2025年3月29日土曜日

『まんがタイムオリジナル』2025年5月号

 『まんがタイムオリジナル』2025年5月号、一昨日の続きです。

『クールな氷上さんは迫りたい』

氷上と出会った栗園課長の妹、まろん。氷上に姉の漫画を手渡して、なるほど栗園の姉妹に漫画家がいるわけね? ということは、栗園の少女漫画趣味は姉妹の影響なのかな、なんて思っていたら、なんか全然違うっぽいぞ? だって栗園は38歳。対し、漫画家やってる栗園長女のくるみは21歳。おお、そんなに離れているのか。さらに加えて、ちょっと待って? 少女漫画家じゃなかったん? あんれまあ、成人向け漫画家なの。女性でも多いですよね。で、そのくるみさんが女性向け漫画を出した。

その漫画が今氷上が預ってるやつ。女性向けっていうから大丈夫かなんて栗園は思っていますが、そのタイトルは『堅物課長はエッチで肉食なケダモノ』。あんれまあ! これ、氷上さん、大丈夫なのか? 表紙見て一瞬固まってますけど、そこはさすがの氷上さん。ばっちりしっかり読み込んで、熱い感想を書いたっていうのかい!? いやほんと、揺るぎない人だな。でもって、これを学びの材料にしようとしている。ほんとクールというか堅物というか。おもしろいひとなんですけど、どことなく危うい。

で、この氷上の意気込みを知らされた栗園ですよ。その漫画を読むにあたって、ヒロインに感情移入なの! いやほんと、栗園課長は受け上手! 受けといえば、これがBLでなかったのはさいわいだったかもしれませんね。

『どうにも不器用な夫婦でして。』

夫の書いた小説を、誰よりもはやく読める特権。妻ならでは? 原稿を手に読んだ物語の舞台は美術館。その取材方法が話題になって、それはVR! おお、今どき。ゴーグルをかぶって、バーチャルな美術館内部を散策できる。ロケーションを知り、作品を鑑賞して、それが小説に生かされて、でもマコトは実際の美術館も見てみたい。

それで、ヨシアキ覚悟を決めて、美術館にふたりで向かうことになったのですね。

って、待って、そんなに覚悟が必要なものなんですか!?

こうしたところに見えるヨシアキの人となり。よっぽど出歩くの苦手なんだろうなあ。実際、美術館に着いた時点で疲弊していて、できればやっぱり出歩きたくない。でもこうした経験が作品作りには必要なこともわかっている。ヨシアキにとっては、結構なジレンマなんでしょうね。

でも、こうして出歩いた甲斐がありましたよ。モデルとした作品の関係者に出会うことができた。マコトが話しかけたら、作者の弟だという。亡くなった兄、また絵のモチーフについての深い話を聞くことができて、これがまたヨシアキの小説に生かされることもあるのでしょうか。

ヨシアキにとっては稀有な体験。マコトがいたからこそ得られた経験。このふたりが夫婦となって変わっていくこと。広がっていくもの。その可能性が素敵な夫婦であります。

『となりのフィギュア原型師』

おお、代表が半藤に興味津々ですよ。短納期で原型を作りあげた半藤の手腕を見て、これは自分だったらできないなと、デジタル原型に本腰いれようとしているのですね。

コンピュータを前に三面図起こしている半藤を見て、それが仕事の下準備とわからない代表。ここにおこめ代表と半藤の作風、手順、気にするポイント等々、いろんな違いが見えてくるのがおもしろかったんですね。こうして見れば、半藤は基本を大切にする愚直なタイプ。対し代表は、完全に立体を把握しそのまま立体に落とし込んでいくタイプですね。

アナログ原型でやるなら代表にはかなわない。けれどデジタルなら、蓄えてきた素材を生かして短期で完成品にまで持っていくことができる。このそれぞれのよさ、持ち味があることをふたりともに理解していて、そして半藤の手順をもとに学びながら、代表が自分の手法を見出そうとする、そんな教えて学んで育てるという関係が成立して、わくわくさせられたんですね。

しかし代表はすごいですよ。年若の人間に謙虚に教えを請うことができる。ああ、これがきっかけで半藤と代表の距離もより縮まるのでしょうか。いや、そうでもないような気がする。わからんのだけど、まあ、これからですよね。まずは代表のデジタル原型師デビューを待ちたい。ええ、なにをどんな風に作るのか。そしてモノにできるのか。素直に楽しみでありますよ。

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