『まんがタイムきららフォワード』2025年6月号、発売されました。表紙は『球詠』。詠深と珠姫が放課後いっしょに下校する情景。アイスなど買いましてね、並んで歩く至福の時間。詠深は珠姫に甘えちゃって、横から味見としゃれこみまして、驚く珠姫。これは、アイスをとられたからなのか、あるいは詠深との間接キスが成立しちゃったがためなのか。どちらかは神のみぞ知る、といいたいけれど、その表情、紅に染まる頬、おのずと答は出ているのですね。
今月は新規ゲストが2本です。
『でこぼこ!』
人は自分にないものに魅かれる? 身長180cmの女の子、永守菜々香は料理とかわいいものが好き。対し身長140cmの氷室水仙は食べても食べても胸にも身長にもいかないのが悩み。そんな対極的なふたりは、互いに相手のことが気になっていて、それも恋愛的な好きなのですかい? でも、こんなに対照的なのにどこかしら似ているところもあるようで、それは自信のなさ? 自分なんかが気になるあの子に好かれるだなんてありえない。
そう決めつけて、話しかけることさえもできずにいるのです。
ふたりにはいい友達がいましたね。ちょっとお節介ともいえる。でも、友達ふたりが策を弄してくれたおかげで、菜々香に水仙、ふたりは素直に自分の気持ちを伝えることがかなって、相手のいいところをちゃんとわかってるって知ってもらえることができたのですね。
とはいえまずは第一歩。これからよりいっそうに仲よくなれるかな? ええ、なれそうな予感がしますよね。
『ももいろゆきいろ。』
転校生の乙葉ももには秘密がありました。それは吸血鬼であるということ。魔界での大人の試練を乗り越えるために人間の世界にやってきた。人の血を吸うことで大人と認められる。けど誰でもいいわけじゃない。自分にマッチングする相手、よい匂いのする相手として選ばれたのが月野雪。吸血以外で危害は加えない。吸血させてくれたらかわりになんでもする。
こうして吸血するされるの関係になったふたり。最初は血を与えるだけの関係だったはずなのに、だんだんももに魅かれていく雪であります。仲を深め、いつしかももが他の誰かと仲よくしていると、とりわけ吸血の真似事なんてしてるの見てしまうと、嫉妬の炎に焼かれてしまう。
たとえ役であっても他の誰にももうしないからと約束したもも。これからはより親密の度を増して、いつしかただならぬ関係に。しかし好事魔多し、吸血の関門を突破し大人と認められたももは、魔界に帰ることに!? ああ、ここに別れの予感などするというのですね。
けれどすべては杞憂に終わり、ああ、ももと雪、ふたりの縁はこれからも続くのですね。どころか、ふたり、相思相愛と判明したことで、よりより深い関係への進展もありうるというこのラスト。ああ、本当にナイスカップルだったのですね。
- 『まんがタイムきららフォワード』第19巻第6号(2025年6月号)
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