一昨日の続きです。
『まんがタイムきららフォワード』2025年6月号、『球詠』
不振が続く新越谷です。そこまで強敵ではないと思われていた姫宮を相手に苦戦を強いられる状況。不調というわけではない。むしろ打ててなかった前の試合より、調子はあがっている。実際打てているのに、出塁できない。点につながらない。頭を抱える状況なのですね。
この悪い流れ、どうにかして断ち切らなければ。そう思うもなかなかうまくはいかない。守備に移っても不振は引き続き、当然アウトにできるはずのファーストゴロがベースに当たって逸れる。ライト前のフライも落球。続く長打も捕球できず先制点を許してしまう。
攻守ともに不振が続く新越谷。いったいなにが悪いのか。ただ運が悪いといっていいのか。初回3失点。ああ、逆風での試合が続きます。いかにここから逆転するか。いつものことですが、本当にハラハラさせられますよね。
『魔法使いロゼの佐渡ライフ』
稲刈りにいそしむロゼ。農業スタイルが様になっていますね。田の面積が狭い棚田ではむずかしい機械での刈り入れ。でもロゼは魔法なんか駆使しちゃって、刈り取りと結束を同時並行で進めてる。ああ、すごいな魔法の力。故郷で農業に従事していたこともあるのでしょうけど、紗菜も驚くスピードです。でも機械の力に憧れを持つロゼがおもしろかわいらしい。コンバインまでは無理でもバインダーなら使えるよ。ぜひ使ってみたい。わくわくもののロゼなのです。
さて、刈り入れを終えた紗菜にロゼ。ちょっとした依頼を受けました。オーナー制の棚田にて、たくさん訪れたオーナーたちのサポートをする。ロゼが受け持った人たちはわりと皆慣れているようで、あまり出番がないかと思ったら、慣れない農作業にくじけそうになっている女の子を発見。声をかけて、そしてこっそり魔法も使っての手助けです。そうしたら作業がとてもはかどって、女の子、沢崎穂果の気分も上々。なにもできない、役に立てない、そんな自分に嫌気がさして外に出られなくなっていたこの人が、がらり気持ちを切り替える、そのきっかけになれたというのですね。
この穂果さん、なんと剣戟の動画でロゼのファンになった人! まさかの推しに出会えて喜びが限界突破! 宿根木にこないかと誘われて、ああ、穂果の人生、ここに転機を迎えそうですよ。
『ネコかぶりアンコール!』
新入生を迎える演劇部。1年生の科白しぐさに応対するのは我らが音子です。昨年の文化祭で、音子の演じたシンデレラを見て憧れた。自信がなく人の顔色をうかがって生きてきた。そんな自分が嫌いだった。ところが音子のシンデレラは、継母相手に自分の本音をばしばしぶつけて、それがしぐさにはまぶしく映ったというのです。
おもいがけない言葉に目の開く音子です。ありのままの自分をさらけだすように演じた私が、こうして受け入れられている。わたしらしいわたしに憧れてくれる誰かがいる。その事実が、音子をして自分自身をより一層に好きになれた。このままでいい、そう思えるようになれたというのですね。
だから、いつかしぐさもそうなってくれるといい。演技を通じて他の誰かになるのではなく、自分の持つ様々な一面に触れていってくれればいい。そして好きになれる自分を見つけていってくれればいい。
そう思えるようになった音子は、いよいよひとりだち。兄貴から見てももう大丈夫、そう思えたようですね。ええ、音子、好きになれる自分を見つけることができた。ありのままの自分を受け入れられるようになった。自分をいつわらず生きていけるようにもなるのかな。ええ、音子、いい表情見せるようになりました。
- 『まんがタイムきららフォワード』第19巻第6号(2025年6月号)
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