2021年6月8日火曜日

『まんがタイム』2021年7月号

 『まんがタイム』2021年7月号、昨日の続きです。

『茨城ってどこにあるんですか?』

おお、多恵が学生っぽいことしています。もうすぐ期末考査、赤点取ったら補習が確定。補習となったら編集部には顔を出せなくなる。そうか、茨城PRの仕事に熱心というよりも、憧れの鈴子にあえなくなるのがつらいんだなこの子。ほんと見事に懐いちゃって、可愛い子ですよ。

しかし赤点回避のための行動、なにをおいても牛久大仏への願掛けなのか。あかん、先は暗いな……。と思ったら鈴子が勉強教えてくれる運びとなって、ああ、これは赤点回避確定か! 期待したらですよ、鈴子の茨城理解トークがはじまってしまうという、ああー、やっぱり先は暗いのか。

英語が苦手という多恵に、まずは英語に慣れようと、簡単な英語しばりでトークするくだりは面白かったです。森戸は安心できるなあ。そして多恵の茨城知識披露、その確かさ! この子、好きなもの、ことはきっちり覚えられるんだな。とまあ、こうした多恵の個性が見えて楽しい、愉快なエピソードでした。

でも赤点回避の鍵がですね、あんな他愛もない冗談めかした会話にあったっていうの、これはいい展開でした。なるほどなあ、思いもしない駄洒落が多恵を生かした。その恩に報いようとする多恵の律儀さ、義理堅さ。ええ、これもまた多恵の個性ですね。

『瀬戸際女優!白石さん』

真島の言葉に心揺らしている白石。薬丸社長との関係はどうなる!?

きっと自分にはあわない。そう思って、自身の過去をカムアウトする白石。おお、この情報、話して大丈夫なのかい!? いや、最初は心配はしなかったんですよ。薬丸社長、きっとちゃんとした人だろう。実際、白石の話を聞いても、それだけで幻滅したり距離置こうとしたりしなかった。むしろ興味を持ってくれて、こんだけ理解があるってんなら、この社長、いいんじゃないの!?

みたいに思ったら、薬丸社長、白石にしていること、基本他の人にも同じようにしていることが判明した。これは誰にも分け隔てなく接する、いわば社長の美徳であるのか。あるいはそれとも!?

真島からの意味深なメール。これが意味するところ、めちゃくちゃ気になりますよね。真島の呼び出し、そこで語られることとはなんなのか!? いやきっと悪い人じゃないよってなるとは思うんだけど、それでも油断なりません。ということで、白石のカムアウトの件、途端に不安になってきたというんですね。

『午前0時のおねだりごはん』

大阪からやってきた、米沢の友人にしてライバル、松阪副所長。含みのある美人? 米沢がストレートな実力派としたら、松阪はなにか裏を感じさせる搦め手の使い手、そんな印象。有能であることは間違いないっぽいんですが、その雰囲気? 物言い? なんか損してそうな気がする。立てずにすむ波風立てちゃうタイプ? 素直に賞賛できないのも、なんか損してそうじゃないですか。

でもそんな松阪のこと、しっかり理解してる米沢もよかったですよ。友人というの、なるほど納得です。

今回、牛喰からの期待に応えたいという米沢。あまりに望外のお言葉に涙浮かべる牛喰がほんとうに面白かった。そしてここからはおねだりでも、仕事のサポートでも、張り切る牛喰。そうした様子見て、松阪も牛喰のことをちょっと認めてくれたみたい。この米沢の周辺をうかがう松阪もおかしくって、ああ友人っていうのは本当なんだな。気になる、その成長、ひいては成功を見守りたい。そんな感情が溢れんばかりでした。

『お天気おねえさんの晴れ舞台』

琴音、仕事の幅を広げるチャンスかも知れませんよ。気難しいと有名な皆本先生の料理番組に出演する機会を得られて、これ、留莉が先生のこと怒らせちゃったから琴音に御鉢が回ってきたっていうんですが、周囲の心配をものともせず、思ったこと、感じたことを伸び伸び口にしていく琴音が、ハラハラで、けどこの子らしくて、すごく魅力的だったんですね。

ネガティブと感じられる言動も、続く言葉を知ればそうじゃない、むしろ前向きな気持ちの現れとわかる。またおばあちゃん子の琴音ならではの強みが発揮されて、年長の皆本先生にはすごく気のあう、まるで孫と過ごすかのような時間を送れたみたい。

こうした、無理にあわせるとかじゃない、自然体で接してそれが心地よく近しく感じられるという琴音の個性。天気予報でも発揮されていますけど、皆本先生との料理番組でも十全に発揮されたみたいで、適任ってやつなのでは!?

でもこのチャンスを自分のものにすべくガツガツいくんじゃなくて、失敗を取り返したい留莉にアドバイスして、先生との仲をいわば取り持ってくれたところ。困ってる人がいたら放っておけない。そんな琴音の、ちょっとお人好しかもだけど、自分のことよりも他の人、皆のしあわせを優先してしまう人柄感じとれて、とてもよかったです。こうしたところ、きっと誰かが見てくれてると思うんですよ。

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