『まんがタイムきらら』2022年4月号、昨日の続きです。
『蜂も刺さずばうたれまい』
学校、空き教室が暑い! というので、涼を求めにゲームセンターに移動。蛍のゲーセン知識が妙に偏ってたりするんですが、ゲーセンにきたらきたでそれなりに楽しんでる様子なのがよかったですよ。
しかし、ずっと元ヤンを隠していたすずめなのに、蛍と咲姫の前だとほぼ地が出まくってますよね。その気取りのない態度に、親しみや気を許した感じがあってすごくいいんですよね。で、蛍が顕著ですけど、そんなすずめをうまいこと転がしてるところが滅茶苦茶面白い。たこ焼き台ってのの攻略で軽く煽ってみたりね。ほんと、すずめの性格をよく理解してる。これもまた蛍のすずめに対する距離の近さみたいに思われて、いいんですね。
ふたりでガンシューやった時も、ゾンビをすずめに押しつけて面白がったりね、そりゃあすずめは盛大に文句いうわけですけど、それで怒ったり仲違いしたりすることはないわけで、そうしたやり取りの塩梅。ちょっと甘えてる? なんかそんな感じもする。ええ、咲姫にはすさまじく申し訳ないけど、蛍、すずめの関係、ぐっときまくりなんですね。
そんな3人が一緒にプリを撮ります。テンションあがるすずめ。ダチといわれて嬉しい蛍。そして、もっとこっち寄れと肩を抱かれる蛍! きましたね! 咲姫は咲姫で、いわれもせんのに身を寄せてるし、ああ、すずめさん、モテモテですね。素晴しい。
最後にすずめが蛍の欲しがってたぬいぐるみを取ってきてくれたりね、そうしたところも男前。ああ、蛍、軽口でまぜっかえしちゃってますけど、きっとこれ嬉しいんだろうなあ。素直になれないとこも、この子の愛らしさだと思います。
『ぎんしお少々』
もゆる、食えないお嬢さんだ! コンテストに出す写真をどうするか。その判断に迷ってせつなに助けを求めたわけですけれど、いやあ、まさかコンテストが目的や目標でなく、ただの手段であったとは予想もしない展開でした。
コンテストに出した写真を学校の廊下に展示してくれる。部の活動実績として掲示されるのだそうですが、これこそが目的だったというんですよ。姉、まほろに写真を見せる、それはコンテストの結果がどうこうではなく、この掲示でもってだったのですね。
ここでせつなが驚いてますけど、自分もめっちゃ驚いていますよ。姉まほろのコンテストに対する意識。それとまた違ったものをもゆるは見出していったりするのかな? とかいろいろ考えてた。いや、これからそうなっていくかも知れないけども、でもコンテストは通過点でも目標でもなかった。もゆるはもゆるで、写真を撮るという行為にこそ意味を見出していて、その行為を意味づけるというところでトイカメラの魔法がすごく役立っているというのがね、面白い。面白いわ。わかるといっていいんでしょうか。わたくしにとって意味のある、大切な営為としての写真。できあがる写真にも意味がないではないけれど、それ以上に撮るという行為にこそ愛着を持っている、そんな感触があってぐっときます。
そしてもゆるの写真を見に帰ってくるまほろ。すずはすずで、しろが半分撮影して、自分がその続きを撮った写真を持って帰ってくる。そのふたりそれぞれの帰結。ほんと、なにがどうなるかわからんから、すごく楽しみです。また同時に、もゆるのコンテストの結果、これも楽しみだったりして、なんか思いもしない結果が出たりしたらそれはそれで面白そう。いや、わからんですけどね。でも今はそのわからんことが楽しいと思えます。
My Private D☆V
『ニチアサ以外はやってます!』の猫にゃんです。
D☆Vポイントは「かわいい子のアクションがすきです」。で、イラストがですね、すごいダイナミック! 放たれたキックの勢いに、ぶっ壊されている機械の描写もかなりキてるんですが、その女の子の肉体の表現。みっちり感じられる筋肉の量! 脚まわりとかすごいよね!
ニチアサと一口にいってもプリキュアから仮面ライダー、スーパー戦隊シリーズと幅があるわけですが、『ニチアサ以外は……』がそもそも特撮指向であるところからもわかるように、人の身体感を強く感じさせるところにこそ、強くアピールされるところありそうですよね。
これ、たとえば同じプリキュアでも、アニメの表現よりステージで衣装着てヘッドをかぶって演じられるショーの方がよりぐっとくるみたいな、そんな感触ありそうで、可愛い見た目とはうらはらに鍛えられた身体の躍動する様、そのギャップに、なんかすごいもの見たぞ! みたいなことを思う。そうした感性は少なからぬ人が共有しているようにも思うんですね。
ということで、かわいい子のアクション。その身体のリアリティに魅了されるということ、強く共感するものありました。
- 『まんがタイムきらら』第20巻第4号(2021年4月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