『まんがタウン』2022年3月号、昨日の続きです。
『あの世で猫になる』
人の姿を得た(ことになってしまった)タマ。そのせいで、これまでとはちょっと勝手が違ってしまって、同居人というか部屋のオーナーである朝倉さんがちょっと気にするようになったりね、それからタマ自身もキャットフードを嫌がるようになったりと、ささやかだけど変化が見られるんです。タマも嫌なことは嫌と主張できるようになったということかな? 猫設定の時は、キャットフードも文句いわず食べてたわけでしょう? これは進歩というべきか、あるいはもう我慢したくないってことなのかも知れません。
今回はタマと朝倉のコミュニケーション回。いかにして意思疎通をはかるか、みたいな話なんですが、大家大島の提案がまさかのこっくりさん。タマに動かさせるといいっていうの、これ単純にあいうえお盤だな。知育に役立ちそう。
しかしこの物件、なんか黒いあやしいのがいっぱい出てきたりと、非常にヤバげ。事故物件を安く入手して、高く貸す。その一心でやってるっぽいんですが、悪いヤツはきっちり祓ってくれてはいるんですね。なので残るのはタマみたいに危なげないやつだけ。いや、待て、どこかの部屋で、動物霊といつわっておっさんと同居させられてる人がいたぞ……。でもそれも霊障的な意味あいで危険はないというのでしょう。
それがいいのか悪いのかはちょっとわからんけど、タマにとっては稀有な物件、めったにない巡りあわせなのは間違いなさそうなんですよね。だから朝倉さんとの縁、末永く続いてくれるといなって思っています。
『淑女の笑顔は崩れません』
歩華と聖と、その仲について不穏な噂が!? 社内で歩華の服の内側を見ようと迫る聖が目撃されてしまった!? おおう、ひじあるだ、ひじある。こういう事案は社内に広めるのではなく、暖かく見守ってあげてくださいよ。いずれ大輪の花が咲きますから。いや、咲きませんけどさ。
いまだ同居には至っていないものの、歩華の部屋にいりびたってる聖。泊まった翌日、歩華に自分のキャミソール着られてしまったのか。このへん、歩華、ちゃんとしてそうでわりとあかん感じですよね。しっかり者で折り目正しく、失敗なんかしないし、なにごとにも丁寧というイメージ。でも実際はそうじゃないというのね、聖だけが知っている? この下着と噂のくだりも、歩華のしくじりと受け身っぽく見えるその外面の悪魔合体って感じ。ええ、うかうかしてると噂ばかりが独り歩きしそうです。
今回はちょっと状況の動く回でしたね。歩華が主任に昇進。内示までいってないのかな、内示の内示くらいの感じ? そして聖の同居の申し出、ええとルームシェアといった方がいいのか、それを歩華が受け入れました。ああ、これ、歩華にとっては生活が改善するという点でも大きなメリットがありますね。でも社内の噂がありますよ。ここで同居という情報が出回ったら!? いやもう、どうなるのでしょう。どうなるのでしょうね。
『食欲しか勝たん!』
こころん、今回はアルバム用音源のレコーディングです。緊張してる? ちょっとこわばった歌い方になってると指摘があって、ふわっと声をメロディにのせるようにというアドバイスから連想したのがオムライス。
でも頭の中がオムライス一色になって、結果それが歌に情感としてのっていくのなら大ありなのでは!? オムライス入りの歌が好評で、他のパートも同じようにやってみよう。そこでこころん、オムライスから離れればいいんだけど、一度ロックされてしまうともう逃れようがないのがこの子の連想ですよね。ずっとオムライス。また、これが歌詞によくマッチしていて、ほんとこの結果オーライ!
でも今回ばかりは結果オーライといっていいのかどうかわかりませんよ! だって、こうしてできあがった音源。どうやって歌ってたのか自分でも思い出せないんですよ。これ、ステージとかで歌う機会もまたあるでしょう。こころん、再現できないのでは!? いやもう、今回は抜群の結果残せてオッケーですけど、またいつかこの子、この歌で思い悩む時がきそうです。でもその時も、またなんかの連想がこの子を助けてくれたりするんだろうなあ。
うん、こころん、連想力であらゆる困難を乗り越えていくのですよ。
- 『まんがタウン』第23巻第3号(2022年3月号)
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