばる小波です。ちびっ子向けライフジャケットを着せられて、文句いいながらも海に入る。でもね、気持ちだけは焦っても、そうそう結果には繋がらない。テストまであと3週間。いろいろ、いろいろ試してみて、成果を得られないままあと10日。もう駄目か!? もう駄目なのか!?

というところで、お友達の介入から水恐怖克服の道が見つかった!?

しずくが水が怖いという子供にいつもやってる克服法。一緒に水遊びして、水で楽しんで、そして恐怖心から解き放つ。小さな子供向けのやつだけど、それが小波にも通用する? わからんながらもとにかく試そう!

かくして明日は戦争と、しずくから届いた謎のメッセージ。もしかしたら、水鉄砲で対戦か!? いやもう、これが結果につながればどれほどいいだろう。ちょっと期待で、そしていかに楽しむのか、それもまた楽しみです。

『へるしーへありーすけありー』

ヨモギがピンチです。学校から使い魔がくる。宿題を回収しにくる。けどひとつ忘れてできてない! なんとかしないと。その宿題とは一行日記。その日あったことを記録する、すなわち日記なんですけど、ヨモギ、ほぼやってない。4ヶ月分ほどたまってる。このままじゃまずい、と捏造でいいからとにかくやっつけるというんです。

でも、一日一行ならだいたい120行。なんとかなるんでない? と思いきや、なにやってたかとかもう忘れてる。もういい加減に埋めたらいいじゃんといわれるも、進学を考えてるからと手を抜きたくないヨモギです。というか、だったら日頃から……、と今からゆうてもはじまりません。とにかく七草はじめ皆の協力を得て、やっつけようというのです。

今回は最終回。これがヨモギのこれまでをともに振り返る、そんな機会になりましたね。読者にしてもなんだか懐かしい。あんなことあった、こんなことあった、という思い出がヨモギフィルターを通ると大げさに、なんかものすごいことみたいになってしまう。

いや、風呂敷広げずありのまま書こうよ、もう時間ないんだからさ!

で、まさかこの日記埋めるだけの話で爆発落ちなの!? まったくの予想外の決着して、これ、ちゃんと宿題は間にあったのかな。あ、いや、みんな間にあったの? ならよかった、ではあるんですけど、いやいややっぱり日頃からですね……。というのも野暮な話。こうしてドタバタしてるのがこの子たちのらしさと、再確認してのラストでありました。

『性別不明の殺し屋さんがカワイすぎる。』

ユーリの性別が明かされてしまった! つくしなら知ってるだろうと、ぽろりと口にしてしまったキキョウさん。ものすごいこと謝るんですけど、ユーリ、思うところもあるみたいですね。

ここで語られるユーリが性別を隠してきた理由。うわ、めちゃくちゃ重いな! そうか、男の子が欲しいと願われて、男として育てられたけれど、男になりきれなかったがゆえに捨てられることとなったのか。そしてそのまま殺し屋の道に。

なんともいえずつらい過去が明らかとなったのですが、ユーリがつくしに性別を知られたくなかった理由、それがいつしかもうひとつ増えていて……、その理由というのがいよいよユーリの口から告げられるのですよ。

そうか、ユーリ、つくしのことが本当に大好きなんだな。その気持ちをつくしも受け入れてくれて、と思ったけど、つくしのいうユーリが好きというの、自分のそれとちょっと違うって思ってるのね、ユーリさん!

かくしてぐいぐいつくしに迫るユーリです。これまでにない積極性。これ、次回最終回ではどこまで踏み込めてるのかな!? いやもう、すごいことになってたりするのではないか。考えがぐるぐる巡っちゃいますよ。

2025年11月25日火曜日

『まんがタイムきららフォワード』2026年1月号

 『まんがタイムきららフォワード』2026年1月号、一昨日の続きです。

『花唄メモワール』

幕間、ということでアイリスにまつわる小さなエピソードが披露されました。幼ないころのアイリスを知る竹子の回想。慣れない環境で人見知りを発揮していたアイリスに、頬ずりでもって少しずつ打ち解けていった竹子。けれど後に愛する母を失うアイリス。ふさぎ込む彼女にかける言葉も見つからないまま一旦別れた竹子だけど、花山で会ったアイリスは満面の笑顔を見せて、ああそこにあったのは梅の存在。すっかり明るくなったアイリスに安堵しているのですね。

その思いは、愛する娘を残し去らざるをえなかった母、マダム・ロベールに向けて言葉を投げかける竹子の姿にも見えて、母も空の遠くで元気な娘を見て安心しているのでしょうか。そうであればいいと、心残り、心配の陰りもすっかり消え失せて、しあわせな母の思いの満ちることを望まずにはおられない、そんなエピソードでありました。

『しゅがー・みーつ・がーる!』

修学旅行の班決め。甘那の班に合流してきた美都という波乱に動揺の隠せないリコと渚です。あまりに接点のないこの御方が加わった! なにごと!? といった具合ですが、美都と屈託なく話をする甘那にまたびっくり! ここは甘那さんにおまかせしておけば大丈夫、自分たちは空気になります。なんて消極的なこと思ってたら、まさかの甘那さん中座!

残された渚は困惑しながらも、なんとか美都と交流せんとがんばって、でもそこでね、甘那はすごくいい人だから、美都にとってもいい旅行になると思う。はっきり言い切ってくれまして、これには美都もにっこり! ですよね。最愛の人が褒められて嬉しくないわけがありませんよね。

ここからのリコの暴走。中学時分の甘那の逸話を披露しちゃったりするんですが、美都はその話に興味津々。甘那を軸に打ち解ける3人。ええ、これはきっと楽しい修学旅行になりますよ!

行程を決める段で、リコ渚は美都が甘那の秘密、甘味好きを知らないだろうと思っている。スイーツのお店には寄れないなあと思ってたところに美都から助け船。おおいに盛り上がる3人。ああ、本当に甘那のために存在するといっていい3人! ええ、これは絶対に楽しい旅行になりますよ。

そして、帰りの車内にて、さらに踏み出すんだと決意を固める美都であります。甘那への一心。この旅行にて成就いたしますでしょうか!

2025年11月24日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2026年1月号

 『まんがタイムきららMAX』2026年1月号、一昨日の続きです。

『アイドルビーバック!』

ブラックカメリアアレンジによる新生アイビバ突発ライブに、アコースティックギターで乱入したせんP。自分の音楽にあらためて向きあって、音楽への愛が溢れかえるこの感動巨編! これまでせんPを見守ってくれていた人たちからも熱いお褒めの言葉いただき、そして母ちゃんからも! ああ、よかったねせんP、いやテヅオ。ここにひとつ、大きく踏み出して、壁を越えた感ありますね。

それでも新生アイビバの3人にはすまない気持ちの残るP。だけどこの子たちはそんなこと思っちゃいない。出会わせてくれてありがとう。むしろ感謝の気持ちなのです。また椿からは、自分の音楽に足りない人間くささのために、ギターを録音させてほしい。ここにもまたひとつの和解? それぞれの壁を越えた瞬間、その思いが語られて、いやもう熱い話だったんです。

かくしてめでたしめでたし。あとはワンマンライブをやりとげるのみ! と思ったら、椿がえらい顔してる! どうしたの? なんと、親がついにキレました!? そうか、椿にも親がいるのか。そらそうか、全然考えたことなかった! ほんと、これ、どうなる? 椿の親御さんに詫びて説得して、許しを得て、そんなミッション勃発でありますか?

『エイティエイトを2でわって』

うまいコーヒーでのミニコンサートに向けて、ゆず来夢が新曲に挑戦です。新曲にかける時間ってどれくらい? 聞かれて奏が答えるに、だいたい2から3ヶ月。まあ、そんな感じですよね。対し美弦は弾き散らすタイプ。ここにも個性がでてきます。

練習がんばってがんばって、奏はついでに勉強もがんばって、そして迎えるミニコンサート本番当日。悪夢を見るという来夢、その緊張をぜんぶ受け取ってポイしてくれたゆず。手と手をとりあって、ああ、なんと美しい関係なのでしょう。そして曲は『君の瞳に恋してる』。どんな曲? と思って調べたら、知ってる! 知ってる曲でした!

からの奏美弦組の演奏。普段のBGMとは違って元気で派手な曲が続きます。有名曲いっぱいですね!

成功に終わったミニコンサート。これ、この子たちにとっていい成功体験になりましたね。こうした積み重ねが経験値になって、練習だけでは身につかない音楽力を育てるんですよね。ええ、演奏会、大変だし緊張するし、でもやり終えたときの感覚、なんともいいがたしなんですよね。ええ、この子たちの活動。すごく感化されます。ええ、楽しくピアノに取り組む、その姿がまぶしいです。

『子供部屋ドラゴン』

ぎゃおとひまり、ついに一線を越えるのですか!? と思ったら、なんとまあ、内弁慶ぎゃおの本領発揮じゃありませんか! 食器が少ないことに気づいたひまり、ぎゃおが部屋で食べっぱなしにしてるんだなと、見にいったら子供部屋が汚部屋にクラスチェンジ! ゴミの山からぎゃおを掘り出したら、そこにはドラゴンゾンビぎゃおが! 新作ゲームの早解き目指して、寝食を忘れこの数日打ち込んでいるというのですね。

新作ゲームが出たら、満喫すべくすべての時間をゲームに割り振る人はままいますよね。でもぎゃおのそれは常軌を逸している。聞けば、他プレイヤーにマウントをとるために速攻クリアせねばならんと、ヤバい目つきでうったえる。そのぎゃおの挑戦、見事実を結んで、賞賛の声にえもいわれぬ快感覚えるぎゃおがまたヤバい。ともあれ、これでゲームにも一段落がついたと、部屋の片づけに移行させられるぎゃおなのでした。

ひまりに主導してもらって半日ほどかけたのかな? 部屋もきれいになって、じゃあ風呂にはいろうか? といったら、ぎゃお、体力尽きたから風呂は無理。だから体をふいてくれとひまりに頼む、それが冒頭のあのシーンだったんか! しかしあの気弱で内気なぎゃおが、自室となるとあんだけわがままいっちゃうんですね。舌打ちからの悪態とか、この子の意外な側面見えて、そうか、内弁慶が極まるとこんな感じだったりするのかと、ちょっとどっきり。新たな魅力を発見した思いです。

2025年11月23日日曜日

『まんがタイムきららフォワード』2026年1月号

 『まんがタイムきららフォワード』2026年1月号、一昨日の続きです。

『球詠』

これまた、先の読めない試合展開です。データ重視の強豪校、椿峰を相手に戦うことになるのですが、いろいろ戸惑うこと? あるいは新鮮なものが見られて、ちょっと新越谷内部にも動揺が!? というのも、相当なお嬢様学校。挨拶がごきげんよう。自然と同じく応じる白菊はまあわかるとして、瑞帆も当たり前にごきげんよう!? 意外やお嬢様育ちだったのですね。

マウンドに立つ相手方投手と捕手の雰囲気に当てられる珠姫と詩織もおもしろい。まさかのここにヨミのこと意識するふたりが火花散らして、いや、対立したりとかはないんですけど、スタメン捕手の立場を詩織に奪われて、負けじと闘志燃やす珠姫がかわいい。ちょっとした嫉妬もあり、独占欲もあり、ええ、ヨミちゃん、罪な人であります。

椿峰、先発のピッチャーの投球に初回を抑えられてしまう新越谷。希は出塁するも、あとが続かず、いい投手がいる、さらには相性で起用されているバッテリーに内野陣、あるいは外野とかも? 思わぬ好守備見せられて、なかなに手強いと読者にも実感させるところ、さすがであります。

対し新越谷の守備はというと、ヨミの投球、これまでの配球のデータをもとに対策をとってきた椿峰相手に、いきなり詩織を投入するという策が当たった? 予想外の落ちる球を意識させられ、凡打が続いて、両チームともになかなかにしぶい出だし。

相手のことがわかってくる中盤から状況がどう動くか、そこに見せ場山場のきそうと予感させる、そんな描写に引き込まれるのです。

『魔法使いロゼの佐渡ライフ』

穂夏はまだ仕事を決められずにいるのですか。紹介された居酒屋、たこぼうしの仕事。きっと陽キャがいっぱいいるんだ、自分には無理だと、すっかり渋っちゃって、そんな穂夏の気持ちをふるいたたせるロゼの笑顔よ。ああ、罪な女かもしれないけれど、自分には聖女のようにしか見えませんことですよ。

さて、穂夏の面接。すっかりあがってしまって、それはもう震えるほどなのですが、思わぬ腹の虫が状況を変えるのですね。お腹がすいている? ちょっと待ってなさいと、焼きサザエカレーを出してくれた居酒屋店主。サザエが苦手という穂夏だけど、食べてみれば確かにおいしい。ロゼの食レポも絶賛の嵐。よほどのおいしさなんですね。

サザエカレーのおいしさに気持ちもほぐれた穂夏。その後の受け答えも問題なくクリア。見事採用を得られて、よかった! 穂夏のかもしだすいい人感、紹介人紗菜への信頼も手伝って、この採用はなったのですね。とはいえ、フルタイムで雇う余裕はないからと、まずはパートタイムでの起用となったのでした。

これでめでたしめでたしと思ったら、紗菜とロゼの方で、ちょっといろいろあったのですね。穂夏が見せてくれた東京の写真。興味を示したロゼを見て、紗菜、ちょっと不安になっちゃった? もし東京を見てそこがいいと思ったら、東京に住みたいと思う? おそるおそるの質問に、ロゼさん、満点の答! ああ、ロゼさん、罪な女ですか? いや、私にはやっぱり聖女のようにしか見えませんことよ!?

『あまねくシグナル』

街に出たあまねとシグ。そこで突然表情を硬ばらせるあまね。なにがあった? と思ったら、知りあいに遭遇? それも会いたくない相手?

その相手というのがスピカ、雑誌の表紙を飾っていたモデルさんだというのですが、あまねのお姉ちゃんを自称するスピカ。あれあれ、本当にお姉さんなのですか!?

なるほど、いとこなんですね。本名はすずり。あまねのこと面倒見てたりしてた過去があって、とりあえず言動からあまねのこと大好きなのがまるわかり。というか、むしろ固執といってもいいほどの愛着ぶりを見せて、あまねと同居しているというシグにヤバい雰囲気垂れ流す。いやもう、なかなかに危険そうなお姉さんなんですね。

そんなスピカがいうんです。シグの親御さんはどこに? どこかの星にいると思う。ということは宇宙人? 思わず核心突かれて、けれどシグはありのままに答えて、どうなるのかな? と思ったら、ああ、冗談として流してくれたんですね。

まずは一安心。あまねがなぜここまでスピカのこと拒絶するのかはわからんままではあるのですが、いずれはその理由も明らかになったりするのかもですね。とか思っとったら、予想外の展開が!? シグにスピカが質問したこと、その後の受け答えも含めて、この喫茶店の店員、シグと同郷というその人の差し金だったというんですか!

ということはスピカも宇宙人遭遇の当事者? なにを知ってて、なんのために動こうというのか、そうした背景、いろいろ気になる終わり方。ほんと、一安心とかいっている場合ではなかったかもしれませんよ?

2025年11月22日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2026年1月号

 『まんがタイムきららMAX』2026年1月号、昨日の続きです。

『セーラー服と関西弁』

めるるの発案で海にいくことになりました。友達も誘ってオッケーといわれて、いつもの3人プラスめるるで海に向かいます。

手段は車。で、これが最後に車でよかったってことになるというの、なるほど、ロングスローのネタふりってやつですね! 運転手は当然めるる。現地到着して即脱衣で水着にトランスフォームするめるるにまつり。相当に浮かれているというんですよ。

しかし、めるるの隣に並ぶと、まつり、ちっこいなあ! 突然めるるにスカウトされる楼蘭。泳げない薫の突発水泳特訓など、定番ともいえる展開をしっかりこなすところ。実に丁寧なネタの回収。求められる、期待されるものにはきちんと応えていこうという姿勢に感動でした。

そして当然のように、替えの下着も忘れます! かくして、車でよかったネタが回収されてめでたしめでたし。ところで、この海ってやっぱり須磨とかそのあたりなんですかね?

『神絵師のおしごと』

ツバキ不在で弱っているもみじ。いきなりカオスな導入ですが、そこにやってきた黒烏丸。もみじのために、ツバキからの頼まれものを届けにきた。ツバキ成分の含まれる(?)塩むすび。一口食べれば血中ツバキさん濃度が高まり、弱ったもみじが見る見る回復。って、ほんとなんかヤバい娘さんですな、もみじさん。

さて、おにぎりからはじまる神社の名物。いかに収入を得ようかという話なんですが、皆で相談するその内容がまあひどい。イラストつきお守りとかイラスト集、キーホルダー、ポスターあたりはいいんですよ。でも、ありもしない神徳をアピールしようとしたり、よその野菜の産地を偽装しようとしたり、さらには神糞堆肥なるヤバそうな物品まで登場! ほんと、自由な発想。その柔軟さには感心するけど、方向性がちいっとよろしくありません。

さすがの状況に温厚なツバキさまも御冠。ということで、穏当に畑を作って作物を振る舞うことになりました。即効的な対処にはならないけれど、じわじわ長い時間かけて育てていくというのは、よいことかもしれませんね。

『ななどなどなど』

修学旅行回! 行き先はハワイ! で、いきなりのおことわりがものすごい。ハワイ経験がないため、すべて想像で描きました! しかもあえての下調べなし。勘で描きました。ということで、相当あやふやなハワイ描写に小町ちゃんがツッコミいれまくるという、なんともカオスなエピソードがしあがってしまいましたよ! というか、なんでそんな無謀なことを!

