『まんがタイムオリジナル』2022年3月号、一昨日の続きです。
『カントリー少女は都会をめざす!?』
バレンタインデーを目前として、八重、大人気じゃないですか。なにかと思ったら、チョコレートの情報、有名店とか人気商品とか、アドバイスしてるんだ。でも本人は食べたことない。食べたら感想教えてねって、ほんとにこの子、体験よりも情報重視だな! あかん、あかんよ、ちょっとは体験してみないといけませんよ!
でもね今回の八重のトーク。貰ったチョコについての知識があると、くれた人を喜ばせるようなコミュニケーションも可能だよっていうの、うわ、これすごい説得力や。だよなあ。くれるの? ありがとう。だけじゃなくて、これ、どこどこの人気のやつよね、おいしいって有名なやつよね、そういって話題を膨らませることができると人づきあいの質はぐっと上がるぞ! うん、八重に教えられました。八重先生です。
亜紀のバレンタイン、この偏りも面白い。推しキャラが推しキャラにチョコあげる日なんだ。描きおろしイラストが拝めたりする日なんだ。いや、バレンタイン特別ガチャで集金される日かも知れんぞ! ともあれこれら八重には縁のなさそうな情報に触れて、悲しいことだけど私は亜紀寄りだと実感させられました。現実方面にはとんとかかわりを持たん部類です。
とまでいったところで、八重は八重で現実寄りの情報集めてるだけで、現実にコミットしてるわけじゃなかった! ああ、亜紀とは違うタイプのオタクなんだなあ八重。ふと合点がいってしまいました。
『通勤通学クエスト』
久しぶりに柏木が松島と一緒にいますよ。いや、漫画で描かれなかっただけで、毎日こうして通勤通学途中に話したりしてるのかな?
さて今回の話題は竹重です。中学生のタケちゃんと柏木の同僚の竹重。そう、先月の話の続きですよ。松島、ずっと竹重父に兄だってたばかられてたんだ。見た目にも若い竹重。これ、ただ童顔なだけかと思ったら、化粧水とか使ってアンチエイジングしてるんだ! びっくり。思いもしない几帳面さ、マメさが見えてしまいました。いやあ、もっといろいろ自堕落で適当な男かと思っていたんですよ。
タケちゃんのおじさん趣味、おじいちゃん趣味、その根本にある竹重父の影響。あー、大人気ない父への反発心が落ち着きある大人の男性への憧れに繋がってるんだ。この話題、以前にもありましたけど、実際に父のイメージが固まるとずっとわかりやすい! でも、それで大人の男性と見ると紹介してというの、なんか危うくて怖いよ!
そしてラストの状況。女子中学生に電車内でゆすられるサラリーマン!? いやもう、なんともいえん絵面。さすがに居合せたお姉さんも戸惑いますよね。
『とびだせT.O.Z』
おかしなトレーニングメニューに打ち込む兄貴。これ、マナに認めてもらいたい一心での行動なのか。なんとしてでも妹に認められたい。それがインターハイを目指す動機。そしていつしかその思いは、マナを見返したいというまでに育って、マナの応援、いや叱咤や鼓舞を拒否し、自分ひとりでやるという気持ちに凝り固まるようになってしまっているんですね。
でも今回、その兄貴の思惑と、兄貴のおかしなトレーニングをとめるのをやめたいマナの気持ち、それが自然と合致しちゃって、結果マナは兄貴の監視からはずれることに。
今回ラストのマナと兄貴のあいさつしながらすれ違うコマ、あれが象徴的だったと思います。ふたり離反してしまったわけではないけれど、これまでの関係とはもう違ってしまったということが明確にされたシーンだったと思います。
- 『まんがタイムオリジナル』第41巻第3号(2022年3月号)
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