2022年3月7日月曜日

『まんがタイム』2022年4月号

 『まんがタイム』2022年4月号、発売されました。表紙は『おとぼけ部長代理』。新生活応援、ということで紋付袴に鉢巻しめた部長代理が全力応援でありますよ。『花丸町の花むすび』花子はチアガール。『冷めないふたりのひとりご飯』武蔵はユニフォーム姿で両手にメガホン。野球とかの応援風景思わせてくれますね。そして『まほろば小町ハルヒノさん』、本誌初登場、掲載告知カットもございます。

今月は新規掲載作が1本です。

『まほろば小町ハルヒノさん』

東京から奈良に引っ越してきた中西ちあき。街中に当たり前みたいにいるシカに面食らっていた彼が出会ったのは、鹿の頭をした女性。服装を見るに学生さん? 自分を見て驚いたちあきに、変化が解けたと一瞬焦った彼女。この人が春日野シロナ。どこからどう見ても普通の女子高生、と思ってるのは本人だけ。その実態は春日大社主祭神、タケミカヅチ大神の神使、神鹿なのだそう。人の姿に化けて学生生活を営んでいるんですね。

この人、普通の人からは普通の美少女に見える、といいたいけど、鹿角はそのまんまなの!? カチューシャ扱い! 見事な銀髪に後光まで差している。そのあまりの神々しさに今一クラスに溶け込めてないシロナ。皆が皆、畏れ多いとかしこまりまくったはりますやんか!

かくして皆に遠巻きにされてしまうシロナ、それで落ち込んでいるというわけですね。

そんなシロナと交流を深めていくちあき。ちょっと変わったボーイ・ミーツ・ガールもの。気安く接してくれるちあきに喜び隠せないシロナがやけに愛らしく見える、そんなお話でした。

『茨城ってどこにあるんですか?』

多恵、まさかの東京進出を決意!? 母が倒れたとの報せに急いで帰宅する多恵たち。でも、母ちゃん、ケロッとしてこたつでミカンとか食べてますよ? でも倒れたのは本当。過労なのか。東京への出社が続いて疲れがたまっていた。そこで祖母がいうんですね。東京に単身赴任するかって。それを受けて母、多恵に一緒に東京に住むかっていうんですね。

ここで揺れる多恵の気持ち。憧れの東京にいきたい。東京にいったらあんなこともしたい、こんなこともしたい、夢がめちゃくちゃ膨らんでいるんですが、そんな多恵が今回やるのはれんこん掘り。その卓越した技術で、次々れんこんを収穫していくんだけど、そんな生き生きした姿見せられたらですよ、君は茨城でこそ輝くのでは? そう思ってしまうじゃありませんか。

東京ゆきを応援してくれる森戸。でもそれって私と離れ離れになってもいいってこと!? 多恵狼狽するんだけど、いや普通に近いだろって、そうですね、鈴子も普通に通勤してますもんね。けどこれは多恵にとっては大きな決断。はたして多恵の東京ゆきはどうなるのか!

次回、最終回ですね。これ、多恵の東京進出が叶ってもいいと思う。同時に茨城残留が決まってもいいと思う。この子のこれから、それはどちらに決まってもきっと大丈夫だと思うんですよね。そんな可能性や信頼に似たものがこの子にはあると思います。

『この契約は恋まで届きますか?』

野田くん、ちょっとキモチワルイぞ! いや、手芸趣味なのはいいんですよ。八千代さんモデルのマスコットもいいと思うんですよ。でもそこから発展していく思考! そこは、そこは、もっとこうナチュラルにというかニュートラルに、当たり前に、考え込むような感じじゃなくさらっといってくださいよ!

ともあれ、このマスコットが八千代さんにも好評で、是非SNSにあげるべき。ハッシュタグをつけて、届けるべきクラスタにアピールすべし。

いやね、これで見事に好評を博すのですから、野田の手芸力は本物なんだろうなあ。でも、野田のバズりを嬉しく思いつつ、複雑な思いを抱く八千代ですよ。なるほど、推していたインディーズバンドがメジャーデビューして、自分の手から離れたみたいな寂しさを八千代も感じちゃってたわけですね。いや、これ、マイナー趣味者には避けられない感情だと思う。でもここであえて寂しさを押し殺し、推しのメジャーに羽ばたく様を見守る、それもファンのあり方ですよ!

と思ったら、野田、バズりに戸惑って、ひっそりに戻るっていうんですね。

この時の野田の言葉、それが八千代を喜ばせてるの、よかったと思う。ええ、わかってくれる人がいればそれで充分、そういうこともあると思う。そうした思いに至れないと、良倉先生みたいになっちゃうぞー!

でも一度手芸クラスタに認知された野田くん。きっと今後もしばしば話題になることはあると思う。そうしたファンもまた大切にしてさしあげてください。

『お天気おねえさんの晴れ舞台』

琴音のお天気中継に乱入してきた視聴者さん。琴音を思うがあまり、ラブレター持って突入してきちゃったんだ! いやあ、人気者も大変だ。きっとこうして思いを寄せるものも少なからずあることでしょう。でも、こうしたことがエスカレートしたら琴音に危険も及びかねない。皆、大事になるの心配しはじめちゃうんですね。

幼なじみのタケちゃんがまああかんたれ! 中継への乱入を見て心配に思い、琴音に連絡とったまではいいのだけど、素直に思ってることいえずに憎まれ口利いてしまうのね。ほんと、温厚な琴音も電話ブツ切りです。しかもここからさらに悪い展開! なぜ、なぜ、フード被ってこっそり琴音を見守ろうとするのですか! どう見ても不審者。現場の警戒度あがってるのに、そんなことしちゃうもんだから、中継まで中止になっちゃって!

今回は、琴音のどんな場所、どんなシチュエーションでもお天気コーナーの魅力を盛り上げていける、そんな持ち味の発揮されたのがとてもよかったと思います。で、本心では琴音を心配してるし、琴音の中継も楽しみにしてるタケちゃん、その本音が明らかにされたところ、それもよかった。というか、タケちゃん、次からは素直にはじめっから言葉にして伝えよう! 琴音のまわりの人たちも、琴音を守るために懸命になるところもよかった。のだけど、真由さん、習いたての護身術で不審者に立ち向かっていくの、あなたのことも心配よ! ええ、でも最後にはすべてが丸く収まってなによりでした。

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