『まんがタイムきららMAX』2021年8月号、昨日の続きです。
『のむラリアット!』
星がみるくから突きつけられた課題。ありすとの対話を通じて、しっかり答を出してきましたね。星がプロレス部に入るにいたった経緯から、そこで自分の目指そうとしてきたこと。チームのために戦いたいと思った自分の気持ちを出発点に、みるくの気持ちにまで思いを押し広げていくくだり。ありすのアシストも見事。そしてこの後の星の行動も、もう本当に素晴しかった。
タッグを組みながらも、チームではなかった。その問題を解決するために、みるくを実家の中華料理屋に招いた星。そこからの対話は本当に真摯そのもので、ああ、もうふたりは大丈夫ですね。もうすっかり安心して、これはありすや先輩たちも同様っぽいんですけど、いやいや、青井先輩はご自身の課題が残ってますよ!?
ともあれ、心配を払拭してくれた今回。星、みるくペアにどんと弾みのつくのではないかという期待に胸震えますね。
『いのち短し善せよ乙女』
今回の一日一善アイテムはサイコロ。ということで、デモニカが危険なすごろくで勝負を仕掛けてくるんですが、デモニカ、自分には向いてない系のゲームでよく挑む気になったよね!?
停まったマス目に書かれた課題、それをクリアしないと死ぬ! やべえ。『ジュマンジ』とか、それ系のヤバい盤ゲームじゃねえか。でもってデモニカ、自身が背負うリスクについて、まるで考えてなかったのか! ほんと、この人は刺客に向いてません。
この盤ゲーム、課題というの基本誰かに親切をするというのですが、なんで悪魔の持ち物が善行系ゲームなのだろう? その謎が最後にちゃんと判明するのもよかったんですけど、そうかあ! ルシファーの父ちゃん、神様なんかー! でもってルシファーがグレて堕天するにいたった原因がこのゲーム。おお、神様も業が深いなあ……。
今回は乙女が自分自身を省みる、そんな回でもありましたね。生き返るために善行を積んでいる。でもこの子が善行を積むのは決して自分のためだけじゃない。そうしたことのよく見えた回でもありました。ほんと、乙女、いい子です。
『六条さんのアトリビュート』
このみのピンチ? アパートにひとり暮らししているこのみ。けれど、母親の介入が発生、悪くするとひとり暮らしの許可を取り消されてしまうかも! というのも、このみの誤魔化し力の弱さがため。誰かとの同居を疑われて、とっさに気のきいた切り替えしできなくて、パニックになって、誤解を招くような行動とってしまった。
とはいえ、ユーレイとの同居とかいったら、さらに怒りを招きそう。うん、ちょっとこの状況、このみにとって不利ですね。
でも、この冒頭の状況だけだとね、下手を打ったのはこのみで、むしろお母さんの心配もわかるよなあ、そんな感じでいたんですけどね、読み進んでいくとヤバいの。このみの母、めちゃくちゃヤバい。
過干渉ないしは支配的な母親? まさか修学旅行にまでついてくるん!? ヤバい。今回のエピソード、そこかしこから漂うヤバさ、なんかこれまでの比ではないな。六条さんもなんかアドバイスしてくれてるけどさ、このみがあそこまで追い込まれるの、パニックに陥ってまったくといっていいほどコミュニケーションとれなくなってしまうの、それもこれまでの母娘関係あってのことかも知れない。
そもそもちゃんと対話の成立する母なんだろうか……。
いやもうめちゃくちゃ不安を煽ってくるエピソードでしたよ。で、終盤、母に自分の置かれている状況を説明しようとつとめるこのみなんですけど、またもや誤解を招くような意味深ないいかたしちゃって、おおまい、ここからどうやってリカバーしていくんだろう。いやもう本当に不安しかない。とりあえず母ちゃん来襲、どんな母ちゃんがくるのか、ちゃんとこのみは今の生活を守れるのか、ハラハラしながら待つことになりました。
- 『まんがタイムきららMAX』第18巻第8号(2021年8月号)
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