2022年1月27日木曜日

『まんがタイムオリジナル』2022年3月号

 『まんがタイムオリジナル』2022年3月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』。冬の食べ物? 熱々のたこ焼きを食べようと口を開いた山下さん。この緩んだ表情に、食べ物で暖をとってほっとする、そんな感情も伝わってくるようです。『らいか・デイズ』らいかは焼き芋ですよ。こちらも実にいい表情。『小森さんは断れない!』は、しゅりとめぐみ、ふたりで肉まん食べてますよ。いいですね、この季節、どうにも食べたくなるやつです。

『となりのフィギュア原型師』

半藤にせつかが急接近! というか、これいつもどおりか? 仕事で正月を潰してしまった半藤の遅めの正月。雑煮を作ったというのを聞いて、急遽半藤の部屋に上がりこむんですよ。そん時の、お邪魔しても? っていうせっちゃん、めちゃくちゃ可愛いな! でもって半藤、せつかにめちゃくちゃ翻弄されとる!

そうか、電書か。わかる、わかるわ、電書、便利よな。でもってなくしたはずのパーツ発見。いや、これは別にせっちゃん、なんも悪くないよ? でもって半藤もちょっと飲んで酔っちゃった? なんかいつもよりも好青年ぽいんだけど! あれか? マスクがないからか? なんか笑顔もチャーミングで、えらいこっちゃ、新しい魅力の扉が開きつつありますよ。

しかし今回のせつか、めちゃよかったな。食べる飲む、プラモに興味を持つ。その奔放さは、この人の魅力の一旦を担っていると思う。でもって手と手をあわせて意味深な笑顔! えらいこっちゃ! 新しい関係の扉が開きつつありますよ!

いや、開きませんでした。全然、もうまったく、開きませんでした。

あの突然戻したせつか。ええーっ、そんなに飲んでたっけ!? めちゃくちゃ酒買ってたことは認識してたけど、ほんとに、そんなに!? いやもう、全然酔ってるようには見えなかった。なのにいきなりの嘔吐。怖ろしい、怖ろしいです、せっちゃん。

『おしかけツインテール』

花梨、受験直前にしていろいろ限界みたいですね。頭の中は覚えた英単語でパンパン、と思いきや、母がぽつりともらしたヘリポクターなる不思議な言葉にふいに襲われて、そうしたらもう頭の中から出ていかない! これ、余裕のなさが仇だよなあ。集中しないと、そう思えば思うほど抜け出せなくなる罠ってやつだ。あの、忘れよう忘れようとつとめても、ふと脳裏によぎっては笑ってしまう花梨の悪循環。わかる、わかるわ。この感覚、わかるって人はきっと多いと思います。というか、人類ほぼ全員、花梨に共感するんじゃないかなこれ。

しかし、そのヘリポクター、まさかキャラクターにしてしまうとか。しかもノートにちょろっと描いたそれ、俊郎が見ちゃって感染。もうめちゃくちゃ面白い。

気分転換に買い物に出た花梨。あのちょっと落ち着かない様子、なんかめちゃくちゃ可愛いよね。そして頭から出ていかないヘリポクターを人助けで追い出す作戦に出る! 迷子のまなちゃん、この子をお母さんにあわせるクエスト発動して、面倒見てるその様子、あれ、よかったよね。で、絵を描いてとせがまれて、出てきたのがヘリポクター。あの横から出てくるヘリポクター、まさに忍び寄るって感じでめちゃくちゃ面白い。あの微妙なキャラ絵がまたいいんですよね。

今回のヘリポクター騒動。花梨にとってはたまったものではなかったかも知れないけれど、いい気分転換、頭を休めるいい機会になったかも知れませんね。というか、いい思い出にっていってる花梨さん、めちゃくちゃ色っぽいんだけど、いいのん?