でも、昔の漫画とかわりとそんな感じだったと思うのよ。だから、気にしない、気にしない。にしても、想像ハワイであることをこれでもかと押し出す開き直りっぷりがおかしい。空港でのレイでのおでむかえなんて定番描写はスルーしつつも、そこらじゅうにうろつくフラガールなんていうカオス描写は欠かさない。なんともいえないシュールさがただよい続けているんです。

でも、今回の本題ともいえるのは、萌とるるの関係の変化がこれでもかと明示されたりね、それからクラスの子たちと小町ちゃんの関係ですよ。髪のふきかたらわからないという小町を皆でお世話して、そして小町が持たされたケアグッズに同室の子らが沸く! でもね、これね、小町のスペシャルグッズ目当てでちやほやとかじゃなく、体育祭で、文化祭で小町が見せてきたがんばりが評価されてるってことなんだってちゃんと描かれてるところ。なんだかほろりときますよね。ええ、よかった、小町ちゃん。君はもうひとりじゃないんだ! 誰からも愛される素敵な女の子なんですよ!

その小町ちゃんが見せたフラ衣装。いつもの友達とは離れていても、気持ちは近しくあるんですよって実感するところなんかも素敵で、ええ、小町ちゃん、成長なさいました。ええいああ、感動であります。

2025年11月21日金曜日

『まんがタイムきららフォワード』2026年1月号

 『まんがタイムきららフォワード』2026年1月号、発売されました。表紙は『あまねくシグナル』。あまねとシグがふたり一緒に登場。ふわふわな星を一緒に手にして、笑顔のシグとニュートラルなあまねの表情。気持ちを先導していくシグに、引っ張られるようにしてついていくあまねの、それでいてともに感情の広がっていくような関係が、このイラストにもよく表されているように感じられて、なんだか気持ちがほっと暖かくなるような思いのするのであります。

今月は新連載が1本、新規ゲストが3本です。

『氷舞のアウフギーサー』

フィギュアスケーターとして日々練習に打ち込んでいたはずが、二度の骨折で夢を断念せざるを得なかった女の子。突然なくなってしまった目標に、気持ちまでもが迷子になってしまっていた。そんな彼女、葵が姉に誘われていったサウナ、ホット・パラディーゾで出会った熱波、アウフグース。知らなかったサウナの魅力に、ちょっと心も動いたか? けれどまさかその熱波が、葵を追い掛けてくるとは予想外だった。

熱波師ならずとも熱波をやりたい椎奈雲雀。この子が葵と同じクラス。どの部活にも所属していない葵を、アウフグースに誘おうとした、そのときの文句がまずかった。葵が情熱を燃やすにふさわしい舞台。それは葵にとっては氷上だった。そのはずだったのに、もう自分はそこに立つことはできない。事情を知らないとはいえ、あまりに無神経に踏み込んでしまった雲雀を拒絶する葵。しかしその長身から繰り出された振り、タオルの巻き起こした風の強さに、雲雀はなおさら葵に可能性を見出してしまって。

このどう見てもチグハグなふたり。これが同じ目的に向かう仲間になるまでの道行、いかなるものであるのでしょうか。今のふたりから、仲よくなるまでの道筋が見えないんだけど!? ほんと、どんな紆余曲折があるのでしょうね。

『サカキ先輩はほっとけない』

オープンスクールで見た弓道部。凛々しく弓を射る姿に心撃ち抜かれて、入学、そして弓道部の門を叩いた栗方。すべては賢木先輩をしたってのこと。けれど、そんな栗方の向ける情熱に、わりと本気で引いている賢木です。

栗方の指導を担当させられることになった賢木。最初は嫌がった賢木だけど、教えるとなれば好き嫌いとか関係なく真摯に向きあってくれます。いきなり弓なんて持たせられないから、まずはゴム弓から。基本の姿勢ができたなら、やっとこさ巻藁に。自分の練習時間を割いてまで栗方を指導してくれるのは、うまくなりたいという栗方の姿勢に応えるため。あくまでも栗方に真摯に向きあってくれるのです。

けれどどこか浮ついた気持ちも残る栗方です。巻藁練習を許された初日のこと、賢木がちょっと目を離した隙に、軽い気持ちで引いた弓弦が手を離れ、したたかに栗方の頬を打ってしまった。あまりのことに沈まる練習場。すっかり恐怖にとらわれてしまった栗方は弓を引くこともままならなくなってしまって。

しかしそんな栗方にも向きあう賢木。栗方を射場に呼び、実際に射らせてみせる。その動き、姿勢をフォローし、そして放たれた矢は的を射貫いて、ここに栗方、賢木とともに怖れを克服することができたのですね。しかしそれを喜ぶのはいいとして、また気持ちを浮つかせていちゃあ駄目ですよ! とはいえ、こうして先輩後輩の絆は強まり、さらなるこの先へとふたり向かうことになろうというのですね。

『雪ときどきサマー!』

日本から夏がなくなってしまった。8月だというのに雪が降るなど、まさしくこれは異常気象! 実際にはあまりに夏が猛威を奮うものだから、春も秋もすっかり短かくなってしまっているというのにね。とか思ってたら、まさにそうした夏の縦横無尽の振る舞いがために、四季から夏が追放されてしまったというのですか。

ニット帽のニットちゃんの前に現れた水着の女。この寒さのなか、水着ですと!? 不審者ですか!? 水を求める水着の女に、水を与えたニットちゃん。なんとその水着の女、夏の化身なのだというのです。

ナツが四季から追放されてしまったがために、夏がこなくなってしまった今年。しかし夏を求めている人だっている。夏の祭りの関係者。夏の熱気がもたらす活力。それがなくなって困っている人もいる。というわけで、ニットちゃんも協力して、ナツが四季に戻れるよう、夏の良さを残る四季の皆に知らせようというのです。

急遽開かれる夏祭り。夏の開放感、盛り上がりを実感させられるフユたち。短かい仮初めの夏ながら、お祭り、縁日、夜には花火。夏の情緒がナツの、ニットの心をうるおし、そしてついには四季への復帰がかなったのです。

翌年のこと。ナツとの再会はならずとも、ふたたび巡りくる夏の熱気にナツを思うニットちゃんならぬ冬野ユキ。実際にも、こうやって夏を懐かしみ恋しく思う。そんな夏がまたやってくるといいなあと思わされた小品でした。

『美澄お嬢様はニチアサがお好き』

ニチアサ、変身ヒロインのキラキラに魅了されてしまった九条美澄。すっかりキャラピュアに夢中になって、毎週の鑑賞にも余念がない。でも、そんな美澄を母は許さなかった。まだこんな子供向けアニメを見ていたの? いずれ九条グループを継ぐ美澄には、こんな子供向け番組はふさわしくない。卒業なさいといわれてこの方、ひたすら変身ヒロイン趣味を直隠しに隠して推してきたというのです。

誰にもバレちゃならない。学校のトイレで、無料配信で最新話を追う美澄。熱狂するあまり発する声は学園7不思議に数えられるほどにもなって、知らぬは本人ばかりなり? ともあれ、視聴も、グッズ集めも、家族に、とりわけ母にバレないよう、こっそりこっそり楽しんでいた美澄でした。

でもそんな彼女に同志ができました。欲しくとも買えずにいた食玩に手をのばした同年代の女の子。話してみれば、同好の士とすぐにもわかる。こうなったら語るしかないと、カラオケボックスに向かい、思う存分思いをぶつけあうふたり。けれどここを離れれば、ふたたびキャラピュアを隠す日々がはじまるという美澄に、我慢なんてもったいない! 一緒にコラボカフェにいくことになり!? と、思わず先に進むことになってしまった美澄。はたして母に隠し通せるのか。自分の思いを成就させることができるのか。願わくば、我慢の日々から解放されてほしいですよね。

2025年11月20日木曜日

『まんがタイムきららMAX』2026年1月号

 『まんがタイムきららMAX』2026年1月号、昨日の続きです。

『追放令嬢は技能実習生になりました。~アーシャさまは野菜畑から逃げ出したい~』

今回はキャンプ回! といっても場所は家の裏。土地が広くて、自由にできる裏山があるとか、なかなかにうらやましい環境。ちょっと思い立ったらキャンプができる。出不精な自分みたいな人間にもばっちり楽しめるキャンプ環境ってやつではありませんか。

そもそも今回はさつまいもの収穫が発端だったんですね。芋がたくさんとれました。焼き芋がおいしそう。さつまいもを知らないアーシャとクロエのために、キャンプで焼き芋しようとそだちが企画してくれた。道具は父のがあるし、場所は裏山があるしと、遠出する気でいたアーシャたちはちょっぴりがっかりだったみたいですけど、でもいざキャンプをはじめたら、皆充分に楽しめたみたいでよかったですね。

キャンプといえば火おこし。慣れないとなかなか難しいというアレですが、アーシャ、要領がいいのかね!? 速攻で普通に火を育てていますがな。からの焼き芋プラス焼き秋野菜のスタート。最初は不承不承だったアーシャが、焼けた芋の魅力にすっかり魅了されているではありませんか。からの秋野菜オンパレード。これ、アーシャはちゃんと楽しめたのかな? きっとおいしいと思うんだけどな。

キャンプといえば片づけが問題になったりしますよね。ゴミそのまま放置問題! でもここは裏山。自分ちの庭みたいなもの。出た野菜くずはコンポストにゴー! 灰も畑にまいてと、すべてがこうして活用されるところ。見事でありました。

『魔法柴犬★はなまる』

無事パグコが合流して、さあ魔法少女たちの戦いもいよいよ苛烈なものになっていくのか!? と思いきや、なんとはなまるちゃんが風邪ですか。しかも悪いことに、ワンダー星の風邪らしい。ニャンダーズからうつされたのかもって話ですが、これをこのままにしておいたら、なにかしらの後遺症が出たりしちゃうって!?

さあ、大変。なんとか治療しなくっちゃ! というので、ワンダー星の薬草を使うっていうんですが、それ、あかんのでは!? 違う方向にDOKIDOKI★VISUALじゃありませんこと!? 憐れみを誘う涙目ニャンコの頭部のかたちの根菜!? ニャルラウネだそうですが、この感情ありそうな根っこを棍棒でシメて、それからすり潰す!? いやもう実にアレな絵面であります!

そしてできあがった万能薬。はなまるに飲ませようとしたら嫌がる嫌がる! 無理に飲ませようとしてかまれるポメルン! って、はなまる、顔が怖いよ!? 意思疎通するために魔法少女に変身させよう。で、変身即、お薬嫌です!! 明確な意思を表明するはなまるの力強さよ。

ほんと、よっぽど嫌な臭いするんですね。またも無理に飲ませようとしてポメルンがかまれるの。犬と魔法少女、両方の姿でかまれて、まさにコンプリートでした。

犬の姿のはなまるにはデレデレでも、魔法少女となると話は別のパグコです。無理矢理に拘束! 無理矢理に飲ませて、と思ったら、これがウイルスなの!? なんか闇の存在みたいのが飛び出してきて、パグコのヴィクトリーレーザーが猛威を奮う! 圧勝楽勝で解決したのはよかったけれど、愛莉の部屋が大変なことに!

でもって、やっぱり犬のはなまる大好きなパグコ。思いっきり甘やかすの、ほんと見てて実にかわいらしいです。

『ゲームセンターのこころ』

チーフのなつに向いていないこと。それはお客様に厳しく接すること。といっても、別にお客さんを威嚇するとかじゃありません。ゲームの設定。とりわけプライズの設定をついつい甘くしちゃうせいで、原価割れ! 赤字! 400円の商品を、なんと100円で次々とられちゃって、あまりの状況に泣いてしまうほどなのでした。

なつの甘さはお客にも知れわたっているんですね。そのせいで、普通に適正設定するやこがいじわる店員みたいに思われちゃう! ゲームバランスの悪さが店員への評価にも跳ね返って、でも甘々すぎる設定もそれはそれで問題。なんとかしないといけないですね。

ということで今回はクレーンゲームの設定の話題。こころに設定のなんたるかを、なつ直々に伝授するというのですが、原価800円のフィギュアだからだいたい3倍、2400円くらいかけてとってもらうようにします。見た目はとれやすそうに、けれど実際にはちょっと難しいというのが腕の見せどころ。というんだけど、これ、なつがクレーンゲーム下手というのも甘々設定になってしまう理由なんじゃないのかな!?

なつがあれこれ考えた景品配置。なつが試したところ、数十分かかってやっととれたというのが、こころにかかればなんと一発ゲット! からの他のお客さんも楽々ゲットしていっちゃって、またまた赤字!? もう大変なことになっちゃって、いやもうどうしましょう。

でも、そんな優しいなつがいたからこそ、こころもこの店にくるようになった。最初は下手だったクレーンも、とれるようになって楽しくなって、苦戦してもなつがサポートしてくれたからって、そうした思いやなんと嬉しいことでありましょう。

でも、やっぱりなつにクレーンの設定は向いてなさそうだから、やこでもいいし、それからこころも色々工夫したりして、みんなで助けあったらいいんじゃないかな。クレーン得意なこころだからこその、甘めに見せて実はちょいムズって配置もできるかもしれない。ええ、そういうこころの活躍もまた見てみたいものなのですよ。

2025年11月19日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2026年1月号

 『まんがタイムきららMAX』2026年1月号、発売されました。表紙は『ぼっち・ざ・ろっく!』。大槻ヨヨコと後藤ひとりが飾る表紙は、ゴシック調? 黒背景に黒赤の衣装がクールでシックに雰囲気を引き締めています。ふたりともに、少し憂いを帯びた瞳が印象的。陰鬱あるいは沈んだトーンが、ふたりの心の印影を印象づけて、しかしふたり肌の白さが、若さあるいは内に秘めた鮮烈なエクスプレッションを思わせるようです。

今月は新規ゲストが1本です。

『あくまじょグリモワール』

新しい学校、新しいクラス。誰も知ってる人がいないなかで、友達を作るには自己紹介をいかにうまくなしとげるかが大切! と意気込んではみたものの、結果は魔法で使い魔を滅殺。使い魔キラーなる不本意なふたつ名を頂戴するはめになったというのでした。

使い魔滅殺がためか、コミュニケーション下手がせいか、いまだに友達のできないニノン。しかし彼女の寮室にはニノンを待つ美少女がふたり。ひとりは悪魔のティリ。残るひとりは夢魔のマリア。友達のいないはずのニノンなのに、ってことはこのふたりは同室の寮生か、ということはニノンもまた悪魔であるというのかい!? といえばさにあらず。なんとまあ、ニノンの魔法でもって呼び出され使役される悪魔だっていうんです。

すべてはニノンが悪い? 母に教わった魔法でもって使い魔を滅殺。すっかりやさぐれた娘をなだめるために、母が魔導書を送ってくれた。そこにあった召喚魔法を、よくわからんままに使ってみたニノン。そうしたらまずはティリが、ティリにうながされるままもう一度使った魔法でマリアが呼び出されてしまった、というのがことのあらまし。ちょっとした事故みたいなものなんですかね?

ティリもマリアも使い魔じゃない、っていうことは、使い魔というのはあくまでも階位の低い魔物であって、自分の意思を持つ高位のティリやマリアは本来使役されるような存在ではないってことみたいですね。でもニノンの母が開発した魔法は、高位の悪魔も使い魔にしてしまう。ということで、使い魔ふたりとの生活。使役というより、ボケとツッコミといった塩梅ではありますが、仲よく友達みたいに過ごす日々がはじまりそうなのですか? はじまりそうなんですね。

2025年11月18日火曜日

今日は休みます

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2025年11月17日月曜日

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2025年11月16日日曜日

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2025年11月15日土曜日

『押しかけギャルの中村さん』

『押しかけギャルの中村さん』、第77話を読みました。

『押しかけギャルの中村さん』

また、秋山と後藤がイチャイチャしてる!

いや、ほんとですってば。冗談でもなく、見間違いなんかでもなく、強引にこじつけたとかでもなく、ほんとにイチャイチャ。一緒にいたカリンとセリナが全力で嫉妬の目を向けるほどにイチャイチャだったんですってば!

ああ、誰にでも優しい秋山です。それはもちろん、心の恋人、後藤氏にも向かうってわけですよ。

さて、今回はひとつの恋に一段落がつきました。後藤がカリンをイベントに誘ったんです。地域のイベントでDJやるから見にきてほしいと。そしたら秋山とセリナがついてきて、セリナは秋山にべったり。そんなふたりに嫉妬の視線を送るカリンは、意図せず後藤の心を何度もえぐるばかりか、たこ焼きズボッとフィジカルアタックにまで及ぶ!

