昨日の続きです。
『まんがタイムきららMAX』2025年5月号、『スポチャン!』
団体戦のメンバーを決めるための選抜戦は、残すところ一戦。ももとあかりが出場を懸けて激突することに。いったんは棄権はしようとしたももを、大事なのはももが出たいかどうかだと、諫めるあかり。ああ、譲られるかたちでの出場はあかりにしても望むところではなかったのですね。
いざ戦いとなれば回避に優れるももが有利か? そう思わせて、しっかりももの対策をしているあかりです。オートカウンターを盾で防ぎ、カウンターを狙いにいく。短いリーチを補うべく、盾の構えを守りの構えから攻めのそれに転換し、深く踏み込んでいく。
あかりの気迫の一打。負けを覚悟し一瞬諦めを見せたももが、あかりの言葉を受け一転回避からのカウンターに打って出るその流れは、勝ちを狙いにいくあかりの一念、そしてずっと逃げ腰だったももにして譲れない思いの育ってきていることを描いて、充実でありました。
勝ちがあれば負けがある。これは勝負の常ではありますが、勝利の影でひとり涙をこぼすあかりの気持ちが切実に迫ってくる。これもまた圧巻でした。涙するあかりを知り、戦いに向けて気持ちを高めていくもも。これがまた見事。ひしひしと胸に訴えて熱い。そんな場面でした。
『てくてくっ!秘密リサーチ』
修学旅行で京都を訪れたすかいたち。ああ、京都にきてくれた。感慨を覚えるのでありますが、修学旅行のスタイルは、ひぐれたちには向いてない? 集団行動は不自由で、せっかくの旅行も楽しくない。ですよね。ひぐれのいつもの自由にひらりひらりと気の向くまま見てまわる、そうしたスタイルとはまったく異なる、いうならばパックツアー。バスに詰め込まれて、時間に追われるスポットめぐり。さらに加えて、ひぐれが思い知る孤独。すかいもマリンも友達いっぱい、人気者だというのに、ひぐれはふたりがいないとぽつんとひとりぼっち? 班分けでふたりと離れてしまったものだから、ああ、ひぐれの大ピンチであります。
銀閣寺にいっても楽しくない。お茶席も楽しくない。眉根を寄せるその表情や、まるで心が動いていない。寂しい時間を過ごしたというのですね。
そんなひぐれの救いとなったのは、旅館に戻ってからのひととき? すかいが、ひぐれのことを大好きといってくれた。ひぐれと一緒にいたい。ひぐれと離れての行動が寂しかったとすかいもいってくれ、その言葉にすっかり安心したひぐれだったのですね。
いつもとは違うスタイルの旅行。しばしの別れがふたりの気持ちを近づけて、ええ、より深まるものありましたね。これから先のふたりのつながり、より密接になる、そうしたきっかけになった旅行でしたね。
で、次回は修学旅行後半戦? 続いてはどこにゆくのでしょう。
- 『まんがタイムきららMAX』第22巻第5号(2025年5月号)
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