先日の続きです。
『まんがホーム』2025年4月号、『ごちそうさまは二丁目で』
看板娘のタケちゃんの母が訪ねてきました。ニコニコと笑顔が息子にそっくりで、さすがに母子と感心。地元のお店が改装中というので、夫とともに東京に出てきたという。夫、ということはすなわちタケルの父。でもタケルには会おうとしない。それは、タケルのカミングアウトを受け止められなかった過去があってのことなんですね。
子供のころから男性が好きだったタケルの、父母ならわかってくれると思ってのカムアウト。まさかの宣言に母は消沈、父は激怒して、それからの親子関係の冷えきりよう。母は息子を治せないかと相談し、父は外聞悪いからとそんな母を叱る。家庭の不和を、父母の苦しみを自分のせいと責めるタケルが泣けました。ああ、普段は明るくふるまっているタケルにして、この過去があったというのですね。
いや、この過去あってこそあの明るいふるまいだったのかもしれません。
そんなタケルの新メニュー考案。これがタケルにとって、家族との縁を取り持つきっかけになってくれればよいと思えるエピソード。足りない一味、いかにして埋めようというのでしょうね。
『ガチ恋カウント2.9』
芽生子に迫るリコです。って、芽生子にはリコがこんなイケ女子に見えとるんか! 突然部屋を訪れ、肩を抱くリコにうろたえる芽生子のかわいさよ。でも、リコはなんもそんなこと考えていない。自分の誤解、考えすぎに気づいた芽生子もまたかわいい。ええ、リングの上での姿とは違い、普段の芽生子はかわいいんですよ。
芽生子がリコにいうんです。リズム選手からの逆指名、必ず勝ってみせる。ベルトもリコも渡さない! こういうところはやっぱりかっこいいんですよね。対しリコの、プロテストに自信がない発言。ほんと、こうして取りあわれてる新人がプロテスト合格も危ぶまれる、そんな崖っ縁女子だとは他の誰も思いやしなかったことでしょう。
そしてここに乱入者ですよ。まさかの黄泉渕嵐選手、来訪! って、待って? リングコスチュームのままきたの!? 芽生子に対し否定的な発言してくる嵐。芽生子が弱いという。リコのことも不充分と斬って捨て、残されたふたりは怯えてみたり怒ってみたり。
ええ、リコは怒ったんです。メイデンのこと悪くいうなって。この怒りを力に換え、見事プロテストに合格してみせるがよい!
と思ったら、不合格かあ! いやもうまいった。これ、どうなるの? ほんと、どうなるの!?
『カワイイだけでは飼えません ~さくらば動物病院カルテ~』
くまちゃんがいつになく神妙です。うちの猫を診察してほしい。愛猫芋焼酎を撫でていたらできものを見つけてしまった。小さな、経験の浅いキョウスケだと乳首と間違えてしまうくらいのできもの。でも動物のできものは小さくても油断できないものがあると、細胞診をすることに。ここでのテキパキと指示を出すくまちゃん。ベテランとしての頼もしさと、愛猫を心配する飼い主としての強さ、切迫感の感じられるシーンだったと思います。
冷静に見えて、動揺もしていたくまちゃん。やっぱり心配なんですね。そして結果は肥満細胞腫。レントゲンとってエコーして、診断結果は転移なし。さっさと手術でとることに決まって、まずはめでたしだったんですね。
動物の治療費は高価。社割を使っても悲鳴をあげるほどにお金が飛んでいく。いやもうそれでも大切な愛猫、家族のためならと支払う覚悟。これが飼い主、カワイイだけでは飼えない、そのことをしっかり知っている人の姿なのですね。
- 『まんがホーム』第39巻第4号(2025年4月号)
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