2025年4月27日日曜日

『まんがタイムオリジナル』2025年6月号

 『まんがタイムオリジナル』2025年6月号、一昨日の続きです。

『かつては最強無敵の勇者様~姫には内緒のレベルダウン生活~』

前回、ステラの父と会談したジュローですが、今回は母と会うことになりまして、そのお母様、なんとジュローと同じく異世界人? と思ったら、なんか意外な感じだなあ。耳がとがってるんだけど、同じ世界人でいいのかな? 身の丈は2メートルを超える長身で、体格もがっちり。女王の文字のTシャツ? にジーンズなのかな、ラフな格好でおでましです。

その女王、気にしているのは愛娘ステラのこと。ステラがコンプレックスに思っている癖毛の原因が自分からの遺伝である、その負い目がために娘との距離が開いてしまっていた。だからジュローとの暮らしのなかで、自分たち家族のことなどなにか話してはいないだろうか。いろいろ思いが交錯しているというのですね。

そうしたらジュローが、それと意識していたわけでもないのに、抜群の最適解を叩き出していたんじゃありませんか! ステラ様にっこり! 母もおおいに安心。こうしてただ強いだけの勇者ではない、ひとりの人としての信頼を勝ち得ていくのだなあジュロー殿は! なんとも安心させられるエピソードでした。

しかし、このジュロー殿、いったい王妃からなにを頼まれるというのでしょうね。きっとなにかおもしろそうなやつだ。そんな予感がします。少なくともジュローにとって悪い話ではないのではないか。そんな予感がするのです。

『うちこもり妻はコスプレ配信者』

仕事としてコスプレをすることになったいぶき。しかし人づきあいが苦手なこの人。いろいろ困惑したり緊張したりともう大変。そうかあ、企業案件ともなると、こんな風に会議があって、いろいろ演技指導やトレーニングもあったりするものなのですね。

私の遊んでいるゲームでも、周年イベントなんかではコスプレイヤーが登場したりして、質の高いコスプレを披露してくださるのですが、なるほどあのステージの裏にはこうした積み重ねがあるというわけですね。ちょっとした社会見学的なノリで読むことのできた今回。たいへんおもしろかったです。

さて、緊張に潰されそうになっていたいぶき。他のキャストとのコミュニケーションもうまくいっていなくて、10歳も下のレイヤーさんに心配、アドバイスされる始末。でもいったんステージにあがってしまえば見違えるような演技をしてみせて、ああ、こういうところはさすがでありますね。

しかしこの仕事、いぶきにとっては反省点たくさんでありました。これまでみんなに甘えていた。その自覚が自分に試練を与えるべく行動をうながした!? かくしてバイトをやってみようといういぶきです。はてさてどんなバイトをするのか。コンセプトカフェのキャストとか!? いやもう、ちょっとしたサプライズの期待される、そんな展開が待っていそうな気がします。

『どうにも不器用な夫婦でして。』

妻のマコトがちょっとした失敗をしでかしましてね、ヨシアキが塩コーヒーを飲んでしまったというのです。でもヨシアキ、こんなことじゃあ怒りません。まあ、失敗なんて誰にでもありますもんね。でもそれがマコトには不満で、というのも気安さがない。気をつかわれている? 距離がある? いずれにしても、もっとこうガツンときてほしいというのです。

それもこれもケンカするほど仲がいい。仲良し夫婦の秘訣として、時には夫婦ゲンカなんかもして互いの理解を深めよう、なんて記事を読んだからっていうんですね。

それでケンカしようと思ったのだそうで、でも無理してやるもんじゃないよなあ。互いに抱えてる不満や伝わらない思いなどが鬱屈する前に吐き出して、擦りあわせましょうって話なんだと思うんですけど、特にいまはふたりとも不満を抱えたりとかはないわけでしょう? 思っていることだって、今回のマコトみたく素直にヨシアキに伝えられている。だから無理してケンカなんてする必要もなさそうなのだけれど、とりあえずいっちょケンカしとくかあ! みたいになっているのがマコトさん。

なんというか、素直で真っ直ぐな人なんだなあっていうのがわかる話でした。

結局、ケンカするにはいたらず、むしろヨシアキにたしなめられることになるのですが、そこで見えるマコトの手段と目的が入れ替わっちゃうところ。熱中するとまわりが見えなくなる性格というのにスポットライトが当たっていく。ヨシアキは見合いの日にすでに気づいていたというのですけど、その日にいったいなにがあったのか。それが語られるのは次回です。

ぜったいなんかおもしろいことやってるんですね、マコトさん。

で、きっとそれがヨシアキにしてマコトを気にいるきっかけになったりしたのかも、ですね。

2025年4月26日土曜日

『まんがタイムきららフォワード』2025年6月号

 『まんがタイムきららフォワード』2025年6月号、一昨日の続きです。

『球詠』

不振が続く新越谷です。そこまで強敵ではないと思われていた姫宮を相手に苦戦を強いられる状況。不調というわけではない。むしろ打ててなかった前の試合より、調子はあがっている。実際打てているのに、出塁できない。点につながらない。頭を抱える状況なのですね。

この悪い流れ、どうにかして断ち切らなければ。そう思うもなかなかうまくはいかない。守備に移っても不振は引き続き、当然アウトにできるはずのファーストゴロがベースに当たって逸れる。ライト前のフライも落球。続く長打も捕球できず先制点を許してしまう。

攻守ともに不振が続く新越谷。いったいなにが悪いのか。ただ運が悪いといっていいのか。初回3失点。ああ、逆風での試合が続きます。いかにここから逆転するか。いつものことですが、本当にハラハラさせられますよね。

『魔法使いロゼの佐渡ライフ』

稲刈りにいそしむロゼ。農業スタイルが様になっていますね。田の面積が狭い棚田ではむずかしい機械での刈り入れ。でもロゼは魔法なんか駆使しちゃって、刈り取りと結束を同時並行で進めてる。ああ、すごいな魔法の力。故郷で農業に従事していたこともあるのでしょうけど、紗菜も驚くスピードです。でも機械の力に憧れを持つロゼがおもしろかわいらしい。コンバインまでは無理でもバインダーなら使えるよ。ぜひ使ってみたい。わくわくもののロゼなのです。

さて、刈り入れを終えた紗菜にロゼ。ちょっとした依頼を受けました。オーナー制の棚田にて、たくさん訪れたオーナーたちのサポートをする。ロゼが受け持った人たちはわりと皆慣れているようで、あまり出番がないかと思ったら、慣れない農作業にくじけそうになっている女の子を発見。声をかけて、そしてこっそり魔法も使っての手助けです。そうしたら作業がとてもはかどって、女の子、沢崎穂果の気分も上々。なにもできない、役に立てない、そんな自分に嫌気がさして外に出られなくなっていたこの人が、がらり気持ちを切り替える、そのきっかけになれたというのですね。

この穂果さん、なんと剣戟の動画でロゼのファンになった人! まさかの推しに出会えて喜びが限界突破! 宿根木にこないかと誘われて、ああ、穂果の人生、ここに転機を迎えそうですよ。

『ネコかぶりアンコール!』

新入生を迎える演劇部。1年生の科白しぐさに応対するのは我らが音子です。昨年の文化祭で、音子の演じたシンデレラを見て憧れた。自信がなく人の顔色をうかがって生きてきた。そんな自分が嫌いだった。ところが音子のシンデレラは、継母相手に自分の本音をばしばしぶつけて、それがしぐさにはまぶしく映ったというのです。

おもいがけない言葉に目の開く音子です。ありのままの自分をさらけだすように演じた私が、こうして受け入れられている。わたしらしいわたしに憧れてくれる誰かがいる。その事実が、音子をして自分自身をより一層に好きになれた。このままでいい、そう思えるようになれたというのですね。

だから、いつかしぐさもそうなってくれるといい。演技を通じて他の誰かになるのではなく、自分の持つ様々な一面に触れていってくれればいい。そして好きになれる自分を見つけていってくれればいい。

そう思えるようになった音子は、いよいよひとりだち。兄貴から見てももう大丈夫、そう思えたようですね。ええ、音子、好きになれる自分を見つけることができた。ありのままの自分を受け入れられるようになった。自分をいつわらず生きていけるようにもなるのかな。ええ、音子、いい表情見せるようになりました。

2025年4月25日金曜日

『まんがタイムオリジナル』2025年6月号

 『まんがタイムオリジナル』2025年6月号、発売されました。表紙は『沖浪荘202号の漫研部』。漫画家スタイルのつくしがメインでありますね。ベレー帽っぽいのかぶっていたら、それで即漫画家という発想でいいのかどうかわかりませんが、三つ編みにラフなスタイル。実にかわいらしくしあがっておりますよ。そして『となりのフィギュア原型師』、『かむろの異国料理帖』のカットもございます。

『クールな氷上さんは迫りたい』

ミステリアスな氷上さん。謎めいた彼女に恋心を向ける男もいるのだけれど、当の氷上はまるでそういったものに気づかない。氷上にとって重要なのは課長との関係。より深く、より親密に。と思うも、なかなか全然そんな関係にはなれない。

そんな氷上の悩みですよ。女子力の足りなさに気づかされた。そういうのですが、それで目を向けたのが栗園課長!? 部下のボタンをつけなおす手慣れた様。思わず嫉妬を覚える氷上なれど、裁縫に介抱に、ありとあらゆる方面に心配りのゆきとどいた課長に圧倒されっぱなし。で、とどめはお弁当ですか。男飯かと思いきや、えらいことかわいいお弁当で、これ、よほどの衝撃ですよね。ええ、衝撃でしたとも。

氷上に木下がアドバイスします。栗園課長を女子力の基準にしてはいけない。ええ、確かにそのとおりだと思いましたとも。

と、妹たちを育てた栗園課長のおかん力を見せつけた今回。そのラストに当の妹たちと氷上の邂逅が描かれて、おや、これはいったいどういう展開が? ええ、なにか面白いことになりそうですよ。なんてったって、まろんのとなりにいるのはモンブラン先生ですからね!

『となりのフィギュア原型師』

なんか、業の深い工房だな! おこめ代表が聞いていた焚き火の音。作業用ASMRというのですが、そうか、そういうのもASMRっていうんだ。リラックスできる環境音とか流行したことありましたよね。これもその一環。でもASMRというと焚き火とか環境音というよりも、もっと業の深いものが思い出される。半藤のいう添い寝だとか耳舐めだとか。さらにははぐのいう獲物解体音。いや、ほんとにそんなのあるの? 世の中にはいろんな需要や供給があるのだなあ。

ここで斉藤が大失敗。作業中に音声作品聞いてたことがバレてしまった! しかもこれ、つきあってる彼女、もずの自作なのか! 愛されてるし、愛してるなあ! でもこれで代表がその気になっちゃう? はぐの応援を得て、自ら囁きASMRに挑戦!? ねぎらい、添い寝し、ふたりの時間を過ごす、って、暴走ぎみだなあ、代表さん! でも、結局それを渡せないっていうの、ああ、もったいない! せっかく作ったのに!

こういう無茶も若さの特権ですよ! といいたいけど、もし渡していたら、はぐになんていわれてたんでしょうね。

『ムクカノ:無垢で無口な職人彼女と、静かでにぎやかなふたり暮らし』

賢太が椎奈をデートに誘いましたよ! でもどこにいったものか。考えあぐねた挙句、椎奈に聞いてみたらおさんぽだという。町に出てパン屋さんで食べてみたかったパンをふたりで分ける。公園にいって、花壇に咲く花を楽しむ。

なんてことない、けれど日常のすぐそばにある特別な情景。聞けば、椎奈はこの場所に賢太をつれてきたかったという。花が咲いたらきれい。その美しいと思う気持ちを、大切な誰かとともに抱きたかった。心が動いたときに、ともにありたい、同じ感動を共有したいと思う。その素朴な感情こそが好きというものなのかも知れない。

パンのおいしさもそうだったのでしょうね。花の美しさもそうだったのでしょう。同じ場所で、同じ気持ちを共有して笑みを見せる椎奈への愛おしさのこみあげるあのくだりは、本当に素朴で、けれど思いの豊かに広がる、たいへんに魅力的な時間を感じさせるものでありました。

しかし、ほんと、このふたりはよいですね。多くを語らなくとも、その行動が、少ない言葉が、ふたりの気持ちをこんなにも伝えてくれる。素敵なふたりと思います。

2025年4月24日木曜日

『まんがタイムきららフォワード』2025年6月号

 『まんがタイムきららフォワード』2025年6月号、発売されました。表紙は『球詠』。詠深と珠姫が放課後いっしょに下校する情景。アイスなど買いましてね、並んで歩く至福の時間。詠深は珠姫に甘えちゃって、横から味見としゃれこみまして、驚く珠姫。これは、アイスをとられたからなのか、あるいは詠深との間接キスが成立しちゃったがためなのか。どちらかは神のみぞ知る、といいたいけれど、その表情、紅に染まる頬、おのずと答は出ているのですね。

今月は新規ゲストが2本です。

『でこぼこ!』

人は自分にないものに魅かれる? 身長180cmの女の子、永守菜々香は料理とかわいいものが好き。対し身長140cmの氷室水仙は食べても食べても胸にも身長にもいかないのが悩み。そんな対極的なふたりは、互いに相手のことが気になっていて、それも恋愛的な好きなのですかい? でも、こんなに対照的なのにどこかしら似ているところもあるようで、それは自信のなさ? 自分なんかが気になるあの子に好かれるだなんてありえない。

そう決めつけて、話しかけることさえもできずにいるのです。

ふたりにはいい友達がいましたね。ちょっとお節介ともいえる。でも、友達ふたりが策を弄してくれたおかげで、菜々香に水仙、ふたりは素直に自分の気持ちを伝えることがかなって、相手のいいところをちゃんとわかってるって知ってもらえることができたのですね。

とはいえまずは第一歩。これからよりいっそうに仲よくなれるかな? ええ、なれそうな予感がしますよね。

『ももいろゆきいろ。』

転校生の乙葉ももには秘密がありました。それは吸血鬼であるということ。魔界での大人の試練を乗り越えるために人間の世界にやってきた。人の血を吸うことで大人と認められる。けど誰でもいいわけじゃない。自分にマッチングする相手、よい匂いのする相手として選ばれたのが月野雪。吸血以外で危害は加えない。吸血させてくれたらかわりになんでもする。

こうして吸血するされるの関係になったふたり。最初は血を与えるだけの関係だったはずなのに、だんだんももに魅かれていく雪であります。仲を深め、いつしかももが他の誰かと仲よくしていると、とりわけ吸血の真似事なんてしてるの見てしまうと、嫉妬の炎に焼かれてしまう。

たとえ役であっても他の誰にももうしないからと約束したもも。これからはより親密の度を増して、いつしかただならぬ関係に。しかし好事魔多し、吸血の関門を突破し大人と認められたももは、魔界に帰ることに!? ああ、ここに別れの予感などするというのですね。

けれどすべては杞憂に終わり、ああ、ももと雪、ふたりの縁はこれからも続くのですね。どころか、ふたり、相思相愛と判明したことで、よりより深い関係への進展もありうるというこのラスト。ああ、本当にナイスカップルだったのですね。

2025年4月23日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2025年6月号

 『まんがタイムきららMAX』2025年6月号、昨日の続きです。

『お嬢+ギャル!〜お嬢様、ギャル絵師と同人活動はじめます!〜』

るりりに請われて同人誌のイベントにやってきた蝶々です。詳しい風を装っていますが、蝶々にとってもはじめてのイベント? イベントどころか慣れない公共交通機関の利用で、到着時点ですでに疲れ果てているんですね。

そんな蝶々がオタバレを怖れて変装です。帽子に眼鏡、めちゃくちゃかわいい。

そしてここからがイベントの真骨頂。パンフレット購入しての入場。長い行列の果てにふたたび待機場所にて待たされる。懐かしい! そうだよ、大きめのイベントとなるとこんな感じでした。なんだか思い出してきましたよ。でも、手をあげるとかはやったことあったかなあ。

会場内でも楽しそうでなによりですよ。たった一コマ、セリフもないけど推しのカナンがいるならと、買い占める勢いで買っていく蝶々。あのテンションの上がりっぷり。すばらしいな。そうです、私はテンション上がってるオタク女子が好きなんです。テンション上がりすぎてちょっとおかしくなってるくらいが好み。ええ、蝶々、そしてるりりも、実に素敵なテンション感でした。

で、ここにもうひとり加わるというのですから素敵です。なんと委員長、オタバレ! しかもBLの者! すばらしい。ああ、本当にすばらしい。委員長のハイテンションもいつか必ず見せてくださいましね。

『てくてくっ!秘密リサーチ』

修学旅行も二日目。タクシーでまわるグループ行動なのですが、ひぐれたちともなれば一味も二味も違います。

タクシー運転士も驚く意外なチョイス。なんと、京都の近代建築を見てまわろうというのです! って、確かに修学旅行のコースじゃないな! でも実際、京都の近代建築は有名で人気。自分もいくつかの場所は覚えがありますよ。とはいえ、いきなりの京都府庁旧本館。ここは知らないんですよね。ネオ・ルネサンス様式の建物。近代化をはかった京都の歴史が、こうしていくつも残っているというのですね。

琵琶湖疎水で水路閣、となれば発電、日本初の電気鉄道というのも自然な流れ。平安神宮に古い電車が残されてるんですよね。他にも烏丸通に路電を飾ってるビルがあったりと、今なお懐かしまれているんですね。

Train car of Kyoto City Tram

旧日銀京都支店の建物は今は博物館になっていたりして、今も実際に触れられるようになっているのもまたよいところ。そうしたちょっと異色な修学旅行、こうしてひぐれたちに連れられるようにしていろいろ見てまわることができたのは、私にとっても楽しい経験となりました。

いやほんと、ちょっと違った視点からの街歩き。実に魅力的です。

『SAN値直葬!闇バイト』

輝くトラペソヘドロンに潜入したくてら。人間の手下を調達して暗黒ぬいを奪おうとしているのですが、よりにもよってダゴンを選ぶ!? しかも店長の防犯システムをクトゥルフの力でもって無効化し、さらにはかれんも無力化!? ああ、この妖しい店で妖しい客を迎え入れるには、かれんはあまりにも普通の人すぎた!

店長あるいはあかりがいないことには、くてらには対抗しきれまいぞ。このままかれんは、腸にからめとられたまま、生き血を絞りとられてしまうというのでしょうか!

かれんのピンチに現れたのが我らがあかり。元気で危険なおねーさんですよ。くてらが警戒する相手。即座に排除しようとするも、配下のショゴスでもって撃退。残念ながらくてらにはダゴンの暗黒ぬいを奪われてしまうのですが、強盗を働いた下っ端だけは確保。いや、死体なんですけどもさ。腸がこぼれた酷い姿で取り残されて、ああ、憐れなり。

でもこの子、店長の手によって蘇生させられるのですが、よかったね、命が助かって! と思いきや、これ、ゾンビなの!? この店で永遠に使役されるの!? いやあ、あのまま死なせてあげたほうが温情だったのではないか。ほんと、愚かな選択をした自分に非があるとはいえ、あまりにあまりの処遇でありました。

2025年4月22日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2025年6月号

 『まんがタイムきららMAX』2025年6月号、一昨日の続きです。

『スポチャン!』

大学生の大会を見学にいくももです。誘われたのはレイなんですけど、自分より弱い人たち見ても……、なんて失礼な理由でももに譲ったのですね。運営事務局には自分から伝えておくから、といって思いっきり忘れたのが朝比奈レイ。おかげでももはレイと勘違いされちゃって、でもお互いに勘違いに気づかないまま交流は進行する。

ああ、この喜劇よ。でもそのすれ違いがあったとしても、充分実力を発揮してみせたももは見事でした。いや、これもしレイだったら返り討ちだったのかな!?

しかし大学生の選手たちも個性的でしたね。もももいうように、変な人多いかも。いや、君も充分その権利ありますよ? 絶壁、いやさ鉄壁の騎士にバキバキラリ。このきらりさん、長槍を使って高速で突きを繰り出してくる、まさにフィジカルあっての強さを見せつけて、おお、あの回避に定評のあるももでも避けきれなかったのか! いくらももが強くなってきているとはいえ、上には上がしっかりばっちりいるのですね。

きらりのフィジカルアドバイスを受けて筋トレに開眼したももです。アメリアのブートキャンプに入団することになったのですが、あかんがね、あかりで1分、ももで5分。脱落までがはやすぎる! これはアメリアがよほど身体能力にすぐれているのか、あるいはあかり、ももが劣るのか。とりあえずスポチャンだってスポーツなんだから、基礎体力つけたほうがよさそうですね。

『魔法柴犬★はなまる』

必殺技を開発したら、さっそくそれを使ってみたくなるってのが人情ってもの。これって刃物を持ったら切りたく、銃を持ったら撃ちたくなる心理!? 危ない! でもこの漫画はほのぼの魔法少女もの。そんな危険なシチュエーションになどなりますまい。

と思ったら、なんと緊縛からの脅し!? 予想外の展開がやってきちゃいましたよ。

戦う相手はニャンダーズ新幹部のアイビーさん。スタイリッシュなお姉さん、と思ったら、わりとやられキャラ? 一方的にはなまるの攻撃受けて、衣装破壊が進んでいく。さらには自分の出した綱でもって自分自身がからめとられて、冒頭の緊縛ははなまるじゃなく自分でやらかしたというんですか!

