『まんがホーム』2024年11月号、発売されました。表紙は『孔明のヨメ。』。紅葉の積もる屋外で? ふたり寄り添い本を、『孔明のヨメ。』コミックスを読んでいる孔明、月英のふたりです。かたわらには、本を読むのはいつも楽しいと惹句が踊り、今は秋、読書にふけるにはよい時期がようやくやってきましたね。『はなまるゲーセン飯!!』、『独りじゃない一人暮らし』からも、読書にいそしむ様子が届いておりますよ。
『孔明のヨメ。』
まずは一段落ついたと思っていいのでしょうか。湖南四郡を平定し、公安に帰還。孔明はじめそれぞれにくたびれた体を休めようとしている。そこで描かれた劉備と甘夫人のやりとりの切なさよ。床についた甘夫人を前にして、皆がこの時間を持たせてくれたことを思い、しんみりと自分のしあわせを噛み締める。ここにまた劉備の人柄というものも見えてきたように思われました。
そして新たな戦い? 朝廷に報告する人事、これが波乱を生もうとしています。荊州刺史劉琦もいう、ドキドキするというその内容。どれほどのものなのでしょうか。また周瑜を激怒させるにいたっては、本当にどんな内容、意図なのでしょうか。
孔明のなそうとする策、その全容やいかにであります。
『ガチ恋カウント2.9』
先輩レスラー雷音ルルを怒らせたリコ! と思ったら、この人、心が広い! リコのこと笑顔で許してくれた! と思ったら、いやなんかおかしいぞ!? リコにいわれたこと受け入れ、卑下する、そんな態度に深い闇が見えるがようです!
デビュー以来2年間、一度も自力勝利できてないというのですか。その事実を認めながらも、自分を情けなく思ってもいる。そんなルルの複雑な気持ちを聞かされて、一種空気の読めてない発言をしてしまうリコ。でもそこにはルルを侮るような様子はまったくなく、むしろルルの長所を認め、さらに前に進もうと奮起させるような発破をかけるにいたるのですね。
ここからのルルの行動。素晴しかった。次こそ勝ちたい。そういったルルの、一方的に攻撃を受けながらもくじけない様子。ついに力尽きるかと思われた瞬間の、ファンの声援に気迫取り戻し、一気に逆転しようかとするその動きには、思わず目頭が熱くなりました。
時間切れで惜しくも勝利は逃がしたものの、ルルの勝ちが見えてきたこの一戦。いずれいつかの勝利の時を待ちたい、そう思わせるだけの魅せるプロレスでした。
『うちの秘書さま』
まったく勉強のはかどらないはじめです。なんとかしてやる気を出させようと、あれこれ考える七瀬ですが、どうにも結果が出ない。思い詰めたあまり、はじめの父に一報いれたら、なんと社長が暴走? はじめを留学させるといいだしました。
はじめが留学! ショックを受けるメイドたち。そして七瀬の心配。はじめがいなくなれば、ここにいる皆がバラバラになる。この事実を受けていよいよ本気を出すか、はじめ! と思わせて、まったくそうじゃないところがこの子らしいのかなあ。七瀬に呆れられ、山田にも冷たくツッコまれ、それでもなんとかやる気を出した。
ちょっと打算的なのがアレですけど、結果を出せてよかった。あとは父親に談判するだけ! と思ったら、パパさん、留学の件、忘れてましたか! ともあれ、なにもかもつつがなく。これまでどおりの毎日を過ごせそうで安心ですね。
- 『まんがホーム』第38巻第11号(2024年11月号)
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