2022年1月7日金曜日

『まんがタイム』2022年2月号

 『まんがタイム』2022年2月号、発売されました。表紙は『おとぼけ部長代理』。季節は春? いちご狩りにていちごを食べる部長代理がメインです。籠いっぱいに集めたいちごからひとつつまんで食べているのは『この契約は恋まで届きますか?』の八千代。ワンピースもとてもよくお似合いです。『六畳一間の憑き物石』こいしは、スカートにつんだいちごを集めまして、それでジャンプなんてするもんだから、飛び散ってますよ、いちご! で、『花丸町の花むすび』花子はというと、いちごの着ぐるみ!? しかも体は全身タイツ!? いやもう、ひとり色物系なんですけど、いいんですか花子さん!? めっちゃいい笑顔してるので、きっとこれでいいのだと思います。

『大家さんは思春期!』

チエの夏休みの宿題。最後に残った自由研究を新学期直前までかけて仕上げたっていうんですね。1年も2年も食べものに関するテーマ。だったら3年も食べものにしようということで、そうめんレシピの探求したっていうんですか。

お中元でやたら増えるそうめんをなんとかして消費したい。最初のうちは普通にゆでて普通にめんつゆで食べてたのが、徐々に飽きる。なのでまずは具材を工夫して、さらにはアレンジの幅を広げていってというんですが、これ、食べたくなるな。特にのり巻き。そうめんののり巻きはどっかの郷土料理であったような気もする。なかなか口にする機会のない料理で、きっとおいしいと思うんだよなあ。

実際、今回のチエのレシピ、そうめんとチーズのガレットとか、あとはそうめんを衣にした揚げ物、絶対おいしいと思う。そんな料理が次々出てくるものだから、夜に読むもんじゃないな! 想像したらおなか減ってくる! いやもう、危険なエピソードでした。

しかしわからないのが、そうめんで飽きるっていうの。ここまでアレンジしてもなお飽きるっていうの、ほんとに飽きるものなの? 毎日うどん、毎日そうめんでも平気なんだけどなあ。『らいか・デイズ』らいかにとってのサンマが、私にとってのそうめんなのです。

そうめん続きでやせたんじゃないかと期待したのに逆に太っていたというの、これ、ご飯をたくさん食べたからってのもあるかもですけど、そもそもそうめんのカロリーがあるんだろうと思うんですよね。そうめんって作る時に油を塗るから結構ハイカロリーっていうじゃないですか。だからきっと米とそうめん、ダブルでいってたんだと思います。ハイカロリーはちょっといけませんね。そうめんもほどほどがよさそうです。

『テレパス皆葉と読めない彼女』

澄花との縁がきっかけで、クラスの女子とも話す機会ができた皆葉。これまでは女子を苦手としていた皆葉だけど、今はこうして普通に話せるようになりました。これまでいろいろ気負っていた、まあ人の気持ちが読めるとかね、それが心苦しいとかね、そういうのがあったにしてもさ、人とのつきあいにおいて穏やかな気持ちで向きあえるようになったというの、澄花たちと過ごした時間が皆葉を変えたってことなのでしょうね。

そして、澄花に思いを寄せる生徒がいると知った皆葉。動揺して、けれど妨害するのは違う。この、澄花の意思やその関係性を大切にしようとする気持ち、これは皆葉の美点だと思いましたよ。自分の勝手で澄花の世界に手をつっこみたくないという気持ちと、澄花を誰にもとられたくない気持ちの間で苦しむ皆葉。ああ、彼はこうして人の心の機微を、自身の体験をもって知っていくんだな。こうして悩んで、そして澄花の答に安心して、そうしたいろいろが皆葉という人を育てていっている。これはとてもさいわいなことだと思うのです。

『茨城ってどこにあるんですか?』

落ち込んでいる多恵を元気づけようと、いばらきフラワーパークへと繰り出した多恵、森戸、鈴子の3人。まずはスカイサイクルに乗ろうというんですが、待って? その乗り物、スカート、あかんことない!?

フラワーパーク、乗り物とかのアトラクションあり、ひょうたんでランタン作れるアトリエありと、いろんなアクティビティがあるんですね。しかしそこで森戸が動揺しまくるっていうのね。多恵のランタン、まさかのハートマーク! 多恵、誰かに恋でもしているの!? って、森戸がなかなか見せない表情していて、どれだけショックだったんだろう。しかもそのマーク、クローバーの葉なの! 多恵さん、罪つくりですねえ。

そして今回の見せ場ですよ。森戸のマジックで、パークのイルミネーションが点灯! いや、点灯時刻にあわせてそれっぽいポーズをとってみただけなんですが、こんなの私のキャラじゃないと恥ずかしさにもだえる森戸と、ありがとうと喜びいっぱいに抱きついてくる多恵に逆に驚かされてる森戸と、ああ、なんて素晴しいんだろう。普段見られない森戸がたくさん見られた回でした。

多恵のこと心配してたんだぞっていう森戸もね、めちゃくちゃ美しかったじゃないですか。今回は多恵と森戸の友情、そいつが実に素敵で輝いていました。しかし多恵、実機でレトロゲームやってるんですね。兄貴のゲーム機なのかな? こうしたところも意外性です。

『この契約は恋まで届きますか?』

八千代さんに家事をしてもらうかわりに手芸を教えることになった野田。そこには恋愛的ななにかがあるわけではなく、とにかくビジネスライクな関係? 野田はあわよくば進展をなんて思ってますけど、八千代の方は少なくともそうした気持ちはないように見えますよね。

さて、そんな関係だというのに、今回はなんと八千代が野田の部屋で風呂を使うというんですよ。なるほど、買い出しからの帰り道、水溜りの水を車がはねちらかして、それを八千代が浴びてしまったというのですね。風邪をひいたら大変だ、というので風呂なのだそうですが、風呂あがりに着る服っていうのが、まさかの野田のお手製! しかも、もとはぬいぐるみにと思って作ってたやつだったのか。

これ、大変よいのではないでしょうか。せっかくだから八千代さんに差し上げておしまいなさい。

今回、ちょっと嬉しい? ハプニングがあったかと思えば、職場にて、八千代の上司から野田と八千代ふたり一緒に歩いているところを見たのだが、ふたりはおつきあいしてるの? などと詮索される羽目に! ああ、前回の目撃者、あれ、総務部部長の佐倉だったというのですね。

しかし、いくら部下とはいえプライベートを詮索するのはいかがなものでしょうか、部長。部内の親睦を図るもいつも素っ気なく断わる八千代をなんとかしたい。その一心からの行動と考えていいのかな? 今回は八千代の機転で難を逃がれましたが、それでも部長、なんか嗅ぎつけていますね。これ、八千代とふたりだと絶対進展しそうにない関係を牽引する、そんな役割担わされそうな予感がしますよ。

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