なんともお騒がせお姉さんなんですね。

しかし、一番のお騒がせは愛莉でしょう。この子には美意識がある。望む戦いのかたち、望むシチュエーションがある。アイビーは愛莉の美意識にまったくもってそぐわない。いわば水と油の戦闘に、勝ってもなんだか不完全燃焼。やりたかったことが満足に達成できない、苦い勝利となっちゃった。ああ、こだわりが強いといろいろ大変です。

『ななどなどなど』

小町ちゃんがいうのです。高山萌、脈なし! ああーっ! なんて悲しいのでしょう。気持ちと気持ちが寄り添って、萌とるるに友情を超えた感情が芽生えたりはしないというのですか! がっかりだっ! じゃあ、失意の萌を小町ちゃんがなぐさめて、そして……、みたいな展開もないだろうなあ。

と、四方八方塞がりの萌の恋路なのですが、それでもこれまでの関係までなくしてしまうのは嫌すぎる。ここでふたりの間に立って、なかだちしようというのが小町ちゃんなんですね。ああ、小町ちゃん、がんばってます。これまでの、自分ひとりが駄目を背負っているような、そんな子ではもうないのです。友達が大変なときには、手をさしのべ助けるのも厭わない。小町が素直にいうように、友人間の不和が気まずいから、自分のためにもはやく元に戻ってほしいのでしょうけど、でもそれ結局は自分のためだけじゃありませんよ。ええ、小町ちゃん、がんばりました。

小町にせよななどにせよ、一種空気を読まないところがある。エゴイスティックな振る舞いが義務づけられてると小町はいいますが、でもこれ、大切なことだと思う。ここぞというときに気を使って、配慮して、手を打てないでは意味がない。だからこうして自分のためといいながら、友達のために打って出た小町の姿は素敵でした。ええ、この子、成長しているんです。

るるを支えるのは小町だけじゃない。新たなクラスで仲良くなったみちゅもるるの背を押すこととなって、そしてるるの思いは高山萌の心の姿に届く。これまでずっとわからなかった萌の本心、そのいつわりないところに触れて、ようやくるるは動くことができた。これまでとは違うるると萌の関係が今はじまろうとしている。ええ、ふたりにとっていい関係のはじまりとなればいい。そう本心から思います。

『追放令嬢は技能実習生になりました。~アーシャさまは野菜畑から逃げ出したい~』

アーシャ様にクロエ、ミーラの3人、日本の旅館初体験でありますよ。アーシャいわく、自分の実家より小さい。そんなアーシャが堪能する畳。ああ、この子、すっかり日本に順応してますね。

温泉旅館でそれぞれの性格がはっきりするの面白い。クロエ、ほんとに待てない子なんですね! さっそく温泉にはいりたい。宿に到着即ですの!? せめてお茶にお着き菓子で一息ついてからゆっくり入浴しましょうよ。とミーラがいっても、五分しか待てないの!? ほんとにせっかち。アーシャにミーラ、ふたりを同時にあきれさせたのは実におもしろかったです。

いつもは畑で労働にいそしむこの子たちが、仕事をはなれて打ち解けた時間を過ごしているの、見ているだけでほのぼのでした。技能実習生には技能評価試験がある。実家で農業に触れていたミーラはともかく、アーシャの自信はどこまで信じたらいいのかな? そして危機意識がはたらくクロエ。こうしたやりとりもよかったですよ。

部屋での様子もいい。夕食を楽しみにしているアーシャもかわいい。でも野菜はやっぱり駄目なのかあ。きっと、その天ぷらとかおいしいと思うよ? でも食べられないのはしかたないなあ。とはいえ、野菜を作っているアーシャ。少しずつでも野菜を口にするところ。やっぱりちょっとずつでも変わっていっているんですね。

そして最後に日本の文化、お土産についてのアーシャ様のお言葉です。クソみたいな文化ですわね…。うわ、ヤバい! 思わず共感しちゃった! 自分もわりと追放される系のポジションかもしれません。

2025年4月21日月曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2025年4月20日日曜日

『まんがタイムきららMAX』2025年6月号

 『まんがタイムきららMAX』2025年6月号、昨日の続きです。

『子供部屋ドラゴン』

ま、またこじらせ女子が増えた! 

前回がひまりに焦がれる幼なじみのみうなら、今回はぎゃおに歪んだ感情傾けるやはり幼なじみのさっちゃん。ぎゃおよりもいつつも幼い子なのだけれど、一種の天才? 10歳にして大きめの異世界を攻略。しかもこれ、最速記録なのか!

自分よりいつつも小さな子がそれだけのことを成し遂げている。あまりにあまりのプレッシャー。現実のつらさを受けとめきれなくて、ネットに逃避するぎゃお。わかる……。わかるよ……。でも、この悲しい現実。これが一種仕組まれたことだったなんて! 見栄っ張りで、自分の駄目さを直視できないぎゃおお姉ちゃんに、自分の活躍見せつけて追いつめることに暗い喜びを感じているのですか、さっちゃん! 弱々しくもおろおろしているぎゃおの姿を前に、ひとり喜びにふけっているだなんて、ああ、なんて悪い子なのでしょう、さっちゃん!

でも、これ、歪んだ愛情だっていうんだからすごいよなあ。いやね、一番自分がぎゃおの近くにいると思ってましたよね、この子。でもそうじゃなかった! 知らないうちにそうじゃなくなってしまってた! ぽっと出の女が! ひまりが! 大切なぎゃおと一緒に! お風呂はいったり! あまつさえキスなどかわしたりなんぞして! ああ、ああ、さっちゃん、泣いて帰っちゃったよ!

でも、ほんと、こんなにいっぱいこじらせ女子が出てきて、どうする、どうなるこの漫画。ぎゃおとひまりが結ばれる影に泣く女が3話にしてふたりですよ!? いやもうどうしよう。ええいああ、こうなったらひまりさん、全員まるごと攻略してくださいな!

『プロジェクト・ユリフォーミング!』

リリーの宇宙船の修理が終わりましたよ! ああ、これでリリーともお別れ。騒がしかった毎日もこれで終わりと、温泉にて疲れを癒さんとするイオリです。

同行者はリリーにルナ。ああ、リリーもいうようにイオリとルナの親密度が上がったりするのでしょうか!? と思うも、この温泉旅行がルナのコンプレックスを刺激してしまった!? いや、いいじゃありませんか、ルナさん。貧しいとかそんなことありませんよ。シルエットの美しさに自信持ってくださいよ。ええ、平らかにしてうるはし。ルナもリリーもそのままで素敵、いやそのままが素敵なんですよ。

喧嘩の絶えないふたりです。つまらない勝負しちゃって、それでのぼせてルナが倒れちゃって、ああ、やはりこうしてふたりの仲は深まるリリね!? と思いきや、変わらず喧嘩を繰り返すふたり。ああ、素直になれない気持ちと気持ちの相克! このふたつの気持ちがひとつになって百万パワーを記録するのはいつになることでしょうね。

さて、宇宙船が直ってリリーはこの地を去るのかと思いきや、ただ直っただけか! このままイオリの家に住み続けるのか! というか、ママさんとめちゃくちゃ仲がいいな。ともあれ、この状況がまだまだ続きそうで一安心。でもリリーのもとに招かざるものが来訪しそうリリよ?

『エイティエイトを2でわって』

寶示戸神音のリサイタル。あまりの演奏のすごさに、美弦の瞳孔は開ききっちゃうわともう大変。心配していた奏は、よかった、大丈夫でしたね。打ちのめされたり、倒れたり、立ち直れなくなったりしないかなって心配していたんですよ。でも寶示戸神音の追い討ちが! なんと、ステージを終えてすぐさまロビーに登場。着替えがはやいね!? 奏の前に現れたというのです。

美弦もろとも、奏を楽屋へと招く神音です。まずは奏がお礼とお祝い。ここからの会話から見て、神音からしても奏は特別な女の子だったみたいですね。でも、奏の手に触れて、神音、奏がピアノをやめてしまったことに気がついてしまった。

自分のせいでピアノをやめる子がたくさんいたと振り返る神音。奏もそのひとりになってしまった? すっかりふつうの人になってしまったという奏を、自分の側に引き戻そうという神音。連弾を申し出て、しかしこの体験は奏にどのようなショックをもたらすのか。

ピアノに向きあえなくなってしまった奏を、ふたたびピアノに向きあえるように癒した美弦との連弾。神音との連弾は、奏をどのように変えるのか。またも打ちのめされる? あるいは美弦との関係をより大切に思うように? ちょっとはらはらの展開。ああ、奏よ、どうぞ無事でいてと願わないではおられません。

2025年4月19日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2025年6月号

 『まんがタイムきららMAX』2025年6月号、昨日の続きです。

『性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。』

おお、皆で田舎は昼日中家へと向かいますよ。電車を乗り継いでの旅はユーリにとってはじめての体験。自動改札に驚いていますけど、それ以上にわくわくしてる様がかわいくって、おや、シャツの裾が出てるじゃありませんか。これはオシャレなのか、あるいは気がまわってないだけなのか。どちらにしてもカワイいなあ。でもって昼日中倫は美人さん。この4人、実にはなやか。それぞれに違った魅力あって素敵なんですよね。って、ここまで書いてまだ扉を抜け出せていないのか。

さて、皆が想像していた倫の父母。放任主義との話だったけれど、家族仲が悪いのかな? 子供に興味がないとか? みたいなこと思ってたら、全然違うな! お母さん、すごい穏やかな人じゃんか。それに面倒見もよさそうで、さらに加えて娘のこと大好きそうじゃん。これで放任主義ってどういうこと? と思ったら、わりかし肝っ玉母ちゃん系なの? 多少のことでは動じない。娘が友人たくさん連れてきても気にしないし、メイメイと同居してること知らされてもまったく問題にしない。

そうかあ、こういうお母さんはいいですなあ。倫がやたら自由奔放なの、このお母さんに育てられたからなんだなあって納得でした。倫のお父さんも優しくちいさなことにこだわらないタイプみたいで、ああ、ほんとのびやか。この実家で見せる倫の表情も、いきいきとしてほがらかで、すごく魅力的。ええ、いいお家なんですね。

みたいなこと思ったとこで、イナゴの佃煮が放り込まれるのか。つくしはおろか、メイメイまでひるんでますやん。相当ですね。

この皆で一緒に昼日中家への帰省。ああ、互いを知りより仲を深める、そんな様子がすばらしい。みたいなこと思ってたら、こごみーっ! いやもう、つくしさん、妹を忘れたりしたら、こごちゃん泣いてしまいますよ!?

『へるしーへありーすけありー』

七草がおかしいらしいんです! だって、あの不健康の極みみたいな人がですよ、へそ出しでヨモギの働くカフェにやってきた。しかもいきいきハキハキとして、まるで七草じゃないみたい! って、いやこれ、絶対七草じゃないな。なにかがバケている? ヨモギのしっぽの毛をむしったときに確信しましたよね。これ、ぜったいヨモギの関係者だって。

親兄弟かなんかなのかな? と思ったら、ああ、そこまでじゃないんですね。カラスの妖怪、ミカンさん。こないだの百物語で呼び出されたというのですが、あんまり凶悪なやつではない模様。ただ、タチは悪いっぽい。ヨモギのみならず吸血鬼のエドのこともおちょくって、こういうところが面倒がられている? いや、わりかし同類よね。適当で最低とか酷いこといわれていますけど、いやまあきっとそのとおりなんだろうなあ。

そのミカンがですよ、ヨモギからマントを奪おうとしましてね、お願いだから返してあげてと七草も懇願してくれたら、かわりにいうこと聞けなんていうんです。いやーっ! なんか大人な展開になっちゃうの!? って思ってしまったのはヨモギと違って、七草もミカンもいい感じのお姉さんだからだろうなあ。けれどなにを願うのかはわからない。次回が楽しみでありますね。

『夢路あかりと魔法の本』

森から脱出した3人です。もといた場所に帰ることはもうかなわない? 不安にかられる3人なのですが、いまわかっていることからいろいろ推察して、これからどうするかを考えるのですね。鍵となるのはメイの記憶。森しか知らないはずのメイなのに、森の外のことを知っていた。この事実を手掛かりにいろいろ思い返してみれば、気になる女の子の情報が。

夢に見る子。名前はあかりちゃん。ああ、タイトルにある夢路あかりか! その子とメイの関係が、この世界を知る重要なファクター? まずはあかりちゃんについて知らなければならない、ということでメイを眠らせてあかりとのコンタクトをはかるのでありました。

こうしてわかったあかりの手掛かり。メイの持っている本はあかりから渡されたもの。あかりのもとへとメイを導くものだという。その本の魔法で、あかりに自分の居場所を伝えようとしたメイに応えるように、光る尖塔。そこにあかりがいる? 次の目標が決まった。と思いきや、メイのざわめく胸中。さらに3人を追わんとする人の姿!?

いやはや不穏! 不穏であります。これ、単なる杞憂に終わるのか、あるいはよりいっそうの危機に彼女たちを追いやることになるのか。なかなかにハラハラさせてくれるのです。

2025年4月18日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2025年6月号

 『まんがタイムきららMAX』2025年6月号、発売されました。表紙は『ぼっち・ざ・ろっく!』。かつてここまで後藤ひとりが美少女感押し出してきたことがあったでしょうか!? 喜多ちゃんプロデュース。服をかわいくして、髪もかわいくして、爪なんて塗っちゃって、これがひとりの自意識になにか働きかけるのか、変化をもたらすのかはわからないけれど、ああ、後藤はもっと自信を持つといいと思うのですよ。楽しそうにしている喜多ちゃんもいい感じ。ぱっと見、内気でおとなしい子を綺麗にしてくれている、そんな友情感じさせるイラストでした。

『アイドルビーバック!』

ライブの準備は進みます。カラオケ店に繰り出して、セットリストをどうするか打ちあわせするのですね。

アンコール入れて14曲。現在持ち曲は4曲だけ。あと10曲どうしよう、というのですが、さすがに椿を酷使するわけにはいきません。なのでカバーでしのぎます。好きな曲なら歌う方も準備がスムーズ。知ってる曲ならお客さんも楽しいと、双方にとってメリットありというのです。

3人で歌う曲を決めていくのですが、ここで椿がかつてないほど強い主張をするんですよ! そ、そんなにブラックカメリアPを押し出されるの嫌ですか!? あの鬼気迫る表情! すごく、すごくよかったですよ。凛々し厳しかわいいです。

さて、ソロカバーを決めていく、そこでそれぞれの持ち味が見えるのおもしろかった。あんじゅの選ぶ歌はアニソン、ゲーム系がたくさんで、ああ、知ってる曲あるよ! と思ったら続くトモコ様で全滅! で、じうじうはどうかと思ったら、わかるぞ、私にも歌がわかる! 昭和の名曲がずらりと並んで、えらく意外でけれど納得のチョイスだと思ったら、ああ、ファンのタコ村さんが歌ってほしいとリクエストしてくれていた曲なのですか。

これ、実際じうじうが歌ってくれるとなればタコ村さんの情緒振り切れるかもしれませんよ!

『神絵師のおしごと』

神社にやってきたさョちゃん。さっと姿をくらませたのですが、偵察? あるいはカチコミ? と思いきや、お詫びにやってきたの!? 話が通じないほど自己評価が低いぞさョちゃん。そんなさョちゃん、本物なのかといぶかしがるシロに、腿のほくろがその証拠! で、顔がへっこむほど殴られてしまうもみじ。君は昭和のギャグ漫画キャラなのですか!

さョちゃん、ここにきたの、もみじの本を見て、思い出すことがあったからだったのですね。この神社に覚えがある。で、やってきたら本の作者だけでなく神やら神使やらに出食わしてしまったというんです。でもこの邂逅が、さョちゃんに自分とこの神社との関係。祖父のこと、そして父侘助のことを知らせることになって、これはもはや縁なのでは!? ここから、より深いつきあいが始まるってことじゃないんですか!?

と結論を急いでもしかたないんですが、帰ろうとするさョちゃんにツバキ様がおっしゃるのです。以前ここで誰かと出会ったことはないか。その言葉の意味するところ。それはツバキ様とさョちゃんがかつて出会っていたということ!? わからない。今はまだなにもわからない。しかしこれは、縁といっていいのでは!? ということは、これからより深いつきあいが始まるってことじゃないんですか!?

『わたしにプールは狭すぎた!』

将来を嘱望された水泳選手でありながら、頭をぶつけて溺れて以来、水が怖くて泳げなくなってしまった。冗談みたいな、出落ちみたいな話かと思ったら、ぜんぜんそんな軽い話じゃなかった。泳ぐことを忘れてなんていないのに、思うように体が動かせない。顔を水につけることもできない。水着で登校してくる天野しずくにいら立ちを覚えたのも、泳ぎたくとも泳げない、そうした気持ちがゆえだったのでしょう。

そんな小波にしずくがいうのです。じゃあ泳ごっか。楽天的なしずくに誘われ、水にはいってみようか迷った小波。けれど気持ちはそれと決まらず、逃げ出してしまった。

小波を追うしずく。追いつかれて驚いて、海に落ちてしまった小波をしずくが優しく抱きしめる。大丈夫、大丈夫と包みこんでくれる抱擁に、小波、水への恐怖がなくなっている自分に気がついて、ああ、こうして小波はふたたび泳ぐことができるようになったのですね!

と思ったら、しずくの近くにいないとダメなのか! 離れると怖い。泣きそうになるほど怖い。けれどしずくに近づくと大丈夫。そしてふたり手を繋いでのスイミング。ああ、このずっと取り戻したかった感覚にふたたび触れられた小波の喜び。その気持ちの満たされてゆく様。感動的でありましたよ。

これからの小波の活躍。しずくの近くにいないと駄目という問題はあるけれど、ここからどうやって過去の感覚を取り戻していくのか。恐怖から解放され自由になっていくまでの物語。まさしく期待ってやつであります。

2025年4月17日木曜日

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2025年4月16日水曜日

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2025年4月15日火曜日

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2025年4月14日月曜日

『押しかけギャルの中村さん』

『押しかけギャルの中村さん』、第63話を読みました。

『押しかけギャルの中村さん』

セリナが緊急避難してきた秋山家。もしや中村との同居がバレてしまうのでは? 危ぶまれるのですが、セリナに彼女がいるのではないかと疑われるも、中村がぐちゃぐちゃにしてた漫画の巻数が即座に疑惑を晴らしてくれた。

中村さん、グッジョブ! といいたいところだけど、はたしてこれはグッジョブといっていいものか。

しかし相変わらず中村さんがかわいい。秋山とセリナが懐かしゲームで盛り上がったら、あからさまに嫉妬。で、渾身のパズルゲームネタが通用しなくてびっくり! というか、自分もびっくりですよ。あのキーホルダー、今の大学生にはわからないのんかあ。そうかあ、秋山たちのさらに上の世代のブームなんですね。

秋山の注目を集めるセリナにやきもち焼きっぱなしの中村。あんまりにも悔しいからか、体感スポーツゲームで対戦を申し込んだりしてさ、このへんのくだり見てると、中村の方がずっとこどもっぽく見えちゃって、かわいいんだけどさ、かわいいんだけどさ! それでいいのですか、カリンお姉ちゃん!

で、堂々負けてしまい、秋山をリベンジマッチに巻き込んでいく流れ。ほんと、これじゃ秋山の妹みたいだよ!? それもセリナの下の妹みたいになっちゃってるよ!? その後の食事のくだりでも、好き嫌いないところはセリナよりもお姉さんなんだけどさ、やっぱり秋山にかまってほしくて嘘までついて、どんだけかわいらしいのか。どんだけ秋山の注目を集めていたいのか。ええ、本当に秋山の一番でいたくてたまらないのですね。

かまってもらえなくて不満な中村の頭ドリル攻撃を受けた秋山。ぐちゃぐちゃになった中村の髪をやさしくなおしてあげてるところをセリナに目撃されていました。

さあ、この状況がセリナになにを伝えるのか。このふたりの距離感に、セリナはなにを思うのか!

次回、それが明らかになる! って、ここで待てがかかるのかあ! いやもう、この状態で待てとおっしゃるわけですね!

というわけで予想なんですが。都会で自分自身に向きあった秋山は、女装という安らぎを見つけだしたのです! そう、いつぞやのハロウィンの!

ああ、ここに秋山さんを長女とした三姉妹の誕生ですね! ええ、秋山お姉ちゃんですよ!

ちなみに中村さんが三女です。

2025年4月13日日曜日

今日は休みます

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2025年4月12日土曜日

『まんがタイムきらら』2025年5月号

 『まんがタイムきらら』2025年5月号、昨日の続きです。

『スロウスタート』

榎並先生、ほんとに立派で素敵な先生なんだなあと実感させられましたよ。というのもクリスマスの家庭訪問。食べたかったケーキがもう注文できない。これを食べるには、冠の誘いを受けて、クリスマスイブ、終業式の後に冠の家にいくしかない。

この条件を、考えたすえに飲んだ。すべてはケーキのため!? と思いきや、一年生で生徒会長をつとめるという例外的な状況、親御さんもさぞや心配なさっているだろう。今日の終業式の挨拶や体育祭の挨拶を、動画にとって見せてくれた。他にもいろんな行事の写真を用意してくれていて、ああ、ケーキをきっかけにみたいな不純ともいえる動機だったけれど、やるとなったらちゃんとやるべきことはやるのです。そうした女榎並の心意気。実に感じいるところあったのでした。

実際、ケーキにも手をつけず、真摯に説明を続けてくれたのですね。

長く冠について伝えてくれていた榎並先生。説明が終わってのケーキはさぞやおいしかったことでしょう。さらにおみやげにケーキを持たされて、そこで気がつく先生。最初からケーキをわけてもらったらよかったのでは!? でも、でもこうして真摯につとめをはたしたからこそのおいしさというのも、あると思うのですよ。

『かみねぐしまい』

母から願いを告げられた神様。母の願いをかなえなければと、いつになく鬼気迫る様子を見せるのですね。

しかし、母を消してしまうという願い。本当にかなえさせていいのだろうか。まえなとツギノが、いろいろ考えてくれて、この悲しい願いを回避させようとしてくれるのがですね、子供神様のこと親身に考えてくれているんだなあと思わせてくれる、本当にいいシーンだったなあって思ったのですよ。

そしてまえなが神様のために願うんです。神様が思うことできますように。そしてツギノも願ってくれて、ふたりの願いが神様に力を与えてくれている? そして動きはじめた神様の、ママの願いをかなえようとするその真意やいかに。ツギノはなにか気づいているようですね。神様の不敵な表情。いったいなにをしようと思っているのか。まさにこの子の正念場でありますね。

My Private D☆V

『さうのあっ!』の宮月もそこです。

D☆Vポイントは、『どんなキャラでもてれがおがカワイイ!!』。さらに加えて「ベレー帽cute」、「 カーディガンcute」の文字も踊って、そして描かれるのはリューディアの姉、ルミであります!

って、めっちゃくちゃカワイイねえ!

だいたいにおいて、ルミさんはかわいいのです。それが、こんなにも照れ顔で、D☆V全開にしているというのですから、かわいくないはずがないのです。ベレー帽もキュート、カーディガンもキュート。ちょっとオーバーサイズにも見える肩から落ちかけカーディガンが、小柄なルミの愛らしさをこれでもかと押し出して、いやもうこれはまさしく渾身のD☆Vでありましたよ。

『さうのあっ!』は残念ながら終了してしまいましたけど、まさかこうして再びルミさんに出会えるだなんて! まさしく僥倖というやつです。ええ、本当の本当に嬉しかったのです。

2025年4月11日金曜日

『まんがタイムきらら』2025年5月号

 『まんがタイムきらら』2025年5月号、昨日の続きです。

『魔女まじょS-WITCH』

魔法の練習をしながら小夜を待っているまな。そんな彼女に声をかけたのは、迷惑系魔法少女ならぬ霧園ルチェッタ玲。小夜に会えることを願ってまなをつけたというのですが、残念、小夜と落ちあうその前にハプニングが発生? 玲の家に伝わる魔力の探知道具が反応。この周辺で、ちょっとした事件が起こっているというのです。

まなを連れて現場へと向かう玲です。余裕を見せる玲。動く樹々を前にしてもなんら動じることなく、一気に凍結させて決着。さらに奥地で起こる変異。メキメキと育つ氷を相手にしても力技で圧倒して、いや残念、今度は抑えきれていないのですけどね、でもそれでも余裕? いやちょっと焦りが見てとれる!?

