『まんがタイムきらら』2024年11月号、昨日の続きです。
『きもちわるいから君がすき』
依子、これはちょっとしたピンチでは? 司が大好き、それが高じていろいろヤバい仕掛けを自宅に施していた依子。本来ならばそれは依子ひとりの秘密で、誰にもバレることがないはずだった。依子ひとりが司を満喫する、それだけで充足するはずのものだった。
ところが、司の作った雪だるまを失ったことをきっかけにして、依子の心が揺らいでしまった。司の雪だるまがそうだったように、いずれ司も失ってしまう。暗い未来を予測して、気力をなくしてしまった依子が学校を休んでしまったことで、依子の部屋に司が訊ねてきてしまう。
困った。このままでは、この部屋の司ギミックを知られてしまう。なんとかやり過ごさないといけない。ドキドキハラハラの面会から、うまくいけた? と思わせての、司ボイスラッシュ!
依子、ついに知られてしまった。もしかしたら、一番知られてはいけない相手に知られてしまった。どうなるのか、どうするのか。司はどんな反応を見せるのか。これが依子にとってしあわせな結末に結びつくならよいけれど、波乱? 混乱? 不幸なことになったりするのではないか。
依子ともども、ドギマギの状況に置かれてしまいました。
『キミはあくまでも。』
エクールカとヴェネルの出会い。かつてタコだった頃のエクールカが描かれて、人の言葉を解すようになったことから怖れられ、その怖れが悪魔エクールカを生み出し、そして怖れが弱まるとともに力を失っていったエクールカの命の危機を助けてくれたのがヴェネルだった。
誰かと知りあいたい、わかりあいたい、そう願い続けていた彼女に、はじめて歩みよってくれたのがヴェネル。ヴェネルに会いたい、傍にありたい、そうした願いがエクールカに人の姿を与えて、そして今のヴェネルとの暮らしに繋がった。
望みはもう叶った。消えてしまってもかまわない、そう考えるエクールカと、ずっとヴェネルとともにありたいと願う気持ちの相克。その答を自らは出せないエクールカに、ヴェネルがいうんです。
契約をしよう。
エクールカとともに過ごすこれからを選んだヴェネル、この決断の引き起こす結果やいかに。この物語もいよいよ終わりを迎えようとしています。
My Private D☆V
『色んな女の子とキスをしていたら、百合キスに目覚めてしまいました…。』のbetockです。
D☆Vポイントは、「夕陽が差す教室でカーテンに隠れて…」。そして描かれるのは、カーテンの向こうにいる制服姿の女子ふたり。手と手をとって、向きあって、そして近づく顔と顔。身を寄せあうほどに近づいたふたり、向かいあう片側のおとがいに手がそっと触れて、ともに紅潮する頬と頬でありますよ。
女子と女子が恋愛をしたその先にあるものを予感させる一瞬の情景。まさにこれが作者の世界。これまでとこれからが交差する、そんな場面でありました。
- 『まんがタイムきらら』第22巻第11号(2024年11月号)
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