『まんがタイムきらら』2022年2月号、昨日の続きです。
『それでは、ステキなセッションを。』
てんちゃんのガチャから出てくる不思議なアイテム、ピックの力でベースを見事に弾きこなし、評価も急上昇中の是沢芽依。演奏が評価され、さらにはサポートの仕事も次々舞い込んで、いいことづくめにも思える状況ではあるんですが、これ、マズくない? だって、ガチャで引くピックの供給が途絶えたら、ミラクルプレイも無理になるんだよ? 今は仕事のギャラで賄えているそうですが、ちょっとでも沼れば資金ショートして破綻しない? ほんとに大丈夫?
いやもう、ハラハラの綱渡り状況。実力以上の下駄を履かせてもらった状態で名前が売れてしまって、これ、はやくピック頼りでない、地の力も伸ばしていかないとほんと危ないと思う。いやいや、剣呑剣呑。一読者ながら、芽依の将来に不安を覚えてならないです。
さて、そんな芽依にちょっとした試練ですよ。シンガーのなつみのサポートを終えた後のこと。ピックの力で万全のはずだったというのに、歌いづらかったとの感想を貰ってしまった。
これ、ピックの力は万能ではないってことなんだろうな。ピックで演奏の力は上がっても、歌い手に寄り添い支える演奏になるかどうかはプレイヤーである芽依次第ってことなんでしょうね。よくいえば、伸び伸びと、思うままに弾いている芽依。でもそれでは駄目なのかも知れないと、はじめての壁にぶつかる、そんな状況。ああ、これは成長の機会ですよ、芽依。頑張って乗り越えるのですよ。
『えるくえすと! ~勇者エルヴィーラは現実世界に転移しました~』
ましろの誕生日を祝うため、スタッフ総出でサプライズのパーティを準備しますよ! 店を飾りつけ、そしてエルとルチアは予約していたケーキを受け取るため洋菓子店までおつかいに出ます。
これね、なにかその道々でトラブルとか起こっちゃうのかな!? ケーキ引っくり返しちゃったりするのかな!? ちょっと心配したのですが、ごめんよエルヴィーラ、そんな失敗をするようなエルではありませんでしたね。
お休みながらも店に顔を出すましろ。その誕生日を皆で祝って、しあわせな時間を過ごして、ええ、とてもいい情景が描かれていました。
そして少し気になることが。エルヴィーラを知る女性が登場。ケーキ屋から帰るエルを見て、それがエルヴィーラと気づいたこの人。元のゲームを知る存在!? あるいはただのプレイヤーにとどまらない!? 店内をうかがっていたものの、ましろに話しかけられて今日は去ってしまいましたが、いずれまた登場の機会もあるでしょう。その時にどんなことが明らかになるのか。気になりますよね。
気になるといえば、ましろに贈られた花束に、花とともに飾られていた恐竜の折り紙! ああ、こはるが折ったものとは違ってふにゃふにゃなんだけど、それってつまりは! ええ、頑張って折ってくれた、それが嬉しい贈り物です。
『むすんで、つないで。』
霊が見えるという白百合のいたずら。あまりに本当らしいものだから、あの苺さえも狼狽させる。すごいよ! こうかはばつぐんだ!
そんな白百合が察知したもの。異形!? あるいはこの世のものではない!? いえいえ、七色でした。子供軍団を避けそこねた七色の四苦八苦コミュニケーション。ちょっと相手が悪いとはいえ、それにしても七色、敗色濃厚すぎでは? でも、そんな七色も珍しく張りあいましたよ。つなぐを呼び捨てにする花ノ子に、自分も呼び捨てにしてるとアピール。いやいや、ちょっと大人気ないかも知れないけど、こうして少しでも我を出そうとするの、七色にはいい傾向なのでは? なんて思いましたよ。
しかし、ひたすらに素直な花ノ子、可愛い。あたふたしちゃう七色も可愛い。人は可愛いものなんですね。それも、この子たちが、それぞれに伸び伸びと、懸命に、今を生きてるからかも知れませんね。いや、そんな大げさな話じゃない? うん、かも知れないけど、今をまさに生きてる様子、それが眩しいって思ってしまうのは本気なんですよ。
そしてつなぐですよ。クリスマスにバイト入れちゃった! しかも本人、なんら苦にしていない。それどころか、ひとりだと無為に過ごしてしまうからちょうどいいとか思ってる。
で、クラスの友達からパーティーしようって思ってたのに予定いれちゃったの!? ちょっと責められちゃうんね。七色も家族との予定があって……。と、こうした基本ぼっちなふたり、それぞれのズレた常識、これ、なんか妙な共感あって、ラストのつなぐと七色の様子にニヤニヤしてしまいました。
- 『まんがタイムきらら』第20巻第2号(2021年2月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