いやもう、後藤氏、気の毒が過ぎるわけですが、これだけあからさまに秋山に熱視線送るカリンを見てね、ここまでアプローチできるというのはその恋心に気づかぬほどにニブいのか。とか思っていたら、そんなこと全然なかった。全部わかったうえでカリンに好意を示して、さらには、全部わかったうえで、失恋前提の告白をなしとげるというのです。

カリンとふたりきりになったタイミングで、遠回りな告白はまるで通じないからと、ド直球の告白するんです。お調子者の軽い男と思われてるかもしれないけれど、こんなことはカリン以外にはいわないと、ゾッコンLOVEを重ねて伝えた後藤の恋が破れます。カリンが断りの返事をする前に、わかっていたと笑顔を見せて、カリンにその恋がんばれとエールを送るその姿。

笑顔の影に悲しさ、切なさを隠した後藤の失恋。これ、大きな山場。物語の大きな区切りとなるエピソードでしたね。

2025年11月14日金曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2025年11月13日木曜日

『まんがタイムきらら』2025年12月号

 『まんがタイムきらら』2025年12月号、昨日の続きです。

『運命のヤマダダダダダダダダダダ』

恋愛研究部部長の放課後デートにつきそう千鶴。さらにその千鶴につきそう山田乙姫なのですが、部長と一緒にいるモテ女、燕麗緒奈に早速見つかってしまい、ふたりきりのデートのはずが、急遽化学部新入部員の歓迎会になってしまうのでありました。

部長、はっきりと自分の気持ちをいえずにいるんですね。そういえば、今回のヒロイン乙姫も、千鶴のことを思いながら自分の気持ちをいえずにいるひとりです。この漫画の眼鏡ヒロインはそうした内気な子ばかりなの!?

モテ女、つばめがイメチェンした理由。これ、わりと切実な話だと思うのですが、あまりにモテすぎてまともな生活が送れないという理由で、モテを封じるために見た目や態度を変えた。けれど部長、恋乃葉だけはつばめとのつきあいを続けてくれて、友達甲斐があるなあ! なんて、その言葉はあまりに部長に酷なのですよ。

でも、部長、勇気を出しましたよ。薬頼りではあるものの、つばめに自分の好きという気持ちを正面からぶつけて、ちょいとキモい告白にはなってしまったけれど、ここにめでたく恋愛成就!

めでたしめでたし、ああ次は千鶴と乙姫か。と思ったら、千鶴は乙姫の気持ちに気づかないどころか、自分が敬遠されてると思ったままじゃん!

かくして千鶴の恋は成就せぬまま、次の山田が登場です。しかもクラスの子ではなく、ずっとやってたスマホのゲーム。同じチームに所属する聖王女★ナッツさんに山田の曰くを伝えたら、なんとナッツの姓も山田だという。ここに占いが成就する!? 山田が運命の姓と伝えていないのに、向こうからやってきて、しかもその姓だったら結婚しようなんていってくれたナッツ。ああ、ここにまさかのオンライン婚が成立してしまうのでしょうか!?

というか、この山田ナッツ、千鶴のクラスの誰かのような気がしてなりません。

My Private D☆V

『ざこのみなさんお大事に』の薗田かんきつです。

D☆Vポイントは「普段、服装とかに無頓着っぽい子が可愛い〜衣装を着せられ、褒められ、照れで余裕がなくなってる姿が好きです… あとチャイナ風のモチーフ、服、好きです…」って、長い! 長いな! けどすごくわかるよ!

そもそもからいいますと、無頓着スタイルもかなり好きなんですよ。パーカーとスキニーが楽ちんっす〜♪とかいってるチビキャラも相当に好みのポイント突いてて、こういう無理しない自然体ってかわいいよね! とかゆうてたら、チャイナ意匠のミニの衣装着せられて赤面! ああ、これは褒めまくりたくなっちゃいますよね。

これもひとつのギャップなんだと思います。やればできる子! そういうポテンシャルがあり、けれどそういうポテンシャルを自身意識しないでいるというところがまたいい。だからこそ、その魅力を自覚させたいみたいな気持ちもあらば、でも気安い普段のスタイルも捨てがたい。

みたいなことを熱弁するのもなんだかアレですが、いやもう、D☆Vポイントがクリティカルすぎたのが全部悪いのですよ。

2025年11月12日水曜日

『まんがタイムきらら』2025年12月号

 『まんがタイムきらら』2025年12月号、昨日の続きです。

『ほうかごバスケット』

かおるのシュートに心奪われたけい。ため息ばかりついているのですが、あれは恋なんだよ? と、つばさとジュンの会話で微妙に誤解が拡散中!? でもすぐに誤解は解かれまして、けいのバスケに向ける情熱、それがこうしたところでも確認できたりしたのですね。

けいのバスケ熱が高まっているからこそでしょうか、つばさの突発バスケ教室がけいたち3人を容赦なく巻き込むようにして始まります。腰を落として腕を引く。トリプルスレッドなる構えを伝授されたけいがですよ、るりを相手に華麗にボールを死守します!

いや、嘘。るりの圧にあっさり負けて、がっちり押さえ込まれてしまって、って、いや、バスケって押さえ込むのは反則じゃないのん? ともあれ、何度も何度も押さえ込まれてしまうけいとるりのおもしろさ、そして愛らしさ。それが見事に光っていましたよ。

つばさにコツを教えてもらって、さあけいのテクニックも爆上がりか!? と思うも、そんな簡単な話はありません。けいにるりが、慣れない動きに四苦八苦して、いよいよカオスな状態になったしまったっていうんです。

そしてここから新展開。試合に出ます! 合宿もします! 地獄のバスケ合宿がはじまる!? と思うも、なんか皆それぞれにうきうきじゃない? ええ、バスケに打ち込み、かつ青春も楽しむ。そして補習で合宿不参加なんてことにならないように、勉強がんばるけい。ええ、いい子ですね。るりさんもきっとがんばってることと思います。つばさは……、ちょっとわからない……。

『ばくちぬぎ!』

馬場園雀と部長鳥羽紅音の過去が語られた今回。なんと、ここに脱衣ギャンブルの黎明も描かれることになろうとは!

脱衣ギャンブル、なんか連綿と続く地域の奇祭みたいなものかと思ってたんですが、ここ1年程度の流行だったんですね。高校2年生だった鳥羽紅音に目をつけた賭博同好会の先輩たちが、部への昇格を狙って紅音を悪の道に引き込もうとしたのです。助けを求める紅音を放っておけず、一緒に巻き込まれた雀。ゲームセンターさえ知らなかった純粋無垢なふたりがですよ、悪辣な山崎氷央によってカジノカフェに連れていかれてしまう。

しかもそこで初心者を沼に引き込む接待プレイが紅音を襲う! 才能がある! 天才だ! おだてられてすっかりその気になってしまった紅音。対照的に、ギャンブルに対しなんら熱を感じない雀。しかしその雀を、悪辣な山崎氷央が危険な遊びに誘おうというのです。

それが脱衣ギャンブル。ルールは単純。じゃんけんをして、負けた目でもって対応する部位を脱いでいく。パーで負ければ下着を脱がなければならない。リスクをとるか、それとも裏をかくか、単純ながらも駆け引きが熱いこのゲーム。最初は羞恥に戸惑っていた雀が、いつしかそれを高揚に変えてゆく。

かくして生まれた脱衣ギャンブル。賭博研究会も部に昇格し、そして脱衣ギャンブルは競技人口千人を超える一大人気遊戯となり今にいたる。というのですが、ほんとなんだこの異様な物語。

そしてミクルが雀に聞くのです。ジョーカーを知っていますか? 会いたいなら会わせるという雀。雀はジョーカーの関係者? あるいはその本人だったりします!? ここに明らかにならんとするジョーカーの謎。いよいよミクルの(社会的)生死をかけた戦いがはじまっちゃうのでしょうか!?

『異世界魔王ごっこ~魔王は姫を倒したくない!~』

シエルの前で倒れた乃々。今ではすっかり回復して平和を満喫していたら、そこに聞こえるアヴァの大きな声! なにごとかと駆けつけてみれば、なんとまさかのシエル姫一行が魔王城においでになってるーっ!

あの思いっきり喜ぶ乃々がかわいいですよね! からの、お茶会の申し出を受けた彼女らのしごく平和なひととき。その情景がまたすばらしい。アヴァはいろいろ文句もあるみたいなんですけどね、でもやるときはちゃんとするのがアヴァです。ばっちりきっちりお茶会の準備を整えて、皆でわいわいとお茶とお菓子を楽しんで、敵対する人間と魔族がこうしてひとつのテーブルに! ええ、少なくとも絵面は完全に仲よしのティーパーティーなんです。

人疲れした乃々がベランダに出たところ、シエルが声をかけてくれました。少しお話しませんか? ここからのふたりの会話。乃々はあの日のことを忘れちゃってるんですけどね、でもシエルは乃々の気持ちをちゃんと受けとめてくれて、かくしてはじまるふたりと両国の新しい関係! それはいかなるものとなるのでしょうか。

最後の最後、乃々とシエルがともに見上げた晴れた空。その清々しさが、この子たちの築きあげる未来を思わせてくれて、ええ、とてもいいラストでありました。

2025年11月11日火曜日

『まんがタイムきらら』2025年12月号

 『まんがタイムきらら』2025年12月号、昨日の続きです。

『ウイニングアンサー!』

清海学園と交流を持つことになった最阿久高校クイズ研。しかし千代は清海学園と因縁があるようで、というのでちょいと千代の過去の話。自分の親が理事長をつとめる清海学園に入学するつもりが、人助けが原因で受験できず当然不合格。しかし親が勝手に千代を入学させていて……。自分の入学の影に落とされた誰かがいる。この現実の前に、おめおめと入学を受け入れることなどできず、家出同然の状態で最阿久高校に入学することになったというのですね。

というわけで、清海の敷居をまたぐことはできない千代を残し、亜衣と香奈のふたりが清海学園に向かうことになりました。しかし清海学園クイズ研もまた個性的というかアクが強いというか。厳しく振る舞う部長のお叱りを喜んで受ける部員たち! 愛が! 愛がゆがんどる!

亜衣と香奈を迎えて一緒にクイズをすことになりました。形式はボードクイズ。ホワイトボード、フリップに答を書くタイプのクイズですね。ここで活躍するのが亜衣。漢字がわからずとも大丈夫。とにかく平仮名でも答えられるだけ答えていって、見事上位に食い込んでいく。対し香奈は、とんでもない答を連発して、さすが香奈さんだ! ってなもんなのですが、先日、ペーパー満点なんて奇跡を叩き出してるがために作戦と思われてしまう。いやいや、考えすぎですってば、といいたいけど、香奈の本質を知らないとこう思っちゃうのもしかたなしですよね。

40問を経過して、部長西納は満点でトップ。副部長蘭堂が32点で、続いて30点の亜衣。ここにぎりぎりのデッドヒートが発生し、どちらも負けられないと意気込む戦い。しかし最後の最後に覚え間違いで1点落とし負けてしまった亜衣の悔い。いつかリベンジを誓う彼女のクイズに向ける情熱、それが見事にあふれた好エピソードでした。

『初凪ヒメリウム』

やっぱり学校では誰とも交流できないでいる陽姫。常和から声をかけられるも返事することができず、今日もまたひとりで過ごしたその日の放課後。胡桃店長とともに、パルダリウムに取り組むのでありました。

パルダリウム、まったく知らない概念でした! 水のないアクアリウム!? 水槽の中、石や植物を配置して、湿地帯の情景を作成するというのですが、なんと、そういうのもあるのですね。アクアリウム、テラリウム、ビバリウム、そしてパルダリウム。様々に広がる○○リウムの世界。なるほど、これは入り口も広く魅力的であります。

店長からいろいろアドバイスをもらい、パルダリウムづくりに精を出す陽姫です。予習はばっちり! あとは実践だけ? はじめてづくしの作業だけど、ピンセットでソイルに植物を植えていく工程など、陽姫には相性がいいみたいで、楽しみながらつくりあげた陽姫独自の世界。それが実にいいできで、ああ、よいですね。陽姫の才能、開花しそうじゃないですか!

と思ったら、いつの間にかそばにいた常和がですね、がっちり陽姫をロックオン! ゆっくりお話しできますね、と迫る常和の真意やいかに!? でも、ここにこそ陽姫の新たな世界の広がる可能性があるように思えるんですね。だからがんばるのですよ、陽姫さん。そこにあなたの明るい未来があるんですよ。多分。

2025年11月10日月曜日

『まんがタイムきらら』2025年12月号

 『まんがタイムきらら』2025年12月号、一昨日の続きです。

『魔女まじょS-WITCH』

どひゃあ、小夜さん、かわいいなあ。扉がかわいい。そして本編もかわいい。クラスの子が七不思議の幽霊少女を探しにいくと耳にして、なにかあったら大変! とついていくことにしたんです。ただ、妖精粉でこっそりついていく。なにかあってもなにもできない。役にたたないのでは!? 自分自身疑問に思うんですが、大丈夫、その誰かを心配して行動する気持ちこそが大切ですよ!

というのが実によく描かれたエピソードだったと思います。ふたりの目的地はお化け屋敷。これは小夜の心配が杞憂に終わるパターン? いやあるいは、そう思わせて本当のお化けがいるパターン?

どちらだろうと読み進めるのですが、そもそもお化け屋敷を小夜が知らずにいたり、そして誰にも認識されない状態だというのに律儀に入場料を払ったりと、世俗にまみれず、そして誠実であるというこの子の人となりというものも感じとれたエピソードでした。

でも、さすがに小夜も、お化け屋敷が娯楽施設と気づきます。その上で、向こうからくる人影か、仕掛けなのか本物の怪異なのかと迷う場面。もし本物だったらあのふたりに不幸が訪れると、勇気を振り絞って前へ出る。ああ、本当にいい子だなって。小夜に勇気を与えたのが、これまでのまなの行動。そして今、恐怖におののく小夜を助けるのがまたまなであるというこの名場面! ああ、ぐっときますよね。まな、小夜を守る町魔女の面目躍如でしたよ!

結局、幽霊はお化け屋敷のスタッフさんだったんですけどね、なにごともなくてよかった。この子たちのまっすぐにして友達思いな美点、際立つところもナイスです。

『スロウスタート』

クリスマスの朝のこと。悪夢に目覚めた花名を待っていたのは、枕元のプレゼント。冠からサンタからのプレゼントと聞かされて、もしや冠はまだサンタを信じているのではないか!? 冠の夢を壊さぬよう、懸命にサンタ到来を喜んでみせた花名がですよ、皆からまだサンタを信じているのかな? 花名ならありうると、あらぬこと思われてしまって赤面するのでありました。

栄依子からスヌードのプレゼントだったのですね。コットンで編まれた筒状マフラー。やわらかな質感、あたたかで心地いい眠りを約束する魅惑のプレゼント。

そのスヌードを、気になる人に贈る光希さんです。ランニングするひろえに手編みのスヌードをプレゼントした光希。ひろえは笑顔を見せてくれて、そしてお返しをしないとな。思いもしない言葉に恐縮する光希。でも、嬉しいよね。ええ、きっと光希にとって忘れられない思い出となることでしょう! ひろえさんは光希のことこれでもかと甘やかしてくださいね。

『星屑テレパス』

空を見上げる愛の脳裏に浮かぶ思い出せないなにか。いったいそれはなんなのか。その思い出せない思い出のために、空を見ることができずにいる愛の胸中。その愛の気持ちが空に向かって開かれた瞬間。モデルロケット選手権、中部予選での打ち上げが、皆の思いをともに愛の心をも空へといざなったというのですね。

昨年の予選は散々な結果に終わった。届かなかった目標。空回りした気持ちは軋み、不和のなか皆それぞれがバラバラに別れていったあの苦い日の記憶を、皆がともに乗り越えようと待ったこの日。あの日と違い、皆の気持ちはひとつになって、そして寄り添うようにともにある海果とユウ。その思いはもう揺るぐことなく、凛々しくまっすぐにあって、そしてその思いのありようをなぞるように空高く昇っていく皆のロケット。

ああ、ここに記録されたひとつの結果が、次なる世界への一歩となる。彼女らの新たな歩み。そして愛のつかもうというそれが導く未来とはいかなるものであろうかと、その行く末に私の思いもまた同じく導かれていくがようです。

2025年11月9日日曜日

『まんがタイム』2025年12月号

 『まんがタイム』2025年12月号、一昨日の続きです。

『跳べないウサギと神の島』

人が変わったように神事に打ち込むリンコ。しかしレオは知っています。先日からのゴタゴタがリンコに影響している。メトリに聞けば、いわばバグのようなものという。いわく、呪われている。この異常事態に対応してくれるというメトリにいわれるままに、リンコをここに連れてこようとするレオですが、その方法というのが言葉巧みに?

