『まんがタイム』2022年3月号、昨日の続きです。
『瀬戸際女優!白石さん』
白石さん、一気に事態が動き出しました!? 映画の神と真島が慕う南野監督の自宅にお呼ばれしたことをきっかけに、料理にチャレンジした真島がですよ、散々苦労しながらも完成させた料理を白石にふるまったことで新たな実感に触れました? なんと、白石に一緒に暮らさないかというんですよ。
おおお、真島よ、これまでもそうした雰囲気感じさせてきましたが、ついに年貢の納め時!? これでふたりが一緒に暮らし、ゆくゆくは結婚なんてことになったら、白石の色恋がらみの心配も解消。ふたりの相性も悪くなさそう。大団円なのでは!? なんて思っちゃったんですよ。
今回は、真島の真意こそまだ明らかにされていませんが、ここまでいって、ただのルームシェアみたいな話にはならないでしょう。いやほんと、一気に物語が動きそう。その予感に期待が後押しされています。
『お天気おねえさんの晴れ舞台』
琴音が母とあうのに、牧にも立ち会ってほしいというんですよ。母とあうのは5年ぶり。どうも気がかりがあるらしく、なにか複雑な家庭事情でも!? そう思っていたら、牧もテレビで見て知っている言語学者の大原八重、その人が琴音の母。しゃきっとして凛々しくて、琴音がいうには虎のような人。ずっと仕事に打ち込んで、琴音の世話は祖母に任せてきた。それが琴音との距離の原因? かと思ったら、琴音が母を苦手にしているの、母の連れてくる男性が原因だったんか! 男の趣味が悪い? それで親近感覚えている牧がむしろ心配です。
その母が琴音をどう思っているのか。母も琴音を苦手に感じているのか。そんなこと心配していたら、ああ、こちらは大丈夫そう。テレビで天気予報やってる琴音の言葉づかいをチェックするばかりか、キャプチャで壁紙作ったりグッズ作ったりと、度が過ぎたファンじゃないんですから! でもそれくらい好きなんですね。これ見た瞬間、ああこの母娘は大丈夫そうだ、安心したんですよ。
牧に付き添ってもらったのは正解でしたね。母との間に立ってくれたおかげで関係改善にこぎつけました。牧にいざなわれ、母の講演を聞きにいった琴音。その控室にて母の袖のボタンをつけなおしたことをきっかけに、ほころんでいくふたりのわだかまり。この顛末に、この漫画らしいあたたかさ、やさしさ感じることができて、とてもよかったです。
『良倉先生の承認欲求』
紅葉の撮影に山に出掛けた写真部員たち。ぶんちょー紳士活動の下見も兼ねてるというのが実に良倉らしいのですが、今回はその目論見が見事に失敗してしまうというのですね。でも最終的に皆楽しそうに終わることができたというので、なんだか嬉しくなる、そんなエピソードでありました。
新たに写真部に加わったジュン先輩。この人がいいんですよ。落ち葉アートをやってみようと、星畑が集めた落ち葉の山。そこにダイブしてみたいというのです。子供の頃からモデル活動をしていた彼。仕事に支障が出ないよう外で遊ばせてもらえなかったために、やりたくてもできなかったことがたくさんある。落ち葉遊びもそのひとつなのでしょう。一度はその気持ちを断ち切ろうとしたジュンの背を、古岩が文字通り力いっぱい押すんですよ。
遊びたければ好きに遊べばいい。それで見事にジュン君喜んで、落ち葉とたわむれる美少年の図のできあがり。ああ、心の底から楽しんでいる、その気持ちのまっすぐさに良倉心打たれて、ええ、打算のない純真さ、素晴しかったと思います。
良倉がぶんちょー紳士でやろうと思っていた落ち葉アートも、水元が楽しむのを優先したことで今回は断念。こうやって皆がそれぞれの楽しみを追求できたところに、彼らの部の魅力がぎっしりつまっていたと感じました。
ラストのね、ジュン先輩のいいね5万の衝撃。一瞬嫉妬に狂いそうになった良倉もジュンの言葉で即座に回復。この気持ちのいい終わり方も大変よかった。ええ、今回は終始皆がいい気持ちでしたね。
- 『まんがタイム』第42巻第3号(2022年3月号)
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