2021年6月22日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2021年8月号

 『まんがタイムきららMAX』2021年8月号、一昨日の続きです。

『エンとゆかり』

ああ、終わっちゃったよー。まだまだこれから面白くなりそうみたいに思ってたところでの終了。ショック! なんだけど、剣の能力を失ったエンは王都に残るし、そしてゆかりたちの駆け出し組と一緒にパーティ組んで、簡単なクエストこなしてるのがね、無理なく自分たちのペースで歩んでいく彼女らのテンポ感を表して、よかったなあって思ったんですね。

思えば、ゆかりは全然そんなに才能にめぐまれてるわけでもないし、伝説のなんとかみたいなバックグラウンドあるわけでもないし、でもなんだかエンとの縁でやたら大変な目にあってきてたよなーって思い出されて、鍵の魔物とか相当だったじゃないですか。

でもこうしてピンチを何度も生き延びてきて、そこにはエンの不思議な能力があって、でも今は自分たちの力量に応じた活動できていて、そうした波瀾万丈ものんびりマイペースもとても楽しかった。この子たちの続く旅路、明かされることのなかった謎なんかもね、全部まとめて好きでした。

『ななどなどなど』

わーお、小町ちゃんもななども、社会生活送るに必要な知識量、ほぼゼロなんですか。

ばあやさんのお暇で明かされるふたりの駄目さ。ばあやさんの運転がなくなるので、学校へはバスでいかねばなりません。でもそこで、バスの乗り方知らないとか、そもそも路線という概念からがなかったとか、もう予想を何段階にも超えてきましたよね。でもまあ、朝丘雪路の逸話もあります。小町ちゃんが公共交通使えないのは、なんもおかしくないのかもなあ。でも小町ちゃんは通貨や支払いの概念知ってるだけ、随分しっかりしてるものだと思いますよ。

初日のバス、のっけからビビりまくってる小町ちゃんと、ずっとわくわくしてるななどと、このふたりの対照、すごくよかった。でもね、このなにに対しても好奇心いっぱいで、チャレンジしようって気持ちにあふれかえってるななどが、二日目のタクシーチャレンジ失敗でげっそり。さらに翌日の自転車チャレンジでボロボロ。ほんと、ふたりともどれほどに打たれ弱いのか。というか、ななどはネットに接続して情報収集とか、そういうのできてませんでしたか!? いやほんと、今回の一連のできごと、小町ちゃんよりななどの方がダメージ深刻だったの、すごく意外でびっくりでした。

これきっと、マイナススタートの小町ちゃんと、プラスからスタートして挫折したななど、その差なんだろうなあ。

しかし今回のトラブル。もともとは小町ちゃんの発言にあったんですね。知らない人がくるのは嫌! 自分たちでなんとかするから、って無理な約束しちゃったんかあ。これ、つまるところ小町のななどへの信頼の現れか。あるいは状況を甘く見ていたか……。両方の気がしますよね。

『ちなはきょうも幸福です。』

貧乏神のカガシと福の神のチロノタ、ふたりの神様と御縁ができてしまったちな。この神様がふたりして、ちなのこと幸福にするっていって、勝負なんですけど、なぜチロノタはこんなにもカガリに強く当たるのかと思ったら、貧乏神が福の神を騙るのが面白くなかったんだ。チロノタちゃん、プライドが高いんだな。

それだけにといったらいいのかな、ちなの口にした望み、私と友達になってほしいっていうのにダメージ受けるチロノタが面白かった。そうかー、友達と思ってましたかー。この気持ちの一方通行。悲しいよね。うん、自分もたまにやらかす。口は災いのもと。ちなさん、一緒に反省しましょう。

今回の対決を通じて、いろんなことわかってきましたね。チロノタが一緒にいるとカガシのもたらす不幸やちな本人の不運を中和できるとか、カガシに福の神になれる可能性が示されるとか。そしてちなの身を第一に案じるカガシの気持ちや、カガシのためになれるかも知れないことを喜ぶちな。そのふたりともに互いを思いやり、その気持ちを大切にしようとする様子、大変よかったですよ。

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