2022年2月28日月曜日

『まんがタイムきららキャラット』2022年4月号

 『まんがタイムきららキャラット』2022年4月号、発売されました。表紙は『ブレンド・S』。スティーレの皆が勢揃いしてのお出迎え。これは、なにがモチーフなのでしょう。本の帯のようなものがあしらわれてるのですが、これなにかの食品のパッケージですよね。そしてそこには気になるフレーズが見てとれて、「完結まであと3話!」。ああ、『ブレンド・S』もいよいよ佳境。グランドフィナーレに向けて、急展開見せています。

今月は新規ゲストが1本です。

『トイブーケなら飴で叶えて』

サンタクロースにまつわる伝説、「永花のトナカイ」が語りつがれている永花町。観光地として栄えたのも今は昔、すっかりさびれて町も店も、そして永花町に暮らす鈴鹿もどこか寂しそうに元気をなくしてしまっています。

そんな鈴鹿に届いたのクリスマスカード。小さな頃、サンタクロースに送った手紙、その返事がきたというのですね。クリスマスカードを開いたら、キラキラ白い衣装のお嬢さんが現れて、サンタをやってるニコラさん。永花町を、ひいては人々の夢を抱く力を救うべく、鈴鹿の力を求めにきたのですね。

トナカイになってほしいという。魔法で変身してもらう予定だったのかな? だけどニコラは魔法が得意でなく、変身させることができなかった。落ち込むニコラ。そんなニコラに鈴鹿がいうんですよ。魔法が使えなくてもできることがあるはずだと。

ニコラと一緒に、できることに挑戦していこう。ニコラが鈴鹿の人生を変えたように、ニコラの人生を鈴鹿が変える、その意欲がニコラを元気づけるんですね。

と、ここで不思議なぬいぐるみ。空から落ちてきた? おもちゃが町中を闊歩している? ニコラいわく、魔法だという。これはいったい誰の魔法なのか、なんのための魔法? この魔法はなにをもたらそうというのか。

ニコラと鈴鹿、ふたりの出会いで物語がいよいよ動き出しましたよ。ここからどんな展開を見せるのか、期待しながら次回を待とうと思います。

『RPG不動産』

あああ、セレニアから語られた悲しい過去のお話。アリスが生まれてすぐのこと。母を残し、アリスとともに城を脱出することとなったセレニアの、後に知らされた母と、母とともに戦いの最前線に立ったラスティーレのその後。ふたりともに命を落としてしまった。それがセレニアに抜きがたい人間への不信を刻み込むことになったというのですね。

ラスティーレはファーの母ですね。この時、ラスティーレが身籠っていたのがファーなのですね。しかしこの昔語り、まだ終わってはいない。この先に語られることはなんなのか。まださらにつらいこと、悲しいことが続きそうでおそろしい。

この前にセレニアのいっていた、サトナに裏切られたということ、その真相はいよいよこの先にこそあるのでしょう。そしてこれから語られることがサトナに幽閉された琴音とラキラ、ふたりの疑問に対する答となりうるのか。ああ、気になることがたくさんなのですね。

今、たいへんに厳しい状況にある彼女たち。けれど今回は、セレニアとラキラ、皆の和解が成立して、それは本当に希望のもてることだったと思う。アリスの使役するまものたち、いい仕事をしてくれました。

『紡ぐ乙女と大正の月』

今回、最高だったのでは!? 蜂須賀邸に招かれた雪佳。ひとりでは心細いからと紡に助けを求めるのですが、ほんとこの子素直じゃなくて、お姉さんに甘えればいいのにね! といいたいけれど、プライドがそれを許さないのかな? でも、困った時には頼って、照れ隠しにポカポカぶってと、こうした振る舞い見れば見るほど、なんだかんだで紡がこの子の特別であることうかがえて、悪くないなって思うんですね。

さてさて、蜂須賀邸ですよ。初野さん、この人は主要な登場人物、華族令嬢の中では一番の庶民寄りみたいに感じてきたわけですが、なんとまあ、お家ではほんとにほんとのお嬢様でいらっしゃるんだ! 女中に対するお振る舞い、また女中の受け答え、そのやりとりにも典雅な様子うかがえて、また萩印さまというそのお印も、初野嬢に似合って実に素敵でいらっしゃる。

いやもう、普段、親しみを感じていた初野様のこうしたご様子に、すっかり心動かされた次第です。

蜂須賀邸には古い本がたくさんある、初野がそういっていたの、それにしても尋常でない量では!? 和綴じは平に積まれてて、漱石などの洋装本は立てて並べられている、その違いなども見どころでしょうか。鎌倉時代の写本、当時のもしかしたら初版本など、蔵書が立派であれば立派であるほど、これらの辿る運命を思うとつらくなる。実際、こうした立派だったコレクションはいくらもあったんでしょうね。

しかし、今回の書庫探訪。まさかの春画が出てきたりして、それ見て大慌てする初野ですよ。そこまで取り乱される!? ああ、そうでした、この子は紡のこと天女だと思ってましたね。汚れなき天人に下賎の書物を見せるわけにはいかないと必死だったんだろうなあ。と思ったらあらぬ疑いかけられて、初野様も大変だ! いやもう、このくだり、実に面白かったです。

そしてこの後のお茶の情景。梓印さま、八重子にいたく気にいられている雪佳が実によくて、年少の子に甘えられるのは新鮮な体験なのかも知れませんね。そしてバレンタインの話題を受けてのキャラメル、素直な八重子の笑顔を受けて笑みを見せる雪佳がまた素晴しかったのですね。

今回は、元気、健啖、やんちゃでお転婆、親しみやすい初野嬢の文武両道の側面を知ることができて、いやもう最高だったと思います。そして紡の失敗! ええ、ええ、これね、たった一言、一条家のご令嬢につきそいます旨いい残しておけば怒られずにすんだのでは? こうした要領の悪さ。これこそが紡という人の愛嬌だとも思ったのでした。

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