今のリンコには嘘は通用しない。ならどうやって? というその方法が、俺様キャラになりきること!? さっき、言葉巧みにっていってませんでした? 俺様キャラの強引さって、言葉巧みとは相当にかけ離れていませんか!?

でもキュンときちゃったリンコさん。ああ、かわいいね、乙女だね、でもそういう俺様男は後々に祟るから、その憧れは早々に捨てちゃったほうがいいよ。

金烏神社に呼び出されたリンコ。まさかおかしな機械に捕われてしまって、エッチなやつ!? いやそうじゃない、改造するというのですか!? 大量のウサ土偶に取り囲まれたリンコ。さあ、メトリはこの子になにをしようというのか。御力の制御? あるいは取り除く? 少なくとも大変な事態というのは確かなようです。

『遠恋カノジョとおとなり上司!』

今日一日のできごとを報告しようと、夜にビデオ通話する太郎とナズナ。その最中、ナズナが寝落ちしてしまって、ああこれも互いに落ち着ける関係ということなのだろう。ふたり、ポジティブに捉えていこうとするところ、大変好感持てますね。

翌日の仕事でも、川島と一緒に営業に出かけた先でのこと、川島の提案が相手を怒らせた!? と思ったところで、太郎がうまく事態を収束させて、太郎、私生活も仕事もばっちりじゃん!

そしてこの太郎の助けを得て、むしろ反省するのは川島だったのですね。素直な太郎の態度に、自分もそうしていたらよかったのだろうか。過去を思い悩むというのですが、そんな川島に後ろから抱きついてきた謎の男。これ、場合によっては事案だよ!? ともあれ、桃ちゃんと呼ばれたこの男。彼が、さっき川島のいっていた素直になっていたら違ったかもしれない相手? ここにきて、川島周辺がクローズアップされる兆しです。

『オフィスにラブコメはいりません!』

会社の危機? 親会社のご令嬢が視察にくる。イジワルで剛腕。業務改革と称し、数々の子会社を整理してきたという実績を前に、怖れおののくわかばに千堂。この会社がなくなったら、自分たちも一緒に消えてしまうのではないか? まさしく存亡をかけた緊急事態であるというのです。

こんな時に、部長以下もろもろは姿を消して、しかもその理由がことごとく令嬢、紅麗城アクヤの気に障る。って、まあそらそうよな。今のご時世、昼から酒席をもうけるとか不要な前ノリ出張とか、そら整理対象にしてくださいってな暴挙ですよ。

でもアクヤにはそれ以上に気になることがあった。それは謎の人物、苗木わかばのこと。イケメンはべらす地味キャラを見て、この女こそがヒロインであるか! となれば、転生悪役令嬢である自分は、わかばをいじめる悪役として散る運命! これをなんとかせねば破滅が待っている!

ここに再び、同じ世界からきたっぽい人物現れて、さあアクヤの運命やいかに。そしてわかばとアクヤの関係は!? ええ、わかばと千堂に恋愛の目がないというのなら、千堂は薔薇園に渡して、わかばアクヤで成就なさいまし! ええ、それがいい。それがきっといいと思うのです。

2025年11月8日土曜日

『まんがタイムきらら』2025年12月号

 『まんがタイムきらら』2025年12月号、発売されました。表紙は『スロウスタート』。花名とたまてが、カラフルに染めた両手指の爪をこちらに向けてご機嫌の様子です。花名は生え際から爪先にかけてのグラデーション、たまては指それぞれに違う色をいれたりして、こうしたところにも見られる個性。服装はふたりともにシックなクラシカルスタイル。蝶結びのかたちした髪飾りもまたかわいらしい。ほんと見ているだけで楽しさが伝わる、そんな愛らしい表紙です。

今月は新規ゲストが1本です。

『シーンゼロテイクワン』

優等生のお嬢様を演じている明尾椛恋。これまで誰にも見抜かれることなく、学園での人気者だった彼女の秘密に迫る人間が現れた。演技の匂いがする。突然ぶしつけにいわれて、ドキリとした椛恋。目の前にいるのは、学内でも有名な危険人物、九条銀華。教室を血の海にしたとか刃物持ってうろついてるとか、とにかく関わりあいになりたくない人物。風紀委員にも目をつけられていて、と、そんな彼女にロックオンされてしまった椛恋は、銀華からの呼び出しに応じてしまうのでした。

会って話してみれば、噂ほどの危険人物ではないみたい? 部屋中に散らばる原稿用紙は、映画の脚本なのだそう。いつか映画監督になることを夢見る、それが九条銀華だったのですね。学生向けの映画祭、スパークル学生映画祭、通称SSFFのグランプリを獲ると豪語した銀華は、その主演女優として椛恋に白羽の矢を立てたというわけです。

求められる椛恋の演技力。素の自分を隠し、優等生を演じる彼女のその能力こそが欲しい。と、そこまで話したところで、不審な状況を嗅ぎつけた風紀委員が近づいてくる! このピンチをいかにしてかいくぐるのか。そこで椛恋の演技力。銀華を指導する風紀副委員長に扮して、委員たちをやりすごすのです。

椛恋の演技力は掛け値なしに本物! それが証明されて、ついに動き出す銀華との映画製作。と思ったら、椛恋、自分の本性を隠す演技はできても、意識しての演技はできないの!? ここに銀華の見込み違いが発覚? という再びのピンチ。これをいかに乗り越えるのか。それが最初の課題となりそうです。

『しあわせ鳥見んぐ』

霧の晴れた鳥海山にて、イヌワシを待とうとする岬たち一行。警戒心の強いイヌワシは、追うというより気長に待つのがいいと、こうしたところに翼のベテラン感が出ていい感じ。開けた場所に観測基地を準備して、フィールドスコープも完備。お茶など飲みながら、ゆったりと待つ。そのゆるやかな時間、穏やかな雰囲気に、どうもテンポがあわない岬が難しい顔しちゃうんですね。

でも、ひながね、たまには羽を伸ばしてもいいんじゃないかって。肩の力を抜いて、ゆったりと自分たちを取り巻く自然に気持ちを向けていく。森を感じ、鳥たちの生活を感じ、そうしたありのままのなかに自然体でいれば、あるがままの自分でありのままの鳥たちに向きあえるんだ。

その気持ちの変化がイヌワシにも通じたか。どれほどの時間をこうして過ごしたのでしょう。今、大空を渡るイヌワシの姿を見つけて、自然とカメラを向けた岬。シャッターを切った、そのときの景色やいかなるものであったのか。ああ、これはきっといい写真になる。そう思わせてくれる瞬間が見事素敵でした。

『ざこのみなさんお大事に』

今日は雨、お客さんも少ないからと、こういうときにこそポップ作ったりして、魅力ある売り場にしていくのであります。

今回売りたいのは、店のすすめる栄養ドリンク。まずは売り文句を考えよう、というのですが、えぬ氏が考えるとどうにも煽りがまじるというか、いかがわしさが出るというか、採用しづらい雰囲気いっぱいになってしまう。とはいえ、椿のアイデアはあまりにそのまんますぎて選びにくい。他とは違うもの、でも突飛すぎない、そんな難しいバランスに苦悩するみみにえぬなのでした。

ここで椿が描いたイラスト。まさかこれが後に効いてくるとは思わなかった! はいいとして、イラストレーターやってるみみ渾身のイラストがですね、この子の好みをこれでもかと押し出してきて、いい感じ。なるほど、みみはお姉さんが好きと。で、ここにやってきたのがえぬの姉、える。美人姉妹が揃って、狼狽するのがみみです。お姉さん、どストライク! かわいすぎる。美人すぎる。もう本当に不審な動きしちゃって、まあ、好きな相手前にするとこんな感じですよね。この初々しさ? もまたみみの魅力ですよね。

と、ここで椿のイラスト大活躍。えるが気にいっちゃって、それで実際に手にとった栄養ドリンク。レジでイラストを思い出して笑ってしまったえる。口にした、もりりんもんろーなる語が椿を襲う! ほんと、あっちでもこっちでも羞恥が爆発する、にぎやかで楽しい店舗風景でした。

2025年11月7日金曜日

『まんがタイム』2025年12月号

 『まんがタイム』2025年12月号、発売されました。表紙は『大家さんは思春期!』。くつろぎタイムをテーマに、パジャマ姿のチエちゃんが大きなクマのぬいぐるみだっこして、これがまたかわいらしいんですね。『跳べないウサギと神の島』リンコもおくつろぎ中。なんか漫画読んでるみたいですね。『わさんぼん結』はきーちゃんが暖かそうなかっこうで、懐中しるこをいただいている模様であります。

『腹割るウチらの秘密ごと!』

クリスマスまであと一ヶ月。約束のナイトプールが迫りつつあるというのに、いまだに腹の肉をタプらせているヒメコ。あまりのヤバさにおとに泣きつくのですが、元が悪いと冷たいコメント! おとさん、このへん遠慮なくなってきたなあ。ふたりの距離がそれだけ近づいたのでしょう。いいことだと思います!

ヒメコのプランク、5分できるようになったというのですが、その姿勢じゃあダメだよ! というので、おとがきつめの2分メニューを伝授します。プランクからスタートして、30秒ごとにクランチ、レッグレイズ、バイシクルクランチと休みなしにシフトしていくのですが、余裕かましてたヒメコが人の姿を保つのもやっとに!

でもね、音をあげながらも、おととの約束を守るため、このきついトレーニングを続ける意思を見せたんですね。ああ、おとはどれほどに喜んだのだろう。そして約束に向けて日々努力を続けるヒメコ。さあ、その成果は出たのでしょうか!?

おとの前で水着に着替えたヒメコ。おとが驚きの声をあげたその理由とは!? ああ、気になる! 気になりますよね、この引きは!

『星月夜工業高校ルナ同好会~38万キロの奇跡~』

夏といえば合宿。ほぼひかりひとりの情熱で、ひかり父の管理する天文台での合宿が急遽実現の運びとなりました。ひかり母には遊びにいくとごまかして、報告は帰ってから? なかなか危険な匂いのする行動力です。

しかしなかなかにいろいろあった合宿です。ひかりがコテージを借りたのはいいけど、男女同部屋!? 輝夜が怒っちゃいましてね、まあ、怒るよね、この子の性格なら。で、その理由も判明するんですよ。そうか、かつて男女間の揉め事に困らされたことがあったんですね。だから、もし誰かが誰かを好きになったときは報告してください! って、それこそなかなかハードル高めな要求じゃありませんか!

でも、その報告、必要になるかもしれません。父との話がこじれたひかりをなだめる素直。ひかりが眩しいと、その思いが彼に踏み出させたこの夜のエピソード。そして思い出される、かつてふたりが出会っていたという思い出。この運命が、素直に自覚させるひかりへの恋心。ああ、報告ですか!? 報告ですね!? 報告するならはやい目ですよ?

『良倉先生の承認欲求』

生徒を厳しく指導する良倉は、生徒からちょっと嫌われぎみで、それを気にしてしまうのもこの人のかわいいところ。癒しを求めて、アロマキャンドルを作ってバズを狙うのですが、まさかこれがあんな誤解に繋がるとは予想もできなすぎじゃない!?

良倉のSNSアカウントを暴くべく、この前知った上枝のフォロー関係から洗おうとする明戸がですよ、こともあろうにSM大好き全力おぢなるアカウントを良倉のものと誤認!? というか、まさかそんな勘違いする? というか、なんで上枝もこのアカウントをフォローしとるの!?

あまりに想定外のおぢの発言に、見るんじゃなかったと後悔しはじめる明戸。そして良倉とのちょっとしたやりとりから、最近ロウソクネタをポストしましたね? この一言が良倉を追いつめて、ついにOLさんの秘密が明戸に知られたか!? と思いきや、だってこの人でしょ!? と突き出されたのが、SM大好き全力おぢ!!

って、明戸先生、学校でそんな名前、大声でいっちゃいけません!

で、このときの良倉の驚き。誰!!! っていうの、もうめちゃくちゃおもしろい!

ほんと、今回、尋常でないおもしろさ。明戸先生、とばしてくれますよ。

2025年11月6日木曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2025年11月5日水曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2025年11月4日火曜日

『押しかけギャルの中村さん』

『押しかけギャルの中村さん』、第76話を読みました。

『押しかけギャルの中村さん』

秋山の進路問題が一段落ついて、さあ次はなにの話題かといいますと、おおう、榎本の恋心でありますか。

まず前段としてオカルトサークルへの新入生加入がありまして、かりんのコスプレが大活躍してますよ。鬼のお姉さん、かわいいと好評、でも彼女には秋山さんがいます! で、鬼と単純にいうなかれ、酒呑童子でありますか! 大江山の鬼神ではありませんか。

そしてかりんのそばには、狐耳つけた榎本が。めちゃくちゃかわいいな! ちょっと照れくさそうにしているのがまたいい。この女子ふたりのおかげで勧誘の難度が大幅に下がって、男ばかりのころは避けられたというのに、女子の呼び込みで見事新入部員ゲットですよ。

さて、本題はここからです。コスプレするの嫌いそうなのに、岡崎にそういわれた榎本がポツリと、岡崎さんの頼みだったから……。ああ、恋心というのは常にはやらぬことでもさせてしまうわけなのですね。

その榎本、岡崎の進路、子供向けのサイトを作っていたりするのを聞かされて、夢に近づいてるじゃないですか! 自分のことのように喜んで、ああ、距離が近い! ほんと、榎本さん、これまでに見せたことのないような初心さを見せちゃうんですよ。

榎本、いろいろがんばるんです。同年代の女性には好かれないっていう岡崎に、そんなことないですって明言して、しかもその勢いですごく身近にいるとかいって、もうほぼ告白じゃん! こんなの! っていう状況で、オカルトサークルというシチュエーションが災いした? 予言? って、そんな無茶な! で、秋山が本当は違うんでしょ? と、ここでまさか占いですよねとかいいますか!?

あの、榎本のがっかり顔。これもかわいいんですけどさ、こんなにも通じないのか、こんなにもこの連中は恋愛の機微にうといのかと、ある種絶望を感じさせるものでした。

そんな榎本の岡崎への予言。遠くない未来、身近な女性に告白されます! これ、さすがに岡崎さんも察したのでは? これで察することができないとしたら、秋山さん並みですよ!?

そしてひとり恋の波乱に飲まれてアップダウンしている榎本さん。彼女の明日は明るいものになってほしい。でもほんと、こんな素敵なお嬢さんに好かれるだなんて、岡崎さんは果報者ですよ。

2025年11月3日月曜日

『まんがホーム』2025年12月号

 『まんがホーム』2025年12月号、先日の続きです。

『うちの秘書さま』

山田が皆をスケートに誘ってくれました。はじめ、七瀬、田中さんだけでなく、メイドさんたちまで! おお、山田よ、ナイスです。

スケートははじめてという七瀬にはじめ。メイドがいうには、幼少のころ、はじめはちゃんと滑れていたらしいんですが、まるで記憶にない。ということは、やっぱりはじめてと勘定してかまわない。実際、まるで滑れない、どころか、リンクに辿りつくのもやっとじゃありませんか!

対し田中さんは、地元でよく滑っていた。本人いわく普通だそうですが、たぶんプロ並みだ。その推測正しくて、というか、目にもとまらぬ速さ!? ありえない速度見せてくれて、ナンパからも瞬時に離脱。なかなかうまく滑れないはじめも華麗にエスコートしてくれて、って、ちょっとした絶叫マシーンじゃん!

山田のおかげで七瀬も滑れるようになりました。はじめは終始ダメだったのかな? ともあれ、メイドさんに山田と、たくさんのコレクションも集まって、って、それ、いけないやつでは!? いやほんと、はじめは別にいいけれど、田中さんにバレたら、山田、絶交されちゃうやつですよ?

