2021年6月11日金曜日

『まんがタイムきらら』2021年7月号

 『まんがタイムきらら』2021年7月号、一昨日の続きです。

『しあわせ鳥見んぐ』

伊豆沼遠征。現地に到着すると、そこには日の光を反射してきらきらな湖沼。これはすがすがしいものありますね。まずはオオハクチョウがおでむかえ。のびやかに羽を広げるその姿。それを真似するすずが可愛い。なかなかに調子取り戻してきてるのではないでしょうか。

サンクチュアリセンターというのがあるんですね。伊豆沼について学べる施設。渡り鳥をはじめとして、多種多様な野生動物の生息域となっている湖沼。これはあれだな、ラムサールなあれだ。その展示で知るマガンの大きさ。って、でっか! そんなに大きいんだ。もう少し小さい印象があったんだけど、人が手を大きく広げたくらいの大きさしてるんだ。でも結構軽い。まあそうだよねえ。鳥は体重を軽くするために体の構造からが違う。骨とかね、中空だもんね。

鳥との共生に悩んだすずをここに連れてきた翼の意図。それもはっきりとした今回。ただ湿原があるからだけじゃない。その近くに人の営み、田んぼがあるからこそ鳥にとって過ごしやすい、棲息しやすい場所となっている。その事実を知ったその後に、眼前に広がる湖沼の夕景、空に舞い飛ぶ雁たち。ああ、本当に素晴しい情景。一度に心を持っていかれる、そんな瞬間が誌面いっぱいに広がっていましたよ。

『けいおん!Shuffle』

新入生歓迎会でライブをすることとなった一年生組。唐突な指令にさすがに色めきたつ一年生たち。もう3月頭ってことは準備期間1ヶ月か。大変だな。レパートリーがあるならまだしも、できるの1曲だけっていうんだからちょっとしたピンチですよ。でも文句いいたい一年生を差し置いて、莉子先輩がものすごい剣幕で怒ってるの、めちゃくちゃ面白い。しなのはきっとこれ思いつきなんだよ、みたいに感じちゃうけど、それなりに考えるところもあるっぽいっちゃああるっぽい。それを最初から素直にゆうとったらよかったのにね。でも、こういう掛け合い、面白いです。

しかし今回面白かったの、真帆ですよね。楓の家に集まることになってからのテンション、めちゃくちゃおかしくなってるの。それを呆れがちにつっこんでいく紫がとてもよい。しまいにはいい加減にしてって、お怒りではないですか。もうほんと、真帆はどこに向かおうとしているのか。当初は一番自由なのは紫みたいな印象だったのに、気づけば一番の常識人枠になってる? ほんと、真帆の暴走はこの子がいないと収まらないのか。いや、この子がいても収まってない気もするんですが。

今回のエピソードは、新入生歓迎ライブの振りで、そして一年生と上級生の師弟ペアが形成される、そんな回でもあったんですね。楓、紫は心配いらなさそう。ということは、真帆、しなの組、こここそが台風の目なのかい!? ええ、この相性そんなによくなさそうなふたり、がっちり組むとどんな化学反応が得られるのだろう。俄然楽しみになってきました。

『スロウスタート』

文化祭の二日目。園芸部のお芋を賞味して、いまいち人の入りがよくないからと宣伝手伝って、はいいんだけど、冠、まだその仮面を持ち歩いているのか。気にいってるな?

今回はいつものメンバー以外のクラスメイト、園芸部の高橋さん、茶道部の岩崎さんと椿森さん。いろんな人が出てきて面白かった。椿森って、あれだ、栄依子に毒を盛る人だ! こじらせた愛情抱えている人。いつもなにかしら仕込まれてて、今回も椿森提供のお茶を口にしたら栄依子がくらあって! やばい! でも栄依子は椿森のこと信頼してるからって、笑顔でね、人体には無害であること疑わないんですね。ほんと、椿森さん、いけませんよ。信頼されてることを盾に、狼藉くわだてるのはよくない。と思ったら、さすがに反省しましたか! 自分の用意したお茶を一気に飲んで倒れちゃった!

これで文化祭のエピソードは一段落ですね。しかし最後の男子校文化祭への不参加を決断する花名。冒頭の、文化祭二日目への不参加を決断した万年さんのリフレインとなってるの、これまた見事でした。

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