『まんがタイムきららフォワード』2022年2月号、先日の続きです。
『アネモネは熱を帯びる』
とにかく凪紗の茉白あしらいが下手だなあという印象の強い回でしたよ。もうすぐ夏休み、どこかに遊びにいきたいという茉白に、夏期講習があるから遊ばないよとバッサリ。さらに、海にいきたいという要望もバッサリ。なんらか妥協策を提示するとかもないんだ!
海にいきたいイコール炎天下水着着て海に入る、だったりするのかな? だとしたらさすがに凪紗の心配もわかろうものだけれど、ただ海を見るだけでも海だよ? 自分の都合があるのはわかる、けれどどこかしら茉白の要望も受け入れないことには、それこそ全拒否じゃあ、さすがに茉白も収まらんですよ。
なんて思ってたら、さすがの茉白も怒っちゃいましたか。ケンカになってしまいました。
でもこれがきっかけで、凪紗の進路、それが決まりつつあるようなんですね。茉白の体調と折りあって、いろいろできるようになるにはどうしたらいいか。いろいろ調べて、対策考えようとして、けれど今の自分には限界がある……。
で、それを茉白に伝える言葉がそれなの!? びっくりしたよ。なんであやふやに茉白そのものが無理みたいないいかたになるのですかあなた!
ちゃんと誤解が解けてよかった、なんですけれど、ほんと凪紗、コミュニケーションにいろいろ問題ありすぎていろいろ心配してしまいますよ。でもとりあえず茉白の要望、海にいきたいというの、実現させるべく動いてくれたのはよかった。そして茉白のために医学部受験を考えているようで、ええ、凪紗、やるとなったらガチですね。
『最果てのともだち』
ちょっと尋常でない展開になってしまいましたよ。林間学校でクラスの皆と宿泊施設に泊まります。それでアサヒ、さっそくクラスの子らから排斥されていて、ああ、キツいなあ。この子、ほんと、食器の後片付けの時、ユウにいわれたように嫌な時は嫌だとちゃんといった方がいい。この場合は、クラスの子らにどうこうじゃなくて、親なり学校なりに、登校しないぞ、林間学校なんかもってのほかだ! が正解ですよね。でもこうして林間学校に参加しちゃって、そうなればもうしんどいことばっかりじゃん。ええ、今回はつらい展開てんこもりでした。
しかし、霊や怪異が見えるユウ。この子からしても、アサヒと一緒にいるサキが見えない。いや、違うか、サキはここについてこれていないんだ。でもアサヒがサキと話していたの、あれはイマジナリーサキと捉えていいのか、あるいはまた違う現象なのか。いずれにしても、これ、キーになりそうな描写ですよね。
そして今回のラスト、アサヒの決断。これ、アサヒどうなるんだろう。本当にこの子が死んだりはないと思うんですよ。でもただなにもありませんでしたで終わるようなことは絶対にないとも思うから、ああ、きっとなにかが起こる、それも結構大きなことが起こる、そんな予感がしてならんのです。
『ねことちよ』
折り紙で遊んでいるねこですよ。頑張って作ったクジラなのに、まきが横から手を加えちゃって、ああー、ねこがすねちゃいましたよ。この時のちよとふみの反応が面白かった。余裕があって、子供を見守ることのできる大人の態度といったらいいのかな。まきはそのへん、まだまだねこ寄りの子供っぽさありますよね。
さて、そんな微笑ましい情景描かれた今回ですが、なんか気になる描写もいくつかあって、ちよのアルバム、その後ろの方に綴じられた折り紙を見て、まきがいうんですよ。これ、なんの動物? って、いや、猫じゃろ? どう見ても猫じゃろ?
これ、小さな子にねこなんて名前がつけられてる不自然というか違和感に対する答というかなんかなのかな。この世界って猫という動物が存在しないとか、あるいは猫という動物がねこに見えてて、動物としての猫の姿をしていないとか、なんとかかんとか。
でもって、今回ラストで、ねこが見てる折り紙の本をそっと指さす手、あれは誰の手なんだろう。また、なにをねこに伝えようとしているのだろう。
不穏? 不穏なの? この思いもしない雰囲気に、どういう反応示すべきなのか、ちょいと戸惑っておりますよ。
- 『まんがタイムきららフォワード』第16巻第2号(2022年2月号)
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