まなにして、強引乱暴力技の玲です。この子の手法がこの新たな脅威に通用するのか、あるいは小夜の力が必要になるのか。おそらくは、このあまりに違うふたりのスタイル、そこに生じるなにかがあるのでしょうね。とりあえず、小夜がまなに合流できるのか。それが決め手になりそうですね。

『ほうかごバスケット』

バスケットの試合を見にやってきました。はじめて見る公式戦? 目当てはかつて一緒にプレイした朱雀の17番。すごくうまかったという彼女の活躍を目の当たりにして感じるものがある。そうした見て得られるものが今回のテーマだったのかもですね。

しかし今回のけいの発言や、盲点でしたよ。そうか、これまでバスケのルールに触れてきてなかったか! ただ基礎練ばかりがんばってきたのかな? けれど今回あらためてルールを説明されて、感じるプレッシャー? あるいはやりがい? いずれにしても、より一層に気持ちの引き締まる。そんな経験になったようですよ。

負ければここで3年生は引退。そうした厳しい場所でもある。そこに挑んでいくことになる同好会の彼女たち。それはより楽しさを引き出すことになるのか、あるいは楽しいばかりではない現実を知らされるのか。彼女たちのバスケの本領が見えてきそうでありますよ。

『異世界魔王ごっこ』

目覚めた乃々のベッドのなかに眠っていた小さな悪魔。誰!? と思うも、アヴァたちがやってきたときにはもう姿を消していて、謎のまま!? ヴィンが目撃していたのですね。怠惰の悪魔、その名はベル。リュグがいうには、乃々なら探し出せそうという。というので、怠惰の仲間の勘を信じてジェロの部屋にいってみたらば、見事いました、段ボール箱のなかに隠れていたんですね。

ベル、乃々にすっかり懐いちゃうんですね。なにをするのもめんどくさい、怠惰そのものといった子なんですけど、でもそれがちょっと甘えた風でかわいらしい。乃々がベルのこと気にいっちゃって、甘やかしちゃって、いやもうほんと、なかなかにいい関係じゃありませんか。とか思っていたら、アヴァがやきもち焼いてるよ!

しかしほんとに似合いのふたり。なんだか仲のいい姉妹のようでもありますね。

2025年4月10日木曜日

『まんがタイムきらら』2025年5月号

 『まんがタイムきらら』2025年5月号、昨日の続きです。

『星屑テレパス』

ロケット研究部に新入部員です。空束愛。文化祭にきてくれたお嬢さん。さらにモデルロケットでの空撮で失ったカメラを見つけてくれた人。すっと伸ばした背筋も美しい、そんな期待の一年生。海果はじめ皆舞い上がっちゃって、すっかりテンションあがっちゃってるのですが、そんななか、どことなく気落ちして見えるユウです。いつもの宇宙人発言も鳴りを潜め、むしろ愛をなにか警戒している?

愛がなにか知ってるのでしょうか。ユウ、なにか愛に聞こうとしてやめているんですね。

部活が終わっての帰り道。おでこぱしーで気持ちを伝えあう海果とユウ。海果もユウの様子がいつもと違うこと、気づいていたのですね。そして寄り添う気持ちと気持ち。ユウが、またここで気になることをいうんです。愛には見られちゃいけない気がする。宇宙人というこも、話しちゃいけない気がする。

ああ、なにか不思議な気がする。この愛という子、なにかユウに関わりなどあったのか。あるいはなにか特別なものを持っているのか。気になるのですね。

『ばくちぬぎ!』

賭博部、嫌な遊びを考えさせたら負け知らずだな。通知表を貰って、最初にするのが通知表大富豪。10段階の成績でもって大富豪やるっていうんですか。すなわち、部員に成績が筒抜け。それだけでも嫌なのに、さらにちょっとした罰ゲームが待っている。

これ、合宿で着る水着争奪を兼ねてるのか!

まともな水着もあるけれど、ひとつ見るからに駄目なやつがある。どう見ても紐。あからさまに紐。こんなの、着たいって人はいないよね。一度はミクルを守るため、自分が犠牲になろうとした美天に、考えがあるからといって勝ちを譲ったミクル。ああ、ポロリしちゃう! 秘密が! 秘密がポロリしちゃう! ほんと、これ、どうするってんでしょう。

しかし、今回幻が輝いていましたね。最強のカード、10の3枚を連発してみせて、9に8にと繋げていく。この成績強者ならではの勝ち筋。さすがの強さでした。

さて、8切りの話題です。これ、ハチキリと呼んでたんですが、そうか、ヤギリってとこもあるのか。地域によって呼び名が違ってくるんですね。

と、ミクルはラッキーナンバーの7をずらりと並べて、成績そこそこ上位だけど、特に秀でるものもなければ劣るところもないってところ。これが我が身を窮地に陥れてしまうというところ。ほんと、運だけではなんともならんのですね。

かくして紐を引いたミクルです。途中の想像水着、あれほんとに素敵だったのですが、そうかあ紐なのかあ。実際に着てみたらどんな具合なんでしょうね。とりあえず次回はカラーページで披露ですか? 楽しみにしていますね。一度も着ないとか、駄目ですよ。

『運命のヤマダダダダダダダダダダ』

部活見学に赴く千鶴です。しかしこの学校、すごいのかヤバいのか、バスケ部も卓球部も、他の部も好成績を収めるのはいいとして、その異常なスパルタはなんなのか。雰囲気だけで忌避する千鶴がいきついた先が化学部。部長の小鳥遊恋乃葉に声をかけられて、とりあえず見学することとなったのでした。

その部長の言葉、運命の山田を探しているね。自分の気持ちを言い当てられて驚く千鶴に、化学の前ではすべてお見通しとかいってますけど、いやいやそんなわけないだろ! と思ったら、あとでちゃんと種明かしされていました。いやほんと、千鶴のうっかりというかおっちょこちょいというかが原因なんじゃん。

ともあれ、この化学部、まともな活動はしてない模様? なんと、丸秘恋愛研究部とかゆうて、恋愛の研究しているのだそう。自分も千鶴に同じく、恋に惑わされた子猫だなんていってる部長ですが、いや、めちゃくちゃかわいいな。からの千鶴乱心! まさかの部長にラブアタック! 惚れ薬のせいだっていうんですけど、ここまで、ここまで効くものなの!?

ああ、もうしかたないね、部長も諦めて受け入れましょうよ。そう思ったら、千鶴の自制心が見せ場を潰して、いや違った、部長をピンチから救ったのでした。

しかしこの漫画、これからはこの化学部を拠点に運命の山田探し活動をすることになるのでしょうか。いや、次回には当たり前に他の誰かとのやりとりに移っていきそうな気もするんですが、でもこの部長、かなり気にいったんですよね。たまには出てきて、千鶴といけない関係を深めてほしいものだと思います。

2025年4月9日水曜日

『まんがタイムきらら』2025年5月号

 『まんがタイムきらら』2025年5月号、発売されました。表紙は『一畳間まんきつ暮らし!』。初夏思わせる情景。澄んだ空をバックに、笑顔でこちらを覗き込む芽衣子と万里花であります。ちょっと勝気? いたずらっぽさ感じさせる万里花と、おっとり穏やかな芽衣子の笑顔が好対照を描いて、印象的な表紙になっています。ふたりの衣装も暖かな季節を感じさせる軽やかさ。さわやかさとこれからなにか起こりそうというわくわくの同居する、素敵な表紙となっています。

今月は新規ゲストが2本です。

『ドラッグストアじゃNPC?』

電気火災って怖いなあ! ヴァーチャル配信をやってるえぬ。すっかり勝ち組のつもりでいたのだけれど、商売道具のPCが大炎上。原因はコンセントのホコリ。さらに近くに置かれたアロマオイルだというのですね。おお、トラッキング火災ってやつか。でもPCこそは全損したものの、家家財は無事。家族も無事。最悪はまぬがれて、よかった。

とはいえ、PCをはじめとする配信機材を失ったのでは、配信活動は続けられない。母に無心をするもむべもなく断わられて、かくしてえぬははじめての仕事をすることに。まずは姉の見つけてくれたドラッグストアの求人に応募して、姉の仕込んだ面接服に受け答えがよかったか? あるいはこのドラッグストアに問題ありか? 人手が足りない。ちょっとでもまともそうだったら雇ってしまう勢い?

なんてこと考えてたら、まさかの電気発火からの実地で学んだえぬの活躍、しっかり火は消しとめられて、この活躍のおかげか、即採用とあいなったのですね。

しかしこのドラッグストアにはなにか問題がありそう。いよいよ大変になるの、次回からなのかも知れませんよ。

『ゴーイング笑ウェイ』

両親を亡くして以来笑顔を失ってしまった虹汲千葉の前に現れた、いやうっかり踏みつけにしてしまったお嬢様。輝く笑顔。愛らしくも上品さ感じさせる振る舞いながら、どこかなにかがおかしい。というのも、大阪出身の千葉の言葉に、つっこみに、待ち望んだ相手だとしっかりばっちり抱きついてきたというのです。

いったいなにごと? 一目惚れというやつですか? と思ったらさにあらず。恋愛的なそれでなく、相方的なそれ。一緒にお笑い芸人を目指すためコンビを組んでほしいというのです。

このお嬢さん、橋山愛唯に関西弁が使えるというだけでスカウトされた千葉。その答はまずはノー。自分自身が笑えなくなってるからというのですが、愛唯はそれでも諦めない。一緒に皆を笑わせているうちにきっと克服できると、前向きな姿を見せてくれて、そしてこの前向きさ、愛唯自身にも向けられたものだと後に判明するのですね。

というのも、愛唯はもはやお嬢様ではない。少し前に一家離散した。そんな彼女を救ったのが、テレビで見たお笑い。これだと思って探していたのが運命の相方。それがまさしく千葉だったというのですね。

とはいうものの、愛唯の笑いのセンスは決して優れていない。これを誰をも笑わせられる、そんな話芸にまで洗練させられるのか。相方となった千葉の働きにいよいよ期待です。

2025年4月8日火曜日

『まんがタイム』2025年5月号

 『まんがタイム』2025年5月号、昨日の続きです。

『星月夜工業高校ルナ同好会~38万キロの奇跡~』

天文部を復活させる。その一心で部員を集めたわけですが、一歩及ばず、あとひとり、最低4人が必要だったというのです。他にも条件があったらどうしよう。生徒会に話を聞きにいったらば、そこにいた粗忽っぽい少年がいろいろ教えてくれたうえに、最後の4人目となってくれました。

でも、いきなり部は無理なんですか。最初は同好会から。しっかり実績を作って部に昇格させよう。そのために名前を貸してくれた。とはいえ、去年まであった部が即ここまでなかったことになるの、つらいですね。

新たに参加してくれたのは、機械科2年の天道大知。こうしてはじまる同好会活動。手始めに名前を決めましょう。ひかりが提案したのが、ルナ同好会。いきなりルナティックとかいわれてますけど、そんなわけない! 学校名に由来する。その名前、皆も気にいってくれて、かくしてようやく彼女たちの天文活動がはじまったのです!

と思ったら、部室取り上げられちゃってるの!? いやもう、さらなる試練ですね。ものすごい逆境です。

『スーパー恋愛タイム~現場でドSな彼女は自宅でデレる~』

撮影が終わりに近づいていきます。次々とキャストがクランクアップしていって、そして最後の変身シーンを撮影し終えて、オールアップを迎えたのですね。

感慨無量。皆の表情、涙、また涙で、そこに座長としての役割もしっかり果たしていくタダシの存在感が光ります。演者ひとりひとりに、さらにはスタッフにまで手紙を手渡していく、その心配りは彼をしてしっかり成長させたに違いない。そしてその熱い気持ちが、この番組を通じ、多くの人に伝わっていった。

演者たちの物語だったこの漫画。最後の締め括りが視聴者代表、お隣さんだったの、これがよかったなあ。感情のアップダウンに共感。一年をともに過ごしてきた。そんな旅が終わった、みたいな感覚がありますよね。でも機会があったらまた出会えることもある。昔なら再放送。今は配信ですか。

こうしてまたときに出会い、かつての思いを新たにすることもできる。ああ、永遠で不滅であるとはこのことでありますね。

『良倉先生の承認欲求』

うっかりぬいに手を出してしまった上枝先生。いろんなパーツを組みあわせて、自分のオリジナルぬいを作りあげる。自分のキャラ、女性化良倉のぬいを作る上枝が、途中でめんどくさくなってくるの、めちゃくちゃおもしろい。なんとか頭部を完成させて、でももう無理。服までは辿り着けなかった。かくして女良倉、裸で放置されちゃってるんですね。

でもまったく諦めたわけでもないんですよ。トレンドカラーと聞いてふと思い浮かべたワンピース。イラストかと聞かれて言葉を濁した上枝に、女の影を感じとる良倉です。そこからの誤解の連続がおかしくって、ぬいのつもりで話していた上枝が人でなし判定を受けてしまう!

で、結局良倉にぬいのこと知られて、そこからの良倉のこだわり爆発ですよ。今どき100円ショップにだってぬいの服がある! とりあえずジャージを選んで、そして膨らむ上枝の妄想。この流れ、いやもういい感じ。なにがいいって、なんだかんだで放っておかない良倉の世話焼き体質。上枝も面倒だって思いながらも受け入れる。この一緒になにか取り組む温度差。でも自分のこと考えてくれるってわかってくれてるのがね、いい関係だなあって思うんですね。

2025年4月7日月曜日

『まんがタイム』2025年5月号

 『まんがタイム』2025年5月号、発売されました。表紙は『ローカル女子の遠吠え』。春、暖かくなってきてスポーツもしやすくなった? ということで、りん子さんがテニスですよ! すっごく意外な感じがする! すっかりつかれて、汗をぬぐうりん子です。途中転んだのか膝には絆創膏。ええ、こうしたいつもとはちょっと違う雰囲気もまたいいですね。『坊ちゃん、困ります!』七実のテニス姿は実に決まっていて、『腹割るウチらの秘密ごと!』南見はチラ見えする腹筋がものすごい! 三者三様のスタイルに、それぞれのよさ感じさせてくれてとてもよい表紙でした。

『ローカル女子の遠吠え』

今回は、車社会静岡の話題ですね。言葉の話題から群馬に興味が移って、近くて遠い群馬県。いこうと思うと東京経由になってしまうというんです。車が基本の鎌木はもちろん車移動となるわけですが、いやこれすごいな、4時間かかるの!? めちゃくちゃ遠いですよ。びっくりしました。

自分は免許持ってるんですが、まったく乗らないペーパードライバー。でもスタッドレスタイヤで普通の道走っていいってのは知っていましたよ! とはいえいろいろ知識が足りず、経験はもっと足りず、なので今回の雲春といい勝負。なんとも役に立ちません。

りん子のいってた、日常のルーチンを好きになれるといいなって話。これは確かにそうだと思います。嫌なこと、面倒ごとに時間をとられるのはつらいものでしょう。ええ、りん子は仕事が好きみたいですからいいですね! ほんと、自分はなかなかそうはいきませんよ。

『跳べないウサギと神の島』

うわー、めちゃくちゃかわいい子が出てきたー! 夏期講習に島を出たレオについてきた子がいたんですね。中学生の制服。当たり前みたいにバスの運賃払わずに降りて、どうもまわりの人にはこの子が見えていないみたいなんですね。

その子がずっとついてくる。気になって話しかけたら、ああ、レオにも見えてないはずだったんだ。目鳥と名乗ったこの子、どうも本人がいうように高次元の存在、普通のものではないらしい。見せたくなければ姿を隠し、月兎をただただ監視する。

そんな存在を認識できるようになったのは、このところレオが経験してきたこと、あるいはレオに関与してきたもの、それらの影響もあるのだろうと推測されて、すなわちこの出会いが今後になにかしらの影響を与えたり、みたいなこともあるのでしょうね。

でもこの超常の存在、目鳥、なんだかんだでおもろいキャラで、レオにお昼をおごらせたりね、こういうところこの漫画の登場人物っぽい。自分が必要と思えば、自由に存在を周囲に認識させられる目鳥。これでもかとたくさん食べて、いやもうかわいいなあ。

と、この子、目鳥が食事との交換にもたらした新情報。呪縛ともいえる御力を引きはがそうとして失敗した理沙子のこと。そして理沙子の儀式を執り行った神官がレオの母親だったという事実。これら、きっと大きく今後に影響しますよ。ほんとどうなっていくんでしょう。

『腹割るウチらの秘密ごと!』

南見とヒミコの関係、すごくいいな! 知らず南見のこと憧れていたヒメコ。敗北感覚えるも、思いきって憧れていたことを告白。そうしたら南見も嬉しいって! お互いに憧れてたんですねって! おお、これは相思相愛ということか。憧れを抱いたふたりが、ともにこうして知りあって仲を深めていく。おお、もっともっと近しくなっていくがいいですよ! そして南見の魅力、笑顔もサディスティックな表情も、すべてもっとこれでもかと押し出されるとよいのです!

ということで、今回ヒミコはレッグレイズをやりますよ。軽く簡単そうにやってのける南見だけど、きっとキツいと予想するヒミコ。挑戦してみたら、まるでできない! ほんと、ここからがおもしろくて、となりで一緒にやってくれる南見がですよ、じっくりゆっくりヒメコに高負荷かけてくる! 余裕なくしていくヒメコに注ぐ南見の視線。ああ、いい表情ですよね。ああ、これも愛なのでしょうか。

秘密を共有するにいたったふたり。あとはもうより仲よくなるだけですよね。ええ、しっかりばっちりふたりの時間を過ごしていってほしいやつです。

2025年4月6日日曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2025年4月5日土曜日

『押しかけギャルの中村さん』

『押しかけギャルの中村さん』、第62話を読みました。

『押しかけギャルの中村さん』

大人っぽい出で立ち? ロングのタイトスカートなど召した中村さんですよ。大学生ともなったら大人ギャルを目指していかないと。なんておっしゃるんですが、信号が変わる! と駆け出したらビリっと嫌な音。気持ちは大人を目指しても、振る舞いはなかなかついていかないようですよ。

しかしなんで突然こんなイメチェンしようと思ったのか。他にもいろいろ、どこか無理してやってる風がありまして、その理由も直にわかります。そうか、今回は秋山が原因じゃないのか。街でナンパされたとき、榎本の妹扱いされたのがショックだったか。これ、中村が幼いというのもあるかもは知れないけど、榎本が大人っぽいのが原因なのでは? でもって大人っぽい榎本から帽子を借りて、これから会うはセリナです。

ああ、なるほど。セリナに頼りになるお姉さんと思ってもらいたい。そういう気持ちもあってのイメチェンだったわけですね。

しかしお姉さんぶるのにも限界があるようで、中村がセリナに譲ったぶんは秋山が補填する。秋山に上の妹、下の妹ができたみたいなもんですね。いや、これもすべて秋山が頼りになるのがいけないのですよ!

さて、セリナからお願いされました。中村のところに泊めてほしい。家出かなにか!? 不穏に思うもさにあらず、理由は単純、両親が不在で怖い。幽霊? おばけ? いや、近所で空き巣事件ですか! そりゃ怖い。でも中村は秋山のとこに住んでるでしょう。このままじゃ同居がセリナにバレてしまう!? からの、中村、思いきった提案ですよ。

秋山の家はどうかな!? 自分も一緒に泊まるから! と、ここにこうして女子ふたりと過ごすことになった秋山。さあどうなる。中村は同居の秘密を守れるのか。いくらなんでも中村の部屋、寝具やなんかが揃ってるのはマズいのでは? 実際、ウテナにはこうしたもろもろが理由でバレたんだもんなあ!

その結果やいかに。こいつはちょっとしたアトラクションですよ!

2025年4月4日金曜日

『まんがホーム』2025年5月号

 『まんがホーム』2025年5月号、昨日の続きです。

『カワイイだけでは飼えません ~さくらば動物病院カルテ~』

くまちゃんの愛猫、芋焼酎の手術日がやってきました。念のためにと大きめに切除する。腫瘍の手術となると大変なんだなあ。マージンを大きくとればとるほど当然傷は大きくなり、患畜に与えるダメージも大きくなる。猫は小さいからその塩梅も大変そうですよね。

知ってる子の手術に緊張してしまうキョウスケ。対してくまちゃんは腹が据わっていて、これは先生に対する信頼もあれば、また自身の覚悟もあるのでしょうね。ペットの命を、一生を引き受ける覚悟。そしてこれは、今回の最終盤に描かれた、治療費にかかる費用の話題にも通じるように思います。

ペットの医療費ってすごく高い! それはもうくまちゃんが白目になるほどに。でもペット保険に入っていたので、なんとか耐えられた! もしものための保険のありがたさ。ああ、本当、保険はペットならずともちゃんと考えておきたいことですよね。ペットだけにとどまらず、いろいろと学びになる、そんなエピソードでした。

『座敷童子あんこ』

ママさんに誘われてスイーツを食べにいくあんこです。ママさん、なにが目的? と思ったら、なんとランダム配布のコラボグッズ目当てでしたか。

あんこの座敷童子の力に期待して? と思ったら、戦いは数だよ兄貴! 大食あんこの胃袋にすべてを懸ける。たくさん引けばきっと出ると信じて、次から次へとあんこにスイーツを食べさせる。これ、あんこの胃袋はきっと平気だけど、ママ上の財布は大丈夫なの? というか、まるで当たらないのがつらい! あんこは幸運をもたらす座敷童子じゃなかったの!? といいたいけれど、過去の描写見ても、そんな期待はちょっとできないですよね。

しかしママ上の運が悪いのか、あんこの能力が及ばないのか、引くカード、引くカードがめっちゃかぶる! どんだけのサボテン運なのか。からのまさかの雪女登場で、おお、雪女が出てくれて嬉しい! さらに、ママさんの推しキャラを引き当てていて、くれるという! おお、雪女、なんて素敵な人だろう!

雪女のおかげで母も嬉しい。でもあんこが自身の存在に疑問を感じはじめている。ああ、でもそんなくらいでいいんですよ。無闇に幸運もたらしたりしたら、きっとなにかがダメになりますよ。

『歌詠みもみじ』

委員長の増渕さん。皆を陶芸体験に誘います。今度の同人誌、『エリート商社マンの俺がオレ様系陶芸家に落ちるワケがない』の取材だというのですが、それをもみじたちに告げるときの目つき、かっこいいんだ! ああ、増渕ちゃん、かわいい、眼鏡、腐趣味。最高の女子だと思います。

さて、陶芸体験ですよ。持参したエプロンが実はレアもので、やっぱり使えない! となっちゃう増渕ちゃん。いやもう、なんで持ってこようと思ったのよ! さらには陶芸の先生へのリクエスト。ドキドキ赤面しちゃってるところが実にいい。いやもう今回は、増渕ちゃんの魅力、これでもかと見せてくれた素敵回でした。

夢見がちな生徒たちと、やたらシビアで現実主義で即物的な先生との対比もすごくおもしろかったです。

思った以上に難しかった陶芸。がんばって作って、時間がたったらなんかちょこっと美化されていて、けど現実に直面させられてがっかりする。そのときの真顔がおかしくて、で、これを父の日のプレゼントとして押しつけちゃうっていうの。ほんと、パパさんは喜んでるからいいんだろうけど、娘たち、ほんとしたたかで油断ならんですよ。

2025年4月3日木曜日

『まんがホーム』2025年5月号

 『まんがホーム』2025年5月号、昨日の続きです。

『ローカル女子の遠吠え』

天道が思う油野の過去。魔性の女と時に怖れられ、時に頼りにされる。しかしその性質はいつから生じたのか。考えてもわからない。小繭と話してもわからない。けれど、小繭から油野がこれまで転職を繰り返していたと聞かされる。そこからいろいろ想像が広がって、それで涙目で油野に尊敬していると、自分たちは油野の仲間だっていいにいくんですね。

ああ、天道ちゃんは素直でストレートでいい子だなあ。感心するほどなんですが、油野がいうにはそれは考えすぎだって。油野がここに落ち着いたのは、自分にとっての一番がここにあったからだって。それが水馬だっていうの、ああ、なんだろう、そうか、これすごくいいなあ!

