2020年2月19日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2020年4月号

 『まんがタイムきららMAX』2020年4月号、発売されました。表紙は『ぼっち・ざ・ろっく!』。後藤ひとりと喜多ちゃん、ふたりがギターを弾いている様子なんですが、ひとり、穏やかないい表情してますね! 基本、あわあわしていることの多いひとりですが、こうしてバンドの仲間と向き合って、自然体で演奏することができるようになったら、それはどんなにか素敵なことだろうと思った。そんなよさのあるイラストなのですね。ひとりに向けた喜多ちゃんの優しげなまなざし、これもまた素晴しい。とてもよいと思ったのです。

今月は新規ゲストが1本です。

『てんくーてんらん』

おお、中華風テイストのファンタジー。

舞龍の街にあらわれた赤ん坊連れの少女は訳有り? 自分の子ではなく拾い子というのだけど、警察に引き渡すなんてできないという、その理由とはいかに!? ってのが後半に明かされるのですが、なるほど、そういうことなのですね。

むらがる客引きから救いだしてくれたリリという女性。この人もまた客引きで、しかも食べるだけ食べて、支払いと思ったら財布がないという。それで、リリのもとで働くことになった主人公の活躍? どことなく浮世ばなれしたその少女。連れてるその子に秘密があって、なんと龍の子! その子の力で空を飛ぶこともできてっていう、あの見せ方のダイナミックさにぐっと引き込まれて、けれどしっかりコミカルに話をまわしていく、そういうところも好感触。悪くない話でありました。

リリと一緒に、大道で空を飛ぶ出しもの披露しつつ、リリの店の宣伝をしていくことになりましたという落ち。このふたり、出会ってすぐだというのに、えらいこと親密な雰囲気になってきてますね。いや、主人公側からぐいぐいいってるだけなんですが、いつかリリがこの関係に落ち着く、その時が楽しみになるような展開です。

『ぼっち・ざ・ろっく!』

あれ? ライブは? いや、だって、前回のあの流れ、当然今回はライブシーンだと思うじゃないですか。なのに今回、クリスマスパーティとかやっちゃってて、あれ? 1号読み忘れてる!? 軽く混乱したのですが、よかった、ちゃんと繋がってた。ハラハラしました。

クリスマス会兼クリスマスライブの打ち上げ兼虹夏の姉、Starry店長の誕生日会。しかし、この会、いろいろグダグダで、なるほどこれが『ぼっち・ざ・ろっく!』だ! まさかの陰キャテーブル。間がもたないせいでガンガン食べるから、料理の減りがものすごいとか、これおかしかったなあ。

そしてライブの感想などもうかがえて、なるほど、そうそう盛り上がったりはしなかったのかあ。アウェイってのは大変なんだなあ。また廣井の狼藉にも触れられて、やっぱりそうなるのか。どうにもとめられないんですなあ。

店長へのプレゼントお渡し会もわりとグダグダで、ちゃんとしてるの喜多ちゃんだけでは? ぼっちもすっかり忘れてたといって、歌をプレゼント!? これ、どんななるんだろう! わくわくしてたら、あー、弦が切れて終了……。惜しい。ちょっと期待してたんだよ!

今回、全体的にグダグダしてる感押し出してきているんですが、それでもラストらへん、SIDEROSのイベント出場決定とか、そして虹夏と姉の関係とか、このへんで締めてきましたよね。とりわけ姉妹のあの雰囲気、とても素敵だったと思います。ええ、大変よいものでした。

『きんいろモザイク』

ああ、旅の終わり。イギリスでの暮らしももうすぐ終わり、そして日本に帰れば学校も卒業。この、いろいろが終わりゆくという雰囲気の物悲しく思わせるところ、それがじんわりと心に効いてきて、ああ、そうか、終わるのか。読み手である私にしても、来月、次回で最終回を迎えるということに悲しさ、寂しさを思うわけで、この終わり、去り、別れるという感触は、どれだけ経験しても慣れないものでありますね。

さて、そんなしめっぽくなりそうな状況で、アリス、カレンは皆との出会いのきっかけをくれたシノに感謝の気持ちを確かめあったり、そして家に帰ればまさかの和洋折衷パーティ! 皆が着物でお出迎えというの、ああ、ああ、アリスが見事に気持ち持っていかれている! この会の楽しげなる様、しっかりと気持ちも盛り上げてくれて、とても楽しかった。そして、この楽しさを通じて気持ちを整理していく皆もまたよかったと思ったのですね。

しかし、それでも終わりに向かっているという感慨は深く、イギリスを離れる機内での忍、ああ、この子も成長したのだと思わされるところありまして、また卒業の日の前日、制服に向かうアリスのその姿。ええ、しんみり? 情感? 晴れやかなる寂しさを思う、そんな瞬間でありました。

『ななどなどなど』

ぎゃーん! 小町が可愛い!

扉のブレザー制服! そして本編夏服! 最高ではないですか。キュンキュンきてるななども素晴しい。うん、わかる、わかるわ、ななどさん。小町は、小町は、愛らしいです!

さて、制服をめぐる奇妙な言動。そうか、ななど、わきが露出してないと駄目だったか。それで制服の袖を破いちゃうっていうの、あんまりにあんまりの行動で、そんなに! っていってる小町もまたおかしかったです。

今回、皆で買い物回なんですね、素晴しい。普通にお店で買い物したことのない小町の行動。自分で選ぶんじゃなく、選んだもの持ってきてくれるのが当たり前ってのに驚くるるとかね、おかしくて、面白くて、おきょとんっての可愛くて、いやもうとてもいい。さらに、ショップ店員さんね、小町にすすめたらすすめただけどんどん買うっていうのね、逆に店員さんが追い込まれていってるっていうのが最高に面白くって、いや、これすごいわ。しかも、小町ちゃん、めちゃくちゃ金持ち歩いてるのね! 束で! 店員さん、手が震えてるやん。るるも直視できてへんやん。いやもうほんと、このくだり、すさまじかった。ぶるぶる震えるくらい面白かった。

玉村さん、嘘みたいに買うじゃん!

ほんと、最高だった。

ななどの服もよかったですね。そうか、シースルー素材なら袖があっても大丈夫なんだ。ドヤ顔ななどもキュート。袖あり衣装も可憐。素晴しいと思う。小町におねだりするところもいいですよ、仲むつまじい! でもって、小町の買ってやらんぞ!

動いてる! 動いてるよ小町!

活きてる! 輝いてるよ小町!

ラスト周辺の皆のいろんな服を試してる様子、それも魅力的。これ、見開き表現でもよかった。でもって、玉村家のパワー見せつけるラスト。もう、大好きです。あの、きょとんとしてる小町、あの無垢な感じ、めちゃくちゃチャーミングでしたよ。

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