『座敷童子あんこ』

七五三の話題です。かつて人間の子供だったころに、七五三を祝ってもらった記憶があるらしいあんこ。それを聞いて、あんこに気を使う幸太なのですが、本人はなんら気にしちゃいない? むしろ謎の記憶が次から次に出てきてるじゃありませんか。

あんこに七五三の記憶があれば、幸太にも同じく思い出があって、しかしそこにミイラ男がいたという謎までついてくる。どういうことか、その謎は後にちゃんと解明されて、なるほど、イエティに締め潰されて包帯ぐるぐる巻きになってたパパさんでしたか! というか、よくそれで無事だったね!? ほんと、パパ上もそうとうに怪奇寄りの人でありますよね。

そのパパさん。今はビッグフットに締め潰されて、やっぱり包帯ぐるぐる巻き。ママさんの自然体での記念撮影に、またもミイラ姿で収まって、これ、いずれふたたび謎として語られそうでありますね。

『歌詠みもみじ』

もみじの授業参観に気合いのはいるママさんです。ばっちり着飾って、いやもうおきれい! 気合いはいりすぎではとパパさんにいわれて照れる様子もまた愛らしい。今回は、ママさん回ですよ。ほんと、最初から最後までずっとかわいかったです。

そのママさん、着物姿で参観するパパさんが渋いって評判よいのに気を悪くして、醤油の染みがありますよとかいっちゃうやつ。いや、これ、嫉妬でしょう! パパさんに注目集まって気が気でなかったんですよね、ママさん! ほんとかわいい人ですよ。

参観には花見咲子もやってきて、それを部外者と通報、しっかり排除する千恵の表情がまた素敵。愛するもみじに接近させてはならじと、この徹底ぶり。ええ、ここにかしこに愛の火花散るのでありますね。

この学校の生徒ならではなのか、個性的な親子関係が垣間見えておもしろかった今回。先生もまたいつも以上に美しくいらっしゃったりして、この先生、ちゃんとしてたら美人の類いですよね。でもいつもの飾らない先生も素敵です。

ラストに合流した咲子。その運転を知るもみじは咲子による送迎を回避して、知らぬパパさん、ママさんは大変な目に! 参観だけでもくたびれただろうに、それ以上の深手を負ったというんですね。

2025年11月2日日曜日

『まんがタイムきららキャラット』2025年12月号

 『まんがタイムきららキャラット』2025年12月号、先日の続きです。

『魔法少女は羞恥心で強くなる』

ついに激突なったゆずと真侑。ゆずが零を狙うのは、零のことが好きだからと思い違いしている真侑に、あくまでも零を守ろうとする真侑に嫉妬心を隠せないゆず。この思いと思いのすれ違いや、いかに着地しようとするのか。

しかし、ゆず、屈折した子です。世界に対する復讐心と、真侑に向ける恋心。かなわぬ恋の悲しさもあれど、愛するものに攻撃を加えたい、そうした気持ちの向かいかた。どうあっても誤解を招いてしまう構図がまた悲しくて、それがこの一対一の対決にまで発展してしまったというのです。

優しさあるいは戸惑いか、攻撃しようとするもどうにも決意が鈍る真侑。対し、躊躇ない攻撃が一枚また一枚と真侑の衣装を削っていくゆず。自分に対し本気じゃないと真侑を責めるゆずの、容赦なく攻め立てるその戦い様に、ずっと劣勢であった真侑だけど、零への思いと世界を守る決意が、ついにゆずに真っ向から立ち向かわせるにいたります。真侑の思いはまたゆずをも包み込んで、世界をともにまたゆずをも守ろうとするその一撃は、ゆずに心を開かせて、ああ、ここに真侑への思いを伝えることができたのですね。

零から、そしてゆずからも思いを寄せられる真侑です。その状況は真侑のキャパを遙かに超えて、しかしいずれかはなんらかの答を出さないといけない日がきちゃったりする? そしてゆずはというと、まだ黒元素の金平糖を手放そうとしていなくて、まだまだこの戦いは続きそう。

ノクタン本来の意図から離れ、錯綜するこの戦いの行方。一旦でもまずは落ち着く、そんな日は遠そうです。

『ごきげんよう、一局いかが?』

誕生日の翌日、熱を出してしまった乃々花さん。嬉しさゆえの羽目はずしが祟ったか!? と思ったら、いや、まったくそのとおりか。この日の様子を、家族相手にロングトークしちゃったんですね。それもきっと熱弁雄弁。描かれたその時の様子。相当な熱の入りよう! で、その熱がさめなかったから今日は学校お休みなんですね。

乃々花の不在が、冴にこんなに影響するなんて思いもしませんでした。なんだか千星と出会ったころみたいだ。昔を少し懐かしんで、そのころのように過ごそうと決めた冴です。千星に今日はひとりで過ごすと、その詳細も伝えずメッセージ送っちゃったものだから、千星さん、大パニック! 冴に理由を聞こうにも、なかなかそのゆとりが持てずに迎えたお昼休み。あのとき出会った中庭で、ひどいわ、冴さん! と抗議なさるのですよ。

でもね、ここで一緒に麻雀をする。ふたりで組んで対戦したりね、お弁当食べさせたり、冴のワイルドなぺろりに千星さま陥落しちゃったり! 麻雀の打ち筋もふたりの関係も、もうあのころとは違うんです。だから4月ごっこ終わりでいい? 切実な千星の眼差し。ああ、その心情の溢れんがごとき表情に、もう戻すことのできないふたりの時間を思ったのでありました。

そして乃々花を見舞う千星ですよ。おお、髪おろし乃々花さん、すっごくかわいい! からの、千星を前にしてまた暴走ぎみになっちゃって、さらに冴との今日のこと聞いちゃったもんだから、いやもうこれがなによりの薬? 追いかける千星さま、アーンと、見逃してはならぬ瞬間、千星さまはおっしゃってないけどぺろりもありましてよ? うかつにも見逃してしまったことが腑甲斐ない!

もうなんとしても元気にならなくてはと、がんばって栄養補給する乃々花さんのそのたくましさ。ああなんておかわいらしいこと! ええ、どうぞ冴、千星のふたりを見守るお役目に復帰なさってくださいね。

2025年11月1日土曜日

『まんがタイムオリジナル』2025年12月号

 『まんがタイムオリジナル』2025年12月号、先日の続きです。

『ムクカノ:無垢で無口な職人彼女と、静かでにぎやかなふたり暮らし』

院長から誘われて旅行にいった椎名と賢太。ふたり一緒の部屋で、ふたり一緒の夜。並べて敷かれた布団に、いろいろ考えてしまって緊張してしまうふたりなのですね。

これはつまりそういうことなのか? いや、気にせずそのまま普通に寝ちゃってもいいのんよ? 背中あわせの緊張の時間を経て、はじまるふたりの会話。そこには気まずさや不慣れゆえの疑問や、そして急ぎたくない、慌てたくない、自分のペースを大切にしたい。そうした気持ちの一致があって、ああ、やっぱりふたりは似た者同士なのだなあと思わされた時間となったのですね。

ふたり同じ考えと確認しあっての夜。隣りあって眠る。それがなんだかこそばゆく嬉しい。そして夜中、意図せず縮まった距離に安心するところあったのか。身を寄せる椎名に、安心や愛情、そうした気持ちの感じられる素朴でロマンティックな情景でした。

『沖浪荘202号の漫研部』

こっちはすごいぞ、ロマンティックのかけらもないぞ。飲みすぎた桐が休もうと提示した先がまさかのラブホテル。桐、つくし、甲の3人で入室することとなったのですが、男女3人、密室、一夜、何も起きないはずがなく……。ええ、桐とつくしの乱暴狼藉、やりたい放題の夜がはじまろうというのです!

酒に酔って退避したはずの桐は、さらに燃料を補給して、甲に求める無理難題。いや、甲よ。パンイチ体育座りくらいかなえておあげなさいよ! と、桐の要求なんかはかわいいものだと、真骨頂、つくしのさらなる無理難題がふたりを襲う!

興味本位で買ってきたというアレなアレ! 突如流れるアレな映像に、重なる物色。そして桐にスケスケバスルームで一緒に風呂に入ろうと強引に迫って、ああ、あれだ、もう手のつけられないやつだ!

それでも結局はなにごともなく一夜をしのいだのですけど、ああ、これが次なるトラブルの火種に? 3人で建物から出たところ、ばったり出会った知りあいに、凍りつく時間!

これからどうなるのでしょう。なにをいっても、無理な言い訳としか思われないシチュエーションでありますよ。

『もどかしコンプレックス』

enonさんと突如会うことになったmochi。思いもしない綺麗な女性、同じ界隈の者とは思えず緊張するmochiだけど、mochiが言及したenonのアイコンのキャラクター。ニャーヤちゃんをmochiが知ってるとわかって、突如火のつくenonのオタク魂! 早口の長文マシンガントークが、ああ、enonさんも仲間だと心底思わせてくれた瞬間でした。

しーさんへのプレゼントに、しーさんが好きそうなハムスターの玩具をガチャで引くときめたmochiです。これと決めたハムを引くために、次から次からコインを投入するその姿。ああ、ランダム商品はこれが怖いですよね。コンプ欲のある人は、それこそ出るまでやめられない。見事に沼ったmochi、ああ、enonの応援があったからこそがんばれたのかい!?

こうして決まったしーさんへのプレゼント。しかしその後のボイスチャットで、enonとmochiが池袋で会っていたことを知られてしまった。enonが咄嗟にごまかすも、しーさんはなにか感づいた模様!? ああ、これはもしや一悶着あったりするのかな。どうかなにごともなく事が落ちつきますように。

2025年10月31日金曜日

『まんがホーム』2025年12月号

 『まんがホーム』2025年12月号、発売されました。表紙は『孔明のヨメ。』。酉の市の情景を、孔明、月英夫妻をメインに、『独りじゃない一人暮らし』、『サレ妻お江戸リコカツ録』からも、魚矢さん、早苗が加わって、それぞれに大きな熊手を持ってにぎやか、ハレやか、縁起のいい表紙となっておりますよ。財や福をかき集めるという縁起物。それぞれの作品にまつわるいろいろもろもろがあしらわれた、見た目にも華やかな熊手が元気にさせてくれる表紙です。

『孔明のヨメ。』

結婚の挨拶で、呉にやってきた劉備たち。ふたりの関係を確かなものとし、さらには国同士の結びつきも明確にする。そうした政治的な意味もある婚礼挨拶でありますが、やはりここにも裏に思惑なんかが隠されているというのですから剣呑でありますよ。

周瑜が目論む劉備軟禁策。劉備をここに足止めし、劉備の兵でもって益州を獲る。しかし同盟破談のリスクもある強引な計画。これを推し進めようという背景には周瑜の健康問題があるのですが、それだけにあまりに余裕がないと周囲からも思われて、とりわけ士元がそうでした。

この策についてどう思う。周瑜に聞かれて、あまり効果はないと思う、率直に答える士元です。余裕のなさにも言及し、その上で子敬にも状況を伝えるというのですが、ここで子敬が板挟みになっちゃうっていうのね!

ほんと、思惑はあちらにもこちらにもあって、それがあっちでこっちでぶつかって軋みの声をあげる。ひとことに同盟、結婚なんていっても、政治がからむとなんだかんだ大変なんですね。

『はなまるゲーセン飯!!』

今回、花崎父娘はあがいんを離れ、ドライブインおおもりやに機械のメンテにきています。

ということは、ここにもゲーム機があるってわけだな? そう思ったら、まさしくその予想のとおりではあったのですが、修理しなければならない機械というのはまさかの自動販売機。ちょっとレトロな、うどんの自販機だというのです。

うどんの自販機。ほかにもハンバーガーとかいろいろ。最近、こういう食品のレトロ自販機をずらりと並べたドライブインとか人気だそうですね。ただ、機械が古く部品ももうないため、壊れたりしたらなおせるかどうかわからない。ついせんだっても、壊されてしまったボタンを3Dプリンターかなにかで作って交換修理、みたいな話を見たところですよ。

深夜も開いているドライブイン。仕事がうまくいかず落ち込む日々。たまたま訪れたドライブインおおもりやで出会った自販機のうどんに、身も心も癒された人がいた。その人にとっては、今もそのうどんの自販機は特別で、だからこそ停止中の張り紙、故障のしらせには心痛める思いです。

それだけに、花崎父の尽力で入手かなった自販機の部品! うどん自販機も復活して、そしてゲーセン飯、自販機のうどんにも出会うことができて、ああこうした古きよきものを愛し、大切にする思いよ。これからもずっとずっと元気に動き、たくさんの人においしさと温かさを提供し続けてほしいという気持ちもわこうものでした。

『カワイイだけでは飼えません ~さくらば動物病院カルテ~』

今日ははじめ先生の休日の様子が描かれます。愛猫めておと過ごす、ゆったりとした朝の時間。これは休日だから? いつも朝はこんな感じ? わからないのですが、一緒に寝起きし、食事も終えて、それからなにをするかというと、ペットホテルでお預かりしているワンちゃんのお世話。

休みといえど、まるまる仕事がないというわけではないのですね。お仕事とはいえ、大変です。

柴犬のゴマちゃんを散歩に連れていって、そしておしっこの出ないゴマのためにペットシーツを開けるのですが、これ、きっとクマちゃんにしかられるなという先生と、そしてめておの予想が見事に当たるというのがね、ほんと面白い。わかってながらも、高いペットシーツしかなければ躊躇なく使う。宿泊客のためならと決断する、あるいはあんまり考えてない? そんな先生の行動に、ここに宿泊するワンちゃんはしあわせかもなと思ったりしましたよ。

そしてめておの役割も。ゴマちゃんと話してくれて、それでゴマちゃんも緊張がとけたみたい。すごく頼りになる相棒。めておもこの病院に欠かせない仲間なんですね。

2025年10月30日木曜日

『まんがタイムきららキャラット』2025年12月号

 『まんがタイムきららキャラット』2025年12月号、一昨日の続きです。

『ばっどがーる』

バレてはいけない秘密を抱えた優と水花。亜鳥を題材としたちょっとアレな同人誌でのサークル参加。これを亜鳥本人に、そして亜鳥ガチ勢ADCのメンバーに知られるわけにはいかないと、サークルスペースは水花に任せ、ひとり優が情報攪乱のために動く!

といいたいのだけど、どうにもうまくはいかないようで、残念! 亜鳥に補足されてしまいました。なんとまあ、この日に向けた水花の活動を見て、なにかしてると感づいていた。さすがお姉ちゃん! 妹のこと、よく見ています。でもって、ADCも持ち込んだ亜鳥本をさっそく売り切り、フリーの身。バレてはいけない相手が、こうも自由に動けるようになってしまっているんじゃ、優さん、あなたひとりじゃさばききれませんことよ!?

途中、清の助力でピンチを切り抜けたり、それでいらぬ負債を抱えてしまったりと、わりと踏んだり蹴ったりな優でありますが、それでも一番バレたくない秘密は守れている。ADCも監視下に置いて、このままうまく逃げおおせるか!?

となったところで、ふたたび水花がダウン! からの涼に泣きつき、売り子を代わってもらうことに!

で、まさかね、これが涼の運のつき。作ってもいない亜鳥同人誌を亜鳥に現認された上、これを涼が作ったと誤解されてしまう! ああ、なんという不運。でも、このポジションこそが涼の涼らしい立ち位置とも思えるんですね。ええ、不憫なお嬢さんです。

『ずんだもんTV』

つるぎから吊るし上げを食らっているずんだもん。そのピンチにちゃんこが駆けつけてくれた!? というか、ただ単純に東北家に遊びにきただけなんだけど、まさかのつるぎによるずんだもん誘拐疑惑が!? いったいなぜ!? ずんだもんの真実を知れば、きっとつるぎはずんだもんのことを許さないだろうと、総帥ちゃんこも理解しているということなのでしょうか!?

いろいろ誤解があったんですね。つるぎはずんだもんのことを、ちゃんこを騙す極悪人と思ってる。ちゃんこにとって、ずんだもんはお友達でしょう? でも、つるぎはそうした関係を認識していない。さらには、ちゃんこが立ち上げた秘密結社大都会は、異能力者の理想郷を建設し、一般人を統治するとかいっている。となれば、きりたんに明日はないのか!?

まるでロミオとジュリエット! ちゃんこはあんなにもきりたんお姉さんのこと大切に思ってるのに、組織の掟がそれを許さないだなんて!

でも、こうした悲しい対立、不和を、ずんだもんの機転が救う。あまりにも素直で、あまりにも素朴なずんだもんの疑問が、頑なにすぎた組織の決まりを柔軟に変化させ、異能力者も一般人も、ともにあってしあわせだったらそれでいいのだ。すべてを丸くおさめたのですね。

これでめでたしめでたし。と思ったところで、冒頭のつるぎに誘拐疑惑がかけられた理由が明かされます。そうか、つるぎさん、きりたんがストライクゾーンですか。きりたんかわいいですもんね。でもって、かわいい子がいると、いろいろ残念なことになるつるぎ。あんな表情を見せるだなんて! というか、ちゃんこもそうした感情、つるぎから向けられていること認識してるのか!

ほんと、残念なつるぎお姉さん。一線だけは踏み越えないよう気をつけてくださいね。

『このままモブじゃ終われない!』

そよかぜの担当編集者が変わります。甘井さんというその人は、コモナも怖れる最恐編集という噂。

はたしてどういう人なのか。コモナが語る人物像は、最恐とはおよそそぐわない印象。その優しそうなお姉さんが、なぜに最恐の称号を欲しいままにしているのか? ハラハラしながら迎えた甘井さん。なるほど、漫画家との相性があるのだな。というか、たいていの漫画家には危ない相手。漫画大好き、漫画家大好き。その包容力でもって漫画家を甘やかしまくって、アンケが悪くても大丈夫、ネームだって素通しだあ!

この状況をヤバいと認識しているのはコモナだけ? そよかぜはむしろ甘やかされるままに甘えまくって、どんどん緩んで、どんどんさぼって、ついには原稿を落としちゃった! というか、甘井さんが担当している漫画家が軒並み休載しとる。ああ、漫画家は甘やかすととことんまで堕落してしまうというのですか!?

