『まんがタイム』2024年4月号、一昨日の続きです。
『秘密のお姉さん養成ノート』
街中で見かけたミニスカートの女性。蛍が好きそうと主任が予想したら、案の定テンションあがりまくる蛍ですよ。主任もおそろいではきましょう! あまりの天真爛漫なおさそいなれど、主任、冷静におことわりするんですね。さすが。ついうかうかと承諾したりはしないんですね。
蛍の母の美脚グッズの数々。それがまた大量なの、どれだけ世の女性たちが美しい脚を求めてきたかわかろうものですね。でもあまりの量に引く娘。ほんと、この家の収納、どうなってるんでしょうね。しかしすごいの、このお母さん、ちゃんとメンテしてる! いやもう、ものもちのよさというのはこうした努力の上に成立するものなのですね。
しかし今回の蛍、新機軸。まさかミニスカートから破れタイツに開眼するとか、まるで予想しえない展開でした。破れタイツとか男性好みの嗜好なのかと思ってたんですが、そうでもないんだあ! これは私にとっても意識が変わる瞬間でありました。
そして今回のだりあちゃん! もう大好き。すごい鼻息! もう大好きです。
『瀬戸際女優!白石さん』
爽太、見事に目標としていた主演男優賞を獲得したんですね! しかしそのモチベーションの根源であった白石からは、爽太とはつきあえないとの返事をもらっている。それ聞いて驚いているのは真島なんですが、真島は真島で大きな成果をあげようと、海外に活動の場を移すのだという。
だから薫は他にいい男を見つけてくれ。
この言葉の真意はなんなのだろう。そのまま、監督の野心ととっていいのか、あるいは爽太に白石を譲るための方便なのか。どちらかはわからない。わからないまでも、ここに幾人もの思惑がいりまじっているのは間違いがなく、これだけの人間を巻き込んでいく白石の大きさ、魅力というのもまた本物なんだろうなと思わされた回でありました。
しかし白石、母の店の手伝い、これにより力を入れていくことになるのだろうか。あるいはここで得た経験が賞とはいわずとも、さらなる躍進に繋がるのか。賞をとった爽太と気負いなく向きあえる、そんななにかが白石にもできてくれればなあ。いや賞がなくとも充分つりあう、そんな魅力ある女性だと思うんですよ? でも白石のわだかまり。それが消えさってくれればと思わないではおられんのです。
『黒曜ちゃんと白玉くんの変わった関係』
母のもとでいろいろと知った小太郎。黒曜と一緒に帰る電車にて、男には戻れないかも知れないと落胆し、黒曜にあやまるんですね。その小太郎の気持ちがですね、これまで一緒にいてくれた黒曜への感謝があり、そして徐々に変化してきた好きという気持ち、それを告白するにいたる。その時のなかなかいいだせない感じと、それ見てニヤニヤしている黒曜と、そうした全部が切なくてやわらかで、素敵だったんですね。
はっきりと気持ちを言葉にした小太郎と、それに答える黒曜がまた素敵でした。
そして、ここから新たな展開の可能性!? 黒曜、神様、アコヤ様に会ったことがあったんだ!
ええ、ここにこうして誰もが納得し円満解決につながる道が見えはじめたんですね。いや、でも女の子小太郎もいいんだよなあ!
『良倉先生の承認欲求』
いちごフェスの広告を見て星畑を思う古岩。でもフェスに誘うのは良倉なんだ! さすがに誘う相手が違うのではっていわれちゃいますよね。お目当ては星畑でしょう? と冷静にいって聞かせる良倉なんですが、その心はSNS映えイベントだから自分ひとりでいきたい!
ああ、承認欲求充足にまっしぐらですよ。
写真部の活動として、皆でいくことになりました。こうして部員のために動いてくれるの、良倉のいいところだなあと思います。頼られて嬉しいみたいな心理もありそうではあるんですけどね。
しかし今回のいちごフェス。まさかハンドメイド作品の即売会が開かれていたり、しかもそこに明戸先生が参加していたりと、ほんと素晴しいな。ふたりは引きあう運命にあるのでしょうか! でもって星畑にシュシュを褒められて一気に饒舌に語りだす明戸! 素晴しいな。もう大好きです。
古岩、明戸のいちごのシュシュ、星畑のために選んでみせるのですね。じゃあ黄色という、そこにきちんと理由があるところ、そこに彼の気持ちのちゃんと乗ってくるところ、とてもよかった。そして古岩のことが好きになっている星畑。古岩は気づいてなかったんですけど、良倉はしっかりわかっちゃってたようで、そして星畑から相談受けて完全に両思い確定して!
ほんと、良倉と生徒たちのこういう関係性。すごくいいと思います。きっと良倉、いい先生なんですよ。
- 『まんがタイム』第44巻第4号(2024年4月号)
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