『まんがタイムきららキャラット』2022年4月号、先日の続きです。
『ニチアサ以外はやってます!』
なんとまあ意味深な導入! いったいふたりになにがあって、ここまで関係が進展したのですか!?
とか思っていたら、本編はわりと普通の、というか学生ものの定番ですね。定期考査が取り上げられまして、ああー、あかねは勉強駄目なのね。中学までは成績よい方だったのに、高校では置いていかれて下の下。非常によろしくない。とにかく勉強が苦手で嫌なあかね、この子を補習、追試地獄に送らないためにも、先輩たちが協力してくれるというんですよ。
勉強会! 唯も博見も勉強は得意。って、ちょっと待って、ということは特撮研で勉強駄目なのあかねだけじゃん! でも勉強が得意だからって教えるのが上手とはかぎらない。勉強会をはじめるも、博見の教え方、到底人に伝わる類じゃない! しあわせとか嬉しいとか、そういう感覚で数学とか普通やらんよ? 常人とは違うものが見えてるよね?
というわけで、唯ただひとりがあかねの味方でありました。
この勉強会の休憩時間、博見とあかねのやけに近い距離感、それが話題になるんですね。お菓子をわけてあげます、っていうところで、あーんまではまあいいとして、そんな雰囲気にまでなるんですか! 意味深な会話、苺が見事に赤面。唯はというとちょっと悪ノリしちゃって、それに応えたのが冒頭のアレだったわけですか。
でももう今回は苺の反応が可愛いの一言でした。でもって、からかう唯に鉄拳! いやもうこれは笑うよね、すごい顔になっちゃってますよ。
『mono』
自作キーボードについてのレクチャーが繰り広げられますよ。一般的なのは組み立てキット。ガチ勢は基盤からとかいってますけど、ちょっとそれはハードルが高いどころじゃないですよね。ともあれ、キー数から選ぶ、レイヤー切り替えすればキー数は減らせる。ということは、指の届く範囲を広げなくてすむから、使いやすくなりますね。
かくして春乃が選んだのは、ホイールがついたパッド。へー、いろんなのがあるんですね。けどこれはボードだけ。スイッチはまた自分の好みで選んで、これ、メカニカルですね。静電容量方式とかはさすがに選べないのかな? スイッチを選んだら次はキーキャップ。これもいろんなのがあってというのですが、猫がついてるみたいなのもあるんだ。凝ろうと思えばいくらでも凝れる、それが自作キーボードの世界。
いやあ、ハマったらマズいやつです。自分はちょっと遠巻きにしていたいと思います。
とりあえず方向性決まって、あとは作るだけ? ちょっと迷走してるところも春乃らしいですけど、これ、きっちり作って使うところまでいくかな? できればその出来、使い心地までレポートしてほしい展開です。
『しずねちゃんは今日も眠れない』
抱き枕、ぬいぐるみの姿に戻ってしまったねね。もういつものねねにはなれないの? なんか元気がないというか、力がはいらないんだ。それで人の姿にはなれないんだ。ぬいぐるみの姿のまま、動いて筆談でコミュニケーションするのは可能。でもそれではどこか寂しいんですね。
これ、ねねが自分の役割の終わりを自覚しつつあるのかな? 学校でのしずねを見たねね。友達と一緒に、楽しそうにしているしずねを見て、自分がいなくてももう大丈夫なんだと思ってしまった。ねねもそう、またあかりのところにいるののも同様で、このままふたりともにずっと抱き枕状態なの? あるいは、いずれはただのぬいぐるみになってしまうの?
なかなかに不安のつのる展開であるんですよ。
ねねのいなくなるかもという不安から弱ってるしずね。そんな彼女をはげますべく人の姿になってみせたねね。でも、これ、本当に最後の最後の変身なの? 本格的に役目の終わりを実感しはじめるねね。ああ、これは悲しいなあ。本当にどうなるのでしょう。あれだけ仲のよかったふたり。あの関係が終わってしまうのは、相当な喪失感に見舞われそうに感じます。
『ササエルの中には誰もいない』
小依の友達、茅はちょっと危ういなあ! 音ゲーに熱中している小依の前髪かきあげて撮影。その時の表情にセリフ! ヤバい! なんか妙にいやらしいよ!?
小依の友達多い発言から突きつけられる現実、その落差にショック受ける小依を独占できることに喜ぶ茅。危うい……。小依が自分に依存するよう言葉巧みに誘導する茅。アヤウイ……。でも妙にいい。このまま落ちるところまで落ちて……、と思ったところにヤッチー登場。ああよかった。茅の洗脳を解いてくれた。危なく私も茅の術中でしたよ。
しかし今回は茅のヤバさ、それがメインなんですか? 茅の見せるウザ絡みの手本。いきなりのコチョコチョ、お菓子をもらったその勢いで指までナメちゃう。ヤバい。さらにはヤッチーまで洗脳されかけて、いやもう、茅はこの漫画における最強の危険人物なんでしょうか。
でも、茅のおかげで小依とクラスの子との間に接点ができましたね。言葉少なすぎる小依をサポートして、話せる機会を作ってくれた。それで小依の可愛さも伝わって、ああ、こうなったら小依は強いな! このまま皆の妹になってしまえばいい!
今回はササエルはお休みでしたけど、その分小依の可愛さ、茅のヤバさがてんこ盛りで読み応え抜群でした。小依、なんだかんだで可愛い子です。
- 『まんがタイムきららキャラット』第18巻第4号(2022年4月号)
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