ええ、油野にとっての水馬とはどういう存在なんだろう。天道じゃないけれども、いろいろ想像が広がるではありませんか。ええ、広がってしまうのです。

『はなまるゲーセン飯!!』

園香の家は山持ちなのかあ。家の裏に山がある。春になったら山菜が取り放題! というので、樺恋がものすごく乗り気になっていて、カゴ持って、田貫連れて山にゴー!

欠かせないのは鈴にラジオ。とにかく音を出しとかないと熊と出会しちゃう! そうなったら大変! というので、あえて大声出しながら山に分け入るのですが、突然の物音に皆顔面蒼白! でも大丈夫、出てきたのはあがいん常連のミキさんでした。

ミキさん、いいですね。会社員。スーツ姿で格ゲー無双。かっこいいな。でもって、田貫、ミキさんに懐いちゃって、おもしろくないのが園香。すっかりふくれちゃってるんですね。

採ってきた山菜はさっそくあがいんのメニューにのって、そしてお客さんにもお裾分け。いいお店だなあって思いましたよ。

さて、そんなあがいん常連の皆、自分の夢に向かってがんばり中。いつか未来に自分の夢をかなえたいとがんばる、そうした描写に伸びやかなる春の息吹など感じたのでした。

『うちの秘書さま』

今回はメイドさん回! すばらしい。最高だ。いつもの3人、はじめに尽くし、はじめに愛される、すばらしいメンバーなのですが、危機を迎えちゃう!? 本家のメイド長がやってきたんですね。手にはエンマ帳。抜き打ちの視察だというのです。

いつも仕事に手抜かりなく取り組むメイドたちです。まさか落ち度などありやしまい。と思ったら、さっそく指摘が入って自信喪失。さらにははじめにまでチェックが入りそうになって、いやもう、誰もが怖れるメイド長なのでした。

そんなメイド長を翻弄したのが庭師の田中さん。いやもう、ちょっと人間離れした動きでしたよ。

さて、こうして視察を受けての結果です。悪い箇所を改善、入れ替えを行いますときた。誰か異動しちゃうの!? 怖れるメイドたちですが、よかった、入れ替えになるのは冷蔵庫でした。心配が現実のものとならなくてよかったですね。この3人は永遠ですよね。

2025年4月2日水曜日

『まんがホーム』2025年5月号

 『まんがホーム』2025年5月号、発売されました。表紙は『孔明のヨメ。』。孔明と月英、ふたりで外におでかけです。孔明が持ってる桶、月英の風呂敷包みも、お弁当かなんかなのでしょうね。気候がよくなってきて、外出も楽しみになってくる季節。外へ行こう!! ああ、春から初夏にかけてのよい季節です。他に『はなまるゲーセン飯!!』、『スター・それから・モンスター!』のカットもございます。

『孔明のヨメ。』

仕事が一段落して、畑に精を出す孔明。もう生き生きとして、それはそれは楽しそうなのですが、実際のところ劉備陣営のかなり偉い人。そのギャップ。これこそがこの漫画の孔明の魅力なのだと再認識させられました。

さて、孔明たちがこうして羽を伸ばしているのとは対照的に、主君を思い悩みが絶えないのが周瑜です。殿、孫権が劉備に呑まれていないだろうか。劉備と最低でも対等でなければならないのに、いつしか劉備に丸めこまれてしまってやいないか。

そうした心配を解決する策を思いついた周瑜。ああ、そうか、孫権の妹、孫尚香を劉備に嫁がせる。そうなれば、劉備は孫権の義弟となり、立場としては孫権が上に!

この策を飲む孫権。そして孫尚香に劉備のもとへ向かうよう告げた兄孫権。その意図をまるでわかってない尚香がいいですよね。こののんびりとマイペースなお姫さま。なんか不思議と愛らしい。そんな尚香の婚姻。はたしてどのようになりますか。おもしろいものになりそうですよね。

『ごちそうさまは二丁目で』

息子、タケルがゲイであることを知って以来、距離ができてしまっている父子関係。それをなんとか改善させられないか。動いたのが大村店長だったのですね。

タケルにナポリタンの仕込みを頼み、自身は上京しているタケルの父母に会いにいく。煙たがられ、否定されようとも、決してあきらめない大村ですよ。タケルの仕事ぶりを見てほしい。ここ二丁目にはゲイがたくさんいる。そしてその人たちも普通に生活していて、決して特別でもなんでもない。普通に暮らす普通の人なんだと、丁寧に丁寧に説いていくんですね。

その行動が父の態度を軟化させたのでしょうか。あるいは、息子の働く姿を見て思うところがあったのでしょう。タケルのナポリタンをウチの味じゃないといい、だからこそ今度の休みは帰ってこいと、教えてやると、ここに父子の和解がなったのですね。

そして父、彼氏の大村さんも連れてくるとよいって! って、いや! ふたりはつきあってませんから! ほんと、おおいなる勘違い。店につくまでの道中、ずっと否定してきた大村だけど、ちっとも信じてもらえていなかったんですね! ってことは、ふたり意外やお似合いなのでしょうか!?

『へなちょこお嬢さん世話焼きオネェさん』

雨の日、あのおっちょこちょいのうずちゃんも学んできていますよ! ちゃんと傘を持ってきている。折り畳み傘! でも、それをうまいことさせなくて、なんどやっても傘がおちょこになる! この勢いにいろいろがついてこない感じ、うずちゃんらしくていいなあ。実にそう思わせられたのですね。

さて、スミレですよ。雨のなか帰宅するその途中、飛んできたゴミにうずちゃんが飛ばされてきたのではないかと思ってしまう。この荒天にうずちゃんは大丈夫だろうか。心配するも、無事帰宅できていたうずちゃんを見て一安心。でもうずちゃんは折り畳み傘をうまく畳めなくて困っていたんですね。

そこで手助けするのがスミレさん。これ自体はよいことなんだけど、スミレ、自分がお節介を焼いているのではないか、心配していて、そこにうずちゃんの部屋から出てくる煙。大丈夫か!? 心配のあまりうずちゃんを呼ぶと当たり前に出てきて、ええーっ!? 燻製作ってたの? 室内で? ほんと予想外のうずちゃんです。

なんでも挑戦してみたい。そういううずちゃん、凛々しさ感じさせていいですよね! からの、うずちゃんの挑戦に自分の親切は邪魔になっていたのではないか。そういうスミレに、助けてもらえるのはありがたい。自分の気持ちを言葉にしてくれて、それで安心することができました。ああ、ここにふたりの関係の落ち着いて安心できる、そんな様子が見えてよかったんですね。

2025年4月1日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2025年5月号

 『まんがタイムきららキャラット』2025年5月号、一昨日の続きです。

『ずんだもんTV!』

ずんだもん、いったいなにものなんだろう! ごろごろ寝転がっていたずんだもんの耳、耳? をきりたんが踏んでしまった。痛い! けどそれだけじゃなくて、中身が出てしまった。中身? あの枝豆っぽく見える耳の中身。まさに巨大な枝豆。ずん子が食べたがっているんですが、これ、食べちゃまずいですよね!? なんせ、ずんだもんの中身。きりたん曰く内蔵かもしれない。ああ、これ、出ちゃったらどうしたらいいんだろう!

ここからの試行錯誤ですよ。ふらふらしはじめたずんだもんの耳に、豆を戻してみる。ところが一度に全部こぼれちゃって大惨事! ずんだもん、すっかり昏倒して、さらにはその見た目も崩れはじめている? いや、むしろまるまるのつるつるになろうとしているんですね。

って、これ大丈夫なの!? どう見ても大丈夫じゃないんですけど、いや実際大丈夫ではなさそうなんですけど、なんとかしようときりたんは情報収集をはかり、そしてずん子は、矢にずんだもちを刺してずんだもんに取り込ませようとする。

けれどずんだもちを取り込まないずんだもん。そこでずん子はずんだもんの豆でずんだもちを作り、それをずんだもんに与えるんですね。これでよみがえってめでたしめでたしかと思ったら、さらにずんだもん、記憶を取り戻したようで、ああ、ここにくる前のスベスベモチモチだったずんだもんとはいかなる存在だったのか。

ひとつピンチを乗り越えたら、ひとつ謎が明らかになった。この新情報は、なにかしらずんだもんやずん子たちとの関係に影響を及ぼすのでしょうか。おそらくはなにかありそう。なにか動きがありそうですよね。

『このままモブじゃ終われない!』

ピコがバイトしている居酒屋に、コモナたちが強襲です。完全におもしろがってますよね。で、居酒屋に到着してみれば、ピコが売れっ子作家と身分を詐称してバイトの子にいいかっこしているんですね。もう完全におもしろい。ピコやそよかぜに恥ずかしいところを見られてしまった。しかしここで嘘をバラされちゃあたまらないと、身銭を切ってふたりを買収するピコですよ。ほんと、ピコ、深い業を抱えていますよね。

今回はコモナに焦点があたりましたよ。キリコに頼られて嬉しいコモナ。今こそキリコにいいところを見せるときだ! というのに、コモナも陽のオーラには抗えない。すっかり不審な行動とってしまい、そこをピコに助けられるんですね。

今回、コモナのなにがおもしろいって、働いているピコがかわいいからといってすっかり飲み過ぎちゃってですね、ピコに甘えまくっちゃうんですよ。仕事中のピコに抱きついて、ピコに近づくものを威嚇する。さらには猫耳つけられちゃって、かわいいかわいいと評判。で、コモナ、酔った勢いでピコに送ってもらうわ、風呂にいれてもらうわ、着替えさせてもらうわ、寝かしつけてもらうわ、しまいには一緒のベッドで寝ちゃって、翌朝起きたら大混乱!

いやでも、コモナのかわいさ、全力でしたよね。あのかわいいコモナ。普段からこのノリでピコに甘えたらいいんですよ。そしたら世話を焼いてもらえる。誰もが嬉しい展開ではありませんか。なんだかんだいいながら、コモナに優しいピコもよかった。ふたり、いい関係なんだなあって思える、そんなエピソードでした。

2025年3月31日月曜日

『まんがタイムオリジナル』2025年5月号

 『まんがタイムオリジナル』2025年5月号、一昨日の続きです。

『沖浪荘202号の漫研部』

熱海は温泉旅館にて次のイベントに向けた同人誌作成合宿することになった沖浪荘の漫研部。取ったのは一部屋だけ。もちろん稲敷も同じ部屋。女性たちのなか、ひとり男が混じって大丈夫なのか? 焦ってる稲敷だけど、いやほんと、ここの女性たちは強いな。横暴ともいえる。ひとりやけに素直で無垢なのもいますけど。でもこれはそれだけ稲敷が信頼されてるってことですよ! といいたいけど、桐のいう度胸がないってのが実際正しい見方ってやつなんでしょうね。

さて、最初は観光に興味の向いていた面々。それを稲敷が方向修正して、テーマ決めからスタートです。つくしの発案で動物系。皆が描く絵の方向性をそれっぽく見せあって、でもこれ大丈夫なのか? とりわけ侑子。まあ分別あるおとなだし、穏当なところに落ち着けてくれることでしょう、と思ってもないことを書いてしまいますが、実際どんなのができるんでしょうね。ちょっとカオスの予感です。

そしてつくしと稲敷がペンネームを決めたりと、いろいろ決まっていって、あとは実作業。と、一段落ついたことで気持ちもリラックスして、いよいよ温泉を楽しもう! 意気投合する女性陣。ああ、このノリのよさ、楽しそうでなによりですよ。

『ムクカノ:無垢で無口な職人彼女と、静かでにぎやかなふたり暮らし』

一仕事終えてお疲れの椎奈を賢太が施術します。おかげですっかりほぐれて、でもまだ手に疲れが残っている。その手を、ハンドクリーム塗りながら揉みほぐす賢太。

その過程で椎奈が思うこと。賢太の手は大きい。賢太の手と自分の手をあわせてみて、やっぱり大きい。わたしの親指の爪が小指の爪に負けている! って、そんなに!? よほどの体格差なんだろうなあ。こうしていろいろ観察していくうちに、気づけば賢太の手を揉んでいる椎奈。興味を持つと一直線、そんな椎奈の性格もいいんですけど、揉まれることに慣れてない! 真っ赤になってる賢太がやたらかわいくて、いやもうおもしろいふたりです。

このふたりの気分転換。外にごはんを食べにいこう。久しぶりに一緒にでかけるふたり。前にでかけたのはいつだっけ? って、家具を買いにいったときか! 衝撃を受ける賢太と、そしてもっとデートをと誓う様。ああ、これはなにかしらのおでかけイベント勃発ですか? いろいろ試行錯誤するのかな? 行き先選定にいろいろ迷っちゃったりしたりして? なんて予感がしてますよ。

2025年3月30日日曜日

『まんがタイムきららキャラット』2025年5月号

 『まんがタイムきららキャラット』2025年5月号、一昨日の続きです。

『魔法少女は羞恥心で強くなる』

ノクタンのもとで悪い魔法少女をやっている日向ゆずから友達申請が届きました。これは罠!? 警戒するチラ太郎だけど、真侑はきっと悪い子じゃないと信頼して友達承認するのですね。

ふたりだけで会いたいと、ゆずからのお誘い。なんらかの意図があるかもしれない、そう思いながらも、なにかわかるかもしれないと誘いを受ける真侑。そしてこれがきっかけで、ゆずが知らされていなかったノクタンの目的をゆずに知らせることができた。これでノクタンに協力するのをやめてくれたらいいんだけど……、と思いきや、むしろ乗り気はありませんか! ああ、ゆずちゃん、結構危うい子であります。

そんなゆずと真侑の戦い。ゆずと戦いたく真侑だけど、ゆずはかなりの本気で攻撃してきて、でもそれで衣装がボロボロになった魔法少女たち。自分の身なりも省みずゆずをかばってくれる真侑に気持ちが揺らぎながらも、見た人の記憶を消すためには自分が負けなければならない!? ほんといろいろ試練ですよ、ゆずにとっても!

条件は真侑の勝利。ということで今回はノクタンがぶっとばされることで決着しました。とりあえずはめでたしめでたし? 今日の戦いがきっかけで、ゆずが真侑に心を許してくれたらいいんだけど、と思ったら、真侑を脱衣させることに目覚めちゃったのゆずちゃん! いやあ悪い子ですね。ほんと、とんだことになってしまいました。

『mono』

スズコの車の改造、着々と進んでいきます。ポタ電問題はとりあえず持ち越しですね。できることから進めていって、今日のところは一段落。それで試しに車中泊する組と、スズコの家で休むアキとにわかれるのでありました。

夕食時、スズコの両親もまじえ皆で囲むお鍋。このときの会話がほんとにおもしろかった。スズコの弟が動画配信者やってるそうで、でもなかなかうまくいかないらしい。ここで見える親心。PC一日中まわして、動画再生しまくっとんのか! 涙ぐましいなあ。

からの姉、スズコの漫画についての話題です。家族には描いてる漫画を内緒にしていた。家族の感想は身内補正がはいるから、客観的な評価ができなくなりがち。それがために避けたかったというんですね。さらには、父がネットでレスバとかしちゃいそう! と思ったら、やってたのは母さんでしたか! いやもうほんと、お母さん、気持ちはめちゃくちゃわかりますけど、いやもう、おもしろいなあ。今回のアニメ化でちょっとしたカタルシス得られたみたいですね。

そして夜は更けて、眠りにつく面々です。といいたいけど、華子はスズコのホラー漫画読んじゃって、怖くて眠れず! 春乃はというと、スズコのおじいちゃんに話しかけられて眠れず、っていうんですが、おじいちゃん、一昨年に亡くなってるの! いやほんと、ちょっとしたホラーハウスでありますよ。

『ごきげんよう、一局いかが?』

年末に実家に帰った冴さんです。家でも日課の麻雀は欠かさない。そんな冴に、大学生の兄が、自分も麻雀やってるからと対局申し込んだら、冴と同じころにオンライン麻雀はじめた父も参加を表明。加えてそこに、社会人の兄も加わるというのですね。

下の兄も父も、麻雀は経験者っぽいですよ。上の兄は、これがはじめての麻雀。ざっとルールを見て、軽く把握。あとはやりながら覚える、ってことは、この兄が振り込んだりして冴のサポートするはめになったりするのかな?

みたいな予想しながら読んだら、あかんがね、上の兄さん、七対子をツモあがり。確かに七対子はわかりやすいから、初心者でも狙いやすい。と、兄のことはいいんだけど、冴、さっぱりあがれずにいるんですね。

そんな冴にチャンスです。手が進んできた。索子での混一色、あるいは清一色が狙えそう。でもその打ちまわしやら捨て牌で、索子染めと父、下の兄にはまるわかり。ふたりは完全に逃げの一手で、このままじゃ冴はあがれず仕舞いですか!? と思ったところで上の兄のリーチ、からのカン、嶺上からのツモで数え役満! やったじゃありませんか、冴さん!

と思ったら夢ですかい! 実際は上の兄が一発でツモあがり。夢にまで見るとか、どんだけ悔しかったのか冴さん。ほんと夢とわかって目覚めが悪い! いやもう、冴さん、かわいい妹です。

2025年3月29日土曜日

『まんがタイムオリジナル』2025年5月号

 『まんがタイムオリジナル』2025年5月号、一昨日の続きです。

『クールな氷上さんは迫りたい』

氷上と出会った栗園課長の妹、まろん。氷上に姉の漫画を手渡して、なるほど栗園の姉妹に漫画家がいるわけね? ということは、栗園の少女漫画趣味は姉妹の影響なのかな、なんて思っていたら、なんか全然違うっぽいぞ? だって栗園は38歳。対し、漫画家やってる栗園長女のくるみは21歳。おお、そんなに離れているのか。さらに加えて、ちょっと待って? 少女漫画家じゃなかったん? あんれまあ、成人向け漫画家なの。女性でも多いですよね。で、そのくるみさんが女性向け漫画を出した。

その漫画が今氷上が預ってるやつ。女性向けっていうから大丈夫かなんて栗園は思っていますが、そのタイトルは『堅物課長はエッチで肉食なケダモノ』。あんれまあ! これ、氷上さん、大丈夫なのか? 表紙見て一瞬固まってますけど、そこはさすがの氷上さん。ばっちりしっかり読み込んで、熱い感想を書いたっていうのかい!? いやほんと、揺るぎない人だな。でもって、これを学びの材料にしようとしている。ほんとクールというか堅物というか。おもしろいひとなんですけど、どことなく危うい。

で、この氷上の意気込みを知らされた栗園ですよ。その漫画を読むにあたって、ヒロインに感情移入なの! いやほんと、栗園課長は受け上手! 受けといえば、これがBLでなかったのはさいわいだったかもしれませんね。

『どうにも不器用な夫婦でして。』

夫の書いた小説を、誰よりもはやく読める特権。妻ならでは? 原稿を手に読んだ物語の舞台は美術館。その取材方法が話題になって、それはVR! おお、今どき。ゴーグルをかぶって、バーチャルな美術館内部を散策できる。ロケーションを知り、作品を鑑賞して、それが小説に生かされて、でもマコトは実際の美術館も見てみたい。

それで、ヨシアキ覚悟を決めて、美術館にふたりで向かうことになったのですね。

って、待って、そんなに覚悟が必要なものなんですか!?

こうしたところに見えるヨシアキの人となり。よっぽど出歩くの苦手なんだろうなあ。実際、美術館に着いた時点で疲弊していて、できればやっぱり出歩きたくない。でもこうした経験が作品作りには必要なこともわかっている。ヨシアキにとっては、結構なジレンマなんでしょうね。

でも、こうして出歩いた甲斐がありましたよ。モデルとした作品の関係者に出会うことができた。マコトが話しかけたら、作者の弟だという。亡くなった兄、また絵のモチーフについての深い話を聞くことができて、これがまたヨシアキの小説に生かされることもあるのでしょうか。

ヨシアキにとっては稀有な体験。マコトがいたからこそ得られた経験。このふたりが夫婦となって変わっていくこと。広がっていくもの。その可能性が素敵な夫婦であります。

『となりのフィギュア原型師』

おお、代表が半藤に興味津々ですよ。短納期で原型を作りあげた半藤の手腕を見て、これは自分だったらできないなと、デジタル原型に本腰いれようとしているのですね。

コンピュータを前に三面図起こしている半藤を見て、それが仕事の下準備とわからない代表。ここにおこめ代表と半藤の作風、手順、気にするポイント等々、いろんな違いが見えてくるのがおもしろかったんですね。こうして見れば、半藤は基本を大切にする愚直なタイプ。対し代表は、完全に立体を把握しそのまま立体に落とし込んでいくタイプですね。

アナログ原型でやるなら代表にはかなわない。けれどデジタルなら、蓄えてきた素材を生かして短期で完成品にまで持っていくことができる。このそれぞれのよさ、持ち味があることをふたりともに理解していて、そして半藤の手順をもとに学びながら、代表が自分の手法を見出そうとする、そんな教えて学んで育てるという関係が成立して、わくわくさせられたんですね。

しかし代表はすごいですよ。年若の人間に謙虚に教えを請うことができる。ああ、これがきっかけで半藤と代表の距離もより縮まるのでしょうか。いや、そうでもないような気がする。わからんのだけど、まあ、これからですよね。まずは代表のデジタル原型師デビューを待ちたい。ええ、なにをどんな風に作るのか。そしてモノにできるのか。素直に楽しみでありますよ。

2025年3月28日金曜日

『まんがタイムきららキャラット』2025年5月号

 『まんがタイムきららキャラット』2025年5月号、発売されました。表紙は『mono』。もうすぐはじまるTVアニメ。その放送開始を告知する文言をともに登場するのは、全天周カメラをこちらに向ける天宮さつきです。これと興味を持ったら、まっすぐに見つめる。そんなこの子の好奇心が静かに溢れる姿が素敵なイラストです。またアンに桜子がマスコットとなってあっちにこっちにいるのが愛らしい。実にチャーミングな表紙になっているのですね。

今月は新規ゲストが3本です。

『宇宙ネコ』

ゴミ捨て場にて雨に打たれる子猫を拾った美学生。そんな余裕はないと素通りするつもりが、その愛らしさに打たれてついつい助けてしまった。けれどそいつの実態は、猫ならぬ侵略的宇宙人。ここを拠点とし、いずれは地球を我がものに。

と思うのだけれど、猫の姿の不自由さ。また猫と人との暮らしの差。食べ物から娯楽から、人のほうがずっとよさそう。そう思ったら、猫から人の姿に変化してしまった!

