2022年2月23日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2022年4月号

 『まんがタイムきららMAX』2022年4月号、昨日の続きです。

『今日の授業は恋愛です!』

今回は、みあおとひいろ、ふたりの恋愛事情とさがり、こみねの進展、それがリンクしつつ進行していくのが面白くて、というか、みあおが全体通してのキーパーソンですよね。見た目ちんまりしてて、可憐なお姫様ポジションに収まっている……ように見えるみあおが、実はひいろの前では全然違って、むしろこの子が主導的。いやもう、友達のこみねを応援すべく、さがりとの下校風景を見守りつつどんどん指令を出していく様子が、おかしくっておかしくって。完全に地が出まくっていて、スーパーにいかないのかと聞くひいろにも、そんなん今どうでもいい!! ピシャリですよ。

みあおのこういうパワフルなところ、めちゃくちゃいいと思います。おとなしく、一歩引いて譲るみたいなのよりも、自分の気持ち、我を出して、がんがん進んでいく。こうしたみあおの傾向、踏み出す強さがいい感じにこみねにも伝わって、やりたいけどできずにいたこと、そいつをいくつも達成できた。いいですね。こみねも立派な前向き女子ですよ。

そして今回、終始みあおに振り回されていた困惑系女子、ひいろ。なかなか自分のペース掴めずにいたこの子の嫉妬発言からのあの展開! ああ、素晴しいものありますね! というか、普段は王子キャラを演じてるひいろなのに、ふたりの時はみあおが王子ポジションじゃん! っていう、この関係の転換にも改めて魅かれるものありました。

というか、これをさがりとこみねが目撃しているっていうのがね、私のD☆Vポイントに直撃していたんですね。きましたわ。きましたわよ。

『ホレンテ島の魔法使い』

空飛ぶ魔法使いの正体はこっこだった。それがバレて完全に開き直ったこっこが、夜の空中散歩にご招待ですよ。かくして夜空に繰り出すこっことあむ。そして語られるこっこの思い。魔法についての屈折した感情、技術の発展が魔法を無用のものと化していく現実と、それでも魔法を終わらせたくないというこだわりに葛藤していたこの子にとって、魔法を信じるあむの存在は、見過ごしになんてできない、希望のかけらであったというのですね。

魔法とともにホレンテ島に暮らす人たちの、様々な思いの語られる今回。こっこの気持ち。帽子屋の先生の気持ち。そしてあむの気持ちがこっこに触れて変容させられたもの。ああ、なにかに心を奪われたらもう魔法使いではいられなくなるんだ。ぎりぎりのところで踏みとどまったこっこ。そしてかるてを前に魔法の使えなくなって戸惑う詠。ええ、あちらでこちらで、魔法の断片が無効化される、そんな状況が生じちゃっているんですね。

そしてふたたびあむとこっこ。ふたりの対話に見えるロマン。魔法への、島への、そしてともにある誰かへと向ける気持ちが溢れて、その情感たるや! 魔法に限らず、人も暮らす環境も、変化していくことはとめようもなく、しかしそれでも確かに残るもの、伝えられるもの、思い続けられるものはあるのだというその言葉は、祈りや願いに通じる、そんな思いであったと感じたのでした。そして共鳴するふたりの心。ああ、これもまたひとつの永遠のかたちであるのかも知れません。

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