2024年10月22日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年12月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年12月号、昨日の続きです。

『追放令嬢は技能実習生となりました。』

アーシャ様、はじめての給料日というのでウキウキしていますね。髪も特別にかわいく結ってもらって、待つは管理団体からの担当者。やってきたのは、先日の講習でであった江端真尋。たまたまの偶然かと思いきや、アーシャたちの担当になるために土下座までしたんか! よっぽどの異世界愛であります。

お金を貰って、見るもわかりやすく喜びを見せるアーシャたち。私欲に走るアーシャがいれば、自腹を切ってでも生活費を工面しようとするクロエ。この極端な振れ幅よ! でも自分の分は自分でと、貯金も含めてお金の管理、運用を適切にしましょうというアドバイス。これ、そだちも、さらには真尋も、身に覚えがあるからこその親身のアドバイスなのかもしれませんね。

かくしてアーシャたちと打ち解けていく真尋です。これは今後もたびたび出てきてくれそう。そのたびに、アーシャに羨望の眼差し? 向けてくれたりするのでしょうか。だとしたら、アーシャ、ちょっと嬉しいですね。というか、悪いこと考えてますけどね、アーシャ様。

『ラスボスは逃げ出した▽』

ついにおとずれた最終回。なぜ普通の子、モブとしかいいようのないポップルが魔王となってしまったのか。その顛末が語られて、そして魔王軍四天王がひとり、死神がもくろむ勇者抹殺計画。死神にしてそうせざるを得なかったのは、今の魔王を守るため、ひいては世界の均衡、平和を守るため。しかしそのやりかたは正しいのか、割ってはいる妖狐に、そして勇者の告白が魔王を赤面させた!

この赤面のさらに果てに、この魔王ポップルが望む世界のありかた、平和が示された。それは四天王を含む魔族皆に向けられた思い。そして勇者への気持ち。それらが一緒になって、この世界の今を、これからを、魔王に選択させた。

誰かにそうするよう決められたからじゃない。他の可能性が閉ざされたからでもない。ほかでもない彼女の選択。それがこの結末だった。ええ、誰もの望みをかなえた、そんな魔王の物語でした。

『てくてくっ!秘密リサーチ』

今回の目的地は皇居。桜田門を待ちあわせ場所としたひぐれたちでしたが、なんとすかいがお寝坊さん。ふたりで先にまわっててと、ひぐれ、マリンを先行させるのでした。

これで困ったのがひぐれ、ちょっとマリンとは距離がある? どうにも打ち解けきっていなくって、かくしてどうにも落ち着かないひぐれウォークになりそうです。というところから、皇居のいろいろを知るにつれ、近くなっていくふたりの距離。最後、すかいが合流したときには、もうすっかり打ち解けている。こうした展開、実によかったです。

さて、今回紹介された皇居について。二重橋の由来って、橋がひとつふたつとかかってるからじゃなかったんですか! 木橋だった頃の絵を見て、まったく知らなかったこと、おもしろく学ぶことができました。ここからの信任状捧呈式の馬車のくだりなど。最後の道路標識にまで繋がる息の長い見どころになっていて、これもたいへんよかったです。

知らないことを知ることができる。ただ知るだけでなく、マリンとともに知る。そうしたところにも親しい仲間のような感覚得られて、それもまたこの漫画の魅力なのだと思います。

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