『まんがホーム』2025年4月号、発売されました。表紙は『孔明のヨメ。』。料理を提供する孔明、月英夫妻。厨房では孔明が鍋を振り、そして月英がテーブルに料理を届ける。おいしそうに盛りつけられたチャーハン。ここは人気の出そうな中華飯店でありますね。そして『ごちそうさまは二丁目で』、生姜焼き定食かな? 『かわいいユミくんとオドオド尾堂くん』は喫茶店でパフェを提供? ユミくん、実にかわいくしあがっていますね。
今月は新規ゲストが1本です。
『カンダン差タイサク婚』
またおもしろそうな設定盛り込んできました。寒暖差対策婚。暑さが苦手で、38度超えると使いものにならなくなる男と、寒さが駄目で、気温がマイナスになると身動きとれなくなる女。年の半分は稼動できない、そんな自分をフォローしてくれる相手として互いに互いを求め結婚。それはいいのだけど、ふたりがまともに交流できる季節、めちゃくちゃ短くない? とりわけ最近の暑い夏が長く続き、また冬になると極端に寒くなるような気候。ふたりにとっては逆境だなあ。うまく長くつきあっていけるとよいですね。
そんな夫の仕事、海辺のカフェテラスなんですね。ということは、夏場の書き入れ時、夫は使いもんにならんのか。だから妻が頼り。はいいとして、親父さん、ふたりに店を任せて旅に出ちゃうのか。ということは、名実ともにここはふたりの店ですね。
体感温度が極端に違うふたりの暮らし。夜はなかなか一緒にいられない。快適温度が違うんだもんね。そんなふたり、うまく折りあいつけていこうという、そんな話になりそうですね。
『孔明のヨメ。』
曹操が仕掛けた策。劉備と孫権の離反を招こうとするも、孔明が対策。その結果がどうなるか!? それが描かれた今回。宮中の状況を探るため徐庶に接触。劉備の上奏文を通すため、曹操の圧が薄い頃合いを見計らって提出。その内容は、孫権を州牧に推挙するというものだったんですね。
しかし、これがどういう意味を持つのか。都に残る曹操の配下は察することができず、むざむざ通させてしまったわけですが、私も同様察することができていなくて、後に州牧となった孫権からの推挙で劉備を荊州牧にする。嫌がらせのように曹操がつけた条件をクリアするための第一段階だったと知らされ、ああ、なるほどと! ようやく納得したのですね。
曹操の策もつぶせて、劉備、孫権の同盟も固くなった。めでたしめでたしと思ったのだけれど、周瑜に懸念あり。これ、後になんらかの禍根となる? いやもう、政治のうんぬんはまこと大変ですなあ。
『はなまるゲーセン飯!!』
あがいんにはいったレトロなホットサンド自販機。こういうの、最近人気ですよね。昔の食品自販機が人気になって、遠くから観光客を呼んだりするの。あがいんのホットサンドもそうした目玉になるのかもしれませんね。
さて、ホットサンド自販機に思い出のある田貫です。小さなころ、父親に連れられていったゲームセンターで出会った人のこと。ホットサンドをご馳走してもらい、そしてサウンドビートで仲を深めることになった。この頃、小学生だった田貫には勝てなかった相手だけど、この人、ショウさんがまたいつか会いたい相手、ふたたびサウンドビートで競いあいたい相手として、ずっと田貫のなかに息衝いていたというのですよ。
サウンドビートの大会に臨まんとする田貫。その目標は、今やサウンドビートのプロゲーマーとなったショウさん! ああ、再会なるでしょうか。今の、大きくなった田貫の実力、ショウさんに見てもらえるでしょうか。ここから、田貫の見せ場、続いていきそうです。
『へなちょこお嬢さん世話焼きオネェさん』
都会は行列がいっぱい。ATMに行列。人気のお店も行列。人が多いのだからしかたがない。田舎ではこんなことなかったと、ちょっとへこたれそうになっているスミレです。
そんなスミレの行列待ち対策。ゲームするとか本読むとかでなく、スマホの整理なんですね。写真を見て、上京してきた昔を思い出したり、そしてアドレス帳を整理して残ったのは自分が大切にしたい人。かつて故郷で優しくしてくれた人の記憶が、これまた思い出されたというのですね。
順番がまわってきたスミレ。ときめくパンに心踊らせ、粗忽なうずちゃんのためにとひとつ多めに買っていく。このときのスミレの胸に思い出されるあの日のしあわせ。ああ、かつてのしあわせ、今のしあわせが、こうしてスミレのなかで繋がっていく。それはたしかに、スミレを支え心強くさせてくれる、大切な記憶であるのですね。
- 『まんがホーム』第39巻第4号(2025年4月号)
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