これ、編集長が甘井のこと叱ってますけどね、そもそも甘やかされたら堕落するタイプの作家に甘井をあてがった編集部の責任もあるのでは? 自分を律しすぎるような作家にあてたらよかったのに。

ともあれ、愛のありかたを甘井に説いた編集長。おかげで甘井は開眼してしまって、うわあ、こわい! ちょっとしたホラーみたいになってるじゃん! これまでのツケをすべて清算するかの勢いで、厳しく過酷に作家を管理する! おかげでそよかぜも原稿落とさずにすんだんですけど、に、人相が変わってしまってますよね……。

ええ、なるほど最恐。コモナの評価もなるほど納得でありました。

2025年10月29日水曜日

『まんがタイムオリジナル』2025年12月号

 『まんがタイムオリジナル』2025年12月号、一昨日の続きです。

『となりのフィギュア原型師』

今回は分割のお話。こるり、いやさ代表が納品した原型。抜けない、組めないとして差し戻されてきた。倉田から半藤に分割の依頼がはいって、ここからせっちゃんが加わることで、即席の分割教室がはじまるのでありました。

原型の分割は、複製しやすさと塗装しやすさの両立。前提として、複製したパーツが型から抜けないことにはお話にならないわけで、この上で分割することで得られるメリットを試行錯誤していこうというようなお話です。分割することで、マスキングなしで塗装できるようにする。別パーツ化することで立体感を強調できたり、また別パーツにすることでアクセントを持たせたり云々。ただ簡単に分割といっても、求めるもの、効果、効率、作業者によってまったく違った結果になっていくというような話だったのですね。

途中、ためしに私をパーツ分けするならといったせっちゃん。あのポーズ、めちゃくちゃかわいかったよね! からの半藤のこだわりポイント。ちょっと照れぎみにインナー着てるんですけどのせっちゃんがまたかわいい! 今回はせっちゃん大推しの回だったかもしれません。

そしてまた途中に出てきた、分割しすぎの例。でも、こういうの見たことあるぞ……。って、フィギュアライズ・ラボだ! ええ、買うだけ買って組んでないプラモデルのフィギュア。プラの整形色だけで色分けしようとするとこうなっちゃう。ええ、これがフィギュアの分割ならやり過ぎになっちゃうってわけですね。

『うちこもり妻はコスプレ配信者』

表紙のカットで学生服着ていたふたり。なるほど、本編への布石であったのですか!

いったいなにをしてるのかというと、コスプレを夫に見てもらって、いろいろ評価してほしいいぶき。かわいいだけじゃ満足できないんだ! と思ったら、また違った目的のコスプレなんかも登場して、このいぶきさんは、タイムオリジナルに登場する恋人、夫婦のなかでも、異質な積極性見せますね。でもそれがかわいい、チャーミングなのもまた事実であります。

さて、いぶきに恥ずかしい格好はないのか。コスプレ同志である亜子との会話に出てきた疑問なのですが、実際そういうのないらしい。レイヤーとしては強みといわれたのだけど、そのいぶきにまさかのちょっと恥ずかしい格好が!?

というのが、表紙に出てきた学生服。高校時代の制服、セーラー服で夫、駿をお出迎え。そのときの照れてるいぶきや、ちょっとした意外性! でもってこれが駿に見事に刺さるんですね。

残念ながら、駿はもう制服は着られませんでした。きっと、筋トレでサイズアップしとるんだな。でもって、制服、指輪、変だね、の威力よ。ああ、この幼なじみ夫婦。相当な結びつき、愛情のほどを見せつけてくれますよ。

『クールな氷上さんは迫りたい』

たこ焼きパーティーをやる。上の妹、くるみの気紛れで、会場が兄、栗園課長の部屋に急遽変更。でも兄は妹のそうした性格を、よくよく理解しているんですね。きっと準備もしてないだろうと、道具、食材もろもろ、全部用意ずみ。ああ、こういうところ、兄妹の仲のよさ、うかがえますよね。

上の妹、くるみが来たなら、当然下のまろんも? と思ったら、こちらはなんと欠席。代わりにきたのが氷上さん。って、くるみは氷上を呼ぶのが目的だったよね? かくして氷上は、休日の課長の姿、たこのTシャツきた栗園を見ることがかなったのでした。

いつもなら、少女漫画好きを隠す課長ですけれど、氷上にはもう知られてるから気にすることはない。自然体で氷上を迎え入れ、と思ったけど、ふたりきりとなったらやっぱり緊張するのか。でもって、ぐいぐい距離を詰めてくる氷上さんです。わーお、積極的ー! でもしかし、この目力強い美人がこれでもかと近づいてくるの、圧が強いだろうなあ!

しかもただ物理的に距離詰めてくるだけでなく、課長の家庭の味が知りたい、ひいてはもっと課長のことを知りたいといわんばかりの言動に、さらには氷上のことよく知らないという課長に、興味ありますか? 私のこと。

いやもう、ぐーっときますよね! いやもう、なんて素敵なの! と思ったら、くるみが茶々いれちゃった! ほんと、ここでくるみが介入しなかったらどんなことになっていたのやら。あるいはなんらの進展などあったりしちゃったのでしょうかね!?

2025年10月28日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2025年12月号

 『まんがタイムきららキャラット』2025年12月号、発売されました。表紙は『保健室の鍵閉めてっ』。撫子と郁、ふたりが背中あわせの鏡あわせで登場。ぴんと伸ばして頬にあてた人差し指がかわいらしい表紙であります。しかしこのなんの罪もない、としか思えないようなふたりがですよ、本編ではあんなことしたり、大変な状況発生させてたりするというのですから、きららキャラットの世界はおそろしいですね! でも、この表紙を見るかぎり、とても清楚で落ち着いたよい雰囲気。素敵な世界であります。

今月は新規ゲストが3本です。

『だめ妖精のせいで!』

魔法少女の活躍で、悪の倒された平和な世界。しかし突然平穏な日々は破られてしまった!? 飼い犬もふきちの散歩中、ゆめはゴミ捨て場で眠っているお姉さんを助けてしまった。警察も救急車も呼ばないでほしい。お姉さんのお願いを聞き、自宅へお姉さんを連れ帰ったゆめ。そうしたら、なんと、お姉さんは妖精なのだという。飼い犬もふきちからゆめのことをいろいろ聞き出して、ゆめからいろいろ助けを得る妖精のお姉さん。興奮するとつい出てしまうという語尾、みあ、というのは妖精の名前。ということで、ゆめはこのお姉さんのことをミアと呼ぶことに決めまして、しかしこの出会いは、ゆめにとって大きな転機となったりするんでしょうか!?

魔法少女の資質はまるでないゆめ。だが魔法少女への憧れは人一倍大きかった! 妖精との暮らしを夢見ていた。しばらく泊めることを代償に、魔法少女あるあるシチュを叶えんとするゆめのハイテンションは、見ていて大変かわいらしい。いわゆるテンションあがったオタクの行動なんですけど、いやあ、こういうの、見ていてとてもいいですね。心洗われるようでありました。

いく先のないミアです。独り立ちをゆめから勧められるも、なんだかんだでこの家に居座りそう。魔法少女ならぬ魔法少女オタとの同居は、はたしてうまくいくのでしょうか。なんだかゆめは、ミアにいいようにされてしまいそうですね。

『魔界家の世めぐりさーち』

父、魔王からの命を受け、人間界にやってきた魔王の三人娘。はたしてその任務とは、発展いちじるしい人間界の調査でありました。

しかし姉妹はどうにもぐうたらで、気候もいい、住みやすい、食べ物の入手もスムーズ、戦いも必要としない平穏そのものの人間界を気にいってしまった。魔界では武闘派で知られた次女も、戦いから離れてすっかり丸くなってしまったというのです。

この堕落した、いやさ平和に毒された娘三人が父の命令を果たそうというお話。しかし、その目的が酷い。魔王への忠誠とか、仕事への情熱とか、そういうのまったくなし。すべては、魔界に連れ戻されないがため。過ごしやすい人間界での生活を手放したくない。ということで、それっぽい調査結果を魔界に送り、楽しい人間界ライフを今後も続けようとするのですね。

初回の調査はケーキでした。からかわれた次女がへそを曲げるも、ケーキの甘味に陥落。はたしてケーキが人間たちの団結をうながしているのかは不明でありますが、少なくともこの子たちには衝撃の魅惑だったこと間違いなく、こんなものがある人間界とはいかにすばらしいのか! というか、魔界に帰らない気がさらに膨らんじゃうじゃないですか!

ということで、魔王にもたらされたケーキの情報。まるで役に立ちそうにないのですが、まずは一仕事。とりあえずはすぐさま実家に連れ戻される危機を回避できたみたいですね。

『桜子先輩は成長したい』

二宮桜子には悩みがあった。それは背が小さいこと。背もあれもこれも大きな後輩ルナから、小さい、かわいいと愛されはするものの、それは桜子にとっては不本意。もっと大きくなりたいと。背丈も、その他も、大きくなりたいと、ずっと願い続けているんですね。

そんな身長その他がコンプレックスな桜子は、相談部なる部活に所属して、持ち込まれる生徒たちの悩みを解決しているというのです。今日やってきた生徒も、落とし物を探してほしいと相談事持ち込んで、こういう場合はルナの出番。鼻が効くから、匂いを頼りにすぐさま見つけてくるといって、桜子はただ部室で待つばかり。

このときの依頼者とのおしゃべりで、なぜこの部に桜子が入ったか判明するのですね。徳を積んで、神様に背を伸ばしてもらうんだ。あまりに素直で素朴な願いに、むしろ驚く相談者なのですが、はたしてこの願いはいつかかなうものなのでしょうか。

そしてラストでもルナに身長のこといろいろいじられて、いや、ルナはそういう気ではないのかな? わからんけど、わざとやってるのかもしれないけど、でも桜子が愛されてることだけは間違いないと思うのですね。

2025年10月27日月曜日

『まんがタイムオリジナル』2025年12月号

 『まんがタイムオリジナル』2025年12月号、発売されました。表紙は『かつては最強無敵の勇者様~姫には内緒のレベルダウン生活~』。ステラにりる、ピリカが冬の装いで紅葉の絨毯の上、楽しそうにお散歩しているのです。今月のテーマは秋冬の情景なのでしょうか。『クールな氷上さんは迫りたい』も秋っぽい服に着替えていらっしゃいます。と思ったら、『うちこもり妻はコスプレ配信者』は学生服姿で夫がなんか脱がされておりますよ!? 新連載『ふたりの距離の10年後』のカットもございます。

今月は新連載が1本です。

『ふたりの距離の10年後』

印刷会社で営業に配属された月岡雷。訪れた化粧品会社はこれでもかとキラキラした人たちばかりで、別世界感がものすごい! と思ったら、出迎えてくれた女性があずまのことを知っていた。誰!? と思ったら、中学の頃の友人、咲花風子。10年ぶりに出会った風子はすっかりきれいになっていて、昔は男の子みたいだったのに! すっかり戸惑うあずまなのでした。

旧交を温めんと一緒に食事にいくことになったあずまと風子。仕事を終えた風子は、さっきまでとはまるで違って、むしろ昔の風子を思わせるさっぱりとした出で立ち。向かったお店もラーメン屋。そこでのひとときは昔を思い出させるもので、気の置けない仲間だった、そんな様子にあずま、なんだか安心したみたいですね。

でも風子にとって、あずまは特別な人だったのか。好きとかどうかはまだわからない。でも、自分が好きなもの、でも似合わないからと手放そうとしたそれを、別に気にすることないって、好きなのにしたらいいって、背を押してくれたあの日の思い出。あずまにとってはあまりに普通になんら気にせず放った言葉だったから、さっぱり思い出せないという!

住んでいるアパートも同じ、隣の部屋同士。また風子の意味深な行動に、その真意がわからなくなるあずま。ふたりの関係やいかなる展開を見せるのか。あずまはどうもリードされる側になりそうな雰囲気ですね。

『かつては最強無敵の勇者様~姫には内緒のレベルダウン生活~』

ぎょわー、にあ氏、めちゃくちゃかわいい! 眼鏡装備してステラの先生やっている。それもこれも、ステラがこの世界のことを知りたいからっていうのですが、だってステラがいろいろわかってないと、ジュローに教えるどういういう以前になっちゃう。なのでにあ氏が協力してくれて、いろいろ教えてくれているというんですね。

この一連のお話で、にあやベリコの魔術の片鱗が明かされる。にあは詠唱なしで魔法を使ってるわけじゃない。スプリットタンで詠唱速度をあげている。ベリコは体に刻まれた紋章で、常時強化魔法を発動している。

で、そうやって刻みこめる魔法に予約開始日通知とか各店舗特典感知とかあったりするの!? さすがにベリコも止められたそうだけど、あるってことは、それを常時発動させて、特典コンプするやつがいるってことなの!? 便利かもしれんけど、体の負担考えたら命削りすぎじゃない!?

と、女子たちはこうして楽しい時間を過ごしているのですが、では我らがジュローはというと、冒険先でコーチングしてる冒険者たちと一緒に敵から逃走中! 危機一髪といった状況で、こっちに逃げろと呼ぶ声あり! ああ、ジュロー一行は無事逃げおおせるのか。本当、結構な危機状況なのです。

『どうにも不器用な夫婦でして。』

一緒に温泉旅館にいきましたヨシアキにマコト。部屋に併設の露天風呂にふたりしてはいるのはいいとして、ヨシアキさん、えらいこと純情なのね! 眼鏡がないと見えないから安心してくださいとかいってますけど、それはそれで危険! マコトさんは見られること、そんな気にしてませんよ! 夫婦なんですから、それくらいもう慣れてくださいよ!

マコトがリードしている、そんな夫婦であるのですね。

マコトがこうして風呂に、さらには温泉旅行に誘った理由。それはわりと切実なもので、一緒にお話する時間をとりたかった。他のなにに興味を割かれるでなく、時間に追われるのでもなく、ゆったりとただお話したかった。ずっと寂しさ感じていたのですね。だからこそ、こうしておしゃべりする機会をと思い、誕生日を盾に連れてきちゃった。

わがままを詫びるマコトだけど、そんなの気にすることないですよ! そしてマコトの気持ちを聞かされて、前向きに対応していこうというヨシアキ。ちょっと方向性は違う気もするんだけど、誠実な人であることは間違いないんですよね。

そしてその後は夫婦の時間!? と思わせて、のぼせちゃったヨシアキの介抱タイムになっちゃって、マコトさん、せっかくの勝負下着が無駄に!? と思いたいけど、よかったですね、寝相のおかげで、ちゃんとヨシアキに着弾しましたよ。あんまり色気はないけれど、その自然体、無理しない感じこそがマコトの魅力だと思います。ヨシアキ、果報者です。

2025年10月26日日曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2025年10月25日土曜日

『まんがタイムきららフォワード』2025年12月号

 『まんがタイムきららフォワード』2025年12月号、昨日の続きです。

『花唄メモワール』

桐喜と梅、ふたりともに協力しあって、ついにできましたメインの料理、ハンバーグ! 板長の試食も無事に通って、そうしたらなんとカッテージチーズを使ったつけあわせなんて用意してくださってた!

この皆が力を貸してくれるというのが、どれほどに喜ばしいことか。桐喜のことを皆が思っている。仕事を、そして人柄を。桐喜の料理を口にした家族もまた、自慢の娘と、その成長のほどを喜び、寿いでくれている。なんと喜ばしい情景なのでありましょう。

この一連のできごとが、桐喜の心を溶かしたのですね。かたくなに避けてきた実家との接触、結婚式への出席を、妹多喜子として参加すると決めた。顔の傷も隠せればよかったが。そういう桐喜を前にして、ああ、梅の令和一時帰還はこのときのためでもあったのか! 梅が大正に持ち込んだ未来の化粧品の数々。それが多喜子の傷を隠してみせた。

そしてひとつのけじめと、和奏の前に立った多喜子のその姿。ああ和奏にとってはどれほどの救いになっただろう。また多喜子にとっても、これがひとつの節目。向きあうことができずにいた和奏、置き去りにしてしまったと悔いる和奏に、多喜子としてこうしてふたたびまみえることができた。

どれほどに感動的なことでありましょうか。梅は、ここにいくにんもの心を救ったのでありますね。

『しゅがー・みーつ・がーる!』

冬は甘那にとってつらい季節! というのも、学校指定のコートがどエライかわいいときたもんだ。自分には似合わないと、また勝手に決めつけて、去年に引き続き今年もコートなし!? いわゆるひとつのやせ我慢ってやつですか!? ほんと、あなた、かわいらしいんですから、諦めて受け入れて、かわいい格好もなさるといいんですよ! 上から下から、前から右から左から、どこをどうとったってかわいいんですから、なにを遠慮したものか。

でも思い切れないのもまた甘那さんです。ということで、甘那の甘コートデビューは、いつぞやのごとく美都の前となるのですね。

今回は修学旅行の班決めの話題もありました。クラスをまたいでもオッケーとのお達しに、色めく生徒たちです。ぜひ望月さんとと、美都と同じ班になりたい人がこれでもかとにぎやかに、けれどまずは甘那が別クラスの渚とリコと合流します。

今回の美都との食事会は、簡単にコンビニで肉まん、あんまんとあいなりました。その待ちあわせに、甘コートで現れた甘那。いやもうめっちゃくちゃかわいいってばよ! そして、勇気を出した甘那にならい、美都も一歩踏み出します。

修学旅行、甘那さんの班に入れていただけませんか!?

