『まんがホーム』2024年11月号、昨日の続きです。
『へなちょこお嬢さん世話焼きオネェさん』
洗濯物が乾かない。コインランドリーに繰り出したスミレさん。持ち出した洗濯物のなかに、かつての心の引っ掛かり、買って着てみても似合わなかったかわいい服があって、しんみりと昔を思い出すなどしているのです。
そんな時に見掛けたのがうずちゃん。雨のなか、傘もささずにずぶ濡れで、寒さのあまりガタガタ震えて、とても見過ごしになどできないスミレさんです。声をかけてタオルを渡して、濡れたままじゃあ駄目だとと、思い出のかわいい服を着せてみるんです。
それでわかったこと。とても似合ってかわいいうずちゃん。胸にときめきを感じるスミレさんは、かわいい服を着たいのではなく、かわいく着られているその姿を見るのが楽しい。自分の気持ちに気づくことができたんですね。
自分の楽しみを知ったスミレ。かわいい服が似合うと知ったうず。ふたりともの自分の発見。いいお話でした。
『魔界の愛されCEOは元勇者』
魔王の呪いを解くためにやってきた勇者。信じて身を委ねてみれば、見事呪いは雲散霧消して、不調もなくなった、体中のトゲもなくなった。おおまさしく大団円の気配です。
すべてが満足に決着しようとする状況で、さあどう落着するのかと思わせて、話題になるのは勇者の就活。しかもそれが、魔王城に就職で決着するという。勇者に付き添っていた妖精も、めでたく魔王城に就職。こうして、皆が福利厚生ばっちりのホワイト職場に就職して、まさしくめでたしめでたしでありました。
というか、これまで勇者はやりがい搾取されてる、ブラック企業勤めと描かれてきたの、魔王城での仕事を知ってどんな感想を持つのか。そこが気になってならないのです。
とにかく魔王の呪いがなくなってみんな円満。次回最終回はなにが描かれるのだろう。それもまた楽しみです。
『はなまるゲーセン飯』
皆で芋掘り。手には大きなさつまいも! ということで、今回は東北の秋の風物詩、芋煮についてでありますよ。って、ちょっと待って? 芋煮の芋って里芋じゃないの? と思ったら、ああやっぱりそうですよね。でも家によってはジャガイモだったりさつまいもだったりもするのですか。芋煮、奥が深いですね。
東北人の芋煮にかける意気込み。地方によって味付け他が違うという定番の話題があったと思えば、地元のスーパーでは芋煮会用の大鍋を無料で貸出していたり、って、そんなのあるんだ! いやはやびっくり。どれほど根強いイベントであるか、うかがえる気がします。
そして週末には毎年恒例あがいん芋煮会。宮城の芋煮も山形の芋煮も味わえて、これはなんだか嬉しいなあ。自分とこの芋煮が一番と競いあっていたふたりも和解して、仲よく楽しむ芋煮の時間。とてもいい情景。参加したくなるのでした。
- 『まんがホーム』第38巻第11号(2024年11月号)
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