2022年1月5日水曜日

『まんがタウン』2022年2月号

 『まんがタウン』2022年2月号、発売されました。表紙は『新クレヨンしんちゃん』。両手でピースをしているしんのすけ、これは2022年、2と2で22を表しているのでしょうね。というわけで新年を祝ってめでたい表紙? またきたる4月22日に公開される『映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』、それを押し出したカットもありますよ。そして新連載『ねこ上司といぬ部下くん』 、上司の根古さんのカットもございます。

今月は新連載が1本です。

『ねこ上司といぬ部下くん』

ペット用品を扱う会社にて営業として日々頑張っている乾健太郎。そんな彼に熱い視線を注いでいるのが商品開発部の根古宮子。いったいなにかと思ったら、乾に用があった模様。見つめられる理由を知りたくて話しかけるも答は得られず、ちらりちらりと振り返りながら乾をどこかに連れていきたそうな素振り。

会議室の片付けに乾の手を借りたかったというのですが、課長曰く根古さんは伝えるのが下手。うん、下手にもほどがあるよ!

根古が乾の手を借りたかったの、会議室の片付けだけでなく、商品開発のヒント、作ったおもちゃの具合を確かめたかったからというのもあるっぽいですね。ともあれ、乾、根古に気にいられているのでしょうか。ぎゅっと手をつかまれて、これから一緒にいてもらえない?

って、これは誤解しちゃう展開では!? いや、誤解ではない? いずれにしても、いろいろ挙動が謎の人。そんな根古とのつきあいのはじまり。これは恋愛的なアレなのか。とりあえず根古の振る舞いあれこれ、猫のそれなんだろうなあ。なるほど、わかりづらいのも納得です。

『押しかけギャルの中村さん』

中村、毎日をエンジョイしている? 意味深な起こし方を実践してみて、驚いた秋山にふっとばされてみたり、でもそれも楽しんでるの、よかった。陽気なお嬢さんですよ。

そんな中村、今朝はよほど頑張ったようで、味噌汁作ってくれていて、しかも秋山が好きというなめこ汁。若奥さん気分なんだ! わーお、意味深。でもサプライズで味噌汁作ったもんだから、ご飯が炊けてない以前に米さえなくって、なのでトーストに目玉焼き、味噌汁という和洋折衷? ミスマッチ朝食になってしまいました。

確認を怠ったなあ、中村よ。でも味噌汁にパンをひたして食べると意外とおいしかったりする。

中村のリベンジ、豚肉の生姜焼きを作るというの。この人、料理が得意なのかな? いや、普通の日常のご飯ならちゃんと作れるよ、そういう感じなのかな? と思ったら、そこそこできるけど、わりかし苦手な方っぽい? 油はねで火傷、って、それくらい放置でよくない? よくないのか。けど、それでまさか頭っから水を浴びることになろうとは。そして秋山、なんの気なしに触れてしまったその部位は……。いや、中村が気にしてないっぽいからセーフか、と思ったらアウトでした。そうか、やっぱりあかんかったか。

今回、中村が頑張りたかったその理由。居候させてもらってるんだからせめて役に立ちたかったっていうんですね。うん、いじらしい。けど料理は秋山のほうが上手なのか。なので、なんとか中村の料理チャレンジを押し止めようとした結果、めちゃくちゃ喜ばせる一言が気づかぬままに発せられていたっていうのね。ええ、その喜びが翌朝のなめこの量に反映されてるの、この子の素直な気持ちの発露感じられて、いやもう、よかったです。

『猫またはごはんを。』

サチ、発熱しました。それでフクがいろいろ世話を焼いてくれるんですが、猫には人の風邪はうつらないから大丈夫なのかな? 熱のせいでいろいろポンコツになっているサチをとにかく寝させて、それで冷蔵庫にあるものでさっと作ってみたのが、ホットコーラ! コーラ味の飴湯なんだ。なんか面白そう。糖分がたくさんとれるから、風邪ひいて弱ってる時とかには、手っ取り早くカロリーを摂取できていいかも知れませんね。

ドイツなんかだとホットビールがあるそうですよ。ビールは液体のパンなんだそうです。だからコーラのかわりに、サチが飲もうとしていたビールを使えば、いい感じにアルコールも飛んで飲みやすく栄養にもなる、そんな飲み物になったかも知れません。

しかし、フク、いいですよね。暖かいコーラでとりあえず暖がとれたサチ、そのまま寝ようとするところを、歯磨きして薬飲むようちゃんと注意してくれる。しかも添い寝までしてくれるといういたれりつくせり。まるで小さなお母ちゃんみたいですね。フクがいればサチも安心と思えます。

『新婚のいろはさん』

ジョギング中に雨に降られてしまったはじめといろは。クツの中、ガボガボ! 引っくり返して溜まった水をざーっと流すんですが、はじめのクツは大きくてたっぷり入ってていいなー! って、いろはさん、なんでも楽しむな! そんなことを羨ましく思う人っているんだー! みたいな気持ちになりましたよ。

作中の季節は夏、いわゆるゲリラ豪雨に降られたんですね。濡れねずみになって気持ちも弱ってしまったのかな? はじめがネガティブ思考に取り憑かれてしまってて、それをうまいことポジティブ方向に引き上げてくれるいろは、ああ、いい人と結婚しましたね、はじめさん。

飄々としてとらえどころなく、けれどどこかしっかり地に足をつけている。そんな印象のあるはじめですが、それは表に現れるはじめの姿に過ぎなくて、その奥には今回見せたようなくよくよしがちな本音があったりするのかも知れませんね。そんなはじめの二面性と、そしてネガティブをとにかくポジティブ方面に切り替えようと働きかけてくれるいろはと、今回は夫婦ふたりの支えあい? ともに暮らし、ともに生きる上で大切な、そんなあり方の一旦を見ることができたように思います。

いろいろ結果的に、すごいもの見られた。このふたりの様子、それもまたすごいものなのかと思います。

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