『まんがタイムきららフォワード』2021年8月号、昨日の続きです。
『観音寺睡蓮の苦悩』
四葉の専属メイド、鈴蘭姉妹。蘭がいつもつけているブレスレットがなくなってしまった! 皆で総出で探すことになるのですが、四葉もちゃんと動くところ、姉妹のこと大切に思っていることがわかるようで実によかったです。
さらによかったの、このブレスレットの由来、睡蓮の介入がきっかけで語られることになるのですが、もともと四葉から贈られたものだったんですね。四葉が小三の頃、メイドとして雇われたのが小学2年生の鈴と蘭。ん? 児童労働なのでは? はいいとして、いろいろまだまだ至らないこの子たちをはげまし、ねぎらうためのプレゼント、それが件のブレスレット。メイドの証なのだそうですが、こうしたところにも四葉の気づかいや人を思う気持ちが見え隠れして、ほんとこの子、いい子だよなあ。
登場した頃は、もう見事に悪役ポジションだったと思うのですが、なんだかんだいってチョロいし、こうして睡蓮とも仲良くしてね、自分のそばにいてくれる人のことも大切にしてと、もしかしたらこの漫画随一の人格者なのでは!? ちょっと誤解されやすいだけで。なんて思ったりして、今回もトラブルの原因が四葉本人だったりしたけれど、誰も不幸にすることなく、きれいに問題解決、というか根本の問題が消滅してめでたしめでたし。
こうしたところにも四葉の人徳見えていたように思うのですね。
『巴マミの平凡な日常』
マミさん、テレビを新調します。今使ってるテレビは10年もの。ベゼルがでかくて、画面が小さい。それを評して晩白柚。この発想、めちゃくちゃ面白かった。確かに晩白柚はベゼルが大きいわ!
マミさん、50インチにチャレンジされるみたいだけど、50インチってめちゃくちゃ大きくない!? 今どきはこれくらいで普通なんかな。でも、広々としたリビングならともかく、テレビ、こたつ、マミさん、みたいな距離感じゃデカすぎない!? いやもう圧倒する存在感になりそうですよ。
一口にテレビといってもピンからキリまであって、価格差も相当なもの。いったいなにが違うのか、その迷うところなんかも共感されるところでありますよ。普段の自分の視聴スタイル、それに応じたものを選ぶことになるわけですけど、店員さんの解説聞けば、ゲームモニタとして使う自分はふたつ目のモデルあたりを選ぶことになるわけか。対しマミさんはゲームとかしないから、リフレッシュレートとか考える必要がない。ああ、嫌味とかじゃなく、変にこだわりとか持たないってことはこんなに楽なのか、消去法でどんどん絞り込んでいって低廉なモデルに落ち着けるんだ。
こればかりはちょっと羨ましいと感じてしまいました。
でもってテレビの接続のくだり。クインテットに丸投げしてましたけど、電源とアンテナの同軸繋ぐだけなのでは!? ほんと、この世界線のマミさんは、できないんじゃなくて、ものぐさが災いしてやらない、だからできない。説明だってちゃんと聞かないし、そのせいで損してるしと、あちらこちらに残念感が満ち満ちて、けれどそれが愛嬌になってますよね。
- 『まんがタイムきららフォワード』第15巻第8号(2021年8月号)
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