2022年3月27日日曜日

『まんがタイムオリジナル』2022年5月号

 『まんがタイムオリジナル』2022年5月号、昨日の続きです。

『通勤通学クエスト』

松島、客観的に見ても美少女なのか! いやまあそうだよなあ。その通学の途中、同じ電車を使っている他校の男子から熱い視線送られているんですね。かわいいと、よく知りたいと、恋心抱かれて、いろいろ想像されて、声かけたいな、そんなこといってた男子ふたりだけど、いざという時に動けなかったんだ!

松島にぶつかってきた酔っ払い? ふらふら歩いてたと思ったら、そのまんまホームの下に落っこちてしまった。皆が慌てる中、冷静にホーム非常ボタンを押し軌道に飛び降り救出に向かう。って、あかん! 降りたらあかん! 非常ボタンで列車はブレーキかかるから、そこで降りちゃあいけないよ!

手伝って! 松島が助けを呼ぶも少年たちまたも動くことができず、そこに駆けつけるのが柏木。見事全員助かったわけですが、いやもうこれは本当に危ないからあかんよ。冷や冷やのシチュエーションでした。で、少年たちはクエスト失敗してしまって、なかなかに珍しい! ええ、大抵はクエスト成功させていくのに、この少年達はというとちょっと内向きすぎた感じですね。

カントリー少女は都会をめざす!?

原付登校に憧れを示す大河さん。歩くのが面倒だからなのか。でも実際原付、便利ですからね。ちょっとの距離でも、さっといってさっと帰ってこられる。登校にしても、距離があったりしたら自転車よりも原付が楽だよなあ。でも振り返ってみるに、自分の学生時代、原付登校してる人、いなかったな。禁止されてたのかな? もっぱらみんな自転車でした。あと電車。これ、私鉄駅が近くて交通の便がよかったからかも。そう考えたら、八重たちの学校はちょっとアクセスが大変なのかも知れませんね。

さて、亜紀の原付登校についての見解、これが面白い。アニメのキャラに憧れて。実にわかりやすい。そしてコラボ商品を探してコンビニ巡りする時に原付が欲しい。自転車だと疲れ果てちゃうか。いや、でもわかるわ。昔はネットで買うとかできなかったから、漫画の新刊探して何軒も書店をはしごしたりしてました。でも今は書店がもうなくなっちゃっててね……。という悲しい話はどうでもいい。ああやって自転車でぐるぐる書店を巡るとか、今じゃあもう無理だなあ。

今回よかったの、八重が大河にいったこと、一緒に登下校できなくなるから原付登校は寂しいっていうの、これ素晴しかったよね。大河と一緒にいるのが楽しくて好きって、あの満面の笑顔! 最高だと思う。一発でほだされる大河も素晴しかったです。

『敷金礼金ヤンキー付き』

たえの学校での様子描かれましたよ。明るくてしっかり者、頭もよくて親切と、友達からも好かれていて、さらにはヤンキーに動じない! これ度胸があるといえば美点だけど、バイクの爆音気にしてないところだけ見ると、無頓着なだけにも思えてしまう。それで友達の夏帆と刹那から不思議に思われてるのが今回のキーポイントですね。で、擬態真夜がいよる! 夏帆ともども、たえのお友達、可愛い子が多いなあとか思ってしもうた。いや、別に真夜が可愛くてもなんら不都合ないんですけど。

夏帆の家での勉強会。たえと刹那が集まったんですが、そこで夏帆がもらした悩み。家の隣りの公園でヤンキーが縄張り争いしてるらしい。うるさいし物騒だし迷惑だし、というのだけど、たえがまたもやけろっとしてる。いや、たえさん、大人物では?

今回はたえの行動力というか揺るぎなさが際立っていましたよね。グループ同士の抗争のさなか、喧嘩をとめるべく割ってはいっちゃうんだ! いや、知りあい、友達、血縁者と馴染みの顔だもんなあ。それに普段から結構躊躇なく注意したりつっこみ入れたりしてるいるし。そのたえのヤンキー慣れ、喧嘩にも動じず、なにいわれてもびしばしはねつけて、ついには大家の威光で場を納めてしまう!

サンライズ荘のこと友達には内緒にしておくのかと思ったら、ちゃんと話したんですね。こういう隠し事しないところ、これもまたたえの美点かも知れませんね。学校の友達も、アパートの住人、ヤンキーたちとも、区分することなく自然体で向きあえる。こうしたところにたえのよさ、人間としての幅というのが見えるように思います。というか、あのアパートで暮らしてるおかげでどんどん幅が広がっていってますよね。

『とびだせT.O.Z』

兄貴のインターハイ挑戦。妹からの発破も応援も不要と、自身を追い込むかのようにストイックを通してきた兄貴。いよいよインターハイ、準決勝のレースに臨んで、さあこの結果やいかに!

まさか、マナの声援を受けていろいろ思ってしまった。それがきっかけになったってことはないのかな? 脚がつってしまって、敗退を余儀なくされてしまった。ああ、兄貴のインターハイが終わってしまいました。

この漫画のタイトル、テーク・オーバー・ゾーンですが、バトンの受け渡しゾーンですよね。そこから飛び出しちゃあいかんのでは!? とか思ったこともありましたが、いや、そうじゃないな、しっかりバトンを受け取って、そして前へと飛び出していけばいいんだ。

兄貴のこれまでの挑戦は、後続にバトンを渡す、そんな行為に繋がるのかな。そのバトンを受け取るのは誰なのだろう。宇佐美たち後輩全員なのか、あるいは妹マナであるのか。兄貴の夢は破れてしまったけれど、準決勝のレース中、その目的が揺らいでしまった瞬間があった。兄貴、自分のあるべき姿、目指すところが変わっていくのかも知れない。そんな兄貴の根本からの変化を感じた瞬間でもありました。

次回、最終回! ああ、兄貴と妹、その関係はどうなるのか。バトンは渡されるのか。終わるのは寂しいけれど、物語の行方、その決着を楽しみに待ちたいと思います。

『オネェの恋のはじめかた』

うわーっ! うわーっ! なんかすごいことになっちゃってる。翔人を口説く時宗!? ぎゃーっ、いつのまにそんなことに!? と思ったら、文化祭の出し物、その演技指導でありましたか。というか、そんなBLシナリオでいいんですか!? いや、これ指導目的の即興で、文化祭の演目そのものではないんですね。ふー、安心した。

しかしそれで火野淡子に大ダメージ。いや、ダメージこそは入ってるけど、むしろこれあえてライフで受けにいってるやつだ! そしてここから淡子が積極介入! 淡子が提供するシナリオ。それが翔人、時宗によって演じられるの、うわーっ! うわーっ! 素晴しい。淡子、あなた素敵よ! 輝いてる!

めっちゃダメージ受けて、情緒ぐらぐらさせつつも、いい笑顔見せてくれた淡子。いやマジ今回は淡子回でした。

そして時宗の八神ちゃん呼びに触発されて、一気にスランプを脱した淡子。ええ、あなたとても素敵よ! 今回は見事に淡子のためのエピソード。淡子の存在ともども、私にもめちゃくちゃ刺さりまくりました。

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