昨日の続きです。
『まんがタイムきらら』2025年4月号、『かみねぐしまい』
物語は佳境に!? テントウムシの姿をとって現れた神様の母。意思疎通のためにまえなの体を勝手に借りるくだり。まさに神様、人を人とも思っていない傍若無人な振る舞いだあ! しかもまえなとツギノの区別がついていない。ツギノのつもりでまえなに入っちゃっているんですね。
その神様のいうことにゃ、神様の子にお願いをしにきたという。その願いとは? なんと、母神様は大きな失敗をしてしまっているのだという。人の願いを叶えすぎて、世界を破滅に導いてしまった。その百年ほどをなかったことにして、この時代に子神様を作り出し、自分の後を受け継がせようとしている。
その方法とは、母神を子神に取り込ませる。自分は消え去り、すべてを次代に託す。あまりの展開に混乱と恐怖と戸惑いを隠せないツギノ、まえなのふたり。子神様はというと、母の願いをかなえなきゃというモードに入り込んでしまっていて、さあ、これ、どうなるの!?
素直に取り込み次代を担うのか、あるいは違った道があるのか。ここにツギノとまえながいるわけは!? いや、本当に物語は佳境なの!? あまりの展開に度肝抜かれる思いです。
My Private D☆V
『神絵師のおしごと』の有野金吾です。
D☆Vポイントは、「見えてもいいやつだからと無防備になってるやつ」。さらに大きな文字が続いて、「見えていいかどうかはこっちが決めることだが?」。
強いメッセージ性を感じさせる文章であるのですね。
そのメッセージを体現するのがイラスト。体操着姿のもみじがシャツの裾をめくって、「いや…見えてもいいやつですけど…」、スパッツを見せてくるんです。
なるほど、見えていいかどうかはこっちが決めるとはこういうこと! もみじは見せてもいいと思っているけれど、こちらとしてはよくないだろう! と思いながらもしっかり見てしまう。この見せる側と見る側の意識のギャップ。見えてもいいと当たり前のように見せてくる、その意識しないからこそ醸し出されるものがある。そういわんとしているわけなのですね。
私としては、それをもみじがしているところにより一層の価値を感じます。この子、なにか素朴でいいですよね。だからこその価値があると思います。
- 『まんがタイムきらら』第23巻第4号(2025年4月号)
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