2024年3月25日月曜日

『まんがタイムきららフォワード』2024年5月号

 『まんがタイムきららフォワード』2024年5月号、一昨日の続きです。

『花唄メモワール』

今回はアイリスがかわいい回でした。扉からかわいい。本編でもかわいい。家庭教師の竹子から逃避して町に出たアイリスが、ヴェロニカなる美しいお姉様と出会うというエピソード。勉強好きのヴェロニカにやりこめられて機嫌をそこねたアイリスだけど、梅の一番になれないと消沈したアイリスを元気づけてくれたのもまたヴェロニカ。ふたり一緒にオレンヂエードを作る、その過程で仲がよくなっていくのがですね、とてもよかったのですよ。

しかしアイリスさん、料理してるときに、機嫌よくなったからって包丁をぶんぶんやっちゃあいけませんよ! でも、自分の振る舞いがヴェルニカに梅の料理上手を伝えたことが嬉しかったとよくわかる。料理こそが梅と自分を結びつけるよすがであるのだと実感させられて、よりいっそうに梅も、料理も大切に思うようになるというのは実に素敵な展開でした。

そして梅は決してアイリスのこと忘れてなんていないよとわかるラスト。ええ、アイリスさん、よかったですね。また最後に見せた穏やかな笑み、それがとてもチャーミングでした。

『しゅがー・みーつ・がーる!』

衣替えです! 夏服に着替えたカンナたち。しかしこんなかわいいの、自分には似合わないだろうとかたくなに上着を手放さないカンナでありますよ。考えすぎなのになあ。普通に似合ってかわいいのになあ。と、気づかされる今回。美都と一緒の食事にて、冷房の風が寒いという美都に自分の上着をふわっと着せる、カンナの王子様的振る舞いにぐっとくるとともに、その行為がカンナにプレーン夏服を披露させるというのが、一挙両得一石二鳥的展開で、かっこいい、ラブい、そしてかわいいの連続するインパクトに思わず膝をついてしまいました。

恥ずかしがるカンナに美都が、ありのままのカンナが一番素敵といったこと。そのとおりと膝を打つとともに、美都自身がありのままでいられない負い目を抱えていること考えるに、その言葉の向こうにある美都の思いをうかがえるようにも感じられて、この場面に読み取れる物語の糸の多彩さにはっと息を飲む思いをしました。

そして最後にカンナが美都を誘おうかという「あれ」。なんなのでしょうね。気になりますね。

『ウクレア!』

あこがウクレレを買いますよ! 楽器店で試奏してみたソプラノウクレレ。55000円が38000円にさらに値引きされていて、これでハワイアンコアっていうの、結構な破格では!?

当座のお金がないあこはバイトをしようというのですが、もうすぐ部費が出るからといいしらせを得た矢先に、生徒会からの無理難題。より具体的な実績を示せなければ即廃部。当然部費も出ないとのお達し。さあどうする、どうなる、からの楓の妹たちと仲良くなるための演奏が呼び起こした共感。音楽にあらわれる人となり。そして見知らぬ人からのお礼の貝殻。

と、これをきっかけとして部存続に向けての活動の内容が決まっていくところ。その根っこにある音楽で気持ちを通じあわせる、思いを広げていくというところがとてもよいなと思うのでした。

そしてやっぱり興味が出てくるウクレレ。ちょっと弾いて、歌ってみたくなりますね。

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