『まんがタイムきらら』2025年4月号、発売されました。表紙は『あっちこっち』。伊御とつみき、ふたりが登場。これはつみきにプレゼントを差し出す伊御。そして伊御にマフラーをかけるつみきでありましょうか。ふたりそれぞれに相手を思い、大切なあなたに思いとともにプレゼントを渡す。寒さの残る季節。けれどこうして向きあうふたりのまわりには、暖かな日の射すようであります。ほのぼのとした暖かみ。ふたりの心に灯る思いの火が冬も春にかえてしまうのです。
今月は新規ゲストが2本です。
『おしごとのススメ』
これといって取り柄のない高木ほこり。けれど目標は高く持ち、目指すはエリート。そのためにエリート高校に入って、エリート街道を突き進むのだ! というのですが、エリートと連呼するけど具体性はあんましないな!
実際、なんか漠然とした夢はあるけど、具体的な目標はない模様。このふわふわしたところ、この子の個性なんだろうなあ。実際、いろいろ夢見て、ふわふわ考えて、いろんなことがおざなりに。そのことで入学式でも失敗。ホームルーム? オリエンテーション? でも叱られて、しかも大事な部活についての説明を聞き逃してしまった。
なにも情報のないなかで、入る部活を決めなければならない。って、プリントとか用意されてないの!? ともあれ、周囲の子たちが話していた「おしごと部」。その響きに将来の仕事に繋がるのでは? やっぱり漠然と夢見て叩くはおしごと部の扉。ええ、おしごと部への入部を決めたのですね。
しかしここで問題が。待っても待っても仕事がはじまる様子がない。というのも、ここはおしごと部。漢字で書けば推し事部! すなわち自分の推しを推す部活だったのですね。
そうとは知らず入部してしまったほこりに、幼なじみの卯月。卯月の推しはほこりだからいいとして、ほこりの推し活、どういうものになっていくのでしょうね。
『異世界転校生』
異世界との行き来が可能となった時代。互いに留学生を受け入れる態勢も整って、交流を深めようということになったのです。
かくしてここ日本にやってきたのがエルフのヨツハ・アフターグロウ。交換留学生に選ばれるまでは、長く森にひきこもっていた。その年月やおよそ800年。かつて戦争を終結させた英雄でありながら、人里を離れ、ひとり森に暮らしていたヨツハ。しかし異世界から流れつくアニメグッズを集めてみたりと、わりと普通というか、超越者とかそんな雰囲気感じさせない親しみやすそうな人物なのですね。
交換留学生に選ばれたときは断るつもりだったのに、行き先が日本の女子校と聞いて気が変わった。俄然乗り気になってやってきた日本の学校は、美少女いっぱい? ヨツハにとっては望ましい環境で、そしてそこでいろいろ助けてくれる綾音青葉にひかれていくのですね。
ヨツハの惚れっぽさ? これは異世界の価値観の違いと理解していいのか? あるいはヨツハ個人の傾向なのか。それはわからないけれど、ヨツハはすっかり青葉にまいってしまっていて、ことあるごとにより密接になろうと距離を詰めてくる。
ヨツハ、青葉の関係性。これ、恋愛として育つのか。それはまだまだわからない。でもヨツハはすっかりその気ですよね。
- 『まんがタイムきらら』第23巻第4号(2025年4月号)
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