バレた! 猫でないことを知られてしまった! 焦りつつ、自分は妖精とごまかしたらそれが通ってしまった。さらには、すっかりふたり打ち解けてしまって、いつの間にか地球侵略の使命も忘れてしまって、かくしてすべては平穏、しあわせのもとに暮れていくのでした。

『ワンシーンモデル』

青春のやりなおし。思い残しを今ここで取り戻そうとする新任教師、桜庭恵。フラストレーションが溜まったときは、制服を着て学内を散策する。勉強ばかりだった学生時代を送った恵は、生徒を見るほどにあのころにできなかったことを羨ましく思う。その挙句に、生徒になりきるようになってしまったというのですね。

これを名づけて「青春リバウンド」。

放課後の校内を見てまわり、けれど見ているだけではすまなくなった? 自分のクラスの生徒にカメラを向けられ、一枚写真を撮られてしまった。バレたかと思ったらさにあらず、彼女が部長を務めるモデル部への参加を求められたのですね。

強く請われて見学することになった恵。そこで出会う他の部員。そしてモデル部がまだ正式な部でないという事実を知らされる。その活動に興味を持ちつつも、生徒でない自分には入部は無理。けれど部長は新任教師の自分を顧問にしようとしている!

仕事に追われ忙しいのに顧問なんてできるのか。さらには顧問をしつつ、こっそり部員を演じられるのか。夢の部活動の魅力を前に逡巡する恵ですよ。はたして彼女の決断やいかに。この無謀な活動に身を投じるのでしょうか!? いや、きっとするのでしょうね!

『はじめましての愛の挨拶』

音楽室でヴァイオリンを弾いていたら、突然愛の告白を受けてしまった! なんと合奏してください、あなたの演奏が好きなんです! って、ややこしいな!

いいよと応えて、待ちあわせるは次の日曜日。約束の場所で彼女を待てば、どこからか聞こえるピアノの音。誘われるままにいってみたら、そこにいたのは愛の告白の彼女だったというのですね。

ストリートピアノで練習してるというんです。そんな彼女と一緒に、ストリートで演奏することになった。その曲がエルガーの『愛のあいさつ』。はじめての合奏は、いきなりの合わせだというのによくマッチして、響きあう音と音。そこには気持ちと気持ちのふれあいなどもあるのでしょうね。

今回は唐突な出会い。けれど今度は練習してから合わせよう。こうしてふたり、パートナーとなっていく? 音楽だけでなく、人と人との出会い、交流の描かれる小品でした。

2025年3月27日木曜日

『まんがタイムオリジナル』2025年5月号

 『まんがタイムオリジナル』2025年5月号、発売されました。表紙は『かつては最強無敵の勇者様~姫には内緒のレベルダウン生活~』。鍋の蓋をあけるステラが表紙を飾ります。わずかに不安そうな表情。けれど同時に紅潮した頬が期待をも感じさせて、これはステラの手料理なのでしょうか。ジュローのために作った。はたしてうまくできただろうか。そんな感情がうかがえるのですね。この他に『もどかしコンプレックス』、『小森さんは断れない!』、どうにも不器用な夫婦でして。』、そして『元アイドルのハロー!ワーク』のカットがございます。

今月は新連載が1本です。

『もどかしコンプレックス』

ネットでつながるコミュニケーションは不思議なもので、相手の背景もなにも知らないままに親しくなっていく。ひとつのテーマや興味がきっかけとなって集まって、誰ともわからぬまま、そのハンドルや発言内容からその人を知っていく。

この漫画では、児童向けアニメ『きずなフレンズ』が好きという同士が集まってのコミュニケーションが描かれて、ボイスチャットでアニメへの愛を語りあう。主人公のmochiは好きをイラストとしても公表していて、一緒に語りあう仲の43はアニメだけでなくmochiのイラストのファンでもあるのですね。

そんなふたりが、実際に会うことになりました。リアルイベント。遊園地で開かれる、当然キッズ向けのイベントだけど、そこにおもむくことになったmochiと43。はたして43はmochiの想像するとおりの女子なのか。期待と不安を胸に待つmochiの前に現れたのは、予想外に無口な女子。でもそんな彼女がアニメのキャラ着ぐるみを見てもらした声に、まぎれもない43と実感したmochiのときめき。

ああ、ここにこのふたりの出会いがなったのですね。この関係、いかに深まろうというのか。興味津々の導入です。

『かつては最強無敵の勇者様~姫には内緒のレベルダウン生活~』

実家、すなわち王城に顔を出したジュローとステラです。ジュローの人となりを知るために共同生活を送るステラ。その中間報告でも求めるのかと思いきや、父王アルタイルはむしろ親馬鹿の側面をあらわにしてきて、娘は楽しくすごしているか、しあわせに暮らしているか、身の心配をするあまり深酒しちゃってなんてこといっちゃってる。

なんだかめんどくさいおっさんだなあと思わせてからの、ジュローを他国への牽制、安全保障の手段として用いることを示唆してみせるなど、いやもう剣呑剣呑。ジュローののらりくらりとかわしてみせる様もまた、ただ便利に使われてたまるまいとする意識、ステラの平穏を守るために感情を抑え理性でもってことを進めようとする、ジュローのしたたかで同時に思いやりある人柄感じさせるものでした。

と、こうした舌戦、腹と腹の探りあいをしてみせた後にですよ、あのゴージャスセーターが出てくるのね! いやあ、びっくりだ。これがここでのハイセンスなのですね。ええ、ふたり揃いでペアルック決めた姿、見せてくださいよ。来月には見られたりするのかな? そりゃもう見られますよね!?

『うちこもり妻はコスプレ配信者』

公式コスプレイヤーの依頼に動揺するいぶき。けれどすぐに落ちついて、慣れてるのかな? と思ったらそうじゃないんだ。はじめての経験。まさか我が身にこんなことが起ころうとは。驚き、感慨とともに振り返る自分のコスプレ人生。それは小学生時分にまでさかのぼり、そしてそこには今の夫、駿との関係が抜き難くあったというのですね。

駿が中学にあがって、自分と遊んでくれる時間が減ってしまった。ひとり手持ち無沙汰に過ごすいぶきが本屋で見つけた一冊の雑誌。知ってるアニメキャラのコスプレ表紙が気になって、手にしてみればそこはめくるめく世界。付録の型紙に、わからないながらもミシンを使い、はじめて作ったコスプレ衣装。そいつを駿がほめてくれて、自分で嬉しい、評価されたことも嬉しい、どんどんコスプレの世界にハマりこんでいったというんですね。

そんないぶきの向きと不向き。仕事したくない、仕事に追われてやりたいことができない。そうしたもどかしさの先にあった駿との結婚。ああ、いぶきといぶきの未来を大切にしてくれる人がいてくれた。そしてその決断の先にあったのが、この公式コスプレイヤーのオファーだったのですね。

このオファーがいぶきの今後を変えていくのか。彼女の世界をより輝かしいものとしてくれるのか。それはわからぬながらも、間違いなくいぶきになんらかの影響をおよぼすだろう。その影響、そして変化するものはあるのか。いやもう楽しみですね。いぶきの飛躍、あったりするのかな。

2025年3月26日水曜日

『まんがタイムきららフォワード』2025年5月号

 『まんがタイムきららフォワード』2025年5月号、昨日の続きです。

『ネコかぶりアンコール!』

シンデレラにはじまりシンデレラに終わる。この物語のテーマは、音子と劇シンデレラの関係にあったと感じさせられた構成。ええ、見事に終わりに向かってみせたクライマックス回でした。

シンデレラは、いわば人を偽り別人を演じる物語。灰かぶりと呼ばれる娘が、絢爛なドレスに身を包み王子に見初められる。それは、本当はがさつで乱暴な音子が学校では理想の女子を演じている、そうした構造をまま引き写していて、だからこそこの物語はシンデレラにはじまりシンデレラで閉じる必要があったのでしょう。

再演シンデレラは最初のシンデレラとはちょっと違っていました。最初から音子の地を露にしていく。これはすでに音子のためのシンデレラが持つギミックを皆が知っているためか。でもそれ以上に、部長からのメッセージがあった。音子は音子のありのままお姫様になっていい、それを伝えようとしている。また、これまで音子が演じてきたなかで気づいてきたこと、どんな一面も本当のその人であるということを、あたらめて音子が確認していく過程、そのしめくくりでもあったのでしょう。

最後にね、舞台を終えた素の音子と中学時代の友人が話す場面。うかつにも地を出してしまってるところを珊瑚、杏に見られてしまって、でもそれでもこの子は受け入れられていくということが示唆されました。どんな側面も音子の本当。劇を通して、それが学校にも浸透していく。いずれは音子も、どんな自分をも認めることに繋がっていくのだろうなあ、と思わせてくれる描写でありました。

『オールドヨコハマラジオアワー』

ついに回避なったオルヨコ最終回。今夜もルールーは元気なトークを皆に届けて、ファンは喜ぶ、しかしミサキはまだ受け入れられずにいるのか! 母はすっかりルールーファンだというのに、ミサキよ、つらい過程であるな。でもこの先にルールーの未来があるとわかっているから耐えられる。そうです、どんな側面も本当のルールー。いずれ認め、受け入れられる日もくるってものですよ。

なぎさの周辺にもちょっとした変化がありますよ。ハラスちゃんから、オルヨコのスタッフにならないかとのお誘い。ルールーたっての抜擢だというのですが、一リスナーとして楽しみたいからと断るなぎさです。あきらめないというオルヨコサイドの熱意にいつか折れる日がくるのですかね? わからないけど、なぎさに関しては一途に一ファンであり続けそうな予感がします。

そしてもうひとつの変化です。次の日曜にオルヨコ最高委員会をやりましょう。なぎさの家にはミサキもその母もやってきて、ああ、まさにこれまでの集大成。あらためてなぎさに友人にはなれないというミサキですが、なぎさのことは認め感謝している。同志としての繋がりがここに成立しているのですね。

さらにもうひとつの変化! いやね、なんかありそうだなって思ってたんですよ。なぎさの手による愛情たっぷりシュウマイ。あ、なんかみんなでタイムリープしたりしそう!? と思ったら、姉ちゃんかーっ! いやもうほんと、なぎさの愛があかねを異なる世界線へといざない、そしてあかねが出会うなぎさやいかなるなぎさであるのでしょう!

シュウマイ食べてタイムリープという突拍子もない漫画でした。その突拍子なさを最後までしっかり大切にする、そんなラストになんだかおかしみのわきあがるもの感じたのでした。

2025年3月25日火曜日

『まんがタイムきららフォワード』2025年5月号

 『まんがタイムきららフォワード』2025年5月号、昨日の続きです。

『花唄メモワール』

梅の行動が歴史を変えてしまった!? 友人だった巴枝がすっかり別人になってしまって、ああ、梅ちゃん、大泣きですよ。泣かれて戸惑う巴枝(?)。と思ったら、巴枝、普通に別にいるんじゃありませんか!

っていうのも当たり前。梅が最初に会ったのは巴枝ではありませんでした。渡辺結花。巴枝の家に下宿して、花山芸妓をやっている。花瀧屋で梅と会ったこともありますよ、ということで結花が梅のことを覚えていたのは不思議でもなんでもないんですね。

結花を頼りに大正時代の芸妓について調べられないかと思った梅。しかし思うようにことは運ばず、けれど巴枝から大正時代の花山を描いた小説について知るのです。当時の花山で執筆された。その情報から、もしや作者は吉野竹子? かと思ったら違いました。でも吉野竹子についての新情報。なんと巴枝の曾々祖母だというのでありました。

巴枝がいうには、竹子が小説を書くとは聞いていない。ということは竹子は小説家としては大成しなかった? あるいは、巴枝が勧めた小説の作者は変名の竹子なのか。わからぬことはいっぱいで、そしてまたここで現れた結花と梅のえにしとは?

なにかしら梅と、あるいは藤野とのつながりなどがあるのではないか。なんてこと思わさせる子なのですね。

『ウクレア!』

一気に貝殻を集められるかもしれない! 楓が持ち込んだのが、学生音楽祭の情報。かなり大きなイベント、しかも海沿いとウクレレ部の目的にはうってつけ。なのですが、問題もあって、それはなにかというと出演できるのは各学校ごとに一団体だけという制約。すなわち実績もある吹奏楽部と出場枠を奪いあうことになってしまうというのでした。

実際吹奏楽部はウクレレ部に譲る気もなければ負ける気もない。当然自分たちが出場するものと決めつけていて、しかし驚かされましたね、あの生徒会長音羽がウクレレ部に助け船? 生徒たちに決めてもらうのがいいのではといってくれたのですね。

同日に演奏をして、それを聞いた生徒たちに投票してもらう。ここに一縷の望みが見えてきたのですが、さらにいいこと? 悪いこと? には、吹奏楽部はまるっきりウクレレ部をあなどっていて、負けたらなんでもいうことを聞くなんていっちゃってるっていうんですね。

はたしてこの余裕を突いて勝ちを収めることはできるのか。希望に溢れるウクレレ部だけれど、まさかの勝負の当日に、楓の不運が火を吹いた!? それは雨漏り! なんと、演奏場所にと提供された第二音楽室がおおいなる雨漏り! これではライブなんてできない!

まったくもっての逆境に、灯火が提案です。音楽室を飛び出して、こちらから打って出よう。廊下を歩きながらのライブ。テンポキープは空子におまかせ。さらに気になる作戦とはいかなるものか。

この逆境を好機に変えようとするウクレレ部の活動や。どのような結果につながるのか、まさしく見物でありますね。

『しゅがー・みーつ・がーる!』

体育祭で優勝したら商品が出るのか! しかも今年はホテルのビュッフェチケット。これ、商品の選定に美都の関与があったのでは!? と思ってしまうくらいにタイムリーな商品。カンナに美都に嬉しい、そんなチョイスにもはや優勝を夢見てしまうカンナさんなのですね。

目と目で通じあう美都とカンナ。美都の表情の向こうに、ビュッフェを楽しみにしている気持ちを読み取ったカンナです。当然自分にとっても楽しみで、絶対勝つ気でいる。ところが好事にこそ魔が多し。決勝のリレーで、アンカーをつとめるはずだった陸上部員がケガにて欠場。カンナがアンカーの大役を任されることになってしまいました。

しかし、このトラブル。カンナにとってはよかったのでは? クラスでは皆から怖れられているカンナ。しかしこの活躍がカンナに向けられる皆の目を変えるきっかけになるかもしれない。さらにゴールで待つのは他ならぬ美都です。カンナの手をとり、ゴールで待ってます、一緒にビュッフェにいきましょう。

ああ、ここまでいわれちゃカンナさんも負けてはいられません。不運とは重なるもので、走者の転倒からのバトンミス。しかし決してあきらめないカンナ。倒れた子を責めるでもなく、むしろはげまし任せてという力強い言葉。そして有言実行、気迫で先頭集団に追いすがっての美都に飛び込むその活躍は、カンナをとりまく状況を一度に変えてしまう、そんなミラクルを感じさせるものでありました。

しかし美都さん、いいのですか? これ、カンナさんの人気があがりましたよ? ライバルが一気に増えてしまいますよ? それでも負けない。そんな気持ちがあるのでしょうか。ええ、その気持ちにたがわず、カンナさんを魅了し続けてさしあげてください!

2025年3月24日月曜日

『まんがタイムきららフォワード』2025年5月号

 『まんがタイムきららフォワード』2025年5月号、発売されました。表紙は『6億年の博物旅』。イノチとアカリが恐竜時代でジャンプ。後ろにいるのはディプロドクス? シダ植物の茂る原野。空には翼竜の姿も見える、まさに時代を超える長大な旅の物語を感じさせる表紙であるのですね。肩を組むようにして寄り添うふたりは、ぱっと明るく笑うアカリと、落ち着いて静かに微笑むようなイノチ、対照的ながらも親しさ感じさせるのですね。全体にマットな色調も落ち着き感じさせて素敵です。

今月は新規ゲストが1本です。

『プロジェクトビッグラブ』

レンタルビデオ店でバイトをする主人公。その仕事ぶりはぞんざいでどこか上の空。集中に欠けているものだからバイトリーダー直々に注意を受けてしまうのですね。ところが、この口やかましいバイトリーダー。どこか様子がおかしくて、妙な距離感の近さもさることながら、拳銃を取り出して死んでもらいますときた。もしやバイトに入る前、スマートフォンを取り上げたのは、助けを呼ばせないため? しかし、特になにか特別な背景があるわけでもない私が、なにゆえ殺されなければならないのか?

混乱しながらも、話してみればわかってくれた? 殺すというのも誤解がもととわかって安心と思いきや、正体を知られたからには生かしておけない。ピンチであることには変わらないのですね。

そんな主人公が、今度は私を殺してくださいといいだした。いったいなにがあったのか。

冒頭から差し挟まれていた学校の情景。孤立を感じさせるその様子が関係してくるのか。この謎めいたふたりの関係、後編になにが明かされるのか気にさせるのです。

『球詠』

順当に勝ち進んでいく新越谷。本来なら5回コールドも狙えた相手に意外や苦戦して、危なげないとはいえど9回までかけてしまった。決着まで長びくということはヨミを消耗させてしまうということ。夏の大会の長丁場を思うと、ここでヨミを疲れさせたくないというのは本音なのでしょうね。

打線が微妙というこの時期。当たる相手が格下だったのは運がよかったといえる。けれどそろそろそうした幸運は打ち止めして、次の相手は姫宮高校。16強常連の武蔵南を降し、打倒新越谷に燃える姫宮を相手に、今度も新越谷は勝ちを得ることができるのか。

ここで負けるわけにはいかない。意気や揚々の新越谷ですが、キャプテン岡田のちょっと弱気な内心や、あのヨミも覚える緊張などなど。なかなかに今度の夏は気持ちの上でもすんなりとはいかないようで、なんだか心配させられるのですよ。

『魔法使いロゼの佐渡ライフ』

ガチ頼みの姿勢に入った月渚であります。ときこに相談したら、一生懸命お願いするときは土下座だといわれた。まさかこんなことになるとは思ってなかったときこがえらいこと答えちゃったものだから、まさかの異常事態になっているというのですね。

これ、動画でバズらせたいっていうんです。以前、ロゼの投稿がバズったことがあった。ロゼを出すとバズる。そう考えた末のお願いなのですが、土下座のなんのと穏やかでない情景だけれど、こうした楽しいお話なら悪くないですよね。

で、なにをやるかというと、木剣を使った剣術披露。なんと、月渚は剣術の心得があるのですか。貴族の嗜み。ロゼに作ってもらった木剣を使って、軽くスイカを両断ですよ! すごいな月渚さん、かっこいい! さらにここからロゼとの決闘いやさ模擬戦することとなって、ああ、ロゼは王族、当然剣術だって学んでる。ふたり、剣術にて優劣を競おうということになったのですね。

月渚の踏み込みですよ。一気に相手のふところに入り込むその打ち込みや鋭く、そして続く攻防の激しさ。ロゼも決して負けてない。でも月渚には負けられない理由がある。魔法の才に恵まれなかった自分は、剣では誰にも負けられない。その気迫は本物で、積み上げられた鍛錬も相俟って、ついにはロゼを圧倒。降参させるにいたったのでした。

いつもはクールな月渚の、決して譲れない思いが見えた今回でした。剣にバズりと、振れ幅が大きくて笑ってしまいそうになりますが、どちらにも月渚は本気。この本気が光っていた。ええ、月渚をもっと好きになる、そんなエピソードでありました。

2025年3月23日日曜日

『まんがタイムきららMAX』2025年5月号

 『まんがタイムきららMAX』2025年5月号、昨日の続きです。

『さうのあっ!』

リューディアとの別れを予想し、今のこの関係を大切にしたいと願うこかげ。周囲から距離を置かれてしまった自分を当たり前に受け入れて、友達の輪を広げてくれたリューディア。別れを思うと本当に辛くて、こかげもいつになく元気がなくなっているんですね。

今の時間を惜しむように、リューディアをサウナに誘うこかげです。花の湯でリューディアとふたりだけで話したい。殊勝なこかげ。なかなか話を切り出せず、すっかりのぼせてしまって、リューディアの膝枕で介抱されているそのときに、リューディアへの感謝とともにいずれくる別れについて話したのですね。

でもよかったですよ。リューディアがいっていたルミと一緒の大学。てっきりフィンランドに帰るのかと思いきや、日本の大学だったのですか! ああ、こかげさん、取り越し苦労でした。すっかり安心して、ずっと我慢してた寂しさが溢れちゃいましたね。リューディアにすがって泣いちゃって、でもよかった。すぐにお別れとはならないようですよ。

仮にリューディアが国に帰ったとしても、芹香に槇はずっと友達。嬉しい言葉ももらえて、より深まった友情が美しくも愛らしい、そんなラスト。こかげが音頭をとったさうのあっ! の掛け声もまたよくて、この子たちの関係、ずっとずっと続いてほしいと思いました。

『SAN値直葬!闇バイト』

またなんか怪しい行動してるふたり組。おっと、ひとりはくてら!? クトゥルフの娘を自称する危険な存在。どうも人間を騙して輝くトラペソヘドロンに潜入。暗黒ぬいを強奪しようとしているのですね。

この危険な存在を相手にするのが、ああ、間が悪い、新人の七星かれんですよ。くてらを知らないこともさることながら、この店特有の危険な客についても経験が少ない。今回の客は、見た目こそは少女であるものの、実態はこの世のものではない。はたしてかれんひとりで対応できるのか? 実際、くてらの口車に転がされて、見せてはいけない暗黒ぬいを見せてしまった!

目当てを見つけたくてら。同行のバイトにクトゥルフ像への祈りの言葉を唱えさせようとしている。これ、いったいなにが出てくるのか? 父なるクトゥルフが? あるいはなにか別のものが? いや本当にかれんの大ピンチ。こんなときに、あかりはどこでなにをしているというのでしょう!

