2020年2月12日水曜日

『まんがタイム』2020年3月号

『まんがタイム』2020年3月号、一昨日の続きです。

『瀬戸際女優!白石さん』

ドッキリ番組に出ることになった白石さん。しかし、白石本人には詳細知らされず、すなわち騙される側だっていうんですね。偽のオーディションで白石を振り回そうという企画。しかしそれでマネージャー岩熊が心配するのが、ブチ切れられたら嫌だなって。まあそうだよね。白石の過去知ってたらちょっとビビるよね。

でも今回のエピソード。演技に意欲見せてストイックに仕上げていく白石のプロ意識が際立って、むしろ好感あがる系ではないですか。尼僧の役だからって、いきなり剃髪するとかいいだすし、基本この人のやるときゃとことんやるって性格、それがいい結果もたらすことになったのが面白くて、でも裸になれって要求にはちゃんと怒ってもよかったと思いますよ!

役づくりの果てに悟りを開くまでに!? みたいな話ですが、このがんばりがまたどこかで報われるといいですね。それと今回、終始白石を守ろうと思って行動していた岩隈。彼はいいやつですね。

『テレパス皆葉と読めない彼女』

皆葉の家にお呼ばれすることになった澄花。この人の、ちょっと服に気合いいれてみたり、皆葉家では緊張してみたりというところ、ああ、恋心でしょうか。このほのぼのとした澄花の、けれど内心ただならぬ思いが見え隠れするの、なんだか見守りたくなる、そんなよさがありますね。

しかし、気の回らない皆葉ですよ。そうした澄花の心の機微、まるでわからない。なんだけど、ああ、ここで妹たちがいい働きしてくれますね。兄の気づかぬ澄花の思い、妹たちが汲み取って、そして妹経由で皆葉もこの状況のいろいろ、察することになるっていうのね。ほんと、皆葉もいろいろドキドキしてみたり、そして妹とのドタバタの果てに澄花の手を握っちゃう!? いや、申し訳なく思ったのはわかるけど、土下座までするかい!? でもその後の言葉がね、澄花に届く嬉しい言葉だったっていうのがね、基本素直な皆葉です、澄花も心の底からほっとして、嬉しく受け取ったんじゃないでしょうか。

人の心が読めてしまう皆葉という少年の、けれども読めない澄花の気持ち。その読めないことがふたりの間のもどかしさ、そしてかわす気持ちのひたむきさ、その飾らぬ思いを光るものにしていると思うのです。

『茨城ってどこにあるんですか?』

茨城県は大洗! 今回はあんこう料理を楽しみます、というのでいきなり吊るし切りからのスタート。ダイナミック! 心底感心して、また楽しみにキラキラしている多恵に森戸。これが可愛くって最高でした。

さて本編。このあんこう鍋を食べる会、動画に協力してくれている多恵へのお礼だったはずなんだけど、まさかの撮影つき! しかも多恵ファンの加藤まで加わってきて、やべえ! ストーカーか!? と思ったら、なるほど、母からの差し金でしたか。

鍋の仕切り、横浜人の加藤がやるっていうの、あれー? お店の人がやってくれるもんじゃないの? というか、なんで加藤はあんこう鍋に詳しいの? と思ったら、なるほど、あんた、大洗常連だな? そんな落ちがくるのがおかしくって、いやね、だって大洗でしょう? あのアニメに触れないのは不自然だけど、まあそっちがメインの漫画じゃないもんね、しゃあないよね、とか思ってたら、うわー、触れられた! このやってくれた感。にやりとさせられたわけですよ。

今回も森戸がよかった。多恵をはさんで加藤と張り合ったりね、それだけでなく今回の食事会、森戸自身も楽しみにしているのが見えるの、多恵はわかりやすいじゃない? 今回は森戸についてもわかりやすいと思われて、多恵、森戸、ふたりの様子、見ていてほのぼの、嬉しくなりますよ。やっぱりなにかを楽しんでいる人を見るの、いいですね。ええ、キリッと大洗に消えていく加藤もまた輝いていましたよ。

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