『まんがタウン』2022年4月号、発売されました。表紙は『新クレヨンしんちゃん』。ピンクの忍者装束のしんのすけが、手にポテト持ちまして、これは新しいデリバリースタイル!? と思ったら、4月公開の映画とオレアイダがコラボをやるというのですか。コラボ期間は2022年4月1日から5月15日まで。Twitterでリツイートキャンペーンもやるそうですよ。このキャンペーン、Twitterキャンペーン以外にもなにか展開したりするのでしょうか。コラボパッケージとかあったりする? いや、Twitterだけなのかな? いずれにしてもちょっと面白そうです。
『押しかけギャルの中村さん』
あー、中村さん、ご機嫌ななめだ。秋山が友達とゲームするっていっちゃったからだね。自分のことかまってくれない、自分じゃなく他の人と一緒になにかやるの面白くない。子供か! という気持ちと同時に、どんだけ秋山のこと好きなんだろう。その後の秋山の対処とその効果見てみれば、子供っぽさ、どうもこちらが濃厚っぽく感じます。
しかし、ゲームしている秋山見てる時の中村見てると、子供っぽさの中に好きという気持ちが強くにじんでますよね。秋山の一挙一動に表情ころころ変えて、はしゃいで、でも秋山はマイクに声が入るからしゃべらないでっていうでしょう? 内緒なのはいいとしても、なんかないがしろにされてる感じがする。面白くない。かまってほしさと、ゲームしてる相手に女の子いるじゃん! ダブルで面白くなくなっちゃてるよ、中村さん!
で、負けじと自分もゲームやろうとするんですよね。ほんと、わかりやすい直情お嬢さん。翌朝の榎本の前での会話もね、意味深なこと、まあゲームしてたって話なんですけど、大きな声で話しててね、こういう方面への無頓着さも子供っぽさ感じさせてました。もしかしたら、こうした無垢さがあるから、この人の押しかけ行動についても作為的とか感じさせない、ほのぼの感があるのかも知れませんね。
『猫またはごはんを。』
猫またのフク。サチが眠っているのをいいことに、ひとり晩酌しようというのですね。
でも、猫なのに格子を抜けられない!? 猫は頭が抜けたら体全部いけるって聞くけど、まさかの腹でひっかかるの、猫まただから? デブだから!? うーん、後者なのだろうなあ。猫らしからぬふくよかさ。でも、猫まただから健康の心配はしなくていいのかな?
今回のフクの晩酌。ブランデー梅酒の紅茶割り!? なんかぜいたくなもの飲んでる! で、つまみはポテトチップ。それもただそのまま食べるのではなく、ディップを用意。サワークリームに明太子とゆずコショウ、めかぶとワサビのアボカドディップ、クリームチーズにはちみつと砕いた柿の種。どれもハイカロリーではなくって!? サワークリーム、アボカド、クリームチーズって、どれも結構な脂質含んじゃってない!? で、それをほぼ油そのものといっていいポテチにあわせるわけでしょう?
そらうまいわ、という感想と一緒に、そら太るわと思わざるを得ないメニューですよこれ。
でも、月を眺めながらしみじみ食べて飲んでいるフクを見ていると、なんだかしあわせだなと。ちょっと切なさ、物悲しさも差す、そんなビターな日常の中にふとおとずれる穏やかな時間。ただしあわせ一色でないところに、感情の寄る辺があった、なんて思わせる描写でありました。
『派遣戦士山田のり子』
うわー、なかなかにめずらしい展開きましたよ。なんと、山田のり子、今回は欠席です。なんでまたー、ああ、きっとどっか高地に登ってるとかそういうのね、と思ったら風邪なの!? こんなことってあるの!? 思わず、劇中の皆と同じような感想抱いてしまいましたよ。
のり子の不在がのり子の存在感をこれでもかと感じさせてくれるのがよかったですよ。そらそうだよなあ。のり子の人智を超えた能力で仕事を回してるのだもの、のり子が抜けたら破綻するのも当たり前。やってもやっても終わらないし、のり子の気遣いもないでは頑張る気持ちもなかなか出ない。でも、それでものり子の仕込み? いろいろ置いてる備品とか、そういうのがのり子圧を持って迫ってくる。いやもう、不在どころの騷ぎじゃないな。不在と代理品、双方がタッグを組んでのり子という存在を押し込んでくるかのようではありませんか。
のり子が復帰したらいろいろ頼もうと楽しみにしている同僚たち。その気配を受けて休みが一日延長。のり子がいない現実を受け入れて覚悟決めたら、またのり子の休みが延長。この皆の気持ちが自宅で静養しているのり子に働きかけて休みを延長させるっていうのが本当におかしくって、で、この極めつけが君江和佳か! ほんと、この人、なかなか報われないな! のり子も超能力めいた勘を働かせて全力警戒じゃないですか。
のり子復帰時の皆の反応がよかったですよね。ああ、のり子、この職場に受け入れられてる、愛されてるんだなあと思った。のり子の帰還に喜び、のり子の仕事ぶりに感涙する。ほんと、その能力、キャラクターともに愛され、頼りにされてるんですね。
- 『まんがタウン』第23巻第4号(2022年4月号)
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