『まんがタイムきらら』2022年2月号、先日の続きです。
『けいおん!Shuffle』
めちゃくちゃ面白いですね。久々の3年生組。部室にひとり残された夏音が1年生の蘭花と鉢合わせするっていうんですが、すごいな、ふたりともにものすごい人見知り。目もあわせられない。なんとか対話を試みようとするも、ふたりともに撃沈。プルプル震えながら小動物のように固まっちゃってるっていうんですね。
そんなふたりを見兼ねて、なんとか介入しようとした莉子を押し止めたのがリサ。人見知り克服のチャンスだ! っていうんですが、絶対面白がってるよね!
そこからのふたりの様子ですよ。うろうろからはじまって、なんとかベースで間を持たせようとするも、一発目からボン! 大丈夫かなと思ったら、ああ、蘭花、夏音のベースに引かれて、そうしたらもう全部解決。すらすらと言葉が出てきて、ふたり見事に意気投合。打ち解けるまでは長いけど、一旦気を許したらそれまでが嘘みたいに仲良くなれるタイプだ、ふたりとも!
しかしそれでリサと莉子が叱られるの、面白い。ええ、蘭花も夏音も、旧知の友人にはいうべきことしっかりいえますよ。でも蘭花、泣いちゃってるね! うん、緊張解けて感情押し止められなくなっちゃったんだね。可愛いよなあ、この子。
『スロウスタート』
この漫画がはじまった頃、こうした展開のくること、まったく予想だにしていませんでした。誰にもいえない秘密がため、ずっと苦しんでいた花名。しかしその問題さえクリアしてしまえば、あとは可能性は広がるばかり? ええ、まさかこの子がね、生徒会の一員になる日がこようとは!
これまで生徒会のお手伝いをしてきて、ついに冠が次の会長に立候補。その申し入れが無事受諾されて、あとは生徒たちから承認されれば晴れて生徒会長になれるというんですね。
それで冠を筆頭に、皆が生徒会の役職につくことになって、綴や果実も当然参加することになって、ああ、関係の輪が本当に広がりましたよね。花名は書記ですか。それぞれがそれぞれに向いた役割をこなせるといいですね。
しかし、たまてと果実、ふたりの交流、ここに趣味の一致など感じられて、そこにたまてがんんんん〜? ってなってるとかね、この子たちの関係、まだまだ奥に広がりないしありそうで面白そうですよ。とりあえずまずはたまてと果実あたりが深掘りされるといいなあ、なんて思っております。
『星屑テレパス』
倒れてしまった海果。38度3分の熱で寝込んでいるのですが、そんな彼女を見舞いに駆けつけたロケット研究同好会の面々! でも、あまりの勢いが災い? いや、瞬の人相? 妹ちゃんからばしっと立ち入り拒否されてしまって、ああ、お姉ちゃんのことほんとに大切にしてるのね! いい子ですよね、本当。
さて、皆のお見舞いの情景ですよ。ユウ、そんなに飛びついて、宇宙エネルギー吸って! っとか、それええのん? あまりの変人ぶりに妹穂波もまぎれもない姉の友人だと納得? どんな姉像お持ちなのか、ちょいと気になりますよね。
瞬も素直になってくれて、これもまたとてもよかった。瞬に答える海果の表情も素晴しい。いろいろあったけれど、それら乗り越えて、以前よりも一層にその関係を強固なものにしましたね。その笑顔には、相手に向けた親愛や理解、そしてなによりも信頼が感じられるように思われて、本当に素敵な表情でしたよ。
さて、熱に浮かされ悪夢を見る海果。ひとり灼熱の砂漠をさまよっていたかと思えば、その果てに出会ったユウからはおでこぱしーを拒絶されて、絶望に暮れている。そんな海果が、夢現のあわいにユウにささやいた言葉、それが見事にユウを居抜いて、ああ、ユウさん、えらいこと赤面なさって大変!
ええ、ユウと海果、このふたりの繋がりこそが今回の最山場でありました。ふたりの出会いから始まったともいえるこの物語。中心には、ふたりの思いの相互に引きあい満ちる潮汐の模様があって、なお濃密なのです。
- 『まんがタイムきらら』第20巻第2号(2021年2月号)
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