驚くのは渚、リコですよね。高嶺の花、望月美都さんが同じ班にいる! で、ここからどうなるの? 美都の食事の楽しみを、甘那ともども共有する仲間になる? だとしてもおもしろいなあ!

ということで、長崎修学旅行編。美都は念願の角煮まんを食べることができるのでしょうか!

『え?結婚って3次元でもできるんですか?』

ヒカリよ、もうゴールでいいじゃないか! いつぞやの、一緒にライブにいった彼。うっかり返し忘れたペンライト、返すために再会することとなりました。

って、普通に返したらいいやんけ。ついでに一緒に食事でも、でいいやんけ。だけどそういう機転が利かないのがオタク? いや、そんなんヒカリくらいやって! ともあれ、推しジャンルとのファミレスコラボをうまく利用することができまして、累計金額でグッズがもらえる。友人と一緒にいくと、会計でギスりかねない!

ということで、会計は自分が持ちます、バンバンいってください! お礼と一緒に助っ人ゲットだぜ! ふたりで大量のメニューをがんがん食べて飲むことになるんですね。

しかしこの彼、すごく頼りになるじゃないですか。ヒカリがギブアップするところ、さらに二杯いってくれる! そこで、ヒカリさん、しゅきーとかいっちゃってるじゃないですか! もう好きでいいよね? 好きを自覚したよね? 自覚しろ! もうここでゴールでいいんですよ。

しかも特典が大当たり、推しキャラのファイブカード! ちょっと微妙な結果だけど、この食事会は大成功なのではありませんか? しかもこの彼、半金出してくれて、ほんといい人! いやもう、さわやか、気取らない、いい人、気もあう、もうこれで決まりでしょう!

でも、ここまで売れ残ってるだけの理由があったりする? そのへんの深掘りも今後あったりするんでしょうか。でも、今んとこ、この人を蹴る理由、ありませんよね!?

2025年10月24日金曜日

『まんがタイムきららフォワード』2025年12月号

 『まんがタイムきららフォワード』2025年12月号、昨日の続きです。

『明るいミライ』

将来を嘱望された体操選手だったものの、怪我で引退した九頭竜里美。次に未来部に必要な人材はフィジカルエリートだ! ミライの強い要望で、里美、いやさクズちゃんを未来部に引き入れようということになりました。

さっそく九頭竜里美に声をかけるミライ。望めどしかし怪我のこともあり、これまでどの部活も手を出しかねていた九頭竜が、どこぞのぽっと出に引き抜かれそうになっている! ここに均衡が崩れ、運動部がどっと雪崩れ込んできた。こともあろうに九頭竜争奪戦が勃発。なんとまあ、リングの上で戦って、勝ったところが交渉権を得るというのですか! というか、里美の意向は関係ないのん? それこそ文化部志望とかだったらどないしますのん。

ともあれ、フィジカルに劣る未来部は未来ガジェットを使っていいというハンデを得た。ドローン映像をVRゴーグルに投影。拡張された視野でもって優位を得ようというのですが、これが通用したのも下位選手まで。決勝戦にては、まるで歯が立たないときたもんだ。さあ、この窮地にて、ミライ、どう出る? どう動く!?

今回は、自分の意向、なにをやりたいか、どうしたいか、それがテーマであったのですね。ミライの意向はがんばりたくない、ダラダラしたい。たとえ才能があって期待されていたとしても、自分はダラダラするんだと、そうした気持ちを里美に話していた。で、その気持ちがですよ、決勝戦のリングで炸裂! 観衆からのミライへの声援を受けて、なおダラダラをまっとうすべく、前へ! 前へ! ダウンを装って転倒だ!

って、これが里美にバレてるんじゃん! あの笑みを浮かべた里美。あの瞬間に、ミライひいては未来部に信頼を傾けたのかもしれませんね。そしてリングに躍り出て、そのまま相手を倒し、自分の行く先を自ら決定する里美、いやさクズなのでした。

ほんと、あんだけ才能あるとかいわれてたクズが、未来部においてはダラダラ。おお、これはいい。ダラダラボクっ娘、すごくいい。これがクズの選んだ、自分自身の生きる道! ええ、今回はクズの魅力、チャームがこれでもかと花開いたエピソード。すばらしいものがありました。

『球詠』

あぶないところを、主将の好プレイに救われた新越谷。タイブレークにて3点を返し、さらに得点を重ねた5点差での8回裏。1点を返されるもアウトをひとつ、またひとつと重ねて、悪夢のようにうまくことの運ばなかったこの試合にて、勝ちを収めることができたのでした。

このあわや負けるという経験が、新越谷の皆に大きな気持ちの変化を与えたのですね。大会への没入感。萎縮からも解き放たれ、深まる仲間への信頼、そして自信。この試合で得られたことごとが、次の試合、さらにはその先に待つ数々の戦いにおいて大きな意味を持つことになるというのですね。

しかし、この漫画は負けチームにも情が移ってしまうものだから、この後がたまりません。涙に暮れる姫宮の子たち。姫宮の子が岡田に聞くんです、あのとき、あの子が、ベンチを見ず走っていれば勝てただろうか。それに答える岡田の言葉の力強さ。あのときの岡田のプレイは、決して偶然ではなく、状況を正しく判断し、起こりうる可能性に賭けたからこそ成立したものだった。たとえ、あの油断がなくともアウトをとれたという岡田の言葉に、姫宮の皆は悔いを流し、きっと救われるのでしょうね。

次の試合、5回戦の相手が判明しました。データ野球で知られる有名校、椿峰。理詰めの野球とコンビネーション。こうした傾向はむしろ芳乃に近いんじゃ? ということで、芳乃に策あり? 特殊プレーの練習や強打に定評ある打者にバントの練習、相手の予想の裏を突こうとしているの? いよいよ来たる試合に向けて余念がないのであります。

『魔法使いロゼの佐渡ライフ』

今回はいうならば2部構成? 前半に穂夏の歓迎会。紗菜、ロゼ、麻衣が歓待します。おいしいお料理、温かな歓迎と、穂夏ならずとも嬉しさのこみあげる、そんな様子に気持ちも緩む。そして穂夏の就職問題、博物館の求人はどうなったのかと聞いてみたらば、すまんちょうど締め切ったわい。

残念、就職ならず!

もうしばらく、穂夏の無職状態は続くというのですか!?

そして後半は、皆で図書館にいきますよ。読書家ロゼが家の本をすべて読みつくしてしまった。さらに本を求めるロゼのために、図書館にいきまして、そうしたら本が、本がこんなにもたくさん! って、まあ、図書館ですから当たり前なんですけど、ロゼさん、感動なさってるじゃありませんか。よかった! ここにロゼの望む理想世界があったんだ!

知識を、情報を求めるこの子。あやふやな情報の跋扈するインターネットより、より確かで根拠を辿っていきやすい書籍に重きを置くなんて、見上げたお嬢さんですよ、ロゼさんは! さっそく不思議に思っていた柿の渋抜きの理屈を知ったりなんかしましてね、そうしたらそれを魔法に応用できそうと、ああ、本当に熱心な子なんです。

そんなロゼが感じた魔力。魔力のもとであった本はすでになく、しかしこの魔力には覚えがある。と、思い出しそうなロゼの集中を破った大きな声。ああ、図書館ではお静かに! この重要そうなファクターは、ひとまずここで散らされてしまうのでありました。

そして最後に、穂夏に朗報。金井さんのおばさんのお店、居酒屋たこぼうしにバイトの募集が出ましたよ! このたまたまの出会いが穂夏のピンチを救って、よかった! といいたいけれど、飲食、接客に穂夏は自信なし! さあ、ここからが穂夏の正念場? 佐渡に根をおろすべく、穂夏の奮闘がはじまります。

2025年10月23日木曜日

『まんがタイムきららフォワード』2025年12月号

 『まんがタイムきららフォワード』2025年12月号、発売されました。表紙は『明るいミライ』。なんだか無理して!? 笑顔を作っているミライが、こちらに向けてピースサイン。制服姿、ビルにタワーが並び立つ未来の都市を背景に、AIちゃんと一緒に記念撮影といった風でありますよ。空にはドローン、広告飛行船。地上以外も人々の生活空間になっている、そんな先進都市がこの子たちの暮らす場所であるのですね。しかしミライはなぜこんなにもがんばって笑顔を? そうしたところも、またこの子のぽさとも思えるんですね。

今月は新規ゲストが4本です。

『スポットライトが落ちるまで』

かわいい絵柄で、また一癖ある漫画が出てきましたね! 演劇が大好きなふたりの女の子、美百合と真智の思いの交錯する小編であります。幼なじみのふたりは、子供のころからの約束、演劇に魅せられ、一緒に舞台役者になろうというそれを大切にしている。約束ゆえか、いやそれよりも演劇にいまだ魅せられているからか、演劇部にてがんばるふたりの姿。しかし残酷にも、爛漫に笑顔をたやさぬ美百合はまたも主役に選ばれて、対し真智はというとぱっとしない役にとどまる。

この状況においても、ふたりはいつも仲よく、ライバルとして競いあって、そしていつかは真智も美百合に並び立つ日がくるのでしょうか。

みたいな話かと思っていました。でも違いました。

あまりに報われぬ日の続くからか、演劇に対する熱を失っていく真智の姿。めんどくさいと思ってしまった自分にショックを受ける真智。さらにいえば美百合に向ける感情も、いつしか歪んだものになっていて、敵視? 嫉妬? あるいは諦め? 舞台役者への夢をあっけらかんと冗談のようにいってのけた美百合に対し、言葉にならない思いを抱いた真智の屈折。演劇が飽きたというのは本当? 舞台役者の夢、今でもしっかりと胸のうちにある?

美百合に憧れを抱いては、その憧れたなにかを簡単に手放してしまう美百合に傷ついてきた真智の、今こうして美百合がすでに舞台役者という夢を手放してしまっていたと知らされて抱いた思いやいかなるものか。真っ暗になったという友人に向ける感情や。

屈折し交錯する思いの、いわば真智の一人芝居。いかなる感情をや読者から引き出さんというのでしょう。

『パーティ!勇者パーティ!』

異世界に転生した千年坂りも。勇者として闇のドラゴンを討伐してくれと、その世界の神からお願いされるのですが、特にこれといった得意もないのにどうしたものか。

用意してくれたという、いい感じの勇者パーティも、さしてなにかできるわけでもないカニや、パンをおいしそうに食べる人。回復魔法が使えるというも、戦力にはならなさそうなケンタウロスに、そもそも意思やなにかがあるとも思えない岩。素直にがっかりパーティといっていいですか?

近づいてきた最弱の魔物、スライムにもまるでかないそうにない。散り散りになって逃げ出してしまうのだけど、このスライムも勇者パーティの一員だったんか!

なんともいえない脱力感。この作者の持ち味よく出ていたと思います。

続く、散り散りからの合流編も、とりわけなにかあるわけでもない脱力感がおかしくて、とりわけ岩。なんといっても岩。なんで神様は、この岩をパーティに加えようと思ったのだろう。謎また謎のパーティメンバーでありました。

『食べ過ぎです、お嬢様!』

がんばった自分へのご褒美にパフェを食べることを楽しみにしているお嬢様、美知子。体育で走った、掃除当番がんばった、朝三度寝しなかった。ちょっとしたことを口実に、昨日も今日もパフェを食べる毎日なのですね。

お嬢様がこうなったのも、すべて私のせい。父に認められず悲しい思いをしていた幼少期の美知子に、がんばるために小さな目印を作ればいいんですよと、ご褒美のパフェを食べさせた。それがために、お嬢様は毎日毎日パフェを食べるようになってしまった! お世話係の吉川、痛恨の悔いだというのです。

パフェを禁じても、あの手この手でパフェを口にするお嬢様。自身の無力を思い知り、お世話係を降りた吉川。これで心置きなくパフェを食べられるようになったお嬢様。けれどひとりで食べるパフェは味気なく……。

パフェは自分のがんばりへのご褒美だったはずなのに、いつしかパフェを食べるための口実探しをしていた。間違ってしまっていたと反省したお嬢様と吉川の、素直な仲直りが心にやわらかに触れてくる。優しいタッチが心地良いと思える小編でありました。お嬢様の素直さもまた愛らしく、罪のないと感じさせる物語もまたよかったです。

『加賀美さんと、夕暮れと。』

学内で怖れられている加賀美さん。どこか威圧感ある風貌に、ささやかれる悪い噂。我らがヒロイン、麦も気をつけなよといわれていて、加賀美のことを遠巻きにしていたひとりであったのですね。

でも、ある日、麦は見てしまった。公園で赤ちゃんを抱いた加賀美のことを。加賀美の子供? この歳で赤ちゃんなんて大変なんじゃ!? いろいろ思う麦であります。赤ちゃんのために夜遅くまで働いている? 悪い噂も、赤ちゃんを守るためだったのでは? 想像ばかりたくましく、誤解に誤解を重ねた麦の、加賀美と触れあって知るその人となりは、これまでの先入観とも、また今さっきまでの想像ともまるで違っていて、ああ、こうして麦ははじめて加賀美という人に向きあうにいたったのですね。

この赤ちゃんも、姉の子、加賀美の子ではありませんでした。闇の組織なんかもありませんでした。すっかり加賀美に笑われて、けれどこうして加賀美がほがらかに笑う人だと知ることができた。勘違いして遠巻きにしていた。そんな自分が今はこんなにも加賀美のことを知りたいと思っている。その気持ちの変化。触れて知って、そして変わる。その気持ちの様子が素朴で愛らしいお話でした。

2025年10月22日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2025年12月号

 『まんがタイムきららMAX』2025年12月号、昨日の続きです。

『性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。』

ユーリのもとにやってきた上司、キキョウ。実に厳しそうな女性なれど、実は世話焼き? 初対面のつくしにも親身になってくれる、すごくいい人だったんですね。そんなキキョウに才能を見込まれ、スカウトされそうになったつくしですが、ともあれまずは軌道修正。ユーリに殺し屋を続けるかどうかと聞くのでした。

ボスの望みをかたちにするため、こうして皆の意向を聞いている。そしてユーリのやりたいことはと問うも、つくしとともに暮らしてきたことで、ここまで変化し柔和になったユーリの様子を見れば聞くまでもない。つくしとの平穏な暮らしを続けることを認めてくれたというのですね。

とはいうものの、どこかしら誤解もあったりするのでしょうか。いや、キキョウさんの目に狂いなどあろうはずがありませんよね!? いずれつくしとユーリは結ばれしあわせな家庭を築くんですよね!? でもって、これまでかたくなにユーリが守ってきた秘密が、あっさりと明かされてしまって、さあ大変?

そうか、同性同士でありましたか!? でも、なぜこの事実をユーリは隠していたのか。秘密があらわになって、なぜここまで動揺しているのか。

次々号、堂々完結! この2回でその謎も語られるのでしょうか。ああ、それにしても終わってしまうのは残念です!

『アイドルビーバック!』

旧アイビバのプロデューサー、せんPの過去が明かされます。

公民館で開かれた、新生アイビバのライブ。そこで鳴り響くサウンドは、椿によるリアレンジ。その才能にすっかり打ちひしがれるせんPの脳裏に、これまでの東京での足取りが思い出されるというのです。

仲間と組んだバンドの解散。音楽の夢を捨てきれなくて続けるも芽は出ず、そしてゆきついたアイドル業界。アイビバをプロデュースするも、せんPの弱気に不安を感じ去っていくメンバーたち。と、そこであんじゅが加入。この子の持ち前のアグレッシブさによりグループは見事成立し、滑り出していくわけだけれど、その後もせんPの優柔不断さがグループのチャンスを潰してしまう!?

ああ、こうして自分を責めさいなむせんP。それはどれほどにつらい記憶なんだろう。自分のせいで、自分がいたらないせいで、全部が全部自分の駄目さのせいでと自分を責めて、けどここにせんPにその存在の意味を知らしめるものがいた。

せんPが、椿のアレンジに足りないと思った音。それはせんP自身が奏でるギター。そしてその足りない音は椿もわかっていて、そしてせんPに差し出された一本のアコースティックギター。

ああ、ここに旧アイビバの魂と新生アイビバの魂が呼応し共鳴しはじめる!?

この出会いは新たな化学反応を起こすのか。いやもうまさかの展開に胸踊るばかり。このセッションがせんPをも救うというのなら、どれほどによいだろうかと思うばかりです。

『スポチャン!』

ももを相手に本気を出すというレイ。武器は短刀。レイが最も得意とする得物なのだそうですが、かつてアメリアとハンデとして使っていたのも短刀。いったいどういうことなのか? それは、短刀特有のルールなのですね。

短刀特有のルール。相手の武器を掴むことが許されている! かつてのアメリア戦では封じていた掴みを解禁したレイは、そのアドバンテージで、ももの突きを殺し、内に入り込んでくる!

