『まんがタイムきらら』2022年4月号、昨日の続きです。
『えるくえすと! ~勇者エルヴィーラは現実世界に転移しました~』
アスレチックフィールドに現れたカチカチモンスター! あまりの硬さにエルたちの剣も魔法も通じない。ああ、どうする!? と思ったその時、薪割り用の手斧を武器に飛び出していったセリの攻撃が敵を砕いてみせた!
これ、セリの開眼、クラスチェンジイベントだったんですね。かくしてセリは村娘から戦士に転職を果たして、そこからの活躍! しかし敵もなかなかにしぶとく、押し勝つことは叶わないのか!? と思った時に現れる加勢。同じく手斧を持った戦士のイーリアが参戦して、モンスターを見事に撃退してみせるのですね。
しかしイーリア面白いな。かっこいい登場なのにピザくわえてるしさ。でもってエルたちのことも知っている。エルたちをこちらの世界に送り込んだ謎の穴の調査がきっかけで、こちらの世界にくることとなったイーリア。エルたちのパーティに参加することになるのかな? と思ったら、単身調査を続行するとのこと。でも、イーリアのおかげでいくつか新情報が得られましたね。
穴に落ちるイーリアを見て、焦っていたという魔女。彼女が黒幕ではないのか? いや、むしろ今回終盤の様子を見れば、倒されることを待っている!? そしてかつてエルヴィーラを知っていた謎の女の子がアルバイトをしたいとやってきて、いろいろ訳有り? 謎を抱えた人たちが、一挙に動き出しました。これら動きがどのように繋がっていくのか。その先になにが待ってるのか。楽しみにさせられます。
『むすんで、つないで。』
つなぐの家に招かれた七色。いやいや、そこまで緊張しなくてもいいのでは!? でもって待望のクリスマス会。つなぐがバイト先から貰ってきたケーキを食べて、おしゃべりに花を咲かせて、そしてついに出し物の発表!
七色、ほんとにカンガルーの鳴きまねやったんだ……。その出来がもう残念極まりないものだった模様で、でも花ノ子と白百合、ガチ小学生コンビはわりと楽しんでたりしてるのかな? このふたりの素直さ、輝いていると思う。対して苺よ……。苺よ……。その反応、どんだけ真面目に受け取っていいのですか……。
つなぐはオカリナ、花ノ子、白百合は歌とリコーダー。うん、こういうのでいいのだと思う。白百合はなんか期待に添えなくてごめんみたいになってるけど、いやいや、こういうのがいいんだよ。罪がなくて素晴しいじゃない。ねえ、いたいけで心が洗われる思いでしてよ?
今回のクリスマス会、思えばつなぐにとっては皆と一緒に楽しい時間を過ごせる、これだけのことがそれこそ奇跡のように感じられたのではないでしょうか。去年のつなぐからは想像もできないような夢のような一時。花ノ子の失踪を受けて憔悴するつなぐに花ノ子のご両親。白百合も寂しい思いを抱えていた。だけど今年はもうそんな悲しい気持ちにならないでいいんだ。そうしたつなぐの気持ちの語られたくだり、ふいに胸に押し寄せるものあって、たまらず涙ぐむ思いがしました。
それだけに、ラストのつなぐ。皆の思いやりが災いしたというのかい!? 楽しい時間はすべて夢だった!? あの驚き、あの狼狽。いやもう、ねえ! 現実だったよと、誰か、誰か、この子に伝えてさしあげて!
『ほぐして癒衣さん。』
えらいことになってない!? 夏鈴がいたわっていたメディア事業部の八潮さん。そのふたりの会話が誤解を招いて、大変だ、癒衣さんが大変だ! 修羅場ってやつよ!
と、それはいいんだけど、八潮さん、部長なの!? てっきりさ、職場に恵まれない若手社員かと思ってました。見た目の若さもそうだし、孤独とかいっていたのも、長く続いた不況時代の採用抑制が中堅層の薄さを招いて云々、みたいな話じゃあなかったのか!
とはいえ、中堅どころか先輩連中がことごとく退社しちゃって、メディア事業部唯一の生き残りみたいなことになってるみたいではあるんですが……。うん、もっと状況悪いよね。というか、この会社、大丈夫なんかな……。
そんな八潮と癒衣の夏鈴争奪が開始です。八潮は部長だけあって人事異動の会議でも発言できる。かくしてメディア事業部に引き抜かれそうになる夏鈴。はいいとして、能力とか適性とか、そういうのんまるっきり考慮しない配置とかどうなの!? いやもう、この会社、いろいろヤバいな。労働環境の悪化が人材を流出させる悪循環に加え、残る従業員からも判断力を奪っているように感じる……。
で、ここからが本番? 夏鈴から癒しを得る、その代わりになにを与えられるのか? なんて問が癒衣から八潮に投げかけられてもう大変。私は夏鈴を気持ちよくさせられるとか意味深なことまでいっちゃって、どうしたの、癒衣さん、ぐるぐる目でかつてないほど赤面して、どっからどう見ても大混乱だよ!? しかもこれ、わざととかあえてとかじゃないのか。なんとなく、よくわからないままいってたの!? いやはや、罪なお姉さんでありますよ。
八潮部長、見事に誤解してしまってるわけですが、この三角関係、しばらくは混乱から抜け出せる目処立たん気がしますね。
- 『まんがタイムきらら』第20巻第4号(2021年4月号)
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