2025年3月22日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2025年5月号

 『まんがタイムきららMAX』2025年5月号、昨日の続きです。

『スポチャン!』

団体戦のメンバーを決めるための選抜戦は、残すところ一戦。ももとあかりが出場を懸けて激突することに。いったんは棄権はしようとしたももを、大事なのはももが出たいかどうかだと、諫めるあかり。ああ、譲られるかたちでの出場はあかりにしても望むところではなかったのですね。

いざ戦いとなれば回避に優れるももが有利か? そう思わせて、しっかりももの対策をしているあかりです。オートカウンターを盾で防ぎ、カウンターを狙いにいく。短いリーチを補うべく、盾の構えを守りの構えから攻めのそれに転換し、深く踏み込んでいく。

あかりの気迫の一打。負けを覚悟し一瞬諦めを見せたももが、あかりの言葉を受け一転回避からのカウンターに打って出るその流れは、勝ちを狙いにいくあかりの一念、そしてずっと逃げ腰だったももにして譲れない思いの育ってきていることを描いて、充実でありました。

勝ちがあれば負けがある。これは勝負の常ではありますが、勝利の影でひとり涙をこぼすあかりの気持ちが切実に迫ってくる。これもまた圧巻でした。涙するあかりを知り、戦いに向けて気持ちを高めていくもも。これがまた見事。ひしひしと胸に訴えて熱い。そんな場面でした。

『てくてくっ!秘密リサーチ』

修学旅行で京都を訪れたすかいたち。ああ、京都にきてくれた。感慨を覚えるのでありますが、修学旅行のスタイルは、ひぐれたちには向いてない? 集団行動は不自由で、せっかくの旅行も楽しくない。ですよね。ひぐれのいつもの自由にひらりひらりと気の向くまま見てまわる、そうしたスタイルとはまったく異なる、いうならばパックツアー。バスに詰め込まれて、時間に追われるスポットめぐり。さらに加えて、ひぐれが思い知る孤独。すかいもマリンも友達いっぱい、人気者だというのに、ひぐれはふたりがいないとぽつんとひとりぼっち? 班分けでふたりと離れてしまったものだから、ああ、ひぐれの大ピンチであります。

銀閣寺にいっても楽しくない。お茶席も楽しくない。眉根を寄せるその表情や、まるで心が動いていない。寂しい時間を過ごしたというのですね。

そんなひぐれの救いとなったのは、旅館に戻ってからのひととき? すかいが、ひぐれのことを大好きといってくれた。ひぐれと一緒にいたい。ひぐれと離れての行動が寂しかったとすかいもいってくれ、その言葉にすっかり安心したひぐれだったのですね。

いつもとは違うスタイルの旅行。しばしの別れがふたりの気持ちを近づけて、ええ、より深まるものありましたね。これから先のふたりのつながり、より密接になる、そうしたきっかけになった旅行でしたね。

で、次回は修学旅行後半戦? 続いてはどこにゆくのでしょう。

2025年3月21日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2025年5月号

 『まんがタイムきららMAX』2025年5月号、昨日の続きです。

『プロジェクト・ユリフォーミング!』

イオリとルナの仲を取り持つためなら、なんだってやる所存のリリーです。今回は、古くから子はかすがいと人のいう、その言葉にあやかって自ら赤子になってみせました。実際、変身の一言で小さな子供になれるというのですが、これ見た目だけじゃなく知能まで子供になるのか。でも、実際かわいい子。イオリが即座に心掴まれて、続いてルナも見事に鷲掴まれてしまって、めでたくリリーの目論見は実を結んだのでした。

でも実際、子供リリーを仲立ちとして、ふたりの仲は深まっていきますよ。でも、どちらもパパを自認しているの? いやあるいは、最初に呼ばれたのは自分でありたかったのかもですね。

このふたり、子育ての方針でぶつかったりもするけれど、リリーのためならふたり一緒に百合夫婦としての結びつきを確固たるものとして、ああリリーよ、よかったなあ、お主の犠牲でひとつのカップルが誕生したよ……、と思ったところが、リリーの変身時間が終わってしまい、なんとなく雰囲気に呑まれてしまっていたふたりも正気に。ああ、簡単にはいかないものなのですね。

とはいえ、この作戦の前よりも深まったものはあったはず。これがいずれのカップル成立、ふたりの素直になるきっかけとなってくれれば御の字ですね。

『魔法柴犬★はなまる』

はなまるが魔法アイテムを入手して、俄然必殺技トークに花が咲きますよ。とりわけプリシュガファンの愛莉がやる気を見せて、というかひとり暴走して皆を置いてきぼりにしています。ああ、この温度差よ。プリシュガ話ができる相手と思われた凪沙でしたが、妹と一緒に見てる程度。愛莉の求めるそれとは明らかに違っていたというのですね。

と、こうしたミスマッチはさて置いて、プリシュガの必殺技をはなまるに覚えさせようと試行錯誤です。はなまるは覚えがいいですね。普段の愛莉の行動を見て覚えてた。あとは実践するだけとなって、何度か試してみたらクリームフェッテが部屋中に溢れかえっちゃうという! しかもこれがペット向けのおやつ味! ああ、ニャンダーズにとっても好物なのか。これは使えないと、次なる技の開発に移ることとなりました。

凪沙が参加してくれたのは幸運でしたね。愛莉だって相当なものですが、細かなこだわりが技の実現の邪魔になる。対し凪沙はそうしたことがないでしょう? できることをできるようにやってみる。ニュートラルな視点から技の提案をしてくれて、かくしてできあがったのがリボンによる拘束技! からの爆発!? いやいや、待って、意外と凶悪だな。見た目はリボンだけど、効果としてはチェーンマインだこれ! いやもう、ポメルンがすっかり酷い目にあってしまいました。

で、愛莉の部屋がボロボロに! これ、掃除だけですむのですか!? いやもう修繕が必要になったりしませんか。ええ、次から技の開発は外でやったほうがいいですね。

『追放令嬢は技能実習生になりました。~アーシャさまは野菜畑から逃げ出したい~』

魔力を込めた野菜が評判。もっと多くの魔力が込められた野菜、最強のラディッシュがほしいと蒼の要求はエスカレートするばかりです。

最初はアーシャも断わったんですけどね。でも、ミーラの助言、ブランド化というワードが効きすぎてしまって、アーシャが調子にのってしまった。

かくして過剰に魔力の注がれたラディッシュはおおいに育ち、その伸びた根がアーシャたちを拘束してしまうまでに! 宙吊りのアーシャがいうように、動物を拘束してそのまま養分として利用しようとする、一種の食虫植物に進化してしまったというのですか。

ラディッシュにむざむざやられるわけにはいかないと、脱出を試みるアーシャです。足に絡みつく根を風の魔術で切断しようとするも、腹筋が足りなくて根を射程に捉えられない! とはいうけど、宙吊りからの腹筋はそうそうできるもんじゃないよ。カンフー映画とかじゃないと見ないやつよ? でもアーシャは見事に抜け出してみせて、やるなあ、アーシャ様。なかなかに感心させられるがんばりでした。

そしてここからの攻防。もうちょっと待ってたらミーラが鎌を持ってきてくれて、楽に戦えたんですけどね。でも、アーシャの奮闘でラディッシュを成敗。見事収穫なったのでした。

こんなうねうね根が動いてたラディッシュが売物になるんですか? 本当に? 疑問には思うのだけど、蒼が自信満々にいうのですから大丈夫なのでしょう。ということでめでたしめでたし、と思いたいけど、最後に地面から顔をのぞかせた魔力ラディッシュの根! これはホラーでよく見る展開だ! ああ、カウンターアタック・オブ・ザ・キラー・ラディッシュ! 続編など期待できるのでしょうか。

2025年3月20日木曜日

『まんがタイムきららMAX』2025年5月号

 『まんがタイムきららMAX』2025年5月号、昨日の続きです。

『神絵師のおしごと』

もみじの同人誌とそれを紹介したコスプレイヤーさョのおかげあって、信仰を集めることができたツバキ様。見事歩けるようになって、ああ、まさしく回復の第一歩ですね! と思ったら、もみじが同じく杖を突いて現れて、なんとまあ、ジャンプでぐねって足を折っちゃいましたか。いや、ほんと、大丈夫なのか? 奇跡なのか奇行なのかで回復させてますけど、ちょっともみじも人智を逸脱してきていますか!?

さて、活動に一段落ついて、次への展望が見えてきたり、現状への疑問が浮かんできたりしてますよ。なかでも今後に影響しそうなのが、さョちゃんがツバキ様のこと見えた理由です。神を信じている? 現代日本人なのに? ツバキが感じた信仰のかたちは、むしろ憎しみに近いという。それはいったいどういう感情なのか。

そうしたもろもろが、いよいよ明らかになっていきそうな流れです。

ツバキに似ていたキャラクター、花御子をデザインしたのがさョの父。その父の名が、ツバキの神社の宮司の息子とおなじときた。ここで繋がる神社とさョの因縁。さあこれからどう手を打とうかというそのときに、神社に現れたさョ。さあ、どうなる!? 咄嗟に身を隠したさョ。しかしそれもすぐに見つかることだろう。ここから知ることになるさョの身の上。はたしてこれがさョを味方に引き込むきっかけとなるのでしょうか。

『エイティエイトを2でわって』

寶示戸神音の招待状が奏に与えた影響、相当なものだったようですね。美弦と一緒にリサイタルにいく。それでひとまず落ち着いたかと思ったのに、いまだにフリーズしてしまうっていうんですね。みんなでケーキを食べていてもそう。復帰したとしても、どこか行動が危うい。ほんとのほんとに、奏の心に大きな大きな影響を残したピアニストなのだとうかがえる描写でした。

さて、寶示戸神音のリサイタルに臨む、その前にもいろいろ動きがありましたよ。

さゆゆが頼まれていた馬居コーヒーのテーマ曲。完成したのだそうです。聞いてみて、奏も美弦も感心してるではありませんか。そして弾くなら奏がいい。それを聞かされて驚き喜ぶさゆゆがすばらしい。椅子ごと跳ぶ。奏からの報告を受けたときなんて、ガラスを突き破って窓の外に飛び出してるじゃん! どれほどに嬉しかったのでしょうね。喜びにひたっているさゆゆ、とてもいいものを見た、そんな思いがしましたよ。

そしてついてにリサイタル本番です。ステージに現れた寶示戸神音。客席に投げかけた視線、その先には奏がいる。その意図とはいかに。ああ、神音は奏になにをか伝えようとしているのかもしれませんね。

『アイドルビーバック!』

うおおお、写真に撮られる椿がかわいい! でも、すごい顔してますね。いやだって、こんなこと慣れてない。むしろ苦手にしている。でもだからこそ得られる栄養がある。あんじゅ曰く、尊み祭り。ええ、ほんと、このアクスタ売ってくれるならぜひ買いたい所存です!

さて、今回はライブに向けた準備の続き、いよいよ大詰めといったところです。ライブのグッズに記念のCDも作りたい。あんじゅの希望に応える椿ですよ。録っちゃいましょう。場所はこの部屋。いままさにここで録ろうという。機材も手持ちのものでまかなう。マイクはスマホ。ヘッドホンは椿が普段持ち歩いているもの。MIXは椿がやるので経費はゼロ円。

かくして進む宅録大作戦。いろいろ細かな失敗、トラブルはあるけれど、無事に録り終えたら、サブスクの登録にまで進んでしまう。

いやもう、今は本当にすごい時代なんですね。自宅で録音、ミキシングもマスタリングも手元でできて、そのまま配信にまで持っていける。いやあ、ほんと椿のすごさを思い知らされた今回。まさしく誰もがアイビバというグループに欠かせない。そうしたことを実感させられっぱなしでした。

2025年3月19日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2025年5月号

 『まんがタイムきららMAX』2025年5月号、昨日の続きです。

『ぬるめた』

男の子のホビーが好き。男児ノリ、男児趣味を解するくるみはですよ、クラスの男子にわいわいまざって、お昼を食べたりカードでデュエルしたり、女子という縛りから自由になって遊んでいるというのです。とはいっても、男子たちからしたら、女子という感じはさせないまでも、小さな女の子が一緒になって遊んでる。そういう感じではあるみたいなんですね。

でもって、くるみはカジのこと好きでしょう。肩に乗ったりおんぶをせがんだり。くるみにその気はないとしても、カジは大人化したくるみにみごとハマった過去がある。これね、きっとね、なんとはなしにね、いつか大きくなるくるみを思ったりするときがカジにはあったりするのではないか。近所のちびっ子が大きくなったら美少女! みたいな、そんな雰囲気がカジにはありそうだなあ、みたいなこと思ったりしたのですね。

まあ、くるみが大きくなることはないんですけれども。

でもって意外や身近に男児趣味を解するものが! ええ、しゆき、結構なガチ感じさせる発言でした。

『セーラー服と関西弁』

ひなたちゃんのおねえちゃんは二虎咲良!? いつか咲良と薫たちが出会うこともありそうな気がする! なんて思っていた前回でしたが、なんとまあ、展開がはやい! もはや遭遇。関西人はせっかちやから、待つということができへんのや! かどうかはわかりませんが、楽しみにしていた展開が速攻やってくるのは悪い気はしませんよね。

ゲームセンターにいった三人娘。覚えのある声に導かれてみれば、そこにはやはり見覚えのある後ろ姿が。ひとりはひなた。そしてもうひとりは咲良。姉妹で一緒に遊びにきていたというんですね。

薫がですよ、ひなたからうんちのお姉ちゃん! ってデカい声で呼ばれてしまうくだり、あれはおもしろかった。そう呼ばれてしまうこともさることながら、なぜそんなあだ名がついたのか、咲良が推測して誤った結論に辿り着いてしまうところ。あそこね、薫のこと気の毒がって、元気づけようとしてくれるでしょう。ああ、咲良はほんま気のいい人なんやなあってわかる、いいシーンだったと思ったのですよ。

ここから一緒に遊ぶところもよかった。咲良とまつりは痩せ我慢かも知れないけれど、ひなたにとっては仲のいいお姉ちゃんたちとの楽しい時間。実際、咲良もこれがきっかけで、薫たちと仲よくなってもよさそうですよね。

『子供部屋ドラゴン』

人間の世界にやってきたひきこもりドラゴンのぎゃお。なんと、ひまりと同じ学校、なんなら同じクラスに通うことになってたというのですか。ということは、ちゃんと編入試験を受けている!? でもって、ちゃんと住民票やなんかもあるというわけか。

転入の手続きはしたものの、部屋から出ようとしないぎゃおです。学校にきていないことを先生から指摘されて、はじめて転入の事実を知ったひまり。おおお、ここはお父さんなりお母さんなりがちゃんと教えてあげませんと!

ひまりに家族が増えたことを、ひまりの友人綾瀬みうも知ることとなりました。お隣さん。幼なじみ。でもちょっと温度感が違う。ひまりに悪い虫がつかないよう同じ高校を選んだ娘。なにか一途な思いをや感じさせるところありまして、しかもかなり苛烈な感じ! 新しい家族、ぎゃおのことを男きょうだいと勘違いして、さらにはキスしてくるなんて聞かされて穏やかじゃない。ああ、これは波乱の予感がしますよ。

まあ、早々にぎゃおが女の子であることは判明するんですけど。そして当然、ドラゴンであることも判明する。さらに目の前でテレパシーキスを見せられて、やっぱりこれは女子同士でも駄目でしたか、みうさん! 割ってはいって、何やってんだこのハレンチトカゲ!! 思いもしないおもしろ罵倒が飛び出しましたよ! いいですね、なんかいい語呂、いい響きでありました。

ひまりが、みうが付き添うからと、抵抗ありつつもとりあえず登校することになったぎゃお。なにかしらトラブルないし騒動ないし発生しそうだけど、それはぎゃおだけじゃなくみうまわりにも同様の予感させられて期待です。ええ、ぎゃおとひまりの距離感に、みうさん、思い切った行動に踏み切ったりしないものでしょうか。

2025年3月18日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2025年5月号

 『まんがタイムきららMAX』2025年5月号、発売されました。表紙は『ご注文はうさぎですか?』。今日はパジャマで長電話? おそろいのシャツの上にそれぞれ違った上着を羽織って、暖かくしてのパーティートークでありますよ。手にする電話は、昔ながらの家電話。黒電話ならぬカラフルな受話器は、ちょっとレトロでかわいさ感じさるアイテムになっていますね。皆それぞれにつけたうさぎのアイマスクも愛らしくしあがっています。

今月は新規ゲストが2本です。

『わたしにプールは狭すぎた!』

中学生女子水泳自由形、県内記録を保持するヒロイン地原小波。しかし速さを求めるあまり、勢いあまってプールの壁に頭から激突。それがショックで水泳をやめてしまった? 遠くの高校を受験して、誰も知らない場所で再スタートをきろうとしている。水泳を忘れてということは、もう泳ぐのはやめたのか。

けれど小波、県記録保持者としてのプライドなんかはあるんですよね。海に近い学校。朝から泳いでくる生徒なんかもいたりして、水着で登校! あまりの暴挙にイライラが隠せない小波なのですが、そこには水泳に対する屈折した気持ちもありそうで、そんな彼女がくだんの水泳少女、天野しずくに誘われて、オープンウォータースイミングに挑戦するというのでしょうか! という第1話。さあ、ここから小波の新たな水泳人生がはじまる! と見せかけて、実は小波には秘密があった。

理由もなく水泳から離れたわけじゃない。失敗が恥ずかしいからとかじゃない。

あの失敗の日から、水が怖くなってしまった。泳ぐことすらできなくなってしまっていたというのです。

泳ぎが嫌いになったわけではなさそうな小波。そんな彼女の新たな挑戦。しずくとともに恐怖を乗り越え、水泳の世界に戻ることはできるのか。最初の一歩を踏み出せずにいる小波に、しずくはいかなる手助けをできるのか。こうご期待の第1話でありました。

『ラビットテンダー』

安曇日菜はお人好し。頼まれごとを断われない。それどころか、見え見えの嘘でも真に受けて、寸借詐欺に引っ掛かりそうに! そのピンチを助けてくれたのは、謎の先輩。同じ制服の謎の美女。目元のホクロ、ハートマークのそいつが決め手となって生徒会長と判明するのですが、生徒会長には秘密があった? 生徒会室にお礼をいいにいった日菜を、謎の地下室に誘うのでした。

ゆきついた先は豪華な内装、さながら大人の夜の店。生徒会長はバニースーツに身を包み、この学校は地下で破廉恥な営業をしているの!? かと思ったら、生徒会の伝統として悩める生徒のための憩いの場、秘密のバー「らびりんす」を運営してきたというのですね。

日菜のために作ったというノンアルカクテルで気持ちもほぐれたか、生徒会長に秘密を打ち明ける日菜です。人の頼みを断われない。人呼んで「人助けジャンキー」。不名誉なあだ名までついているんですね。

そんな日菜に生徒会長がささやきます。解決策は生徒会に入ることだ! はたしてほんとにそうなのか? 日菜にしてメチャクチャといわざるを得ない提案に、しかし自信満々な生徒会長を前にするとなんだか会長が正しいような気がしてきた……。かくして日菜も生徒会の、いやさらびりんすの一員に!?

かくして日菜は、白バニーを着ることになるというのですか!

2025年3月17日月曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2025年3月16日日曜日

今日は休みます

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2025年3月15日土曜日

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2025年3月14日金曜日

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2025年3月13日木曜日

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2025年3月12日水曜日

『まんがタイムきらら』2025年4月号

 『まんがタイムきらら』2025年4月号、昨日の続きです。

『かみねぐしまい』

物語は佳境に!? テントウムシの姿をとって現れた神様の母。意思疎通のためにまえなの体を勝手に借りるくだり。まさに神様、人を人とも思っていない傍若無人な振る舞いだあ! しかもまえなとツギノの区別がついていない。ツギノのつもりでまえなに入っちゃっているんですね。

その神様のいうことにゃ、神様の子にお願いをしにきたという。その願いとは? なんと、母神様は大きな失敗をしてしまっているのだという。人の願いを叶えすぎて、世界を破滅に導いてしまった。その百年ほどをなかったことにして、この時代に子神様を作り出し、自分の後を受け継がせようとしている。

その方法とは、母神を子神に取り込ませる。自分は消え去り、すべてを次代に託す。あまりの展開に混乱と恐怖と戸惑いを隠せないツギノ、まえなのふたり。子神様はというと、母の願いをかなえなきゃというモードに入り込んでしまっていて、さあ、これ、どうなるの!?

素直に取り込み次代を担うのか、あるいは違った道があるのか。ここにツギノとまえながいるわけは!? いや、本当に物語は佳境なの!? あまりの展開に度肝抜かれる思いです。

My Private D☆V

『神絵師のおしごと』の有野金吾です。

D☆Vポイントは、「見えてもいいやつだからと無防備になってるやつ」。さらに大きな文字が続いて、「見えていいかどうかはこっちが決めることだが?」。

強いメッセージ性を感じさせる文章であるのですね。

そのメッセージを体現するのがイラスト。体操着姿のもみじがシャツの裾をめくって、「いや…見えてもいいやつですけど…」、スパッツを見せてくるんです。

なるほど、見えていいかどうかはこっちが決めるとはこういうこと! もみじは見せてもいいと思っているけれど、こちらとしてはよくないだろう! と思いながらもしっかり見てしまう。この見せる側と見る側の意識のギャップ。見えてもいいと当たり前のように見せてくる、その意識しないからこそ醸し出されるものがある。そういわんとしているわけなのですね。

私としては、それをもみじがしているところにより一層の価値を感じます。この子、なにか素朴でいいですよね。だからこその価値があると思います。

2025年3月11日火曜日

『まんがタイムきらら』2025年4月号

 『まんがタイムきらら』2025年4月号、昨日の続きです。

『しあわせ鳥見んぐ』

芋煮の派閥争いにピリオドが打たれる時がきたのでしょうか。味噌味豚肉の芋煮と醤油味牛肉の芋煮が、それぞれ馴染みのない地域のものに振る舞われて、その評価やいかに。一口食べてみて、おいしい、んめのぅと好評。思わず地元の言葉が出てしまうほどにおいしくて、ええ、なにも争うことなんてなかったのです。

岬もいいます。芋煮の主役は芋。芋がはいればみな芋煮。具材や味つけの違いもすべて包み込む懐の深さがある。ええ、なにも対立することなんてなかった。おなじ芋煮を食べたもの同士、もうわだかまりも消えさって、互いに認めあう仲となったのでした。

さらにラストの芋煮カレーうどんの存在は、誰をも満足させて、ああ、こうして皆はより仲よくなったのだねえ。と思ったら、その内心にやっぱり地元の芋煮愛が! なかなかに簡単に決着しない、そんな奥深さがあるのもまた芋煮なのですね。

『異世界魔王ごっこ~魔王は姫を倒したくない!~』

この異世界にもバレンタインデーに似た風習があるというのですか? 魔王への敬愛を示すため、蝙蝠の心臓を捧げる祭りがある。しかもその心臓、動いとる!? しかしこれ、ハートといえばハートか。一番いい心臓を送ったものには魔王様から魔力をわけてもらえる。悪魔にとっては負けてはいられない、重要イベントだというのですね。

でも乃々は心臓なんていらない。すっかり引いちゃって、蝙蝠の心臓よりチョコレートがいいと方向修正。魔王様が所望するならと、その提案に素直にのってくれるのがアヴァたちなのですね。

でもなかなか一筋縄ではいかないところもありまして、リュグ、なんか変なもの煮てませんか!?

4人のチョコ披露。アヴァのできがすごい! でも手作り感あふれるヴィンのクッキーもジェロのカップチョコもかわいい。で、問題のリュグ。見た目はいいのになあ。でも匂いからしてなんかおかしい。アヴァが没収してくれて乃々はピンチ回避。もし食べていたらどんなことになっていたんでしょうね。

そして最優秀者が選ばれました! って、アヴァの圧がすごい! これ選ばれたというより、選ばせたっていったほうが妥当なのでは? そして魔力を授ける儀式は、手の甲へのキス! ああ、嬉し恥かしの時間。アヴァさん、果報者でしたね!

2025年3月10日月曜日

『まんがタイムきらら』2025年4月号

 『まんがタイムきらら』2025年4月号、一昨日の続きです。

『ばくちぬぎ!』

久しぶりに、といっていいのでしょうか、脱衣ギャンブルに興じるミクルたちです。というか、ミクルと幻は巻き込まれただけともいえる。紅音の系列ブランド下着を幸運にも手にいれられた。さすがミクルの強運! といいたいけれど、そこで牧野と出会ってしまったのが運の尽き。限定品をよこせと、金目当ての富井とともに、幻に下着を渡せと迫ってくるのです。

こんな不当な要求、突っぱねちゃったらよかったんですけどね。ところが富井の含みのある、ふたりの秘密を知っているという言葉に揺らいでしまって、まったく利益のない提案を受けることになってしまった。そこからの不幸ですよ。

なにがあかんって、牧野のテリトリーで勝負するってのがあかん。これでもかと散らかった部屋に通されて、ここでサイコロしりとりなる勝負をしようという。ポイっと振ったサイコロの目でしりとりできなかったら負けというルールなんだけど、振るたびに行方不明になるのがいかん。でもって、探しに探しまくってようやく見つけたその目で勝負が決まるの、まさかこの部屋にいくつもサイコロが埋まってるとか、まったくもってイカサマじゃん!