普通の相手ならここで決着していたんでしょうね。しかし避けに定評のあるもも。レイの短刀をすんででかわし、棒を捨て場外へ。場外反則をひとつとられたももは、次に場外に逃げた時点で負けが確定してしまう。

背水の陣ともいえるこの状況に、ももが取った手は振り技。しかしそれもあっさりと掴まれてしまい、万事休すか!? というそのとき、思いきって前へと転がり出るももの機転。捨てた棒をとり、そこからりんの技、雪平ロケットでレイに突き進んでいく!

この攻防にて決着。あのとき、りんを攻略した受け流しからのクロスカウンター。咄嗟に出したももの技にて、レイがももを降したというのですね。

しかし、ここでいつものレイなら口にしている、よくわからない必殺技名。それが今回は出なかった。それだけ余裕のない戦いだったということなのかもしれませんね。あのレイをここまで追い込んだ。本当、ももは強くなったんですね。

そして時は流れ、大学に進学したももたちのスポチャン対戦。ここでも短刀で無双してるのか、レイ! しかし今年はももがレイの連覇を阻むかもしれない。この大会の行方やいかに!

ええ、さらに成長して、さらに熱い戦いを繰り広げようとする彼女たちの姿でもって幕を閉じたこの漫画。まだまだ皆のスポチャンは続いてゆくというのですね。

『追放令嬢は技能実習生になりました。~アーシャさまは野菜畑から逃げ出したい~』

蒼の家庭菜園を手伝いにきたそだちたち。アーシャはといいますと、今日はお休み! 蒼の部屋でゲームでもしながら涼んでますの、って、自由なお嬢さんだな。でもそんなアーシャ様が私は好きです。

でもアーシャ、ゲームならなんでもよかったのかな。こんなのがやりたいとか、特になかったのかな。面倒だからとゲーム機に入っていたホラーゲームをそのまま遊びはじめて、めちゃくちゃ怖がるクロエ! 同じくやっぱり怖いんじゃないですか、アーシャ! でも、さすがに失禁まではしませんよね?

アーシャが、クリアするまでは帰らないと駄々をこねたせいで、皆で蒼の家に泊まることに。これを好機と怪談大会はじめる蒼であります。

ここで幼少期のアーシャの様子がうかがえたり、そして異世界のガチで怖い話があっさり語られたりと、この落差よ! いわくつきのネックレス手にしたお姫様、没落どころじゃないよ、大悲劇だよ! しかもそのネックレス、今はクロエの家にあるの!? クロエの毒殺未遂もその呪いのせい!? ほんと、魔法のなんのと超常の力のある異世界は、いわくつきのいわくがガチでありそうで怖いですよ。

そしてラストに語られた怖い話。それはブラック企業に染められた実習生! ああ、なんと怖ろしいのでしょう。というか、一種の思想改造じゃん! いや、こういうのガチであるから、超常の力のなんのがなくてもガチであるから!

洒落にならないお話。アーシャはお世話になる先がちゃんとしたところでよかったですね。

2025年10月21日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2025年12月号

 『まんがタイムきららMAX』2025年12月号、昨日の続きです。

『へるしーへありーすけありー』

不健康を絵に描いたようなこの子たちが、こんなにも健康的!? 七草、ヨモギ、かおる子、宇佐美が、七草の実家、宮崎に皆でやってきたんです。目的は海! 家族にも大歓迎されて、特にヨモギなんて妖怪であること知らされながらも、猫のオヤブン以外からかわいいかわいいと受け入れられて、なんていい情景なんでしょうね。

海でも、なんだよ、みんな水着とかがんばっちゃって、青春じゃないかね! いつものように変なセンスが見られたりもしましたが、それも含めて楽しそうに海を満喫している。絵に打ち込む七草もいい。そんな七草を見守る友人たちもいい。ええ、ほんとのほんとに青春の情景が広がっているんです。

この青春の一幕。これがまさかの最終回直前回! ということは、次回は七草の芸術総決算!? でもきっと、予想もしないこと、見せられるのだと思います。楽しみです。

『エイティエイトを2でわって』

このところ、ゆずと来夢が疎遠です。それをいかに解決するか、知恵を絞る皆。そのいきつく先が、じたばた駄々をこねるの!? いや、ゆずならそれもかわいいと思う。まあ、ちょっと真似できない作戦ではありますが、ちよが愛らしいなら、同様に愛らしいゆずでも通用しますよ。

しかしゆずさん、とても切ない。かつて、来夢と一緒に取り組んだ連弾を思い返しては涙。さみしさが気弱にさせ、来夢を信じる気持ちにも陰りが見えた。そんなゆずに、来夢からお誘いが。来夢といきたいと思ったコンサートに、来夢から誘ってくれたというんです!

で、まさかここでゆずの駄々が炸裂するとか! いやもう愛らしい、愛らしいですわよ、ゆずさん! 来夢にも効果はばつぐんですよ!

コンサートを楽しみ、演者であるひよりかさんふたりとの対話もまた弾んで、そしてゆず来夢の気持ちも近く深まるこの瞬間。とてもよかった。ゆずがさみしく思っていたなら、来夢もゆずに愛想つかされたかと不安になってた。そんな思いと思いのすれ違い。でも今はもう、ふたりの気持ちも寄り添って、ええ、いい時間過ごせましたね。こうしたボタンの掛け違いも、なくなりそうでよかったですね。

『ぬるめた』

時はハロウィン! カボチャ頭になって現れたくるみ、いやさクルミ・オ・ランターンはお菓子を求めて練り歩く。しかしこの練り歩きが、ひとりまたひとりと仲間を増やして、最後にはあそこまでの大行列になろうとは! ほんと、くるみが繋ぐ人と人の輪。その広がりや、楽しい、にぎやか、ほのぼのと、皆を笑顔にする力にあふれているんですね。

しかし先生には勝てなかった! というのもまた面白くて、闇の王だとかいいながらも、なんだかんだで素直な子です、くるみさん。でもこの素直さがゆえに、皆から愛され、こんなにも慕われるのだなあと思わされたエピソードでもありました。

くるみのカボチャ頭。これ、きっと改造なんだろうなと思っていたら、半分当たり、半分はずれてました。そうか、カボチャはかぶりものなのか! で、その下にフランケンヘッドがあると。この改造が意味のなくなってる状況。ほんと、これもまたぬるめたなのだと思いました。

『プロジェクト・ユリフォーミング!』

イオリは本当に罪な女リリね。屋上にルナとふたり閉じ込められてからのひととき。ルナとなにを話したものか戸惑いながらも、ルナにうながされるままにリリーのいる日常について話せば、リリーを妹のように思うという言葉がルナをさいなんでしまう!

昔は自分がイオリの妹ポジションだったのに……。その立ち位置をリリーに脅かされ、なんという切ない気持ちでしょう! と思ったら、誰にでもいってたんだな浮気者って、傷心とはいえもっと素直になりましょうよ、ルナさん!

今回はイオリ回でしたね。ルナの気持ちをもてあそんだかと思ったら、今度はマドンナの恋にたちはだかる壁になる! リリーに恋するマドンナが、リリーとイオリの同棲を知らされる。なんという泥棒猫ムーブ! ああ、イオリさん、なんと罪な女リリか。ほんと、思わぬ状況、とことん誤解が解かれぬままに絡まりあうのでありますね。

2025年10月20日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2025年12月号

 『まんがタイムきららMAX』2025年12月号、一昨日の続きです。

『子供部屋ドラゴン』

みう、ほんと過激な子。ひまりのことを思うあまりに、周囲の女子を敵視しまくり! 先日のピンチにかけつけ、事態を収めてくれたたまのことも、わるい虫と認識。たまと談笑するひまりが、この子の部屋を見てみたい。そういうのを聞いて即お持ちかえりと立腹。つうか、部屋にいきたいっていったのは、ひまりのほうよ!?

まあ、たまの住んでる場所、文字どおり橋の下だったわけですけど、警官が声をかけてきたりするからおちおち焚き火もできないと、困っているたま。そんな彼女に助けの手をさしのべようというのが、我らが慈愛溢れるひまりさんというわけなんですね。

でも、みうが反感! さらにはぎゃおが大反対! ここでもみうにとっておもしろくない情景が繰り広げられるわけですが、ぎゃおが身の危険を感じて反対、たまを助けられないことに涙をこぼしそうになるひまりと、同じくみうにとって望ましくない展開が続くとなれば、もう身を切るしかない!

かくして、たまはみうの家の子になるというのですね。

でも、双頭の龍でさえ鳴りを潜めるたまであるのに、みうの双子の妹、かりんとかのんを相手にしてはすっかり形無し。見事に湯船に撃沈させられて、この子たち、どれほどに大暴れなのか! このふたりを日頃相手にしているみうは、見た目以上に大物なのかもしれません。

『神絵師のおしごと』

今回はちょっとした箸休め回なのでしょうか。10月というので神様の集まり! というのですが、出雲に神様が集まるというのは近年できた俗説ですとな。なのでツバキ様もビビシ様も、そんな文化はご存じない。でも集まりってのは面白そう、というので身近な神々に声をかけて集会開こうというのですね。

でも、これがまあさっぱり奮わない。集まった数、総勢3名! ツバキ様! ビビシ様! そしてアケビ様! 以上!

アケビ様、あまりにぱっとしない集会の様子にお怒りではありませんか。でも、これが通常運転? 物騒な神様だな。からの、お酒がまわってどんどんカオスになっていく。というか、ツバキ様が弱すぎ! 真っ赤になってふらふらしてる姿はちょっとかわいかったりもするのですが、突然の嘔吐! って、花に変わるとな! さすが神様! 悲惨なんだか華麗なんだかさっぱりわからんカオスです。

このカオスのなか、ひとり素面なのがビビシ? ほんと、まるで収拾のつかぬまま暮れる集会。これ、どんな感じで終息したんでしょうね。もう手のつけられぬまま、なんとはなしにうやむやのまま終わるしかない。そんな感じでありましたよ。

『ななどなどなど』

萌とるるの仲直り。文化祭で決着じゃなかったのか!

小町ちゃんがいうんですよ。これまでの悪行を白状すべきだって。盗撮、ストーキング。それらを黙ったままにしてるのは不誠実だって、うん、これは小町ちゃん、まさしく正論ってやつですね。

しかもこの提言に優子が乗った! 大変だ! と思ったけど、波風立てぬよう隠しておくほうがいいのではないか。知らなければ全員しあわせとの助言。どうするか、萌に選択の時が訪れたのですが、間が悪いってこともあるもんです。萌の吉岡さんレーダーがるるを捉えた! あと20秒そこらでるるがここに現れる! という予測を超えてはやくるるが到着したために、小町の話す萌の悪行の数々がるるの耳に届いてしまったのです!

大変だ! さすがのるるさんも笑ってはすませられなかった! かくして修復されたかに見えた友情関係はふたたび破談!? 萌は落ち込むあまり死をも考え、しかし小町、優子の厳しい言葉に、るるに真正面から向きあう覚悟を決めるんですね。

でも話せば話すほどきもい!? るるの口から、きもいだなんて語彙が出るだなんて! でもそれでもなんとか許しを得ることができた萌。それはそれでよかったんですけど、きもい判定、評価の大暴落はもはや取り返しのつかないレベルで、さらにるるに明かした萌の本性。それがるるの正気を削る!

るるさん、そうか、さすがに引きますか! でも、ずっと高みにあると感じていた萌が、自ら転がり落ちてきてくれたおかげで、身近な存在となった。るるが気を張らず、コンプレックスを感じず萌とつきあえる。そのためには、この大暴落も必要だったのかもしれませんね。

2025年10月19日日曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2025年10月18日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2025年12月号

 『まんがタイムきららMAX』2025年12月号、発売されました。表紙は『ぬるめた』と『ななどなどなど』、ひらがなタイトル両巨塔がダブルで表紙を飾ります。これ、なにかあるのかな? と思ったら、とくになにもないっぽい? ともあれ、紅白でなんだかめでたい感じ。ななどとくるみが、衣装交換して中央でドーン! で、めちゃくちゃかわいいです。他のメンバーも服を交換したり髪型そろえたりで、これがまあかわいいのなんの。なんといっていいものか、嬉し楽しかわいい表紙であります。

『魔法柴犬★はなまる』

はなまるってかわいい系だと思ってたら、なんと、かっこいい系なのか! 瑠夏の部屋を埋め尽くすはなまる写真にグッズが、パグコに見られてしまった。その反応や意外なもので、この麗しいお方は!? ほんとに意外。はなまる君は美犬だったのですね。なるほど瑠夏も魅了されたわけですよ。

瑠夏が説明してくれたんです。美犬はなまるが、あの魔法少女はなまるですよって。おかげで、愛莉のいうことを聞くばかりだったはなまるの言動にも納得がいく。よかった! パグコの誤解は解かれた!

と思った矢先にニャンダーズの介入ですよ。瑠夏の妹、璃夏が敵の手に落ちた! 追うパグコに瑠夏。向かった先には敵幹部、クインスの姿が。市場価値の高い地球人の子供。さらには今は人質だ!

さあ、どうするパグコ。ああ、パグコは璃夏を守るために、その身を悪に投げ出そうというのか! と思ったら、油断を誘い、その首を一刀両断! って、ああ、クインスの首じゃないよ? ともあれ、璃夏は無事に助けだされ、ニャンダーズ一党はパグコの猟奇的解決に怖れをなして一目散に失踪。クインスも完全に戦意を喪失して、見事解決? いや、これ、瑠夏がとめてなければ、もう一体、首なし死体が増えてましたよね?

妹璃夏もパグコの大活躍に大喜び。めでたしめでたし、いいことづくめで、パグコを瑠夏の家に住まわせるという交渉も、パグコのおかしな技でスムーズ決着! さらには転校までしてきて、ああ、めちゃくちゃかわいいな! ともあれ、楽しい仲間が増えましたよ! いや、パグコは一緒に戦う気はないっていってますけど、まあ、これも時間の問題ですよね。

『わたしにプールは狭すぎた!』

しずくから呼び出しを受けた小波。まるちゃんのおばあちゃんがご用だといって、しずく経由で呼ばれたんですね。

さて、その用とはほかでもないOWS。小波のかつての泳ぎを見た。しかし泳げなくなった今、OWSをやることは許さない。うん、すごく常識的な判断だと思う。プール以上に海は危ない。水が怖くて泳げない。いつ事故に、さらにはそれ以上の事態に陥りかねない小波を海で泳がせるわけにはいかない。

ええ、すごくまっとうな判断だと思います。

でもそれで納得いかないのがしずくたち。一緒に泳ぎたい。約束を果たしたい。現実を突きつけられた小波の狼狽。なんとか起死回生を狙うしずくにまる。ふたりの泣き落としも、しおばあには通用しない。ああ、このまま小波の挑戦は終わってしまうのか!?

というところで、しおばあから条件が課されました。1ヶ月後の大会。1500mを泳ぎきることができなければ、OWSは諦めなさい。

あと3週間でなんとかしなければならないという状況。はたして小波はいかにして恐怖を克服するのか。

しかし、しおばあ、いいですね。がんばりすぎないのが大切だって、命をかけるとか死ぬ気とか、危ないからやめときなって、こうした姿勢。厳しさの向こうに泳者を大切に思う気持ちがある。根性や気合いなんかじゃない。安全を確保し、選手を守ろういう意識が見える。ええ、すごくよいと思います。

『ゲームセンターのこころ』

黒寝こころ。内気で寡黙、いわゆるコミュ症。ゲームセンター、POP in LANDでバイトすることになったけれど、お客さんを前にすると身がこわばり声も出なくなる。

ああ、この逆境。先輩たちはあんなにハキハキ接客してるのに! と思ったら、実にやる気なさげなハルの接客。ああ、あれでいいんだ! こころに光が見えたんですね。ええ、よかったじゃん、こころ! と思ったら、やっぱりあかんのか。こころになにかしたでしょうとハルが叱られる。あの、なんもしてないのに叱られる理不尽はおもしろくも、また不憫でもありました。

しかし、ハル、子供たちに怖れられてるのね! その見た目、態度が原因じゃないのか? 景品とれなくされる!? メダルとられちゃう!? 普段子供あいてにそんなことなさってるの!? と思ったら、別にそんなわけじゃないのか。ただただ無闇に怖れられてるだけなのか。

こころ、なかなかに散々なバイトデビューでありますが、それでもやる気は消えない。謎の自信がこの子を支えてる? ともあれ、やこに車で送ってもらう帰り道。恥ずかしくて声が出ない。それはかつてやこも通った道と聞かされて、そして一緒に声出しの練習をするんです。まだまだ声は出足りないけど、それでも少しずつでも前進していきそうですよ。

健脚こころさん! そのしゃんとした背筋とともに、まっすぐ健やかに進んでいけるといいですね。