でもってラスト、俊郎の紙ポック発言! ほんと、この微妙におかしな響き! こういうの思いついちゃうのもまたすごいと思いましたよ。

『ネコがOLに見えて困ります』

ミコト、思わぬ特技ですよ。もうすぐバレンタインデー、というので女子たちがミコトのもとにやってくるんです。こんなチョコレートはどうかしら? って、ミコトが欲しいチョコレートを聞いてるの!? と思いきやさにあらず、なるほど、お菓子づくりがうまいミコトに教えを乞うていうんですね。

ミコトの家に女子が集まる、というのでオレもと参加を決める三島。アクティブだな。判断がはやい。でもって女子たちの料理上手男子への評価を聞いてですよ、オレにも教えてくれ。うん、判断がはやい。多分、脳に達する前に脊髄で反射させて行動してるのだと思う。

しかしミコトに教わる女子たち。非常にヤバい。バターを加えるの、溶かさずそのまんまぶち込んじゃうっていうのはまだ序の口で、作りながらおいしそうと材料のチョコレート食べはじめたり、さらにはオカルトパワーで調理しようとしたりと、これ、さすがの三島がひいちゃってるんですよ。よっぽどってやつですよ。

お菓子に興味を持ってしまってるOLさんに、猫にチョコレートはダメだからと懸命に押し止めるミコト、とてもよかったです。さらにはネコでも食べられるクッキーとか作ってあげるでしょう。こういう細やかな心配り、これがミコトのよさで、そしておそらくはこの細やかさゆえにお菓子がおいしくなるんですよ。誰かのために、おいしく、安全に食べられるものをと思いながら作る。気持ちや愛情がお菓子をおいしくするんじゃないですよ? 調べる手間、丁寧に処理する手間を惜しまない、それがお菓子の出来をよくするんです。

ええ、今回はミコトのよさ。この子の持ち味、よくよく出ていたと思いました。そりゃあ三島が食べてもおいしいと、そう思えるのも当然だよなあって思わせるものありました。

『敷金礼金ヤンキー付き』

今回はヤンキーのマウント合戦。その根本にあるメンタリティがすごくわかりやすかった。見栄っ張り、人より優位に立ちたい。なるほどなあ、ナメられたらしばく、その意識の根っこがこれなのか。派手な服、いわゆるオラついた態度。それも全部優位に立ちたい、見栄を張りたい、その一心。わかりやすい! なんというか、男の子のメンタリティですよね。小学生男子。そう考えると、ちょっとやんちゃでおかしい、生暖かく見守りたくなる、そんな情景だったのかも知れません。

七恵と佳がですよ、ナンパされたとかどうかで争いになっちゃってるの。最初の七恵のナンパ自慢、いや、あれが自慢になるのか? なるのか……! 見事に佳が釣り上げられちゃって、そこからの盛りに盛ったマウント合戦。

いや、いやいや、盛るのはいいけど、それただの迷子の観光客じゃんか! って、ツッコミ入れられるような内容の時点で負けてますよ、佳さん! それに七恵も、シャシンオーケー? 観光客じゃないかって、おおう……、レベルが違わない……。そうか、争いは同レベルでしかおこらないとかいうもんな。うん、そういう点で佳と七恵、ふたりはいいお友達なのかも知れません。

その同レベルじゃないと云々っていうのがよくよく見えてくるのが後半ですよ。七恵と佳の旅行自慢。それがふと話に混ざってきたたえのナチュラル優位でもって一気に吹き飛んじゃうの! 最初は七恵、佳ふたりでたえにマウントとれるつもりで余裕綽々な態度見せていたのに、いきなりパリと上海でぶっ飛ばされるの! しかもたえはマウントとってるつもりじゃなく、楽しい旅行トークしてるつもりでしかない!

ああ、レベルが違いました。というか、マウント合戦という土俵にのってないだもんなたえちゃん。この対照、見事でしたよ。

そしてさらに上位レベル登場! たえ相手に喧嘩武勇伝でマウントとろうと思ったら大家登場! というか、これ、たえを困らせてるから出張ってきてくれたのでは!? いやもう、争いは同じレベル同士でしか発生しない、それを地でいくお話でした。むしろ教訓話に近いといえる。

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