運がよけれどイカサマには勝てぬ。結果として幻はせっかく買えた下着を牧野に奪われ壊されて、もう踏んだり蹴ったり。まったくのいいとこなしでありました。

でもね、最初からどんぶりに振るとかさ、こぼしたら負けとかさ、そういうので公平性を担保しないと。ええ、今回は完全に七星姉妹の作戦負けでした。

『ほうかごバスケット』

定期試験が終わり、部活も再開。このタイミングで生徒会長の任期も終わって、晴れて自由の身。生徒会長いやさ榛原はながバスケ部に合流してくることになったのでした。

生徒会長改めはなちゃん。すらりとした長身美人! で、バスケがやたらうまい。経験者かと思ったら、なんとまあ、授業でやる程度ですか。つばさの説明を聞いて、それでいろいろできるようになったという。さらにはアレンジまで加えて、レイアップどころかレイバックまで習得。一種の天才といっていい、そんな逸材だったのですね。

そしてもうひとり合流です。それは先生、若草つつじ。生徒たちにまざってバスケをすることになるのですが、経験者のはずの先生がまるでついてこれない! けいにまで自分より下と評価されて、ああ、上下に振り幅の大きいふたりが参加してきたわけですなあ。

と、こうしてメンバーに顧問も揃って、これから彼女たちのすることは? それはインターハイ予選! 全国高等学校総合体育大会、高校生たちのスポーツの祭典。熾烈な戦いが繰り広げられるこの大会は、つばさたちがその力を示す機会となるのでしょうか。

『魔女まじょS-WITCH』

月町一族よりも優秀であることを証明したい。その一心で、こよるに魔法勝負を持ち掛ける謎の少女、霧園ルチェッタ玲。こよるはね、まったく乗り気じゃないんです。勝負ごとに魔法を使いたくない。それがこよるの気持ち。この子にとって魔法とは、あくまでも誰かのために振るうもの。優劣を競いあうための手段ではないというのでしょうね。

勝負を避けるこよるに、月町一族はその程度なのか、あるいはこよるだけがおちこぼれなのかと煽る玲。ここでまなが我慢ならなくなったのですね。大きな声でこらーと一喝。こよるのことをかばって、代わりに怒ってくれたんですね。

その日の夜、一本杉公園に集まったまなとこよる。玲のことを話しあって、そして本格的な魔法の練習。全然うまくいかないんですけどね。それでもちょっとずつでも進んでいこうとがんばる姿がとてもいい。まだまだ不肖の弟子ですが、いずれは魔法を使いこなせるようになるときがくるかな? そのときまで、こよるとまな、ふたりの和気あいあいと楽しい魔法レッスンが続く。それもまた一興と思わされた夜のひとときでした。

2025年3月9日日曜日

『まんがタイム』2025年4月号

 『まんがタイム』2025年4月号、一昨日の続きです。

『ローカル女子の遠吠え』

今回はご当地給食の話題です。水馬が聞くんです。りん子の学校ではサイダーかんは出たのかと。しかしそれがなにかわからないりん子。おなじ県内といえど、まるで文化が違っているという話。ここでもこうして語られるのですね。

サイダーかんというのは、サイダーを寒天で固めたもの。富士市のみの給食で、となりの富士宮では出てこない。市単位でもう違ってくるというのです。

これ、横に長い静岡での話ですが、縦に長く山が隔てる京都なんかでもそうなんでしょうね。京都の中部北部となればもうわからない。もしかしたら、南部でもさらに細かくわかれて違いがあるかも。調べてみれば今回のりん子や水馬のように、知らないメニューやなんかもどかどか出てきそうに思います。

さて、りん子たちの話す給食のメニュー。実はほとんどわかりません。ソフトめんがわからない。牛乳に溶かすやつ、ミルメークですよね? これもわからない。黒はんぺんフライは当然出なかった。冷凍みかんは出ましたね。これは人気でしたよ。こうして、給食のメニュー聞かされると、試しに食べてみたい! そう思うのもしかたないことでしょう。ええ、サイダーかんですよ。これ、食べてみたいですよね。

そして学校のルール、これも違うっていうの。ヤカンのHRとかってわからんですね! ゼッケンの書きかたもまるで違ってる。おもしろいなあ、とは思うけど、たとえば京都にはランリックというものがあります。これ、他府県の人はわからないだろうなあ! みたいな感じで、同県でさえ違いがあるのですから、県やエリアをまたぐと、ほんとにまるでわからない文物、文化、いくらでもありそうですね。

『星月夜工業高校ルナ同好会~38万キロの奇跡~』

ひかりが連れてきた入部希望者。素直を見て入部をとりやめようとした理由は、男性が苦手だったからというものでした。花染輝夜。インテリアデザイン科の1年生。暇そうな部活ならどこでもよかったという彼女だけど、ひかりがいうには天文部を選ぶ動機はあったようなんですね。

けれど素直がいるなら入らない。かたくなに素直を避ける輝夜なのですが、男性が苦手という理由が明らかになったら、そのへんのもろもろ話してくれた。男子がというよりも、人と関わるとロクなことない。なにか人間関係に問題を抱えたことがあるのでしょうか。実際、美術部という選択肢はない模様。相当深いなにかがありそう。ですが、苦手だなんだで好きなことできないのはもったいない。ひかりの説得で、素直との接触は極力避けるという条件で入部することに決めたのですね。

かくして部員は3人に。これでめでたしめでたし、かと思ったら部にするには4人必要と判明。ああ、あとひとり探さねばなりません! と、ここで輝夜がやけにやる気見せて、自分にとっての安息の地、一旦ここと決めれば意地でも守る。そんな子というのが見えてきましたね。

『スーパー恋愛タイム~現場でドSな彼女は自宅でデレる~』

マナが倒れてしまった。寝不足と過労というのですが、その根底には失恋がある。アツシとリナが交際しているというニュースを知り、それがダメージとなってしまったのだろう。

黙っていたことに責任を感じるリナです。そしてまりんも重荷を背負っていて、リナとアツシの交際に気づきながら、マナの恋心を焚きつけた。自分のしてきたことをリナに涙ながらに告白する。そのときの姿は、あの狡知に長けたまりんとは違う、素直で思いやりの心を持ったまりんの優しいそれでした。

さて、マナですよ。自室でひとり撮影に穴をあけた責任を感じている。テレビにはエヴォリューザーの放送最新話。アツシの姿に未練を感じていたマナに、アツシ演じるタダシの言葉が届く。

傷ついてもケリつけたほうがすっきりすると思うぜ。

この言葉を受けてのマナの行動。失恋は失恋として、自分の過去の一ページにすることができたのですね。

かくして撮影はいよいよ大詰めに。残すは最終話。次回、この漫画も最終回! すべての撮影を終えた彼ら彼女らが見る景色とはいかなるものなのか。いやはやまさしく見どころであります。

2025年3月8日土曜日

『まんがタイムきらら』2025年4月号

 『まんがタイムきらら』2025年4月号、発売されました。表紙は『あっちこっち』。伊御とつみき、ふたりが登場。これはつみきにプレゼントを差し出す伊御。そして伊御にマフラーをかけるつみきでありましょうか。ふたりそれぞれに相手を思い、大切なあなたに思いとともにプレゼントを渡す。寒さの残る季節。けれどこうして向きあうふたりのまわりには、暖かな日の射すようであります。ほのぼのとした暖かみ。ふたりの心に灯る思いの火が冬も春にかえてしまうのです。

今月は新規ゲストが2本です。

『おしごとのススメ』

これといって取り柄のない高木ほこり。けれど目標は高く持ち、目指すはエリート。そのためにエリート高校に入って、エリート街道を突き進むのだ! というのですが、エリートと連呼するけど具体性はあんましないな!

実際、なんか漠然とした夢はあるけど、具体的な目標はない模様。このふわふわしたところ、この子の個性なんだろうなあ。実際、いろいろ夢見て、ふわふわ考えて、いろんなことがおざなりに。そのことで入学式でも失敗。ホームルーム? オリエンテーション? でも叱られて、しかも大事な部活についての説明を聞き逃してしまった。

なにも情報のないなかで、入る部活を決めなければならない。って、プリントとか用意されてないの!? ともあれ、周囲の子たちが話していた「おしごと部」。その響きに将来の仕事に繋がるのでは? やっぱり漠然と夢見て叩くはおしごと部の扉。ええ、おしごと部への入部を決めたのですね。

しかしここで問題が。待っても待っても仕事がはじまる様子がない。というのも、ここはおしごと部。漢字で書けば推し事部! すなわち自分の推しを推す部活だったのですね。

そうとは知らず入部してしまったほこりに、幼なじみの卯月。卯月の推しはほこりだからいいとして、ほこりの推し活、どういうものになっていくのでしょうね。

『異世界転校生』

異世界との行き来が可能となった時代。互いに留学生を受け入れる態勢も整って、交流を深めようということになったのです。

かくしてここ日本にやってきたのがエルフのヨツハ・アフターグロウ。交換留学生に選ばれるまでは、長く森にひきこもっていた。その年月やおよそ800年。かつて戦争を終結させた英雄でありながら、人里を離れ、ひとり森に暮らしていたヨツハ。しかし異世界から流れつくアニメグッズを集めてみたりと、わりと普通というか、超越者とかそんな雰囲気感じさせない親しみやすそうな人物なのですね。

交換留学生に選ばれたときは断るつもりだったのに、行き先が日本の女子校と聞いて気が変わった。俄然乗り気になってやってきた日本の学校は、美少女いっぱい? ヨツハにとっては望ましい環境で、そしてそこでいろいろ助けてくれる綾音青葉にひかれていくのですね。

ヨツハの惚れっぽさ? これは異世界の価値観の違いと理解していいのか? あるいはヨツハ個人の傾向なのか。それはわからないけれど、ヨツハはすっかり青葉にまいってしまっていて、ことあるごとにより密接になろうと距離を詰めてくる。

ヨツハ、青葉の関係性。これ、恋愛として育つのか。それはまだまだわからない。でもヨツハはすっかりその気ですよね。

2025年3月7日金曜日

『まんがタイム』2025年4月号

 『まんがタイム』2025年4月号、発売されました。表紙は『大家さんは思春期!』。お花を育てるチエちゃんですよ。オーバーオール姿でニコニコ笑顔、チューリップに水をあげている様子が実に愛らしいのですね。今月の表紙のテーマは花なのでしょうね。『まほろば小町ハルヒノさん』は花冠をかぶりまして、『遠恋カノジョとおとなり上司!』ナズナはバラの花籠を持っていますよ。

『跳べないウサギと神の島』

レオの部屋に拠点を構えたリサコだけど、旅立っていったのか今や押し入れはもぬけの空。はたしてなにをしようとするのか。まるで想像もつかないレオは、リンコと子供たちと一緒にラジオ体操して、そして夏の海辺や小島を楽しみます。

小島の灯台から見渡す海。そこはリンコの世界の南端だというのですが、その言葉が島から出るというリサコの言葉を思い出させる。

そのリサコですよ。なんかよくないことをやっている? 島に点在する不跳兎神の祠を破壊してまわっている! これは祠が巫女の神通力と島に縛られる宿命の由来であるというのか? またリンコの祖母の気になる言葉。御心棒のない形代を放置するとよくないものが撒き散らされる。それって、まさしくリサコの宿ったウサ土偶そのものなのでは?

いやもう、あちらでこちらで不穏の空気が流れはじめて、もう大変。リンコの、レオの運命は、これから否応なく動きはじめそうなんですよね。

『腹割るウチらの秘密ごと!』

南見おとの家でトレーニングをすることになったヒメコ。あまりに充実のトレーニングルームに度肝抜かれているのですが、大量のマシンそっちのけでプランクからやることになって、ちょっと不満? いや、でもそれはプランクを知らないからだよ!

ここからがめちゃくちゃ面白かった。プランクのキツさを実感させられるヒメコ。もうダメと思ったそのとき、おとがまさかの攻めに転じるんです! ヒメコが楽しみに買っておいたケーキを、なんと腹の下に置く! べちゃっと潰れたら、ケーキが台無しになる。なんとしても耐えるしかない状況作り出して、そしてキビしい表情、クールな物言いがかっこいい!

いやね、普段はおどおどしてる子でしょう? そんな子が見せるクールでストイックな面。これはぐっときますわ。ほんと、ヒメコの魅力、そこに魅惑の腹筋が加わるということが、おとをここまで変えてしまう。ああ罪な娘よのう、ヒメコさんは!

ふたりの深まる関係もよければ、新たに登場したおとの妹、奏。この子が姉をダシにSNSでいいね稼ぎしてるというの、ああ、ヒメコが憧れたあのアカウント! この子が運営してたのか。ええ、ここにまた運命が動いてきましたね。もっとふたりは親密になりますか? ええ、ぜひなってほしいですね。

しかし、SNSでいいねかせぎとか、承認欲求こじらせたろくでもない大人になりますよ!

『良倉先生の承認欲求』

上枝をカラオケ女子会に誘う良倉! この人もまあ、予想もつかんことやってくれますなあ! 男性も利用可能なんですって? でもひとりではいけないからと、カラオケも苦手だからと、上枝を頼って映え活動しようっていうんですね。

でも、男ふたりってどうだろう。女性がくるといってバレたらどうしよう。憐れまれたらどうしよう。

ほんと良倉先生はめんどくさいなあ! でもそんなところが魅力なんだと思う。このめんどくささがあるから、上枝の手によって女性化させられた良倉があんなにも輝くのだと思うのですね。

さて、女子会ルームにはいった良倉ですよ。上枝がわりと圧倒されてるというのに、良倉のうきうきっぷり! 最高や! ほんと、良倉先生は最高や! で、店員がくるとすっとテンションを下げる。もうめちゃくちゃにおもしろい。

最後の最後にひとりカラオケに挑戦するも破れる良倉がまたキュート。この漫画は良倉の愛らしさ命であります。

2025年3月6日木曜日

『押しかけギャルの中村さん』

『押しかけギャルの中村さん』、第61話を読みました。

『押しかけギャルの中村さん』

おお、中村さん、ついに作家デビューするのですか!

リキに同人誌作ってみたらといわれて、その気になった中村です。眼鏡にベレー、漫画家っぽい格好しながら構想練ってるのだけど、絵心は残念、ストーリーも思うようには出てこない。でもね、そこに秋山がアドバイスしていくことでどんどんかたちになっていくのね。

ゆきづまるたびに秋山のサポートが中村を後押しする。本当、ふたりはいいパートナーだなあ。くじける中村。はげます秋山。ちょっと小さい子をあやす風ではあるんですけど、描けないなら画風を生かして絵本風にしてみたらどうだろう。で、このアイデアが当たる、当たる!

最初、中村の絵を見たときは、これどうなるんだろう? と懐疑的に見ていたのが、できあがった原稿見たら、これ、すごくいいじゃん! 手作り感。絵の雰囲気はほのぼのとして、絵本構成とすごくマッチしてる!

しかも秋山との共作であると明記されてる。ああ、ほんと、ふたり、いいパートナーだ! って思いましたよね。

できた原稿をリキに見せたら好評。さらには部数も思いきった数を提案されて、というのもコスプレイヤーとしても知られる中村はフォロワー数2万! って、すごいな。あらためて認識すると、ほんとすごいな。りるるるコスプレで認知された過程やリキのフォロワーもフォローしていることを考えると、100部でも足りないかも知れないぞ。

さあ、中村の初同人誌頒布やどうなりますでしょうか。売り子はふたり、中村と秋山。中村はブラックりるるるに扮し、そして秋山はくねくねに!

これ、本当にどうなる!? びっくりの大人気! みたいになったら絶対おもしろ嬉しいやつです。ええ、ぜひとも成功してほしいやつですよ。

2025年3月5日水曜日

『まんがホーム』2025年4月号

 『まんがホーム』2025年4月号、昨日の続きです。

『うちの秘書さま』

素敵なトビラ! さて、暇はあるけどお金はない御曹司はじめです。どこかに遊びにいきたいとゴネている、そんなはじめを見て田中さんからお誘いです。実家の竹林でのタケノコ掘り。山田も呼んで、はじめ、山田、七瀬が挑むタケノコ掘り。さあどうなるものかと思ったら、まさかのイノシシ乱入ですよ!

これね、はじめが七瀬をけしかけるつもりでいたでしょう。でも実際イノシシが出たら七瀬であれど歯がたたない! いやもう野生は恐しいなあ。あんなにたくさん掘ったタケノコも、全部放棄して逃げるしかなかったっていうんですね。

でもこんな散々な日を癒してくれる夕ご飯。まさかのぼたん鍋! 田中さんのお母さん、強いな! ほんと、ニコニコ穏やかそうに見せて、相当な肝っ玉です。

『座敷童子あんこ』

恩返しものの昔話に感動するあんこ。思いつきで幸太に恩返しするというのですが、そのおつかいの途中出会ったのが壷をかぶった豆狸。助けたあんこに恩返ししてくれるというのですが、それがとにかくふぐり絡みで大騒ぎ。あんこにふわりとかけられたお洒落なストール! いやもうほんと、めちゃくちゃにおもしろかった。シンプルなんだけど、こういうのに弱いんだなと思い知らされましたよ。

でも、この狸、本当に律儀ですよ。突然の雨にうろたえるあんこに差し掛けられる傘、ならぬふぐり! 濡れずにすんでよかった! 幸太への恩返しも無事完遂できてよかった!

本当、あんこ、情けは人の為ならず。よい仕事をなさりました。狸も無事恩返しできて、なにより。いいお話でありました。

『歌詠みもみじ』

肌のシミを見つけてショックを受けたもみじ父。気づいてしまったらもう知らなかった昔には戻れない。肌のケアにも気を配るようになり、でもお母さんの基礎化粧品を勝手に使ったのはよろしくなかったですね。しっかりばっちり責められて、いやもうでもそれはしかたありませんよ。

パパさんのピンチに力を貸したのが花見咲子。そうでした、パパさん好きなお嬢さんでしたね。フェイスパックをほどこしてくれて、それにママさんはオールインワンの肌ケア用品買ってきてくれてと、いいじゃありませんか、大切にされていますよ、パパさん!

やるとなったら限度を知らないのが山城家の人間です。パパさん、UV完全排除態勢を整えたら不審者と不評。さらには肌を傷つけたくないからと髭剃りまで控えちゃって、でもそんなパパの気持ちを娘の素直な言葉が癒してくれるのですね。

いやもう、今回パパさんはショックだったんだろうけど、最終的に娘の優しさを知ることができた。ほんと、受け入れなければならない現実もあったけど、ハッピーエンド、よかったですね。

2025年3月4日火曜日

『まんがホーム』2025年4月号

 『まんがホーム』2025年4月号、先日の続きです。

『ごちそうさまは二丁目で』

看板娘のタケちゃんの母が訪ねてきました。ニコニコと笑顔が息子にそっくりで、さすがに母子と感心。地元のお店が改装中というので、夫とともに東京に出てきたという。夫、ということはすなわちタケルの父。でもタケルには会おうとしない。それは、タケルのカミングアウトを受け止められなかった過去があってのことなんですね。

子供のころから男性が好きだったタケルの、父母ならわかってくれると思ってのカムアウト。まさかの宣言に母は消沈、父は激怒して、それからの親子関係の冷えきりよう。母は息子を治せないかと相談し、父は外聞悪いからとそんな母を叱る。家庭の不和を、父母の苦しみを自分のせいと責めるタケルが泣けました。ああ、普段は明るくふるまっているタケルにして、この過去があったというのですね。

いや、この過去あってこそあの明るいふるまいだったのかもしれません。

そんなタケルの新メニュー考案。これがタケルにとって、家族との縁を取り持つきっかけになってくれればよいと思えるエピソード。足りない一味、いかにして埋めようというのでしょうね。

『ガチ恋カウント2.9』

芽生子に迫るリコです。って、芽生子にはリコがこんなイケ女子に見えとるんか! 突然部屋を訪れ、肩を抱くリコにうろたえる芽生子のかわいさよ。でも、リコはなんもそんなこと考えていない。自分の誤解、考えすぎに気づいた芽生子もまたかわいい。ええ、リングの上での姿とは違い、普段の芽生子はかわいいんですよ。

芽生子がリコにいうんです。リズム選手からの逆指名、必ず勝ってみせる。ベルトもリコも渡さない! こういうところはやっぱりかっこいいんですよね。対しリコの、プロテストに自信がない発言。ほんと、こうして取りあわれてる新人がプロテスト合格も危ぶまれる、そんな崖っ縁女子だとは他の誰も思いやしなかったことでしょう。

そしてここに乱入者ですよ。まさかの黄泉渕嵐選手、来訪! って、待って? リングコスチュームのままきたの!? 芽生子に対し否定的な発言してくる嵐。芽生子が弱いという。リコのことも不充分と斬って捨て、残されたふたりは怯えてみたり怒ってみたり。

ええ、リコは怒ったんです。メイデンのこと悪くいうなって。この怒りを力に換え、見事プロテストに合格してみせるがよい!

と思ったら、不合格かあ! いやもうまいった。これ、どうなるの? ほんと、どうなるの!?

『カワイイだけでは飼えません ~さくらば動物病院カルテ~』

くまちゃんがいつになく神妙です。うちの猫を診察してほしい。愛猫芋焼酎を撫でていたらできものを見つけてしまった。小さな、経験の浅いキョウスケだと乳首と間違えてしまうくらいのできもの。でも動物のできものは小さくても油断できないものがあると、細胞診をすることに。ここでのテキパキと指示を出すくまちゃん。ベテランとしての頼もしさと、愛猫を心配する飼い主としての強さ、切迫感の感じられるシーンだったと思います。

冷静に見えて、動揺もしていたくまちゃん。やっぱり心配なんですね。そして結果は肥満細胞腫。レントゲンとってエコーして、診断結果は転移なし。さっさと手術でとることに決まって、まずはめでたしだったんですね。

動物の治療費は高価。社割を使っても悲鳴をあげるほどにお金が飛んでいく。いやもうそれでも大切な愛猫、家族のためならと支払う覚悟。これが飼い主、カワイイだけでは飼えない、そのことをしっかり知っている人の姿なのですね。

2025年3月3日月曜日

『まんがタイムきららキャラット』2025年4月号

 『まんがタイムきららキャラット』2025年4月号、先日の続きです。

『ずんだもんTV!』

きりたん、風邪をひいてしまいましたか。発熱、そして咳も出る。でもずんだもんが風邪というものを理解していなくて、なぜ寝坊が許されるのかと疑問に思ったり、熱があるなら冷やさないと、布団をはいだりと、やることなすこと問題だらけ。おかゆと水も、ずんだもんがアレンジしたせいで大変なことに。きりたん、すっかり怒っちゃって、ああ、これはずんだもんが悪いんだけど、風邪を知らないんじゃしかたないのかなあ。

とここからがずんだもんの出番です。まずはイタコが、それからずん子が発症。一家3人倒れてしまい、頼りになるのはずんだもんだけ。でもこの子の看病なんて頼りになるのかな。きりたんが預けたスマホ、検索してみたとしてもどれだけずんだもんが役にたてるか……。

となったところで、怪我の功名、うっかり開始してしまった配信のおかげで、リスナーたちからヘルプが得られた! しかもそのなかにずん子たちの知りあいもいるようで、なんて具体的で的確なアドバイス! と思ったら、お前さん、四国めたんか! 頼りになるなあ。

めたんによる遠隔からの指示と、それを見事に実行してみせたずんだもん。このタッグあって東北家は無事危機を乗り越えることができました。皆が元気になるまでずんだもちは我慢、そんなずんだもんが健気で健気で、ええ、本当にいい子ですねえ。というか、ずんだもん、本当に風邪ひかんのですねえ。

『このままモブじゃ終われない!』

ピコの母、襲来! 漫画家の夢を許さない母はピコを引きずってでも連れ帰り、もとの会社に復帰させようとする。あまりにも強引な振る舞い。自分では勝てないとわかってるピコが、コモナやそよかぜにすがるのですね。もう泣いてしまうほど。ああ、でもコモナどれくらい頼りになるんだろう。そう思ったら、コモナめちゃくちゃ強いな! 愛する相手の母、いずれは姑相手にして、クリティカルな発言を連発。しかもこれ、以前からこうなのか。もうほんと、ピコの好感度、みるみる上がっているじゃありませんか。このまま結婚にまで漕ぎ着けられちゃうのでは? ってくらいにコモナ大活躍でした。

しかしピコの母、サキュバスとしては劣等生だったの? 実力がない。大手に入れなかった。コンプレックス丸出しで恥ずかしいですよ。コモナの口撃なんですけど、どれも効きまくってるんですよね。しかも街に出ての実力披露。大人に通用せず、子供にも通用せず、変質者と思われたか割り込んできた子供の母親をごまかそうと苦しまぎれにアタックしたら、逆に落とされそうになっとる!?

いやもう、ピコならどんだけ活躍できるんだろうってシチュエーションで、ピコママまるで結果を出せず、と思ったら、ピコもこのお母さんに落とされそうになるんかい!

このお母さん、なんとキリコのお母さんなんですね。ヤンママ。でも気合いはいっててかっこいい。ピコのことも面倒見てあげるよって、コモナが危機感丸出しで割り込んできたよ!

今回、いろんな表情見られておもしろかった。デレデレピコ、デレデレピコママ。恋愛において最強であるはずのサキュバスがふたりともに手玉にとられよる! そして強気のコモナもとてもいい。いやあ、コモナ、がんばってましたね。まさに必死ですね。

『魔法少女は羞恥心で強くなる』

零、本当に人望があるんですね。薙刀部でも生徒会でも後輩たちから慕われて、さらに時期部長に推されたり、生徒会でも生徒会長に推薦されたりと、もう大変。どちらもやらないといっているのに、まるで聞いてもらえないのは、それだけ零の実力が買われているのか、あるいは零の押しが弱かったか。

おそらくはどっちもなんでしょうね。部長も会長もやる気はありません。そういってるときの零の小さいこと! ほんと、存在感に欠けている。対し現部長と現会長のデカいこと! ああ、零はクールなのが持ち味ですが、それだけに強く出るのは苦手なのですね。

追い詰められた零の奇策ですよ。選挙演説で、まさかの落選を呼びかけるんです。でも美人であるがためか、カリスマ性がためか、きっぱりと投票しないよう呼びかけるその姿が生徒たちの心をとらえ、逆に投票をうながしてしまった!

ほんと、魔法少女活動もあるのに会長に部長もなんて! と思ったら、部長は免除してもらえました。でも生徒会長と魔法少女は両立できるのでしょうか。とそこで私の一番はずっと変わらないと真侑に耳打ちする零ですよ。おおお、零真侑でしょうか! 零真侑だといってください!

2025年3月2日日曜日

『まんがタイムオリジナル』2025年4月号

 『まんがタイムオリジナル』2025年4月号、先日の続きです。

『どうにも不器用な夫婦でして。』

小説家のヨシアキ。黙々とPCに向かうも、なかなか仕事ははかどっていないようで、妻マコトの進捗という言葉に過剰反応。聞けば無理しないと間にあわないペースだという。

このままだとセルフ缶詰が待っている。台所にいく時間も惜しんで、部屋に用意した冷蔵庫の備蓄で生活するモード。主食はお茶に水? いやエナドリですか。それ、からだに悪いやつですね。これで眠気をはらいながら、夜中に執筆する。マコトが引いちゃってるじゃないですか。実際、カフェインに耐性ができつつある。ええ、悪いサイクルにはいっちゃってるんですよ。

マコトが説教してくれました。睡眠を削ると効率落ちますよ。実際そのとおり。ヨシアキは疲れがとれない年だといってますが、それは本当なのだろうか? マコトが実証してくれます。体に疲労を実感させよう。まずは風呂につけて、あがったらばストレッチ。でもあまりに体がかたい。マコトの介助でマッサージ兼ストレッチを続けて、こうして深い眠りに落ちていったのですね。

すっかり疲れを感じない体になってしまっていたヨシアキ。マコトのおかげでリフレッシュできて、これは仕事もはかどるのでは? と思ったら、なんとまあ筋肉痛! ほんと、どれだけ動いていなかったのでしょう。ええ、マコトがいてくれてよかったですね。このままじゃ寿命縮めていましたよ。

『ムクカノ:無垢で無口な職人彼女と、静かでにぎやかなふたり暮らし』

熱が下がった椎奈。すっきりした目覚め、まずは回復を図りましょう、と思いきや、大量に押し寄せる注文にいきなりのお仕事モードです。まずは材料の選別から。一区切りついて、賢太に注文一覧を見せて説明してみせるくだり。外国からの注文を受けるために英文がんばっていたり、webサイトも作ったとか、そうした努力がうかがえるところ。あの、いえーいって勝ち誇る様がかわいくってですね、ああ、賢太、果報者よのう。ほんと、かわいい、努力家、素直で謙虚。いいお嬢さんだと思いましたよ。

そんな椎奈に賢太からのご褒美。椎奈はマッサージを御所望だそうですよ。ええ、疲れたからだにそれは効くことでしょう。からだも心もほぐれそうです。

『となりのフィギュア原型師』

代表がなんかおかしなこといいだいた。学生に戻りたい。それも高校生? 日常をキラキラさせたいというんですが、高校時代ってそんなにキラキラでしたか? 人によってはキラキラだったのかもなあ。と、わびしい話は置いておいて、代表たちの学生気分満喫イベントを見ていきましょう。

制服を引っ張り出してきて集合。おお、さすがの代表、めちゃくちゃかわいいな! 対し半藤はひとまわり大きくなってるのか、制服がぱっつんぱっつん。で、はぐちゃんが雰囲気含めキメてきて、くそう気になるなあ、かわいいなあ、舌ピアスとか攻めてるなあ!

でもってせつかも攻めてくる。かわいいなあ。いやほんと、それぞれがそれぞれに自分の持ち味押し出してきている感じ。なんだかんだでノリノリではありませんか。

と、ここにのじこが現れて状況が一変します。本物がきてしまった! と思ったら、なんとのじこもう卒業なんですか! 時がたつのははやいなあ! 進学したというのじこ。教育系に進んだのだそうです。あのままフィギュアの道に進んでもよかったのに!?

大学生になったのじこは、またここに顔を出すこともあるのでしょうか。また一味違った大学生のじこ、見てみたいですね。ええ、皆の成長を見守りたくなる。そんな回でした。というか、代表、ここからまだ成長するのかな?

2025年3月1日土曜日

『まんがホーム』2025年4月号

 『まんがホーム』2025年4月号、発売されました。表紙は『孔明のヨメ。』。料理を提供する孔明、月英夫妻。厨房では孔明が鍋を振り、そして月英がテーブルに料理を届ける。おいしそうに盛りつけられたチャーハン。ここは人気の出そうな中華飯店でありますね。そして『ごちそうさまは二丁目で』、生姜焼き定食かな? 『かわいいユミくんとオドオド尾堂くん』は喫茶店でパフェを提供? ユミくん、実にかわいくしあがっていますね。

今月は新規ゲストが1本です。

『カンダン差タイサク婚』

またおもしろそうな設定盛り込んできました。寒暖差対策婚。暑さが苦手で、38度超えると使いものにならなくなる男と、寒さが駄目で、気温がマイナスになると身動きとれなくなる女。年の半分は稼動できない、そんな自分をフォローしてくれる相手として互いに互いを求め結婚。それはいいのだけど、ふたりがまともに交流できる季節、めちゃくちゃ短くない? とりわけ最近の暑い夏が長く続き、また冬になると極端に寒くなるような気候。ふたりにとっては逆境だなあ。うまく長くつきあっていけるとよいですね。

そんな夫の仕事、海辺のカフェテラスなんですね。ということは、夏場の書き入れ時、夫は使いもんにならんのか。だから妻が頼り。はいいとして、親父さん、ふたりに店を任せて旅に出ちゃうのか。ということは、名実ともにここはふたりの店ですね。

体感温度が極端に違うふたりの暮らし。夜はなかなか一緒にいられない。快適温度が違うんだもんね。そんなふたり、うまく折りあいつけていこうという、そんな話になりそうですね。

『孔明のヨメ。』

曹操が仕掛けた策。劉備と孫権の離反を招こうとするも、孔明が対策。その結果がどうなるか!? それが描かれた今回。宮中の状況を探るため徐庶に接触。劉備の上奏文を通すため、曹操の圧が薄い頃合いを見計らって提出。その内容は、孫権を州牧に推挙するというものだったんですね。

しかし、これがどういう意味を持つのか。都に残る曹操の配下は察することができず、むざむざ通させてしまったわけですが、私も同様察することができていなくて、後に州牧となった孫権からの推挙で劉備を荊州牧にする。嫌がらせのように曹操がつけた条件をクリアするための第一段階だったと知らされ、ああ、なるほどと! ようやく納得したのですね。

曹操の策もつぶせて、劉備、孫権の同盟も固くなった。めでたしめでたしと思ったのだけれど、周瑜に懸念あり。これ、後になんらかの禍根となる? いやもう、政治のうんぬんはまこと大変ですなあ。

『はなまるゲーセン飯!!』

あがいんにはいったレトロなホットサンド自販機。こういうの、最近人気ですよね。昔の食品自販機が人気になって、遠くから観光客を呼んだりするの。あがいんのホットサンドもそうした目玉になるのかもしれませんね。

さて、ホットサンド自販機に思い出のある田貫です。小さなころ、父親に連れられていったゲームセンターで出会った人のこと。ホットサンドをご馳走してもらい、そしてサウンドビートで仲を深めることになった。この頃、小学生だった田貫には勝てなかった相手だけど、この人、ショウさんがまたいつか会いたい相手、ふたたびサウンドビートで競いあいたい相手として、ずっと田貫のなかに息衝いていたというのですよ。

サウンドビートの大会に臨まんとする田貫。その目標は、今やサウンドビートのプロゲーマーとなったショウさん! ああ、再会なるでしょうか。今の、大きくなった田貫の実力、ショウさんに見てもらえるでしょうか。ここから、田貫の見せ場、続いていきそうです。

『へなちょこお嬢さん世話焼きオネェさん』

都会は行列がいっぱい。ATMに行列。人気のお店も行列。人が多いのだからしかたがない。田舎ではこんなことなかったと、ちょっとへこたれそうになっているスミレです。

そんなスミレの行列待ち対策。ゲームするとか本読むとかでなく、スマホの整理なんですね。写真を見て、上京してきた昔を思い出したり、そしてアドレス帳を整理して残ったのは自分が大切にしたい人。かつて故郷で優しくしてくれた人の記憶が、これまた思い出されたというのですね。

順番がまわってきたスミレ。ときめくパンに心踊らせ、粗忽なうずちゃんのためにとひとつ多めに買っていく。このときのスミレの胸に思い出されるあの日のしあわせ。ああ、かつてのしあわせ、今のしあわせが、こうしてスミレのなかで繋がっていく。それはたしかに、スミレを支え心強くさせてくれる、大切な記憶であるのですね。

2025年2月28日金曜日

『まんがタイムきららキャラット』2025年4月号

 『まんがタイムきららキャラット』2025年4月号、発売されました。表紙は『ばっどがーる』。優と亜鳥がふたりかわいく、がおーっと登場。これ、どういうシチュエーションなんだろう。背後には桜。花びらも散っていて、そんなところで下向いてがおー。お花見? 春の陽気に誘われて寝ていたところを強襲したのかもしれませんね。そんな茶目っ気あるふたりの様子。これだけみれば、普通に仲いいふたりとしか思えないのがいい感じです。

今月は新規ゲストが3本です。

『#れんだら』

美容系の学校に通うつもりが、どういう間違いしたらこんなことになるのか、CG映像科に入学してしまっていた安李レン。夢いっぱいで上京してきたその初日に落胆することになってしまって、これ、どうしたらいいのだろう。

もう学校やめて地元で農業やろうか、とまで思い込んでしまったレンに、ひとつ上の先輩が希望を与えてくれたのですね。人を相手にするというわけにはいかないけれど、メイクならばレタッチを、服飾ならばモデリングをと、興味を生かせる方向を示唆してくれたのです。

さらにはレンの見てきたアパレルブランドの広告にもCGは使われている。道は、方法は違えど、自分の目指すものがこの先にあるかもしれない。気持ちを入れ換え、前へ前へと進もうと決めるレンなのですね。

でも、パソコンをさわるのは小学校以来。ああ、ちょっと不安にもさせられるそんなレンの門出であります。

『ブリンク・ザ・ミント+』

レコード店でバイトをしているトコ。DJにあこがれるも、自分には向かない、あんなキラキラ自分には無理だと、あきらめてしまっている子なんですね。自己肯定感が薄い。どこか自信がない。けれどそんなトコにチャンスが舞い込んできた? 友達のヨシノちゃん。そのお母さんが開くカフェの開店イベントでトラブル発生。いろいろ粗忽なお母さん。DJを頼んでいたのだけれど、頼む日を間違ってしまっていた。

他に頼める人もなし。ということで白羽の矢が立ったのがトコだったのです。

いろいろと理由をつけて断ろうとするも、どんどん逃げ道を塞がれてしまうトコ。ついには逃げきれなくなって? というよりも、トコならできる、曲を選んで流しているときのトコはキラキラしてると、後押ししてもらえたのですね。

かくして腹をくくりましたか、トコ? 買い出し、頭出しの段取りつけて、そして服も買いましょう。いよいよトコのDJデビューとあいなります。

『クロウな恩返し!』

ゴミのネットに囚われてしまっていたカラスを助けたみおり。なんと翌朝、助けたカラスが人の姿になって、恩返しにやってきたというのです。

とはいえ、なにかできるほど器用でもない模様。ゴミ捨てを頼んでみたら、そのままゴミをあさってしまいそうだったので到底まかせられない。

そんなカラスをともなっての登校。学校は好きじゃない。友達いないし、ひとりぼっちで楽しくないから。そういうみおりに元気になってもらいたいというカラス。嬉しい言葉に気を許し、自分から動いてみることが大切と知ったみおりは、カラスに友達になってとお願いして、そして学校でも友達を作ろうと思うにいたったのですね。

こうして変わっていくのかもしれないみおりの学校生活。まずは遅刻と、よい方向かどうかわからないけど、なにかしらの変化は訪れているのかもしれませんね。

2025年2月27日木曜日

『まんがタイムオリジナル』2025年4月号

 『まんがタイムオリジナル』2025年4月号、発売されました。表紙は『小森さんは断れない!』。卒業式を迎え、学校をついに去るときがきた。そんなしゅりの描かれている表紙であります。小脇に卒業証書の筒をはさみ、そして手にはダンボール箱。学校に置いていたいろいろを持ち帰る、まさに学校からの旅立ち、新しい場所に向かう、そんな様子であるのですね。他に『クールな氷上さんは迫りたい』、『うちこもり妻はコスプレ配信者』のカットもございます。

『かつては最強無敵の勇者様~姫には内緒のレベルダウン生活~』

互いの距離が縮まった。そう思うもなかなか実感を得られないふたりです。ジュローは自身のレベルダウン問題をステラに打ち明けようと思いながらも、どうしても踏み出せない。そしてステラは、ジュローのことをどうにも理解できていない気がする。悩んでいるのですね。

この問題の根底にあるのは、ジュローの恐怖心。誰になんと思われようとかまわないが、ステラの期待だけは裏切りたくない。ステラに無用と判断されて、見捨てられることを怖れているのか。そしてステラはステラで、自分の使命、公務というものにとらわれすぎている。素直な気持ち、いちこじんのかんじょお、でジュローを見て判断するのはよくないのですか?

ジュローに歩み寄りもっと知りたいと思っているステラ。ステラに有用な人間と思われたいばかりに、自分の弱味を知られないよう取り繕い続けるジュロー。このかけちがいがあるかぎり、ふたりの距離が決定的に縮まるということはないのかも知れない、そう思わされたエピソードでもありました。

さて、ステラさんがちょっとしたアイテムを入手されましたよ。なんと、他人のステータスを見通せる眼鏡! というの、店主はガラクタといっていましたが、なんだよ、本物じゃん! なるほど、ステラは王家の人間だから。というのは置いておいても、このアイテム、かなり重要なのでは!? ジュローの秘密を見通せる。加えて、ステラがめちゃくちゃかわいくなる! ええ、すばらしいアイテム。すばらしい美しさでした。

『クールな氷上さんに迫りたい』

栗園課長に抱きついてきた若い娘。いったいなにもの!? と思ったら、なんと、妹さん。兄と一緒にいた女性、氷上結衣を見定めようというのですか!?

妹とはいえ距離の近すぎるまろんに嫉妬を覚える氷上。そのせいか、妹を前にして堂々、おつきあいしていると明言してしまったっていうんですね。課長もびっくりだ。家族の前で、いわば既成事実を作られてしもうたぞ。で、これを聞かされて涙ぐむまろんですよ。兄、妹にどんなふうに思われとるの!? ほんと、うおおおおって、感情高ぶりすぎでは? からの、氷上が兄の妻にふさわしいかチェックがはじまるという。なんと、結婚前から、なんならおつきあい練習の時点から小姑がたちはだかってくるのですね。

でも、妹の信頼は勝ち得たようですよ、氷上さん。意気投合も果たしたようで、ここまではめでたしめでたし。そしてさらになにか課長の秘密を知ることになりそうですよ? 課長の姉妹、もうひとりいるのか。どうも少女漫画家みたいだぞ?

なにかふたりの関係に影響及ぼしそうな要素がいろいろ出てきた模様です。

『うちこもり妻はコスプレ配信者』

妻いぶきに連れられてイベントに参加した夫しゅん。慣れない場所、慣れない状況に不安を覚えるのですが、イベントがはじまってしまったら不安のなんのいっていられない! どんどんやってくるお客さん。頒布物は次々と出ていき、もうとんでもない忙しさ。

と、ここで夫、気づくのですね。いつもよりはきはきとして、てきぱきとしている妻いぶきの姿に。幼少期から知る妻とはまた違った姿を見て、妻の新たな側面を知る。妻いぶきとしての彼女と、コスプレイヤーeveとしての彼女。知っているようですべてを知っているわけではなかった。そうした刺激、気づきがしゅんになにをや喚起するのか。これからに期待させる、そんなことが描かれたのですね。

そしてラストに、さらなる期待が。ゲームショーの公式コスプレーヤーの依頼がきた! これはいぶきの晴れ舞台? さらなる妻の飛躍に、夫はなにを見るのか。ええ、これもまた新たな世界への扉だったりするのかもしれませんね。

2025年2月26日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2025年4月号

 『まんがタイムきららMAX』2025年4月号、一昨日の続きです。

『さうのあっ!』

ホット・パラティーゾで世界レベルのアウフグースを体験できるイベントが開かれます。熱波を送ってくれるサービス。サウナがより熱くなる! というので、リューディア、ルミも楽しみにしていて、というのもフィンランドにはアウフグースの文化がないのだそうです。

しかし今回は芹香がすごかった。よっぽどアウフグースが楽しみなのか、トークがまったくとまらない。こかげを前にして熱弁。槇の解説を横取り。さらにはアウフギーサーの説明にも介入。最終的に縛り上げられるという。ほんと、どこまで我を失っておられるというのでしょうね。

さてアウフグースの実演です。いろいろ趣向が凝らされたサウナで、熱い風をあびる。見た目にも、香りにも気配りされた場では、こかげも退屈しなかったのか、15分という時間をあっという間のように感じて、ああ、すっかりこかげもサウナを楽しむようになったのですねえ。

と、このようにすっかり変わったこかげ。友達のおかげです。でもリューディアは故郷に戻ろうというのですか? いつまでも日本にいるわけではない。ずっと一緒にいられるわけではない。現実に引き戻されてしまったこかげです。さあ、次回どうなるのか!? ええ、なんと最終回! えええ、終わってしまうのですか!? 結構ショックなんですが!

『性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。』

楓蓮さん、開幕早々謝罪をキメていますよ! 小さい子大好き! ユーリを見初めて自分のものにしようと強引に迫ってしまったことを詫びたい。というか、前回もソファの上とはいえ土下座しとったのに。もう楓蓮は謝りキャラでいくのでしょうか。

さて今回はお詫びだけでなく、つくしの仕事の心配もしてくれます。楓蓮は以前の会社はやめ、ベビー用品を作る会社で活躍中。赤ちゃんにはじかには関わらないので大丈夫! って、自覚はあるんだ……。自覚あってそれでユーリにあの狼藉というのなら、もう自分では抑えられないレベルの衝動なのだろうなあ。困った人ですよ、楓蓮さん。

つくしの就職を考える会。まさかここにメイメイも加わるんですよ。楓蓮の第一印象は最悪? 互いに怪しい相手と思われて、まあそれだけつくしが心配されているってことですよね。そして話してみれば、楓蓮もメイメイも意見が一致、ここからつくしの就職相談になっていくんですね。

でも、ふたりのアドバイス、悪くなかったと思う。つくしは自己肯定感が低い。それは実際そうなんだろうなあ。つくしにできることはきっとたくさんある。しかしつくしは、仕事にするなんて無理と決めつけていて、そうした意識が変わるとつくしの可能性も広がっていきそうに思うんですね。

楓蓮と別れたつくしとメイメイ。家に帰れば、そこにはターコイズが待っている。さらにはユーリも出てきて、なにこのパラダイス!? と楓蓮が飛び出してきたよ、おい! 帰ったんじゃないんですか!

ここにきて友人関係を結ぶつくしと楓蓮。ここはよかったんだけど、ユーリとターコイズは渡せない。楓蓮の提案にダメと即答するつくし。ああ、もしかしたら楓蓮はつくしがはっきり主張できるはじめての相手になるのかもしれませんね。